iPhoneの小技、裏ワザやテクニックなどは、どこに行っても良く話題に上ります。「iPhone雑学知識」を大量に知っているだけで、上級者気取りの方を見かけますが、実際に上級者と呼べる人は一握りしか存在しません。では「何をもって上級者とするのか?」という事になりますよね。itunes/iCloud/iOSの基本機能や定番アプリを使いこなせる事、iPhoneでSNSやネットストレージを上手に利用できている程度では、標準(中級者)でしかありませんよね。もちろん「iPhoneの裏技をたくさん知っている」という基準は論外です。
上級者の試金石は、ずばり「Workflow/IFTTT/ブックマークレット/URLスキーム」を活用できている事ではないでしょうか?iOSやアプリ、ストレージ、各種サービスなどの仕組みを最低限理解していなければ、レシピを作る事はできません。
今まで この名前を聞いて、難しそうだと避けて来た方も多いのでは無いかと思います。今回は、iPhoneで一皮むけて上級者に片脚を突っ込むために、最低限使いこなすべきアプリの一つ「Workflow」を使えるようになる最短距離を解説します。
Workflow
開発: DeskConnect, Inc.
評価:
追記:Appleが買収した為、現在は無料化されました
Workflowとは、iOS上で「やりたい事」を自動化して、自分独自の疑似アプリを作成できる便利アプリです。
例えば、『Safariで見ているページをPDFに変換して「DROPBOX」に保存する』といった一連のアクションを、ワンタップで実行できてしまいます。しかし、何でもできてしまうからこそ、何をしてよいのか分らなくなりますよね。
連絡先、Web、クリップボード、マップ、、など10のカテゴリーからアクションを作成できますが、難しく考える必要はありません。取っ掛かりは、色々な方が作ってくれたレシピ(Workflow)を取り込んで、利用する事がらスタートしましょう。
最初は、Workflowを単なる「Safariの拡張機能」として受け入れると、スムースに使い始める事ができます
YouTube動画をダウンロードするWorkflow
例として「YouTube動画をダウンロード」するworkflowを使って解説します
下記にアクセスして「Get Workflow」をタップし取り込む▼
download YouTube
SafariでYouTubeの動画を開き下の「共有アイコン」をタップ▼
その他「・・・」から「Run Workflow」をオン▼
もう一度「共有アイコン」を開き「Run Workflow」をタップ▼
Workflowが開いたら「Download YouTube」をタップ▼
再生ボタンをタップすると、自動的にアクションが次々実行される▼
動画がQuickLook上に表示される▼
共有アイコンを開けば保存したりDropBoxに送る事も可能▼
このように、Safariの拡張機能として、様々なWorkflowレシピをゲットしてくる事が第一段階です。今見ているページをPDF保存したり、ページ内画像一括ダウンロード、サイト内検索などのWorkflowからスタートすると良いでしょう。
他人のレシピ改造する
Safariの拡張機能的な使い方に慣れたら、他のレシピにも手を伸ばして「Workflowで出来ること」を理解しましょう。
自分でレシピを作るとなると、少しハードルが高いと思いがちですが、他人のレシピを改良する事から始めると気が付けば1から自分で作れるようになっています。
普段、Workflowレシピを使っていると、もっと使いやすく改良したくなったり、2つのレシピを合体させると便利かも?と思う事があります。そんな時に手を加えてみると良いでしょう。
次に簡単な改良例をあげてみます
クリップボード内のURLをDropBoxにダウンロード保存
Workflowに最初から用意されている「Galary」から「File Downloader」に手を加えてみましょう。File Downloaderはコピーしたクリップボード内のURLファイルをダウンロード保存するWorkflowです。ダウンロード先をDropBoxのDownloadフォルダーに変更改良してみます。
File DownloaderをMy Workflowsに追加する▼File Downloaderを開き、Save Fileの「x」をタップして削除
画面を右にフリックしてアクション一覧から「Save to Dropbox」長タップでつかんで右フリックして追加▼
Save to Dropxの「Ask Where to save」をオフにし、保存する場所を指定する▼
これで完成
メールやLINEで送られてきた画像などのURLをコピーして実行すると、ファイルがDropBoxのDownloadフォルダーに保存されます▼
このように既存のWorkflowを改良する事から始めると、少しずつ出来る事とアクションの意味が理解できるようになります。例えば、上の「Download YouTube」のワークフローでも、「Quick look」を外して「Save to Dropbox」を加えると動画を一発でDropBoxに保存されるように改良できます。
Workflowを作る
つまらないworkflowでも自分で作ると達成感が湧きますので、少し理解したら遊んでみてください
下画像は、仕事上で必要になって即席で作ったWorkflowです。カメラロールから複数画像を選択して、PDF変換してDropBoxにアップロード保存するという、3つのアクションだけで出来ているシンプルなWorkflowですが、画像や書類をまとめて送る時に重宝しています▼
Workflowをホーム画面に配置する事も可能▼
遊びで無意味なWorkflowでも構わずジャンジャン作ってみてください。慣れるまではアクションリストの「Suggested」を使うと、現段階で利用できるお勧めアクアクションが一覧で表示されているので、簡単に作成できてしまいます。
▼こんなのとか▼
バッテリー残量をクリップボードにコピーするだけの用途のないWorkflow▼
雑感
上級者になるためのWorkflow解説でしたが、実は私はフリック入力があまり早くありません。フリック入力能力もiPhone上級者条件でしょうから、標準レベルに達していないと思います。トホホ..
今回ご紹介したWorkflowは、iPhoneのアプリや各種サービスの基本的な仕組みを理解していれば、レシピを作る事は難しくないので、上級者というよりは中級卒業試験的なアプリです。
Workflowは「全ての処理を自動で行う」というコンピューターの本来の利用方法そのものです。よく実行する一連の作業が出てきたら、Workflowを作って自動でiPhoneにやらせてしまいましょう!とにかく最初は先人の作ったレシピをダウンロードしまくって仕組みを理解する所からスタートです。
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