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Tile MateとAirTag紛失防止タグ買うならどっち?機能・スペック・性能を徹底比較

Appleより「AirTag」(エアタグ)が発売されたことで、紛失防止タグ、探し物トラッカーと呼ばれるガジェットが注目を集めています。

紛失防止タグとは、鍵やサイフ、カバンなど大切なアイテムにつけることで、失くしてもスマートフォンから探す事ができる小型のデバイスです。

AirTagが発売されるまでは、Mamorio(まもりお)とTile(タイル)が主流でした。今回はTileと性能比較してみます。Tileは何種類も発売されていますが、中でも一番メジャーなTile Mate(2020)と徹底的に比べてみます。

 

TileとAirTagのスペック比較

Tile Mate(2020) AirTag
最大接続距離 約 60m  約 10m  
電池寿命 約1年間   約1年間  
 対応端末 iPhone/Android  iPhone
Apple Watchアプリ あり  なし
スマートスピーカー
音声ガイダンス
アレクサ / Google Home / Siri Siri
スマートフォン検索機能 あり なし
発見通知機能 あり あり
置き忘れ通知機能 あり
※サブスクリプション
なし
NFC情報機能 なし あり
 電池交換 可能 可能 
使用電池 CR1632
CR2032
商品サイズ 35×35 mm  直径 31.9mm
ストラップホール あり なし
厚み 6.2 mm
8 mm
重さ 6.0 g 11 g
防水仕様 防滴(IP55) 防水(IP67)
 価格 オープン価格
2,030~2,800円 
 3,800円

 

筐体・サイズ感

Tileは35ミリの正方形、AirTagは約32ミリの円盤状の筐体。厚みはTileが6.2ミリ、AirTagの方が8ミリ。
意外と2ミリの差が大きくAirtagがゴロンと嵩張って感じます。

ペットボトルのキャップと並べるとサイズ感が分かりやすいですね▼

 

一番の違いは、Tileにはストラップホールがついている点くらいでしょうか

 

どちらもサードパーティー制の保護ケースが色々と販売されています。
Tileはシリコンケースを装着して財布に入れていました▼

AirTagのケースも注文済みですが、小型のジッパー付きビニールに入れています。

財布に入れてキズから守るだけならこれで十分な気もします▼

 

使用アプリ

Tileは専用アプリをインストールする事で、サウンド再生、探す、見つかったら通知などが可能となります▼

紛失モードをオンにすると、失くしたTileの位置をマップ上で確認できます▼

Tileアプリの残念な点は、専用アプリをバックグランドで起動し続ける事。このバックグランド起動を利用して、Tileの発見用のネットワークを構築しています。Tileアプリをバックグランドで起動したユーザーが、失くしたTileの近くを通る事で発見できます。

できれば他のユーザーの手助けのためにも、常に位置情報の権限を渡したいのですが、バッテリーを消耗するので、滅多に使わない落とし物トラッカーに常時起動は厳しい。私はオフにしていました。アプリは探す時だけ起動すれば、何も問題なく使えます。

 

一方AirTagはデフォルトアプリの「Find My(探す)」を使うだけ。iOS 14.5以降であれば「持ち物をさがす」タブをタップするだけで探せます▼

また「探す」アプリは、AirTagを持っていないユーザーのiPhoneのデバイスでも発見の手伝いになります。

「Find My」ネットワークについて
Bletoothの範囲外にAirTagを置き忘れて「紛失モード」を有効にすると、近くにある「探す」ネットワーク上のデバイスが検知できるようにBluetooth信号を送信します。
そして他のiPhoneユーザーがそのAirTagのそばを通ったときに、AirTagの位置情報をiCloudに送信し位置情報が通知されます(Find My network)。
このプロセスは完全に匿名で行われ情報は暗号化されるので、プライバシーは守られます。またバッテリーやデータ使用量を心配する必要もないとしています。
この機能を使用するには、検索にiOSデバイスまたはMacを使用する必要があります。 WindowsパソコンのiCloud からでは見つけられません。 暗号化されたBluetoothビーコン信号の解読に、iOS・Macのセキュアチップに格納された鍵情報を使用するためのようです。

 

 

特徴的な機能

Apple Watchアプリ(Tile)

Tileには Apple Watch用のアプリもリ-スされており、コンプリケーションに登録も可能です。

Apple Watchから「探す(紛失モード)」をオンにしたり、音を鳴らして探す事も可能です▼

 

スマートフォン側を探す(Tile)

Tileには本体にボタンが付いており、2回押す事で逆にスマートホン側を鳴らして探す機能も付いています▼

 

NFCで持ち主がわかる(AirTag)

「紛失モード」をオンにしている AirTagは、NFC対応端末で触れると、AirTagの持ち主の電話番号などが表示される機能があります▼

この機能は、iPhoneに限らずAndroid端末でも有効なので、Androidユーザーも覚えておくと落とし物を見つけた時に役に立つと思います。

 

