ロート製薬から発売されている「デオコ(DEOCO )」という女性用の「ボディソープ」と「フレグランス」商品がヒットしています。
この商品は女性向けに開発されているのですが、何故か おっさん達 が買い漁っています。デオコが売れている理由は、 女性が年齢と共に減少する甘い香り成分の「ラクトン」という成分を含有しています。そうです、若い女性特有の匂いを再現しているというのです。
JK(女子高校生)の甘い匂いの「デオコ」を身にまとう中年男性が増えており、俗に「デオコおじさん」と呼ばれています。
実は、昨年「ロート製薬が若い女の子の匂い成分の解析に成功した」というニュースを読んで以来、ずっと商品化を心待ちにしていました。
もちろん買ってみました!
今回は、デオドラントスティックを1か月間試してみましたので、レビューしてみたいと思います。
主観や記憶で各々が違う印象を持っている”匂い” が対象となるので、あくまでも個人的な感想として書かせて頂きます。
デオコ薬用デオドラントスティック
<有効成分>
イソプロピルメチルフェノール、クロルヒドロキシアルミニウム
<その他の成分>
カオリン(白泥)、ビタミンCリン酸Mg、部分水添ホホバ油、シクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエチレンワックス、無水ケイ酸、硬化油、オクチルドデカノール、BHT、臭化セチルトリメチルアンモニウム液、エタノール、香料(ラクトン含有香料)
若い頃の甘い香りの正体は「ラクトン」
女性の若い頃のニオイを発見!
そのニオイの元となる「ラクトン」は10代後半をピークに年齢とともに減っていくことを発見しました。この事実は、年齢を重ねることで変わる女性の体臭変化に関係しているのです。
若い女性が発するラクトンは、ピーチの様な香りとココナッツの様な甘い香りを放ちます。
これらの香りが減ることで、女性らしい香りが減っていくという事実を突き止めました。
ロート製薬 Deoco公式サイトより
女性のニオイの変化には「2-ノネラール」も
若い頃は、体内の抗酸化物質によって細胞の酸化が防止されていますが、40歳を過ぎると抗酸化力が弱まり、細胞が活性酸素によって酸化されやすくなります。それが引き金となって次々と活性酸素が増えることで加齢臭を強めると考えられています。
特に加齢臭の原因となる2-ノネナールは、皮脂となじみやすく、水では落としにくいため、通常のシャワーや石けんでは落としにくいのです。男性の加齢臭と同じ原因で、女性のニオイ変化も起こります。
ロート製薬 Deoco公式サイトより
ふむふむ、若い女性は「ラクトン(ラクトンC10/ラクトンC11)」という甘い体臭いを発して魅力的に感じて、逆に加齢とともに「2-ノネラール」という物質の匂い臭いがオトナ臭としてマイナス要因になるという事ですね。
レビュー
サイズは、一般的な汗デオドラントスティックと全く同じ。GATSBYの制汗デオドラントスティックは内容量15gに対し、デオコは13gと少な目でした。
デオコの効能は、皮フ汗臭、わきが(腋臭)、制汗
「わきの下など汗の出やすいところに適量をムラなく塗布してください。」とあります
リップクリームのようにネジって出します▼
第一印象
スティックの匂いを嗅いでみると、なんとなく期待していた匂いとは違いました。
何というか、うーん、紙と銀紙に包まれた3・4枚入っている駄菓子のフーセンガムのような甘い匂いです。フィリックスガムとも似ている気がします。
第一印象としては、人工的な香りで人間から分泌されている体臭とは少し乖離しているように感じました。
若い女性の匂いはするのか?
首筋に塗って数日過ごしてみましたが、香り慣れもあるのか自分では分かりません。周囲の人間にも気づかれる事もありませんでした。
おじさんが若い女の子の匂いを身にまとっていても気持ち悪いですね…
そこで手首に塗って、直接匂いを楽しむ事にしました。塗って数時間経つと匂いが馴染んできて、少しトーンが変わります。
仕事の合間にたまに目を閉じて匂いに集中してみました。
すると、最初は人工的に感じていた匂いが、何か記憶を引っ張り出して来ました。
たしかに若い頃、この香りに包まれて暮らしていた気がします。
しかし意外なことに当時は、ボディソープの匂いだと思い込んでいた香りでした。
この香りに「女性的な獣臭」を足すと、性的に魅力のある若い女性のフェロモン的な匂いが完成する気がします。女性の汗や皮脂の匂いなのだと思います。
思い出を再現するには、デオコをベースに個々別々の体臭をプラスする必要があるのかも?
ちょうどジャコウジカの分泌物からとれる「ムスク」のような、獣臭さの魅力?それを引き出すには「ラクトン」+オジサンの体臭では、遥かに届かない気がします.. 💔
体臭の少ない女性は、まんまデオコの匂いの人も居ました。
デオコが10代、20代の学生時代の記憶を引っ張り出してくれる事を期待していました。しかしながら実際にデオコの匂いを嗅いで一番強く想い出す人は、予想に反して20代半ば(確か26才)の女性でした。10年くらい前に、マンツーマンでカフェで英会話を教えてくれていた日本人女性です。いつも彼女は、デオコに似た匂いを強く振り撒いていた記憶があります。
デオコの匂いを嗅ぐまでは、彼女の存在すら完全に忘れていたので、デオコが記憶を掘り起こしてくれた事は確かです。
もしかしたら匂いの記憶は、直近の記憶に上書きされてしまい、昔の記憶まで辿り着かないのかしれません。
デオコを使った感想まとめ
私は高校生の頃から、若い女性特有の匂いがある!という事を信じていて、匂いの存在を疑った事もありませんでした。
しかし「若い女性の匂いなんてない!シャンプーや化粧品の匂いだよ」という友人と酒の席で何度も議論した事があります。
なので「ロート製薬が若い女性の匂い成分の解明に成功」という新聞記事を読んだ時には、長年のモヤモヤが解消されて本当に嬉しくなりました。
さっそく「若い女性の匂い」を否定していた知人たちにデオコのことを伝えました。すると彼らは「若い女性の匂い論争」のことは忘れていて、逆に「デオコの匂いを嗅ぎながらAVビデオを観る」とか「彼女に塗ってもらって若さを再現する」となどと妄想を広げて購入したようです。
うん、そんな使い方もアリかもしれませんね。
デオコの匂いで、昔の甘い思い出まで一発まで届く人も居ると思います。あの記憶と直結して「パブロフの犬」のように、条件反射でムラムラしてしまうかも?
個人的にデオコは、若い女性の匂いのベースになる匂いに近いのだろうと感じました。
ECサイトでデオコのレビューを読むと、感想はまちまちです。おっさんが毎日使っていたら周りが優しくなった!とか、全く期待外れでした。など、匂いや味の個人差は大きいですね。
今回は本来の用途とは違った誤った使い方をしましたが、女性が使えば性的な魅力がマシマシの効果が間違いなくあると思います。
デオコには、「デオドラントスティック」と「ボディソープ」があります。
タカシ
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