携帯をスマートホンに変えたい!通信料金が高いのでMVNO(格安シム)に乗り換えたい!と考えているが実行できない方が多いようです。
日増しに格安SIM会社が乱立しておりテレビCM、公式サイトを見比べてもプランや条件など小難しい数字が並んでいて「コミコミ」「通話無料」など、どの会社も似たようなキャッチフレーズを使っています。そのため初心者にとっては、どの会社を選択しても大差は無いだろうと考えてしまいがちです。
しかし実際はMVNO各社にはそれぞれ特徴があり、ご自身の使い道に合った会社のプランを契約すると大きなメリットになります。口コミや評判から格安SIMを選ぶのも一つの方法ですが、スマホに求められる必要条件はユーザーのライフスタイルや使い方次第で全く違います。
そこで今回は、格安SIMについてシンプルに解説し、特色のある人気の格安SIM会社のみをピックアップして、プランの特徴を数行で簡単に解説したいと思います。
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MVNOとは
簡単にMVNO(格安SIM)を説明すると、大手通信キャリア(Docomo/au/Softbank)から回線を借り、格安SIMとしてユーザーに小分けに販売している会社の事です。
また「格安SIM」は、携帯キャリア(3大携帯会社Docomo/Softbank/au)から回線を借りてサービスを提供しているMVNOと、大手通信携帯キャリアがサブブランドとして運営している会社に大別されます。
通信料金ではMVNO > サブブランド > キャリアの順で軍配が上がりますが、サービス内容や回線安定度に関しては逆になります。しかし、格安スマホ各社も特色を打ち出していますので、使用環境や優先したいサービス次第ではキャリアよりメリットを得られるケースも増えてきています。
メリット
メリットは何と言っても携帯キャリアと比べて通信料金が格安になる事でしょう。キャリアではスマートホンの分割支払も含めると月額8,000円以上になりますが、MVNOでは2,980円で十分なサービスを受ける事が可能です。会社によっては、通話SIMプラン(電話番号付きの契約)でも月千円台で契約できるプランもあります。
デメリット
Docomo/SoftBank/auの『三大携帯キャリア』と呼ばれる大手通信会社の強みは「定額の掛け放題通話サービス」の存在です。最近ではMVNO各社も対抗策として、050番号を使った格安IP電話通話や、数分間の通話無料のサービスを取り入れています。しかし、日常的に長時間通話をする方はキャリアの『掛け放題』オプション契約の方が結果としてお得になるケースも多いです。
また、店舗を持たないMVNOでは、自分でSIMカードを挿入して初期設定をするなど若干の知識が必要となります。
MVNO各社では分りやすい取扱い説明書がついていますので、導入する事はそれほど難しくありません。それでも機械が苦手な方やシニアは実店舗を構えているY!モバイルなどがお薦めです。
スマートホン端末について
MVNOは格安スマホとも呼ばれるように、大半のMVNOでは契約時にセット端末と呼ばれるスマートホンやタブレットを格安で購入する事が可能です。MVNO創世記はチープな端末のみでしたが、最近ではキャリアに劣らないハイスペック端末を格安で入手する事も可能です。
「端末は持っているから不要」とお考えの方でも、無料~数百円で手に入る端末もありますので、転売や2台目・家族用タブレットとして購入しておいて損はありません。
※セット端末は契約時のみしか入手できない事が多いので注意が必要です
格安SIMでiPhoneを持ちたい
「格安SIMにはiPhoneが無い」と言われていますが、一部のMVNOでは型落ちのiPhoneも取り扱っております。
また、お近くの「Apple Store」でiPhone端末を購入する事で、最新のiPhone端末も利用可能となります。
電話番号の引っ越しについて
電話番号はMNP(ナンバーポータビリティ)を使う事で他社に引っ越しする事ができます。引っ越し方法は簡単で、現在契約中の会社に転出届けを出して「予約番号」を発行してもらい、引っ越し先のMVNOに番号を通知するだけです。
プランの選び方
データ量と料金の表を見て、どのプランを選んだら良いのか分らなくなってしまうと思います。しかし、多くのMVNOでは、プランの変更が毎月できる事が多いので、プランの変更が可能な事を確認してから、少な目のデータ量プランで契約する事をお薦めします。
MVNO各社の説明
特徴があって人気の格安SIMのみをピックアップしてご紹介します。タイトルと「説明」を読むだけで、そのMVNOの特色が分るようにシンプルにご紹介します。ご自身のライフスタイルに合った格安SIMを探すヒントにして下さい。
Y!モバイル
安定を求めるならサブブランド
「Yahoo」が提供する通信サービス、ソフトバンクの準キャリア(サブブランド)。
実店舗も多数構えているので、対面式のサポートが受けられるなどのサービスが手厚く初心者にとってメリットも大きいです。スマホ・固定電話へ1回あたり10分以内の国内通話が、すべて通話料0円。(月300回まで)など、MVNOが苦手な通話料が安くなるプランも用意されているのが特徴です。格安SIMは怖いとお考えの方は安定のサブブランドがお薦めです。
◎お勧めコース
※現在は、各プランとも増量キャンペーン中です
月額1,980円からのスマホプラン S/M/Lが無料通話が付いているコミコミプランがお薦めです。大手携帯会社と契約したのと、ほぼ同条件で利用できる格安SIMとも言えるでしょう。無料のコンテンツのフィルタリングサービスも受けられるので、子供やシニアの有害サイトからの保護対策にも役に立ちます。
楽天モバイル
セット端末のラインナップ数と2回線目が無料プラン
