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【レビュー】ノイキャン+外音取り込み付きインイヤー型TWS「COUMI ANC-860」

中国の音響ガジェットメーカーCOUMI の完全ワイヤレスイヤホン 『ANC-860』が手元に来ましたのでご紹介します。

『COUMI ANC-860』は、ハイブリッド式のANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能を実装しており、28㏈までの周囲の雑音を除去します。また外の環境音をデジタル的に取り込む「アンビエント機能(Ambient)」も搭載しているので、交通量の多い通りを歩く時やウォーキング、ジョギングでも周囲の音を聴きながら音楽鑑賞が可能となっています。

TWSとしては破格の 13mm径のドライバを搭載しているので、インナーイヤー・イヤホンらしからぬ重低音が魅力です

 

ザックリした感想

お勧めポイント
 Φ13mmの大型ドライバ採用で迫力サウンド
 アクティブノイズキャンセリング機能が優秀
 外音取り込み機能で街歩きが安全
 1回の充電だけで最高 7.5時間の使用が可能
 IPX7等級防水で水中での利用が可能
 インイヤー型にも関わらず低音がしっかり
 イヤホンから音楽フル操作が可能

 

残念な点
 インイヤー型で遮音性が低い
 フィット感が弱め
 質感がプラスチッキー
 アンビエント機能の効果が弱い
 音の遅延を感じる

COUMI ANC-860スペック

今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプル品をご提供頂きました

型番 ANC-860
Bluetootthプロコトル A2DP/ AVDTP
HFP / HSP / SPP
再生周波数帯域 20Hz – 20,000Hz
通信距離 約10 m
音楽再生時間 約 7.5 時間
ANCオン時:5.5時間
感度 97 ±3 db
ANC有効範囲 100Hz~500Hz
Bluetoothバージョン  5.1
防水等級 IPX7
ドライバーユニット φ13 mm
インビーダンス 不明
イヤホン充電時間 約1.5時間
バッテリー容量
ケース:720mAh
イヤホン:60mAh
イヤホンへの充電回数 4.5回
イヤホン重量 約 6.5 グラム
ケースサイズ 47*47*25mm
ケース重量 約  69グラム

対応オーディオコーデックは、SBCのほかAAC接続を確認できました。Apt-Xは非対応です

 

開封の儀

【パッケージ内容】
ANC-860イヤホン x 1ペア
イヤーチップ:S/M/L 各 2ペア
収納充電ケース x 1
USB-C充電ケーブル x 1
取扱説明書などの紙類

 

取扱説明書はマルチ言語になっており、日本語でも詳しく解説されています▼

 

製品レビュー

イヤホン本体

イヤホンがデバイスとワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したインナーイヤー(インイヤー)型のBluetoothイヤホン(TWS)です

ハウジングにはブランドのロゴ「coumi」がデザインされています

 

本体は楕円形の艶消しブラック、質感は少しプラスチッキーに見えます

 

イヤーチップを外すと、インイヤー型のイヤホンが出現します

 

iPhoneのオマケで付いて来るEarPodsと並べてみるとほぼ同じサイズ。AirPodsのようにイヤーチップを外したままでも使えました

 

イヤーチップは、イヤホンに被せるように装着するタイプで S/M/Lそれぞれ2セット

 

付属のイヤーピースを EirPodsに着せる事もできましたので、市販されているEarPods用のイヤーピースが流用できそうです

 

イヤホンの重さは片側が約 6.6グラム。TWSは通常3.6g~6gが平均なので少し重めですが、メーカー製のANCイヤホンは8.6g超えもありますので、あまり気になる重さではありません。

 

防水等級はIPX7。水面下15cm~1mで、30分間沈んでいても大丈夫という防浸形規格レベル。
シャワーで使っても大丈夫でしたので、15分間水に沈んでもらいました。これも問題なし!

