子供にスマホを持たせる事の問題点が深刻な社会問題になりつつあります。SNSによる知らない人との交流、危険サイト閲覧、ゲーム中毒、LINE中毒などスマホには危険がいっぱいです
完全に危険から守りたいと考えるとペアレンタルコントロールアプリは必須ですね。以前ご紹介した『あんしんモード』は強力なペアレンタルコントロールアプリでしたが、ドコモ端末かドコモ系MVNOでしか使う事ができませんでした。
参考エントリー:子供にスマホを持たせる前にしておくべき機能制限の設定(Android編)
今回ご紹介するAndroidアプリ『モバイルフェンス』はキャリアを限定せず、『あんしんモード』同等の機能を備えた上に、使用状況レポートなど更に高性能なアプリとなっています
モバイルフェンスの使い方
モバイルフェンス
開発:Mobile Fence
料金:無料(現在ベータ版のため)
モバイルフェンスの一番の特徴は専用ブラウザを使わず、Chromeブラウザを使って閲覧制限する事ができる点です。また、保護者はWEBサイト上から遠隔でスマホの設定や位置把握、使用状況レポートも閲覧する事ができます。
モバイルフェンスの使用レポートをしてみたいと思います
モバイルフェンスのインストール
アプリをインストールして起動するとアカウントを求められますので、メールアドレスとパスワードを設定します。
次にサイトを開いて保護者モードでログインして『ルール設定』をクリックします
ウェブサイト
『ウェブサイト』タブを開くと許可・制限するサイトコンテンツ一覧が出ますので、チェックを入れて制限します。また、キーワードブロックをすれば、許可されたサイトやブログ記事にキーワードが存在するとブロックしてくれます
ブラックリスト・ホワイトリスト機能もありますので、許可・拒否したいURLを入れる事も可能です。ブラウザはchromeを使用しますので「それ以外のブラウザの起動を制限する」にチェックを入れる必要があります
また、セーフモードでchromeを起動されても制限できるように端末を設定しておきます。端末設定より「ユーザー補助」から『モバイルフェンス』をオンにしておきます
電話・メール監視機能
これは電話発信、受信を制限したりモニターする機能です。どの番号から何時に何分発着信したのかが一覧でレポートされます。
アプリ起動時間制限
アプリ毎に一日の起動時間を制限・許可したり起動自体をブロックすることが可能です。「ゲームは一日60分まで」などの約束に使えますね。ただし、数種類のゲームを起動されてしまった場合、それぞれ60分になってしまいます。積算機能も欲しいところですね。曜日毎の設定も可能です
カメラやwifiなどもブロック可能
起動制限がかかったアプリ
起動してもよい時間帯の設定
曜日毎に起動できる時間を制限する事ができます。例えば、22時~翌朝6時までと学校内に居る時間内はゲームを起動できなくする事も可能です。
時間制限するアプリの種類設定
時間制限が掛かったアプリ
おしらせ位置と位置指令
『位置』タブから『お知らせ位置』という機能を使う事ができます。この機能は塾や学校に子供が到着したり離脱した時にお知らせメールが届きます。以前から私立小学校や塾などではICカードで同様の『お知らせメール』で到着・離脱を通知していましたが、それと同様の機能ですね。
位置をチェックするだけで設定完了
システム設定画面で「 お子さんが位置離脱、位置進入時メールでお知らせ」にチェックを入れて完了です
子供(端末)の現在位置の把握は『デバイス』から『デバイス指令』『位置検索』から検索できます
レポート機能
どんなサイトを何分見たのか?などブロックされたサイトを含めて全てログを閲覧する事ができます。『活動タイムライン』を開くと移動した位置をマップで表示、さらにタイムライン上に起動したアプリも表示されます
アプリレビュー
追記:「アダルトサイトがブロックされない」とのコメントを頂いたので少し調べたところ、Wifiを通すとブロック機能が効かない不具合があるようです。また、運営が海外なので日本のアダルトサイトのデータベース化が間に合っていないようです。またChromeブラウザを使い、シークレットモードを使用するとWEBサイトブロックが全く効きません。
親として筆者もペアレンタルコントロールアプリを色々テストしてみました。現在ドコモ端末(MVNO)を持たせて『あんしんモード』と専用ブラウザで管理する方法が一番安定していて満足しています。そこへこのアプリの登場!正直ペアレンタルコントロール全部入りだと思います。
しかし、パーフェクトすぎて『ここまでヤルか?』と少し疑問に感じてしまいます。例えば子供がアダルトキーワードを入力してブロックされた履歴や電話発着信履歴まで・・現在位置を検索すると電池の現在量までパーセントで表示されます。※電話発着信ログはオフにできます