「楽天」が提供する通信サービス。契約時に格安で購入する事ができるセット端末のラインナップが豊富で、楽天モバイルだけが人気端末を独占的に取り扱う事もあります。「ワケ有りセール」などで超破格でセット端末が提供されるキャンペーンも人気で、端末で選ぶなら楽天モバイルがお薦めです。また、1回線を契約すると1回線が無料のキャンペーンを開催しており、家族で複数回線を契約したい方にはお得です。同社の通信料金の支払いでは楽天スーパーポイントが貯まり、楽天市場の買い物ポイントが常に2倍なので楽天ヘビーユーザーにはうれしいMVNO。
◎お勧めコース
※キャンペーン期間: 2017年2月15日(水) 12:00 ~ 2017年5月11日(木) 9:59
5分かけ放題+5GB以上の通話SIMをお申し込みで、2枚目以降の月額基本料が最大1年間無料。1回線目のプラン次第では2回線目が更にお得になります。
UQ mobile
1980円で通話無料とネットのコミコミプラン
実質auのサブブランドの通信会社。プランがシンプルで明快なので料金体系が理解しやすいのが特徴。無料通話を含む2つのプランから選択できる。通信速度が速く安定している事から人気がある。手持ちのAU端末を使いたい場合、こちらかmineo(マイネオ)のどちらのMVNOが選択肢となります。
◎お勧めプラン
DMMモバイル
とにかくパケット単価が最安値
DMMが提供するMVNOのモバイル通信サービス。低速通信時でも少しの間だけ高速通信になる「バースト機能」が魅力。データ容量に応じて細かく選べるプランがあり、格安SIMの中でも更にデータ単価が業界最安値の安定MVNO
とにかくデータ単価が安い!5ギガプランをキャリアで契約すると8,000円のところDMMモバイルでは1,910円で済んでしまいます。
LINEモバイル
LINE、LINE Music、Twitter、Facebook、Instagram使い放題
LINEモバイル
LINE、LINE MUSICをはじめTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSのデータ通信はカウントされず使い放題。電話番号やSMS番号を持っていなくても年齢認証済みのLINEアカウントが持てる事から、サブやタブレット用の予備LINEアカウントの為に月500円のデータプランを契約している人も多いです。有害サイトのWEBフィルタリングサービス「i-フィルター for マルチデバイス(月額360円)」も無料で利用できるので、SNS使い放題と共に子供に持たせる格安SIMとして人気です。
コース | 月額基本料(税抜) |
---|---|
1ヵ月あたり3GB | 1,680円 |
1ヵ月あたり5GB | 2,220円 |
1ヵ月あたり7GB | 2,880円(税抜) |
1ヵ月あたり10GB | 3,220円(税抜) |
※通話無しプランはマイナス580円/月
※現在は3GB×3ヶ月増量キャンペーン中
OCN モバイル ONE
毎日データがもらえるプランが便利
「NTTコミュニケーションズ」が提供する、大手MVNO通信サービス。音声通話プランには、IP電話の「050 plus」の電話番号の月額利用料が無料で持てるので、通話する人にとっては嬉しい。ここのコース(プラン)の特徴は、日割りデータ通信量コースの存在で、データ通信を使い果たしてしまい速度制限状態になったとしても、毎日0時にリセットされるので安心。データを使わなかった日には自動で翌日に持ち越されます。アプリから毎月1回コースの変更も可能なので、迷ったら安いプランからスタート。
◎お勧めコース
コース | 月額基本料 |
---|---|
◎1日あたり110MB | 1,600円 (税込1,728円) |
◎1日あたり170MB | 2,080円 (税込2,246円) |
1ヵ月あたり3GB | 1,800円 (税込1,944円) |
1ヵ月あたり5GB | 2,150円 (税込2,322円) |
1ヵ月あたり10GB | 3,000円 (税込3,240円) |
◎500kbps (1ヵ月あたり15.0GB) | 2,500円 (税込2,700円) |
※現在は、日次コースは 50MB/日、月次コースは 1GB/月 増量キャンペーン中です
あまり高速でのデータ通信をする必要がない方には、データ速度が500kbpsしか出ないが月15ギガも使えるコースもお勧めです。
TONEモバイル
データ通信使い放題で1,000円のTSUTAYAのSIM
子ども会連合会に推奨されたスマホのセット購入も可能で、GPSでの現在地確認やWebフィルタリング、アプリの制限など、簡単に使える見守り機能(ペアレンタルコントロール機能)が充実しています。シニアや小学生高学年からのスマホデューにお薦めでのMVNOです。「500~600kbps」が最大速度と遅いですが、パケット使い放題で月額1,000円で容量を気にしないで持たせられるのが特徴です。
まとめ
MVNO選びのポイントは、データ通信の単価と提供形態が重要でしょう。「OCNモバイルONE」のように毎日リセットされるサービスや、低速で使い放題のプランなど、データプランの選択肢も増えてきました。
「LINEモバイル」ではSNSや音楽サービスのデータ通信がフリーになりますので、ライフスタイルに合えばデータ通信が大幅に節約できますね。家族でまとめて契約したい場合、複数契約するとお得なプランを提供している事とデータ通信量をシェアできる事が大切です。
危険・アダルトコンテンツから保護する為のフィルタリングサービスが無料で提供されているMVNOは限られています。ペアレンタル・コントロール機能(フィルタリングサービス)の有無は、子供やシニアに持たせる場合には重視すべき項目です。
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