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【レビュー】Magsafe・有線両対応5000mAhモバイルバッテリーX5【出力・容量チェック】

iPhone 12シリーズに新たに加わった、磁石で吸着するQi充電機構「MagSafe(マグセーフ)」が便利で、ライトニングケーブルを使わなくなりました。

小型のMagSafe対応モバイルバッテリーであれば、自重で落ちる事なく使えそうなので探していました。
しかしながらAnker製などのメーカー製品は 5,000mAhで約 4,000円と高価です。そこでAliexpressで21ドル販売していた 5,000mAhのモバイルバッテリーを購入してみました。もちろんマグセーフ対応です。

5,000mAh 充電式 モバイルバッテリー

製品名:Magnetic Wireless Power Bank
モデル番号:X5

・容量:5,000mAh
・バッテリータイプ:リチウムポリマー電池
出力ポート:USB-A
・USB-A出力:5V / 2.1A
・ワイヤレス出力:7.5W
・入力ポート: USB-C

本体充電時間:-
重量:
約 100 g
サイズ:67 x 67 x 15 mm

【保護機能】
※ 不明

【セット内容】
・5,000mAh モバイルバッテリー x 1
・充電用USB-A➡USB-C ケーブル x 1
・磁気補強用スチールリング x 1

 

梱包内にポロンとスチールリングがおまけ?で 2つ入っていました▼

取説説明書は入っていません。

 

製品レビュー

想像より少し大きかったですが、結構コンパクトです▼

 

筐体の表面はサラサラで、薄っすらとラメがはいっています▼

 

商品の説明画像では、iPhone 12 ProMaxを使っているのですが、もっと小型に感じますよね▼

 

iPhone 12 miniと並べると↓こんなサイズ感です▼

カラーバリエーションはブラックの他、グリーン、グレー、ホワイト、ブルーの5色展開▼

 

サイズは、実寸で幅 約67 x 高さ67 x 厚さ15ミリ▼

 

重さは実測で 113グラム▼ちなみに公称値は パッケージでは100g、商品紹介ページ上では 90gとなっていました。

 

製造元は深センの会社のようです▼もちろん中国国内製品ですからPSEマークはありません。マークが無いと輸入販売できませんが、個人的に輸入使用しているので大丈夫かな?

 

充電用のインターフェイスはUSB-Cで、バッテリー残量はLED 3で表示されます▼

 

ワイヤレス充電時は、一番右側のLEDが緑に光ります(画像は逆さまです)▼

 

ちなみに開封時は、LEDが 2灯点灯していました。モバイルバッテリーは、各社75%程度を充電した状態で出荷するのが通例になっていますね。

筐体上部には USB-A 出力が 1口。充電用のUSB-Cポートが1口▼

 

左側面には、ボタンが配置されています▼

ボタンはバッテリー残量を確認する時に使うようです。またオートオフになってしまった時も、このボタンで通電再開されます。

※ 充電開始にはボタンを押す必要はありません

 

Magsafeの磁力

Magsafeの磁力は強力で、逆さまにした程度では落ちたりしません▼

 

私のiPhoneケースは、 Magsafe対応商品ではありません。しかし、超薄型のアラミド繊維なので、問題なくピタッとくっつきます▼

 

モバイルバッテリー側を持ってしまうと、iPhoneから外れて落ちてしまう事があります。

 

充電性能テスト

モバイルバッテリーのセル(電池部)は、メーカーから仕入れて組み込むので、製品であまり差がありません。内部回路が重要で、性能によって実際に得られる電力に大きな差が出ます。

バッテリーを100% →0%になるまで放電して、使える電力量を計測してみる事にしました。USBに負荷をかけるだけの装置「USBローダー」を使ってみます。

USBローダーの負荷は、最大出力の 5V/2.1 A 2.4 A にセットします。出力した電流量(Ah)は、USBテスターをリセットして計測スタートします。
ローダーのヒートシンクが熱を持つと、ファンが回りながら負荷をかけ続けます▼

 

計測を開始すると、ほぼ設定した通りの数値のA(アンペア)量4.91V/2.1Aで安定して出力されました。
※ 5V / 2.1Aのマックスが10.5Wなので、ほぼスペックどおりに出ています

合計出力2,688 mAh▼

 

実容量の出力結果について

5,000mAhとして販売されているモバイルバッテリーで、取り出せる容量が 約 2,688 mAh では半分しか容量が無いように感じますね。

リチウムイオン電池は、充電する時の5Vで換算されます。しかし実際の容量はリチウムイオン電池の公称電圧である 3.7Vでの容量となり、5V出力に換算すると 3,700mAhになります。

3.7V × 10,000mAh =  18,500mWh (18.5Wh)
18,500 mWh (37Wh) ÷ 5V = 3,700mAh

さらに変換時にも電力を使うので、ロスを最小限に抑えても最終的には 3,250mAh くらいの容量が目安となります。

2,688 mAh という結果は、理論値 3,700 mAh の 72% 得られている計算です。一流メーカー製で 80 % 台前半が目安になります。変換効率が72パーセントという結果は、合格ラインだと思います。

ちなみに、百均のキャンドゥの5,000mAhの実容量は 2,494 mAhでしたので、それよりは優秀です▼

CanDoの5000mAhモバイルバッテリー
CanDoの5000mAhモバイルバッテリー

 

モバイルバッテリーの性能は、出力を 3.7V→5Vに昇圧する時に変換ロスが発生するので、DC-DC変換器の性能で決まります。

 

ざっくりリフラッシュレビュー

オススメポイント
 USB-Cでの充電・給電が可能
 発熱しない
 有線・ワイヤレス両対応
 ワイヤレス充電状況をLEDで確認できる
 5V / 2.1Aの急速充電対応
 短時間で満充電ができる
 カラーバリエーションが豊富

 

残念なポイント
 公称値より重い
 

 

発熱テスト

X5では、発熱を抑える30個のマグネットが内蔵されており、28℃の低温による充電が可能としています。

 

ワイヤレス充電時に温度を測定してみると 約31℃。ほんのり温かいという程度で、充電完了まで発熱する事はありませんでした▼

 

まとめ

中華のモバイルバッテリーなので、あまり性能に期待はしていませんでした。容量偽装の可能性すらあると思っていたのですが、疑っていた事を詫びたいほどに造り込まれた良い製品でした。

粗悪なモバイルバッテリーは、発熱からの膨張などが一番怖いですが、発熱量も抑え込まれているので、かなり安心して使えます

最近では Magsafe充電が便利すぎて、ライトニングケーブルを全く使わなくなりました。
ケーブルを挿し込むと、どうしてもiPhone本体に傷がつくので、データのバックアップ以外はMagsafeに統一予定です。

充電時に傷ついた充電口
傷だらけの充電口(iPhone 7)

 

外で使うとiPhoneの落下が心配なので、慣れるまでは室内で使う予定です。

これで21ドルはお買い得でした。少し割高になりますが、日本のAmazonでも販売されています。

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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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