 

チャージケース

充電器を収納ケースはコンパクト設計。ガシャポンカプセルを扁平にしたようなサイズ感です

 

ケースのサイズは、実測で縦横63.5 x 厚さ33ミリ

 

皮製のストラップが付いています。匂いを嗅いだり断面をアップにしてみましたが、たぶん本革。たぶんです。

 

ケースの裏を確認すると、技適マークはしっかり入っていました

 

イヤホン格納時のケースの重さは約 70グラム

 

ケースには蓋を開けた所にLEDインジケーターが1灯のみ。これはケースの電池残量を示すのもので、充電の状況を点灯・点滅で確認できます。
イヤホンの充電状況は、イヤホン本体のLEDの点灯・消灯で確認できます

 

充電ポートはUSB-C。天地無用で挿せるので今のスタンダードですね

 

イヤホンは磁気でロックされるので、逆さまにしても飛び出たりしません。カバンやポケットの中でケースが開いてしまっても、イヤホンが落ちる心配がありません。ケース内で外れていて、気づかない間にデバイスに勝手に接続されていた。という事がTWSでは良くありますが、しっかり収まっているので心配無さそうです。

 

ケースに戻すだけでイヤホンの充電が開始されます。イヤホンのバッテリー容量は60mAh、ケースの容量は720mAh。ケースからイヤホンへ 4.5回満充電する事ができます。
1回の充電で約 5.5時間~7.5時間 ※使えます。満充電の状態から計算すると5.5回、合計 41時間。通勤・通学で1日3時間くらいしか使わないのであれば、ケース本体への充電は2週間に1回程度で良さそうです。

※ ノイズキャンセリング機能オンで約 5.5時間、通常モードで約 7.5時間の使用が可能です

 

通話テスト

ANC-860にはマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話機能が実装されています。
コンビニで、ハンズフリー機能で通話しながら買い物してみました。マイクには「環境ノイズキャンセリング機能(ENC)」が搭載されており、周囲の雑音を除去します。声のボリュームが大きく、しっかり相手に届きますが、モワモワとたまにデジタル割れする事がありました。
おおむね通話は問題なく会話になりました。

使い方

操作方法

イヤホン背面の丸い部分がタッチ式のセンサーになっており、タップの長さと回数で操作を行います。

音楽操作
1回タップ ボリューム小 ボリューム大
2回タップ モード切替 ※ 再生/一時停止
2秒長押し 前の曲へスキップ 次の曲へスキップ
1秒長押し 音声アシスタント呼び出し
Siri、OKグーグル、Alexa
6秒長押し 電源オン・オフ
通話
1回タップ 通話
1-2秒間長タップ 通話拒否
2秒間長タップ 電話を切る

※ モード切替は、ANC、外音取り込み、通常モードがローテーションで切り替わります

  • 電源がオフの時に10秒間長タップする事で工場出荷状態に戻す事ができます。
  • ペアリング中のデバイスのBluetooth機能をオフにしておけば、ペアリング先のデバイスを変更可能です
  • 10分間無操作が続くとオートオフになります

 

操作・装着感

ケースから出しただけでペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。ケースから取り出すと両耳から「パワーオン」→「コネクテット」の音声が順に流れます。

何回も繰り返し出し入れしてテストしてみましたが、ケースから取り出して両耳に装着し終えるくらいに接続が完了しています。
またケースに戻すとペアリングが解除され、電源が切れて自動的に充電が始まるので、デバイスとの接続に関する手間は一切ありません。

タッチ操作は、タップのリズムが適当でも寛容に受け入れてくれますし、反応も早いです。受け付けてくれたか分からずに、何度もタップしてしまうようなことはありません。

 

装着方法は、インナーイヤーイヤホンなので、Apple のAirPodsの「耳からうどん」風に耳からハミだして装着します。
カナル型とは違い、耳の奥まで挿入しないのでフィット感は弱めです。耳の外にぶら下がるので、イヤーピースのサイズをしっかり合わせないと、ジョギングなどで、少しずつ緩んで外れてしまうかもしれません。

 

前から見た感じは、超小型の通話用ヘッドセットのような感じに見えますね。
ただしインイヤー型は、耳が痛くなるので使わないという方も多いです。使った事が無い人は、EarPodsなどで試してから使う事をお勧めします。

