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【レビュー】インイヤー型ノイキャン対応TWS「COUMI ANC-860改良版」

中国の音響ガジェットメーカーCOUMI の完全ワイヤレスイヤホン 『ANC-860(改良版)』が手元に来ましたのでご紹介します。

『COUMI ANC-860』は、ハイブリッド式のANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能を実装しており、28㏈までの周囲の雑音を除去します。また外の環境音をデジタル的に取り込む「アンビエント機能(Ambient)」も搭載しているので、交通量の多い通りを歩く時やウォーキング、ジョギングでも周囲の音を聴きながら音楽鑑賞が可能となっています。

サムネイル画像↑では、2台表示されているように、マイナーモデルチェンジした改良版のレビューです。音質やノイズキャンセリング機能については、旧モデルとの比較をしてみます。

 

ザックリした感想

お勧めポイント
 Φ13mmの大型ドライバ採用で迫力サウンド
 アクティブノイズキャンセリング機能が優秀
 外音取り込み機能で街歩きが安全
 1回の充電だけで最高 7.5時間の使用が可能
 IPX7等級防水で水中での利用が可能
 インイヤー型にも関わらず低音がしっかり
 イヤホンから音楽フル操作が可能

 

残念な点
 インイヤー型で遮音性が低い
 2回タップの一時停止の反応が鈍い
 フィット感が弱め
 質感がプラスチッキー
 アンビエント機能の効果が弱い
 音の遅延を感じる
 
追記:COUMI ANC-860は、『家電批評』2021年5月号にて「ベストバイ」のノイキャンワイヤレスイヤホンに選出されました。

 

COUMI ANC-860スペック

今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプル品をご提供頂きました

型番 ANC-860
Bluetootthプロコトル A2DP/ AVDTP
HFP / HSP / SPP
チップ RealTek
再生周波数帯域 20Hz – 20,000Hz
通信距離 約10 m
音楽再生時間 約 7.5 時間
ANCオン時:5.5時間
感度 97 ±3 db
ANC有効範囲 100Hz~1KHz
Bluetoothバージョン  5.0
防水等級 IPX7
ドライバーユニット φ13 mm
インビーダンス 不明
イヤホン充電時間 約1.5時間
バッテリー容量
ケース:720mAh
イヤホン:60mAh
イヤホンへの充電回数 4-5回
イヤホン重量 約 6.5 グラム
ケースサイズ 47*47*25mm
ケース重量 約  69グラム

対応オーディオコーデックは、SBCのほかAAC接続を確認できました。Apt-Xは非対応です

開封の儀

【パッケージ内容】
ANC-860イヤホン x 1ペア
イヤーチップ:S/M/L 各 2ペア
収納充電ケース x 1
USB-C充電ケーブル x 1
取扱説明書などの紙類

 

取扱説明書はマルチ言語になっており、日本語でも詳しく解説されています▼

 

製品レビュー

イヤホン本体

イヤホンがデバイスとワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したインナーイヤー(インイヤー)型のBluetoothイヤホン(TWS)です

ハウジングにはブランドのロゴ「coumi」がデザインされています。ハウジング部には丸いフェイスプレートがありますが、ボタン式では無く、タッチ式です。

 

本体は楕円形の艶消しブラック、質感は少しプラスチッキーに見えます

 

イヤーチップを外すと、インイヤー型のイヤホンが出現します

 

改良前のモデルと比べて、外見上の違いはないようです▼ケースも含めて重さ、外見的には全く違いは見つけられませんでした

 

iPhoneのEarPodsと並べてみるとほぼ同じサイズ。ちなみにAirPodsのようにイヤーチップを外したままでも使えます▼

 

イヤーチップは、イヤホンに被せるように装着するタイプで S/M/Lそれぞれ2セット。
大量に並べると「銘菓ひよ子」みたいですね

 

付属のイヤーピースを EirPodsに着せる事もできました。市販されているEarPods用のイヤーピースが流用できますね

 

イヤホンの重さは片側が約 6.6グラム。TWSは通常3.6g~6gが平均なので少し重めですが、ANCイヤホンは8.6g超えも普通なので、あまり気になる重さではありません。

 

防水等級はIPX7。水面下15cm~1mで、30分間沈んでいても大丈夫という防浸形規格レベル。
シャワーで使っても大丈夫でしたので、15分間水に沈んでもらいました。取り出して拭くだけで大丈夫でした。

 

チャージケース

充電器を収納ケースはコンパクト設計。ガシャポンカプセルを扁平にしたようなサイズ感です

 

ケースのサイズは、実測で縦横63.5 x 厚さ33ミリ

 

