中国のスマートホンメーカーMAZE のSIMフリースマホ『MAZE Alpha X』が手元に届きましたので、実機をレビューしてみたいと思います。今回は 海外通販サイトの「GearBest」様のご厚意により レビュー用にお借りした端末を使用しております。
この端末は画面89.6%がスクリーンの極小ベゼルが特徴で、従来の5.5インチ端末と同等の端末サイズで6インチディスプレイを実現しています。
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MAZE Alpha X
MAZE Alphaスペック
CPU | HelioP25 (MTK6757) Octa 2.5GHz |
OS | Android 7.0 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
画面サイズ | 6インチ 2160 x 1080 Pixel IPS液晶 |
カメラ画質 | リア: 16MP (64GB版は13MP) フロント: 8MP |
micro SD スロット | 最大256GB |
SIMカード | nano × 2 DSDS |
Bluetooth | v4.1 |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11b/g/n/ac |
バッテリー | 3,900mAh |
入出力端子 | USB Type-C |
サイズ | 15.64 x 7.46 x 0.81 cm |
重量 | 209g |
ネットワーク | 2G: GSM 1800MHz 1900MHz 850MHz 900MHz 3G: WCDMA B1 2100MHz B8 900MHz 4G LTE: FDD B1 2100MHz B20 800MHz B3 1800MHz B7 2600MHz B8 900MHz |
その他 | – |
※今回ご紹介しているモデルは ROM 128GBモデル
開封の儀
【セット内容】
・MAZE Alpha X本体
・USB充電アダプター
・USB Type-Cケーブル
・取扱い説明書
・SIM取出しピン
・画面保護ガラス
付属の画面保護ガラス▼
付属の専用コンセントはEUプラグ▼
日本のコンセントで使うのならアダプタが必要です。これは百均でも売っていますね。
筐体外観レビュー
艶ブラックボディでサイドはアルミフレームになっています▼
傾けると縦に光のラインが入って綺麗です。ちょうど宝石のキャッツアイやスターサファイアのようにラインが浮き出ます▼
画面の89.6%がスクリーンになっており、ベゼルが細く少ないです▼
端末上側にはステレオジャック(3.5mm)。細い通話用のスピーカーが印象的▼
指紋認証部は背面ではなく画面下にホームボタンを兼ねて設置されています。端末下側にはマイク・スピーカー・USB-Cポート▼※インカメラの位置は、極小ベゼル端末ではたまに見かける端末の下側に付いているタイプです
端末の左側面にはSIMカード兼MicroUSBスロット▼
端末右側面は電源ボタンとボリュームボタンを配置してあります▼
アウトカメラは今時には珍しくシングルカメラ▼
ディスプレイは2.5Dの曲面ガラスを採用▼
端末の重さは約212g(公称では209g)▼
べゼル幅は上・左・右が各4mm / 下1.4mm▼
5.5インチ端末(MEIIGOO M1)と並べてみます。どちらも明るさは真ん中程度に調整しています。
端末が同じくらいのサイズにも関わらず画面が大きく縦長スクリーンなのが分かります。
ディスプレイのアスペクト比は18:9の(右がAlpha X)▼
内部レビュー
日本語ロケールがインストールされています。開いてすぐに日本語環境にする事が可能です。OSは Android 7.0ベースに独自の設定項目を実装しています。ほぼピュアなAndroid端末で、インストールされているのは独自のカメラアプリと+Google系のベーシックバンドルアプリのみです。
ナビゲーションキーはオンスクリーンキーとなっており画面内に配置されています▼※ナビゲーションキーの並び替えは設定にありませんでした。
※指紋認証の精度は高く、私が試用している間は完全に認証してくれました(2回連続で失敗することはありませんでした)
初期状態で内部ストレージは128GBのうち22GBのみ使用していました▼
この端末は外部MicroSDカードを追加容量として挿入する事が可能です。
SIMスロットの1つを使いますのでSIMカード2枚挿しの時には使えません▼
SIMカードは外部ストレージとして使用する以外にも、内部ストレージとしてマウントする事も可能です▼
One-handred mode
この端末には片手で操作できる One hand mode が搭載されています。
画面のナビゲーションバー付近をゆっくり右もしくは左にスワイプするとOne handed modeに切り替わります。画面が下に小さく表示されて片手で操作しやすくなります▼再度ナビゲーションバーを左か右にスワイプすると元に戻ります。手の小さい女性などは 電車で吊革に掴まりながら使えて便利ですね。片手で6インチ画面を操作するのは、男性でも片手だけの操作は厳しいですから満員電車ではお世話になるかもしれません。
SIMカード
この端末は 2枚のSIMカードを挿す事が可能で、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応しています。DocomoのSIMとLINEモバイルのSIMを入れて接続テストをしてみました。
4G(LTE) + 3Gのダブルスタンバイ接続できる事を確認できました▼
※DSDS対応の海外スマートホンは、4G + 2GのDSDSにしか対応していない端末が多いのでチェックしてみました。日本では2Gは使えませんので実質シングルSIMでしか使えません。その点、こちらの Alpha X は日本でのSIMカード2枚挿しでDSDSが可能でした。
【キャリア対応バンドについて】