「イジメの兆候があったり緊急時以外はレポートは見ない」など、子供との取り決めを作って親としても最低限のプライバシーは守ってあげたいですね。
今まで『あんしんモード』を使っていて不便なのが遠隔設定できない点でした。先日も、夏休みなので設定を緩めてあげた状態のまま新学期に送り出してしまいました。このアプリは遠隔で設定できるのが本当に便利ですね。
今後はiPhone版やPC版も提供する予定のようですが、端末のシステム系を操作する事を許可していないApple端末に可能なのか楽しみです
タカシ
最新記事 by タカシ (全て見る)
- 【超小ネタ】iPhoneの画面が暗くて操作できなくなった時に一発で明るく直す方法 - 2024年10月8日
こんにちは。スマホを持たせる前にするべき制限の記事なども拝見し、大変参考になりました、ありがとうございます。
実は現在子どものスマホにモバイルフェンスを有料で入れています。学校は寮生活なので、遠隔での操作はとてもいいのですが・・・残念なことに、アダルト系サイトへのアクセスがブロックされず大変困っています。
そのスマホにはカスペルスキー(セキュリティソフト)を入れており、こちらはアダルトサイトへのブロックは優秀ですが、アプリ制限などはできません。両者を2つとも一緒に有効にはできず、悩みの種です。
そこで、記事にございましたように、あんしんモードと専用ブラウザで管理した上に、モバイルフェンスを入れて、3つ同時に使えたらよさそうだなと思いましたが、機能するんでしょうか?ご存知でしたらお教えください。
アダルトサイトがブロックされていないとの事で、本当にご心配ですね。
現在、一部のアダルトサイトがブロックできてい無い状態でしょうか?
一応、モバイルフェンスの設定の確認ですが
・「ウェブサイト」カテゴリ制限で「ウェブ制限を有効に」して、アダルト系を制限にチェック
・〝Chrome以外のすべてのブラウザをブロック” 機能を有効化
※以前はBlock Browsers Except Chrome(Recommend)と表示されていました
私がテストした当時は、この設定でチェックしたアダルトサイトはブロックされていました
ポイントはChromeブラウザ以外でサイトに接続できなくする事です。
「あんしんモード/ブラウザ」と併用の件ですが、出来る可能性はありますがお奨めはできません。
実は私も他のペアレンタルコントロールアプリを2つ同時に稼働させた事がありますが、何か問題が起こる度に相互に干渉し合ってしまい、修正、修復、再設定などが非常に煩雑になりました。
結局は全てがロックされてしまい、一時的にスマホが使えなくなった経験もあります。
みかんさんの場合、遠隔操作ですのでOSやアプリのバージョンアップで不具合が起こった時にお子さんにパスワードを教えて自力で解決してもらう事になりかねないと思います。
もし、一部のサイトがブロックしきれないようであれば、ブラックリストから手動でアクセスを禁止したりモバイルフェンスの運営会社にお願いしては如何でしょうか?
タカシ 様
早速に、ご丁寧な返信をくださり、本当にありがとうございます。
今一度、確認の為に分かりやすく教えてくださった設定を見直してみましたが、そのように設定は全てできておりました。
私も、子どもに渡す前に、少しテストをしてアダルトサイトが開けないようだと判断し渡したのですが・・・
dこから見つけるのか、アニメ風のアダルトサイトや外国のサイトなど、きりなく開けてしまっています。
ですので、問い合わせメールをしましたが、
ちょっとカタコトの日本語で、
「一生懸命やっているが、私達のデータベースに登録しきれていないサイトがあります。教えてくれてありがとう!」といった返事でした・・・。
その他機能は優秀なアプリではありますし、
一生懸命はわかるのですが、
やはり日本の会社ではないので、イマイチ意思疎通ができませんで、
その後もメールしましたが返事はこず、
「ありがとう!」で終わってしまってる状態です。
問題解決の意識も日本人とは若干違うようで・・・。
タカシ様が設定の確認を書いてくださったのを拝見して、
あーこういうサポートが必要なんだけどー!と思ってしまいました(笑)
結局、キーワードブロックにいくつかワードを入れることと、
子どもが一度開いたアダルトサイトを、
後手になりますがいちいち手動で禁止サイトに登録している始末です。
毎晩はりついてなければならず、トホホ・・・です。
「あんしんモード/ブラウザ」と併用のも難しそうですね・・・。
丁寧にお答え頂き本当に助かりました。
なんとかいい方法を見つけるべく色々探してみます。
ありがとうございます。