百均のダイソーで500円(税抜き)で販売されている、折り畳み式有線ヘッドホン「カラーコンビ ブラウンx ブルー」を購入してきました。
実用で使えるレベルなのか、実機をレビューしてみたいと思います。
ダイソー500円有線ヘッドホン「カラーコンビ」
商品名は有線ヘッドホン「カラーコンビ ブラウンx ブルー」
英語表記では「Color combo HEADPHONES / BROWN AND BLUE」カラーコンボとなっています。
【スペック】
周波数 | 20Hz-20KHz |
---|---|
音圧レベル | 115db |
ドライバー | 不明 |
インピーダンス | 32Ω |
ケーブルの長さ | 約 1.2 M |
材質 | ABS樹脂 |
ドラーバーユニットのサイズなどは分かりません。セット内容はヘッドホン本体のみ。
筐体
箱には「オーバーイヤーヘッドホン」とありますが、イヤーカップが耳の上に載るタイプの「オンイヤーヘッドホン」。ケーブルは左右から伸びています。
カラーバリエーションは不明です。私の買った店舗では「ブラウンx ブルー」しかありませんでした。
ハウジングがクルンと回って折り畳む事ができます
ハウジングはプラスチックのまんま。塗装も装飾も一切なし
ハウジング部は外寸で約71ミリ
イヤーパッドは、薄い合皮というよりビニール?見た目ほど柔らかくありません。装着感は小さくて固いドーナツを押し付けられている感じ。
30分も音楽を聴くと痛くてたまりませんでした。
見える所は全てプラスチッキーで、バリや接合部も安っぽいです
ヘッドバンドの調節部もオールプラスチックで、カチカチと1段階ずつ調整できます。オモチャ以下のギミックですが、使っていても動いてしまう事はありませんでした
ケーブルの長さは約125cm
プラグは3.5mmミニステレオジャックで、金メッキはありません
ヘッドホンの重さは実測で約123グラム
音質について
余計な味付けをしていない素直な音の「Beats EP」と交互に、耳をリセットしながら音質をチェックしてみました。
チャカチャカしてはいませんが、音が荒れていて酷い。なんて表現すれば良いのだろう。不安になる音という感じです。
「Beats EP」を引っ張り出す程でもありませんでした。
低音だけはズンズン下品に響きます。定位も全く取れておらず、何故かボーカルの声が左上から聞こえて来たりします。
また軽くエフェクターが掛かったボーカルの声は、風呂場レベルにエコーが掛かったようで、楽器に押されて声も小さく歌詞を聴き取る事すらできない曲もありました。
音圧が弱く、何を聴いてもボーカルが常に遠くに感じます。ジャズやクラッシックを聴くと情報量が少な過ぎて、メインの楽器の音だけが虚しく鳴っています。定位感がないので、ゲームに使うにも無理があります。
分解
音質以前に、ジャックの接触がおかしいです。接触不良なのかジャックの位置を調整しないと、左側の音がでません。また、ジャックの接触のせいで音量が勝手に変わってしまい、曲がスキップしてしまう事もありました。
ここまで酷いと内部が見たくなって分解してみました。
イヤーパッドを引っ張るだけで抜けました。ケーブル止めは無く、結んでありました。
低コスト化とはいえ、廉価な中華製品より酷い作りです。
ドライバは実測でΦ42ミリ。外側のプラスチックを外すと40ミリくらいでしょうか
イヤーパッドは、ビニールの裏側にガーゼが張り付いているような造りでした。
プラスチックの質も悪く、軽く分解しているだけで簡単に折れました。ヘッドホン本体の強度にも疑問が残ります
ダイソー500円ヘッドホンまとめ
ダイソー製の音楽デバイスは、当たりハズレが激しく、ダメな製品はゴミ箱に直行レベルです。
500円のBluetoothイヤホン、300円有線イヤホンは、どちらもイヤーピースが寸足らずで、音質は籠っていて聴いていてイライラする程酷かったです。
300円のBluetoohtワイヤレス通話ヘッドセットは、全く通話する事すらできず、イヤーフックは一発で折れました。
しかし前回レビューした200円アルミイヤホンと500円Bluetoothスピーカーは良かった。使い捨てにするには勿体ないくらいです。
今回ご紹介した500円の有線ヘッドホンは、買うに値しません。ジャックの接触不良に関しては、もしかしたら手にした製品がハズレだっただけかもしれませんが、音が滅茶苦茶です。
安くて使えるヘッドホンをお探しなら、ソニー の低価格ヘッドホン 「MDR-ZX110 」がお勧めです。
1500円台という超エントリーモデルながらに、価格以上にバランスよく綺麗に鳴ってくれます。ゲームや音楽鑑賞にもソコソコ耐えられます。
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