Docomo: FDD LTEの主要バンドB1に加えB3に対応しています。しかしながらプラチナバンドB19に対応していませんので、都市部の使用には問題ありませんが僻地では繋がりにくくなります。
Softbank(Y!モバイル): 主要バンドB1,B3に加えてプラチナバンドB8にも対応しています。3G (W-CDMA)はB1、B8に対応していますので快適に使えます
au: Auの使用するバンド帯には未対応です
うれしいことにWi-Fiは5Ghz帯(ac)に対応していますので、電子レンジの影響を受けることなく通信することができます。
カメラ性能
リアカメラにOmniVision社製の高性能OV16880 PureCel®Plus-Sイメージセンサーの16MPを採用した高画質カメラを搭載しています。フロントカメラにもSony IMX21センサーを採用た8MPのカメラを搭載しています。
カメラアプリのインターフェイスはシンプル▼
ビデオ・写真・美顔モード・白黒・パノラマ・プロの6モード。
基本的なフィルターは用意されています▼
マニュアル撮影のプロモードで設定出来る項目は露出とISOのみで少し寂しいです▼
HDR撮影やZSD, 顔検出モードなどの設定も可能です▼
撮影画像
カメラは何も設定せず、被写体をタップして適正露出の位置にピントを合わせただけで撮影してみます。
発色は無理に盛ったような鮮やかさは無く自然な色合いです▼
iPhone7で撮影した画像と比較すると、違いが判らないほど似たような色味に写っています▼
少し強めの逆光で撮影してみましたが、ピント合わせも早く白飛びすることなく写ります▼
日向での撮影も白飛びや日陰部分が黒く潰れる事なく綺麗に写ります。
ベンチの下の影の中もハッキリ写っています▼
暗い空間でもピント合わせから撮影までが速く、得意とまでは言えませんがある程度の画質で撮影ができました。薄暗い部屋程度でしたら問題ないレベルで写ります。
その他の撮影画像集
急に雲が厚くなり暗く写りましたがカメラの問題ではありません▼
シングルカメラですが、下手なダブルレンズカメラを搭載したスマートホンより画像は綺麗です。ピントが素早く合いシャッターを切れないというストレスは感じません。
前述しましたように発色が自然で、あらゆる環境下で白飛び、黒潰れする事なく撮影できました。ただしインカメラが画面右下に配置されていますので「パッと自撮りし難い」のが残念です。下配置カメラの端末の場合、セルフィーの際には端末を逆さにして撮影する人が多いようです。
充電・バッテリー
MAZE Alpha Xには専用充電器が付属しており、同梱している充電器を利用する事で急速充電する事が可能です。
5V/2A , 9V/2A , 12V / 1.5Aと電圧を上げての急速チャージと書かれています。
充電チェッカーを使って計測してみると5.29V / 1.31A (約6.9W)で急速充電されました▼
バッテリーの持ちは一般的な印象です。朝にバッテリーを満充電で持ち出し、カメラ性能チェックしたり一日使い倒してみましたが夜帰宅時に36%残っていました。
ベンチマークテスト
AnTuTu Benchimark (v7.0.4)を使って処理能力をテストしてみます
スコア81,049▼
ミドルレンジの上といったスコアです。MediaTekの高性能SoC(CPU)であるMTK6757 (Helio P25) Octa-Core 2.5GHzを搭載しています。MTK6757CD搭載のスマートホンでは6万ちょい程度のスコアでしたので、8万超えは意外な結果でした。AnTuTu Benchimark がv7 にバージョンアップされて、計測基準に少し変更があったのかもしれません。
試しに3Dグラフィックがグリグリの、端末に高いスペックが求められるゲームをプレイしてみました。
「キャラスト(キャラバン・ストーリーズ)」は、設定を最低グラフィックにすると遊ぶ事ができました。しかしすぐに端末に熱を持ってしまいカクカクしてしまい厳しい状態でした。ちなみにこのゲームは, iPhoneでも古い端末はPlus以外では厳しいので、このスコアでもプレイできただけ上々だと思います。普通のアプリ・ゲームでは問題なく使えるレベルだと思います。
スピーカー/動画鑑賞
スピーカーの性能に関しては普段使いでは問題ありませんが、少し音を大きくするとスマホ特有のチャカチャカ音になり音割れします。大きい音で音楽を聴きたい場合には、Bluetoothスピーカーやイヤホンなどの外部機器を使った方が良いでしょう。
ディスプレイは18:9のアスペクト比のディスプレイを採用しています。 YouTubeなどの動画を横表示で視聴すると、アスペクト比が違いますので左右が削られます▼
デバイス情報
各種センサー情報
まとめ
カメラが使いやすく、バランスの取れたミドルレンジクラスの端末です。ハイスペック端末には手が届かないないが、ソコソコの性能の端末が欲しい方には良いスペックです。
価格は128GBモデルで$350、64GBモデルは$280前後が目安で、今の段階ではGearBestで独占販売しています。
割引クーポンが発行されている事もありますので、購入の際にはクーポンページを参照してみて下さい。
Gearbest販売ページ:
割引クーポンが発行されている事がありますのでチェックしてみて下さい▼
GearBestクーポン情報ページ
タカシ
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通りすがりの者です。
貴重なマニアック端末のレビューありがとうございます。
ところで、ナビゲーションキーの左端に下向きの矢印がありますが、これはナビゲーションキー(バー)を出し入れするためのものなのでしょうか?
確か似たようなものが、gooのg07にもあったような気がしたもので、、、
ご確認済みでしたら教えてください。
よろしくお構いします。
>ナビバーが気になる男さん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通左側の下向きアイコンはナビゲーションバーを非表示にするものです