今年の2月、Bluetoothイヤホンメーカーの老舗 Jabra(ジャブラ)ブランドよりシリーズ初となる完全ワイヤレスの心拍機能付きスポーツイヤホン『Jabra Elite Sport』が発売されました。
そのアップグレード版『Jabra Elite Sport 4.5』が2017年7月14日より発売になり、製品の完成度の高さから注目を集めています。
今回はメーカーの方から『Jabra Elite Sport 4.5』の実機サンプルをお借りする事ができましたので、実際にワークアウトで使用して製品レビューをしてみます。
前モデルの発売当初から興味があったイヤホンなので非常に楽しみです
Jabra Elite Sport 4.5仕様・開封
●本体サイズ
・イヤホン:長さ27×幅30×厚さ22.5mm
・チャージングケース:長さ72×幅51×厚さ26.5mm
●本体重量
・イヤホン:6.7g×2
・チャージングケース:67g
●Bluetooth 規格:4.2 (HSP v1.2/HFPv1.6/AVCRP v1.6/A2DP v1.3, PBAP v1.1)
●連続通話時間:最大 4.5時間
●連続音楽再生時間:最大 4.5時間
●連続待受時間:200時間
●充電時間:約3時間(最初の15分で1時間分充電可能)
●通信範囲:最大10m
●スピーカー周波数帯域:16Hz~20,000Hz
●スピーカー感度:103dB @100mW @1KHz
●スピーカーインピダンス:32Ω
●マイク周波数帯域:100Hz~10,00Hz
●防塵防水:IP 67準拠
●保証期間:購入より 1年間(アプリ登録で3年間)
※旧『Jabra Elite Sport』より内蔵バッテリーの稼働時間が1.5倍向上し、最大3時間から最大4.5時間になっています
【セット内容】
Jabra Elite Sport 本体(左右各1台)、充電ケース(1個)、USBケーブル(1本)、イヤージェル(3 種)、イヤーフォーム(3種)、イヤーウイング(3種)、クイックスタートガイド(1冊)、保証書(1枚)
製品レビュー
イヤーパッドは装着していない状態で届きます。
イヤーパッドのベース部は太くないので耳穴サイズを問いません▼
イヤーパッド(S)を付けてみました▼
本体サイズはソコソコのサイズがあります▼
当メーカーではイヤーウィングと呼んでいるイヤーフックはS,M,Lの3種類▼
結構大きく見えますが、耳の形にフィットしています。3人にそれぞれ付属品で耳に合わせて装着してみましたが、首を振ったり激しい動きをしてもズレたり外れる事はありませんでした。
充電もできる収納ケース▼
イヤホンを置いてケースを閉じると充電が開始されます▼イヤホン・収納ケース共にバッテリー容量は書いていませんでした。イヤホンは連続4.5時間の使用が可能。ケースに2回セット充電する事が可能で合計9時間使えます。
ケースはMicroUSBケーブルで充電▼
ケースは手に収まるコンパクトサイズ▼
イヤホンは2個合計で約15g▼
イヤホンを入れた状態でのケースは約81g▼
セットアップ方法
心拍計を利用してワークアウトの管理をするには専用アプリ(無料)が必要です。
スマートホン端末とペアリング後、アプリの初期設定をしてゆきます。
左にスワイプして初期設定を進めると「装着ガイド」になります▼
次にイヤホンの操作方法の解説▼
最後に心拍数の検出テストがありますので、15秒間その場で走るかジャンプします▼
これで設定完了▼
VO2MAX測定で最適化
このアプリには個々のユーザーの体力を正しく計測するための「VO2MAX」測定機能が搭載されています。最初にVO2MAXのテストを行い、体力レベルを調べる事で、個人のレベルに合った心拍数ゾーンを示す事ができます。最大心拍数の10-100%で最低15分間走る事でGPSの移動距離と照合して正しい心拍ゾーンが示されるようになります。音声でペースの指示がありますので、それに合わせて走ることで計測されます。
VO2MAXとは:全身持久力の指標として用いられ、運動中に体内に取り込まれる酸素の最大量のことをいいます。
ワークアウト使用テスト
実際に好きな音楽を聴きながらワークアウトで使ってみました。
アプリを開いて「アクティビティ」でワークアウトを選択します▼
ワークアウトの目標ペースなど細かく設定する事ができます▼
エアロバイクで「スピニング(Spining)」に設定して計測してみました▼
ワークアウトに合わせて「心拍数ゾーン」の指定をします
今回、短時間なので「インテンス」に設定しました▼
スタートをタップ▼
エアロバイクの製品によって負荷が違いますが、参考までに今回のメニューをご紹介しておきます。負荷8段階中の6に設定して時速31km以上を維持して25分間ワークアウト。そのまま、最大負荷の8に上げて全速力で限界まで3-4分続けてフィニッシュします。
10分毎に心拍数とトレーニング効果がイヤホンから流れます。それ以外にもトレーニング効果やペース指示の音声が流れます。
心拍数が表示されるのは当然ですが、ペダルを回す速さを示すケイデンスは何故分るのだろう?
ワークアウト後は体力回復の状況も確認できます▼
心拍数とトレーニング効果のログは非常に有用ですね。ちなみにエアロバイクに表示されている消費カロリーとほぼ一致していました。ジョギングでも使ってみましたが、脂肪燃焼の為のペースの指示があるのでモチベーション維持につながりそうです。後から地図上で走った経路とペースを確認できるので、ペース配分などのチェックにも役立ちます。
使用感・音質について
ケースから出しただけでペアリング済の端末に自動的に接続されます。また右のイヤホンを耳から外すと、自動的に一時停止になるので人と話す時などに使えます。この2つの機能は、ミュージックBTイヤホンではAirPods以外には無い機能で本当に便利です。
また「イヤホンを探す」機能も搭載されており、地図上にイヤホンの位置が表示されます。ただしケースに収納すると見つける事ができなくなります。
音質に関しては高音から低音までムラなく鳴り、クリアなサウンドが楽しめます。何度かウォーキングやジョギングに使いましたが、音切れは一度もありませんでした。また完全ワイヤレスイヤホンの弱点とされている、動画を観る時の音の遅延も感じる事がありませんでした。
スポーツでの使用に特化したイヤホンなので、骨伝導イヤホンのように周囲の音を敢えて聞こえやすくするヒアスルー機能を備えています。ウォーキングやジョギング時にも環境音が聞こえますので、安全に音楽を聴く事ができるのが特徴です。残念ながら自転車での使用は道路交通法で禁止されています。
脈拍数やペース配分、トレーニング効果を音声で教えてくれるので、単調で苦しいワークアウトでは励みになります。スポーツ専用イヤホンというジャンルで括れば、完全に頭一つ特出したBluetoothイヤホンだと思います。
日常的にジムやジョギング・ウォーキングをしている人なら使うべきだと思いますね。運動不足が気になるが気持ちを維持できない人にもオススメです。
こちらのイヤホンは2017年7月14日より30,370円(税抜)で発売開始されており、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、eイヤホン各店オンラインショップのみの取扱いとなっています。
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