皮製のストラップが付いています。匂いを嗅いだり断面をアップにしてみましたが、たぶん本革。たぶんです。

 

ケースの裏を確認すると、技適マークはしっかり入っていました

 

イヤホン格納時のケースの重さは約 70グラム

 

ケースには蓋を開けた所にLEDインジケーターが1灯のみ。これはケースの電池残量を示すのもので、充電の状況を点灯・点滅で確認できます。
イヤホンの充電状況は、イヤホン本体のLEDの点灯・消灯で確認できます

 

充電ポートはUSB-C。天地無用で挿せるので今のスタンダードですね

 

イヤホンは磁気でロックされるので、逆さまにしても飛び出たりしません。カバンやポケットの中でケースが開いてしまっても、イヤホンが落ちる心配がありません。ケース内で外れていて、気づかない間にデバイスに勝手に接続されていた。という事がTWSでは良くありますが、しっかり収まっているので心配無さそうです。

 

ケースに戻すだけでイヤホンの充電が開始されます。イヤホンのバッテリー容量は60mAh、ケースの容量は720mAh。ケースからイヤホンへ 4.5回満充電する事ができます。
1回の充電で約 5.5時間~7.5時間 ※使えます。満充電の状態から計算すると5.5回、合計 41時間。通勤・通学で1日3時間くらいしか使わないのであれば、ケース本体への充電は2週間に1回程度で間に合う計算です。

※ ノイズキャンセリング機能オンで約 5.5時間、通常モードで約 7.5時間の使用が可能です

 

通話テスト

ANC-860にはマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話機能が実装されています。
コンビニで、ハンズフリー機能で通話しながら買い物してみました。マイクには「環境ノイズキャンセリング機能(ENC)」が搭載されており、周囲の雑音を除去します。声のボリュームが大きく、しっかり相手に届きますが、モワモワとたまにデジタル割れする事がありました。
室内での通話は、おおむね問題なく会話になりました。Zoomでの会議などには厳しいかな?

 

使い方

操作方法

イヤホン背面の丸い部分がタッチ式のセンサーになっており、タップの長さと回数で操作を行います

 
音楽操作
1回タップ ボリューム小 ボリューム大
2回タップ モード切替 ※ 再生/一時停止
2秒長押し 前の曲へスキップ 次の曲へスキップ
1秒長押し 音声アシスタント呼び出し
Siri、OKグーグル、Alexa
6秒長押し 電源オン・オフ
通話
1回タップ 通話
1-2秒間長タップ 通話拒否
2秒間長タップ 電話を切る

※ モード切替は、ANC、外音取り込み、通常モードがローテーションで切り替わります

  • 電源がオフの時に10秒間長タップする事で工場出荷状態に戻す事ができます。
  • ペアリング中のデバイスのBluetooth機能をオフにしておけば、ペアリング先のデバイスを変更可能です
  • 10分間無操作が続くとオートオフになります

 

操作・装着感

ケースから出しただけでペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。ケースから取り出すと両耳から「パワーオン」→「コネクテット」の音声が順に流れます。

何回も繰り返し出し入れしてテストしてみましたが、ケースから取り出して両耳に装着し終えるくらいに接続が完了しています。
またケースに戻すとペアリングが解除され、電源が切れて自動的に充電が始まるので、デバイスとの接続に関する手間は一切ありません。

タッチ操作は、タップのリズムが適当でも寛容に受け入れてくれますし、反応も早いです。受け付けてくれたか分からずに、何度もタップしてしまうようなことはありません。ただし、私のリズムが悪いのかもしれませんが、右耳2回タップの再生/一時停止で失敗する事が多いです。

装着方法は、インナーイヤーイヤホンなので、Apple のAirPods風に耳からハミだして装着します。
カナル型とは違い、耳の奥まで挿入しないのでフィット感は低いです。耳の外にぶら下がるので、イヤーピースのサイズをしっかり合わせないと、ジョギングなどで、少しずつ緩んで外れてしまうかもしれません。ウォーキングや普通の生活上の動きでは、緩む事はありませんでした。

 

前から見た感じは、超小型の通話用ヘッドセットのような感じに見えます。
インイヤー型は、耳が痛くなるので使わないという方も多いですが、イヤーピースが付いているのでEarPodsのような痛さはありません。

 

音質

まず最初に、音質に関しては改良前のモデルと違いは見いだせませんでした。しかし音質については、再評価してみます。

 

インナーイヤー型のイヤホンは、遮音性が弱いので低音域が苦手という特性があります。
しかしながらANC-860は、カナル型に迫る勢いで重低音しっかり出ていて驚きました。

