ジェネリック家電の山善(ヤマゼン)から発売されている55V型4Kテレビ、Qriom 「QRT-55W4K」を購入しました。
Qriom(キュリオム)は、山善が展開している低価格で高品質のAV機器・デジタル家電のオリジナルブランドです。
55インチの4Kテレビにも関わらず、セールで 5万 6500円(税込み)で購入できました。格安です。
SONYの最新液晶テレビ「ブラビア」を買っても、このブログで紹介する意味がありませんよね。家電専門家たちに任せます。
どうせなら、何か検証実験ができるような、高コストパフォーマンスで人柱として面白いテレビが欲しいと探しました。
購入した「キュリオムQRT-55W4K」は、「IPS液晶と比べ、正面で見ると非常に美しいが、斜めからの視聴に難があり」と言われている、VA液晶パネルを採用しています。
本当にVAパネルは、IPSと比べて劣っているのか?検証レビューしてみます。
またこのテレビを選んだ決め手は「ONKYO製 20Wフロントスピーカー」搭載という点。音が籠りがちな背面ではなく、前面に大出力スピーカーが装着されているのは凄い!
色々と書きましたが、値段に負けたというのが正直な気持ちです。
山善 55V型 4Kテレビ「 QRT-55W4K」
スペック
型番 | QRT-55W4K(OK) |
---|---|
ディスプレイサイズ | 55インチ [4K UHD](2160p) 3840 x 2160 ピクセル |
リフレッシュレート | 60 Hz |
HDR | 対応 |
バックライト | 直下型LED |
パネルタイプ | VAパネル |
視野角 | 178° |
ディスプレイ方式 | 発光ダイオード |
年式 | 2020年 |
Wチューナー (裏番組録画) |
対応 |
Wifi | なし |
受信チャンネル | 地上デジタル:UHF(13~62ch) BSデジタル:BS000~BS999 CATVパススルー対応 110度CSデジタル:CS000~CS999 |
インターフェイス | HDMI x 3 USB-A x 2 LAN端子(RJ45) 光デジタル音声出力(SPDIF) 3.5mmステレオミニジャック |
音声出力 | 10Wスピーカー×2 (6オーム10W) |
サイズ | 幅:123.2 奥行:8.2 高さ:74.5 cm |
重さ | 14.2 kg |
画面・画質・映り込み
55インチ[4K UHD] 3840 x 2160 ピクセル。今まで40インチを使っていたので、何を観ても迫力が違います。
27インチのモニターと並べてみるとサイズ感がわかるかな?
HDR規格に準拠しており、より広い明るさの幅(ダイナミックレンジ)を表現できます。
正面から見るとIPSパネルと比べ、VA方式の方が黒が引き締まった力強い映像表現が出来ると言われています。
確かに鮮やかで美しいですよね。
代わりにVAパネルは視野角に問題があり、斜めの角度から見ると色が浅く(白っぽく)なるという特性があります。
かなり覚悟して購入したのですが、上の角度くらいでの視聴だと全く気になりませんでした。
深い角度で見ると、確かに少し白っぽく見えます。でも普通に視聴できるので、あれ?この程度かと安心しました。
実際この角度でテレビを観る事は無いのですが、前の晩にNetflixのドラマを付けてみました。字幕も読めるし、横から見ている歪んだ画面への違和感だけでした。
並べてみると、角度が付く程に色味が浅くなっているのが分かります。
実は最初に映した時、やっぱり白飛びしているとガッカリしました。
しかしその原因は、購入したばかりのデフォルトの状態だと、明るさ100%で輝度も高く眩しい程のキラキラ設定でした。
明るさ、輝度、コントラストなどを調整すると、非常に美しい画質に変身しました。
我が家のリビングとダイニングの環境では、テレビを正面から見る位置関係になるので、IPSよりVA液晶の方が合ってる気がします。
残念なポイントは、光沢のある液晶なので、映り込みがあります。蛍光灯や太陽光の反射などが画面に入り込まないように、置く位置と角度を選ぶ必要があります。
リモコン・録画
リモコンはシンプルで、必要最低限という感じです。このシリーズは、口コミでは「リモコンが安っぽい」と書かれていましたが、その通りでした。
しかし個人的には、基本操作ボタンに加えて「オフタイマー」のボタンが独立して付いていれば十分です。前のテレビが「メニュー」➡「タイマー」➡「オフタイマー」➡「xx分」と呼び出さないと設定できなかったのがストレスでした。
外付けハードディスクをUSBポートに装着すると、番組表を呼び出して番組録画が可能です。しかしながら大画面にも関わらず、文字が巨大で一画面内に番組が↑これだけしか表示されません。画面のスクロールが面倒で使い難い。
小型のモデルと同じインターフェイスを使い回していると思われます。
追記:ヤマゼンはマイナーブランドなので、汎用リモコンが対応していません。予備のリモコンとして、学習リモコンを導入しました
スピーカー・音質
このテレビは、ONKYO製フロントスピーカーを搭載しているのが最大の魅力です。
10Wの高出力スピーカーが2つ前面に付いているので、背面スピーカーのように音が籠ったりする事がありません。
正直、音質は期待した程ではありませんでした。合計 20Wあるのですが、重低音はあまり迫力がありません。
それでも音の解像度が高く、音に広がりがあって聞き取りやすい。今までのテレビでは、10メートル先の対面式キッチンからは、何を話しているのかセリフは全く聞き取れませんでした。ボリュームを上げても煩くなるだけでした。
一方オンキョーのスピーカーは、音圧が高く非常に明瞭で、遠くからでもハッキリとセリフを聞き取る事ができます。換気扇を回していたり、家族が大きな声でおしゃべりしていても、テレビのセリフが聞き取れます。
また2つのスピーカー間に距離があるので、一方向からの音にならずに定位感を再現できています。
例えば映画で右から左へ駆け抜ける足音など、しっかりと立体音響が楽しめるので没入感があります。
まとめ・価格・販売サイト
別にサウンドバーなどのスピーカーを購入せずとも、テレビだけで完結できるのが嬉しいです。
メーカー製のテレビの半値以下で買えました。しかしながら、メーカー品と比べ画質・音質面で価格ほどの性能差があるとは感じません。
低価格の理由は、4Kチューナー(BS/CS)やメディアサーバー機能、テレビ単体でYoutube、Netflixなどの動画サービス視聴、アレクサ対応、リモート予約、それに伴った無線LAN機能など、付加的な機能がありません。テレビを観て録画できるだけです。
しかしながら以前のテレビでは、それらの機能を結局は使わず、スマホアプリや「Chromecast」「Amazon Fire TV Stick」を使って、テレビに映すだけで間に合っていました。テレビに内蔵されているネット動画のインターフェイスは、リモコンからの操作がまどろっこしい。そして使い難いので、結局はスマホから操作してしまいます。
使わない機能にプラス10万は不要です。
私と同じような用途の方には、余計な機能が付いていないので非常にコスパが高い大型テレビだと思います。私としては、これ以外考えられないというくらい大満足な買い物でした。
ちなみに49インチモデルはIPSパネルを採用しています。
価格は6万 2,800円(税込み)。Amazon,楽天の山善公式ショップで購入可能です。
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