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App Storeで ジョン・ケージの公式アプリ「4′ 33″ – John Cage」がリリースされました。
「4分33秒」とは、ジョン・ケージが1952年に作曲した曲の通称で「無音」を聴くというコンセプトの音楽です。
少し野暮ですが「無音の音楽」について少し解説をしておきます。「無音を聴く」というと哲学的で難しそうに感じますが、実際には無音を造りだす事の難しさが逆にサウンドとして成立しているという考え方です。
例えば、防音部屋に入っても自分の鼓動や呼吸音が聞えて無音にはなり得ません。実際に4′ 33″コンサートも開催されていますが、何もしないオーケストラが座っているだけでも、自然と観衆のざわめきや息遣い、咳払い、子供の声などの音が入り無音にはなりません。4分33秒という時間も絶妙で、5分弱あるので短すぎず落ち着いて音に集中する体制に入れる「間」があり、だからと言って環境に慣れて妄想に走ってしまう一歩手前で音が終わります。
※ この無音に関する話は、私見たっぷりですので、もっと崇高な観念があると思います。あくまで ざっくり砕いた説明だとご理解ください。
今回リリースされた公式アプリは、ユーザー達が4分33秒の無音を共有するというコンセプトとなっています。
しかしながら実際には「無音を共有」というより「4分33秒の生活音SNS」的に仕上がっており、他人の生活を覗き見るようなワクワク感がありまます。レビューを兼ねて軽く使い方を説明してみます。
4′ 33″ – John Cage
開発:Larson Associates
評価:
4′ 33″ – John Cageの使い方
他のユーザーの無音を聴く
自分の環境音を遮断して聴くと、よりリアルに楽しめますのでイヤホン・ヘッドホンは必須です。できればノイズキャンセリング機能付きだともっと没入感が味わえそうです。
アプリを起動しメニューバーの「World of 4′ 33″」をタップ▼
世界地図が表示され、音を発信した位置にピンが刺さっています。
そのピンをタップして再生アイコンをタップすると4分33秒間、他人がアップした音が流れます。
音を配信する方法
録音するには端末の位置情報とマイクへのアクセスを許可する必要があります。
メニューバーの「Record & Play」をタップ▼
録音画面に切り替わるので「Record」をタップ▼
20文字以内でタイトルを入力しOK▼
第1楽章~第3楽章まで録音します▼
各楽章の間には10秒間の録音されない時間(TACT)が入ります▼
アップロードして共有する場合「Library」から「UPLOAD」をタップ▼
聴いてみた
このアプリの醍醐味は何と言っても他人の生活音を盗み聞き鑑賞できるところでしょう。
とにかく「南国のビーチのさざ波の音と遠くから聞える話し声」が聴きたくてハワイに飛びました▼
しかしながら不眠症の方のイビキでした 🙁
日本では店の雑踏とかイベント会場、天ぷらを揚げる音など、様々な生活音が共有されていました▼
まとめ
まだリリースされたばかりなので、バックグラウンド再生やループ再生、ランダム再生に対応していないので今後に期待ですね。
個人的には気に入った音をループして何度も同じ音を聴く事で、無音に音が混ざるリズムの心地よさが生まれる感覚が好きです。ループ再生機能は欲しいです。
このアプリで1つ怖い点は、コンテンツのチェックが無いので、歌を歌ってアップしたりコンセプトとズレた投稿が可能な事です。
妙な使い方をされたり、荒れないで欲しいと思いますね。
私が確認した限りでは生活音を切り取った 4′ 33″ を楽しむ事ができました。あんな声や あんな音を探してついつい聴き続けてしまいます。アリバイサウンドにも使えそうです。
これから熟成して音源が増えるのが楽しみなアプリです。
コンサートの様子。やっぱりシュールです▼
開発:Larson Associates
評価:
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