 

音質

インナーイヤー型のイヤホンは、遮音性が弱いので低音が苦手という特性があります。
しかしながら聴いてみると、カナル型に迫る勢いで重低音しっかり出ていて驚きました。
これは恐らく、TWSイヤホンとしては大型の13mmドライバを採用しているので、インイヤーのデメリットをカバーしているのだと思います。
インイヤーにシリコン製のイヤーチップが被さっている事も、遮音性が増して低音が活きる原因になっている気がします。
EDMでは、キック(バスドラム)が腹にズンズン響いて迫力があっていい感じです。

他の音域に関しても、高音から中音域までバランスよくクリアに鳴っています。しかし前言と少し矛盾するのですが、音圧が少し弱く高音の伸びが足りなく感じる事もあります。音の厚みや解像度に関しては、エントリーモデルとしては、十分合格点だと思います。

音場の広さや音の定位もある程度は再現できており、ボーカルの声が目の前に再現されて映えているのが印象的です。
個人的には、上品で欠点が少なく好きな音質です。

最近のCOUMI社製品は、専用のアプリ「COUMI EQ App」でEQ(イコライザー)機能が使えますが、ANC-860は非対応なようです

 

音切れ・音飛び・遅延

数日間、外出時に携行してデバイスとの接続状況をチェックしました。
ノイズキャンセリング機能を何度も切替えて、混雑した電車や街中でも使いましたが、途切れたり音飛びするようなことはありませんでした。

遅延に関しては、人の口の動きと音(声)が微妙にズレます。
スマートホンの全画面表示で分かるので、大画面モニターでは結構気になると思います。
YouTubeの遅延確認用動画などを使ってチェックすると、やはり微妙に遅れてました。ゲーム用途には向かないと思います。

 

ノイズキャンセリング、アンビエント機能

ANC-860は、通話用のマイクのほかノイズキャンセリング、外音取り込み用のマイクが別に配置されています。

採用しているノイズキャンセリング方式は、ノイズと逆位相の音を再生して打ち消す「フィードフォワード方式」と、イヤフォンの内側に搭載したマイクでノイズを拾って、ノイズと音楽を足したものの逆位相を作る「フィードバック方式」を組み合わせたハイブリッド型です。
通常、低価格モデルでは「フィードフォワード方式」のみを採用しているので、ハイブリッドは凄いです。

左側のイヤホンを2回タップで、ノイズキャンセリングON ➡ アンビエントON ➡通常モードFの順で切り替わります

ノイズキャンセリングのノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)性能は、低音域に限られており有効範囲は100Hz~500Hz、最大28dbまで。
エアコンの音や電車のモーター音、車のエンジン音などの低音はカット率が高いです。上が500Hzなので、男性の話し声程度まではギリギリ打ち消し対象に入るかな?というところです。
ただし屋外で使うと風切り音が入るのが気になりました。電車や屋内用ですね。

このANC機能は、音楽を流していない時にも有効なので、ある程度は「デジタル耳栓」としても使えますが、インイヤー型で遮音性が弱いので、普通の耳栓の方が上だと思います。
ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、音が変質が気になる事はありませんでした。私の耳では、ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。

外音取り込み機能(アンビエント)については、通常モードより少し外の音が聞こえる程度。外で使うと、そもそもインイヤーイヤホンなので、通常モードでも結構外音が聴こえます。

 

まとめ・価格・販売サイト

COUMI ANC-860は、今まで低音を諦めていたインイヤーイヤホン派の人には嬉しい音質だと思います。
正直、低価格モデルのANC機能付きのインイヤーイヤホンという事で、あまり期待をしていませんでした。しかしながら各機能が良質で完成度が高く、価格以上である事は間違いありません。
ANC機能付きのエントリーモデルTWSをお探しの方には、良いチョイスだと思います。

標準価格は  6,199円、販売は、日本Amazonでのみ取り扱っています。
Amazonではクーポンが発行されている事が多いので、実売価格は4千円台で買う事が出来ると思います。

 

 

 

 

 

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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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