これは恐らく、TWSイヤホンとしては大型の13mmドライバを採用しているので、インイヤーのデメリットをカバーしているのだと思います。
インイヤーにシリコン製のイヤーチップが被さっている事も、遮音性が増して低音が活きる原因になっている気がします。
EDMでは、キック(バスドラム)が腹にズンズン響いて迫力があっていい感じです。今まで低音を楽しめなかったインイヤーイヤホン派の人には嬉しい音質だと思います。

他の音域に関しても、高音から中音域までバランスよくクリアに鳴っています。しかし音圧が少し弱く、音の厚みや高音域の伸びが足りなく感じる事もあります。またフルオーケストラやジャズなどでは、解像度が足りなく感じる場面もあります。

しかしながら、ボーカルはしっかりと目の前に定位し、演奏の楽器より 声が前面に押し出されるように聴こえます。
どちらかといえば、ボーカルを活かしたJ-POP/KPOP/ダンスミュージックに向いているように思います。

エントリーモデルのイヤホン、しかも完全ワイヤレスTWSとしては、かなり出来が良い方だと思います。

COUMI社の製品は、専用のアプリ「COUMI EQ App」でEQ(イコライザー)機能が使えますが、ANC-860は非対応です

 

音切れ・音飛び・遅延

数日間、外出時に携行してデバイスとの接続状況をチェックしました。ノイズキャンセリング機能を何度も切替えて、混雑した電車や街中でも使いましたが、途切れたり音飛びするようなことは一度もありませんでした。

遅延に関しては、人の口の動きと音(声)が微妙にズレます。スマートホンの全画面表示で分かるので、大画面モニター視聴する時は気になると思います。
YouTubeの遅延確認用動画などを使ってチェックすると、やはり微妙に遅れてました。ゲーム用途には向かないと思います。

 

ノイズキャンセリング、アンビエント機能

ANC-860は、通話用のマイクのほかノイズキャンセリング、外音取り込み用のマイクが別に配置されています。

採用しているノイズキャンセリング方式は、ノイズと逆位相の音を再生して打ち消す「フィードフォワード方式」と、イヤフォンの内側に搭載したマイクでノイズを拾って、ノイズと音楽を足したものの逆位相を作る「フィードバック方式」を組み合わせたハイブリッド型です。
通常、低価格モデルでは「フィードフォワード方式」のみを採用している場合がほとんどで、両方を採用しているハイブリッドタイプは貴重です。

左側のイヤホンを2回タップで、ノイズキャンセリングON ➡ アンビエントON ➡通常モードの順で切り替わります

ノイズキャンセリングのノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)性能は、低音域に限られており有効範囲は100Hz~1,000Hz、最大28dbまでの音をカットしてくれます。
改良前のモデルでは高音域が500Hzまでで、男性の話し声程度まではギリギリ打ち消し対象に入るかな?という性能でした。
今回の新モデルは、1,000Hzまでのノイズキャンセリングに対応しました。ちなみに1KHzは、女性の話し声程度と言われています。

実際に聞いてみると、確かにノイズキャンセリング性能に違いは感じます。改良前のモデルでは、電車のガタンゴトン音は消えましたが、ホワイトノイズ的な音は抜けて耳に届いていました。そのノイズが薄くなって、全体的に耳に届く雑音が減った感じがあります。
また屋外でノイズキャンセリング機能を使うと、風切り音が入っていましたが、これも軽減されています。

ノイズカットの音域は、エアコンの音や電車のモーター音、車のエンジン音などの低音はカット率が高いです。
このANC機能は、音楽を流していない時にも有効なので、ある程度は「デジタル耳栓」としても機能します。しかしインイヤー型で、もともとの遮音性が弱いので、普通の耳栓の方が上だと思います。

ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、音が変質が気になる事はありませんでした。私の耳では、ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。

外音取り込み機能(アンビエント)については、通常モードより少し外の音が漏れて聞こえる程度です。そもそもインイヤーイヤホンなので、遮蔽性が乏しく、通常モードでも結構外音が聴こえます。

 

まとめ・価格・販売サイト

実は私は、COUMI ANC-860(改良前モデル)を普段から結構使っていました。
歩道を歩く時など、後ろからの車に気づかず危ない思いをしたことがあるので、インイヤー型で周囲の音が聞こえるANC-860を装着して、近所に買い物に行ったりします。ノイキャン機能は、電車に乗った時に使うくらいですね。

インイヤー型でANC機能付きのTWSは意外と活用方法が多いです。ただし、改良前モデルを持っている方は、買い替える程のアップグレードではありません。

標準価格は  6,199円、販売は、日本Amazonでのみ取り扱っています。
Amazonでは販売ページ内でクーポンが発行されている事が多いので、実売価格は4千円台で買う事が出来ると思います。

 

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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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