置き忘れ通知機能(Tile)

Tileには、ジオフェンスをベースとした「スマートアラーム機能」という通知サービスが実装されており、Tileをどこかに置き忘れても、離れるとスマホに通知が届きます。

TileのスマートアラートはBluetoothの接続有無だけではなく、ジオフェンス機能(位置情報)も利用しています。アラートが出るタイミングは、ジオフェンスが構築され(5-10分程度の滞在が必要)、そこから直線で数百メートル程度離れるとアラートが届きます。

この機能は、サブスクリプション(360円/月)と少しハードルが高いです。ちなみに同じく紛失防止タグのMamorio(マモリオ)は、基本機能で置き忘れ通知機能が使えます。

 

近くのタグを探すビーコン機能

AirTag、Tile共に近くにある時に探すビーコン機能が搭載されています。

Tileは近くにある時、「近くにあります」と表示され「探す」ボタンをタップすることで、Tileからメロディーを流して探し出す事ができます▼

 

AirTagを探すにはiPhoneの「探す」アプリの「持ち物を探す」タグから「探す」をタップ▼

 

AirTagはU1チップに対応しているので、iPhone 11シリーズ以降の端末であれば、AirTagが近くにある時は、iPhoneの「正確な場所を見つける」機能で、AirTagまでの距離と進む方向を表示可能です。

見つけた方向はグレーで表示され、紛失したデバイスの方向にiPhoneを向けると緑色に変わります▼

AirTagに近づいたら 右下のスピーカーアイコンをタップ。するとAirTagから「ピッピッピッピピピ」という音が流れ、見つけやすくなります。
ただし「正確な場所を見つける」機能が働くのは、Bluetoothが届く10m範囲内に限定されます。
見通しの良い所でやっと10m 届くという感じ、同じ部屋にある時が精一杯です。それ以上離れると「信号が弱いです」と表示されますが、微弱でも接続していれば音は鳴らせます。

最大接続距離は、Tileが60 m、AirTagが10 m。スペック上は大きな差がありますが、屋外で実験してみたところTileの方が4、5歩遠くまで電波が届く程度の違い。Tileでも 20メートルくらいしか届きませんでした。

 

Cloud機能を使ってマップから探す

両機種ともCloudネットワークを使って、置き忘れたり失くしたタグを検索する機能が実装されています。

Tileを持って池袋に出かけてもらいました。繁華街はTileオーナーが多いのでしょう。数時間で 3回通知が届きました▼

しかしながら下り電車で出かける用事があるというので、持って出掛けてもらった時は、丸一日反応なし。「Tileコミュニティ」機能は意外とシビアな結果でした。やはり人が多い駅周辺に行かないと、発見は厳しい(Tileオーナーとの接触は難しい)ようです。

 

AirTagは自転車のサドルの裏側に貼り付けて、近所のスーパーの駐輪場に放置してみました▼

 

自転車を離れて6分で通知が届きました▼

 

タップすると探すアプリ上のマップで位置を確認する事ができます▼

何度も「紛失モード」を有効にしましたが、毎回 5-7分以内に見つかりました。

 

まとめ・価格

Tileのネットワークは、専用アプリをインストールしているユーザの他、タクシー会社(JapanTaxi)と提携しており、全国 2万台のタクシーの車載タブレットに Tile が導入されています。
今まで色々と実験してきましたが、発見できる状況は限定的です。例えば Tileユーザが1人も居ないオフィスビルに置き忘れた場合、幾ら待っても見つかる可能性はないでしょう。

一方 AirTagは、iPhoneユーザが居ればFindネットワークに位置を送信してくれるので、見つかる可能性がとても高いです。
発見というよりGPSロガーとして、ストーキングに使える程の性能でした。息子が塾に行く時にカバンに入れておくと、自転車での移動が数分おきに確認できるほどでした。

価格はAirTagが3,800円(税込)と結構な価格ですが、電池の交換が可能ですし、カバンや財布に対する保険だと思えばありだと思います。
Tile Mateは、AirTagと比べると見劣りしますが、AirTagが発売された事で 2,8000円から2,000円くらいまで値下がりしています。
私は財布にはAirtagを入れて、自転車の盗難対策にサドル裏には Tileを貼り付けておこうと思います。

Androidユーザは、Airtagが使えませんのでご注意ください。

今回Airtagと比較したのTileは、新モデルのTile Mate (2020) RE-19001-APという新モデルです。見た目では旧モデル(EC-13001-AP)と変わらないので、ネット通販では2020として旧モデルを送り付けてくる業者があるようです。

 

 Apple AirTag
探しものトラッカー

 

Tile Mate (2020) 【接続範囲拡大の新モデル】
RE-19001-AP

 

Tile Mate 【旧モデル】
EC-13001-AP

 

 

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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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