子供にスマートホンを持たせる時、有害サイトから子供を守るために携帯会社のフィルタリングサービスを利用している方も多いと思います。格安スマホ会社を利用していてもアプリやサービスを利用してペアレンタル・コントロールを掛ける事が可能です。
しかしながらWifiで利用するパソコンやタブレットなどの端末の場合、WEBアクセスを制限するには有料のサービスを使うのが一般的です。無料で確実に設定する手段が少ないのが現状です。
そこで今回はASUS社製のルーターを使って、無料でWEBアクセス制限・WEB履歴の閲覧・危険サイトへのアクセスブロックなどのペアレンタル・コントロールを掛ける方法をご紹介します。
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Wi-Fi接続のWEBアクセス制限について
Wifi内での有害サイト対策は、 家族用のPCをリビングでのみ利用できるようにして対応しているご家庭が多いと思います。
リビング用PCや共用タブレットなどは、履歴が残ったり家族の目があるので、アダルトなどの有害サイトへのアクセスは出来ません。
そうは言っても、最近の学生達は宿題などの調べものでノートパソコンを自室に持ち込む必要もでてきます。
また子供達はブラウザのシークレットタブ機能を使えば、WEB閲覧の履歴が残らないという事も知っています。家族が留守中の問題もあるので、完全にコントロールするのは難しいですね。
私は試行錯誤の末、数年前からASUSのルーターに付いているAiProtection(Aiプロテクション)機能を使って、Wifi内からのアクセスをコントロールする事ができています。
AiProtectionは、トレンドマイクロのセキュリティ技術を採用して通信をブロックします。嬉しい事に機能付のルーター本体を購入する事で無料で利用する事ができます。
このルーターの機能を活用する事で、ウィルスや危険サイト、悪質サイトのブロックのみならず、端末ごとの使用可能な時間スケジュールの設定やキーワードブロックまで可能になります。
ASUS RT-AC68U
今回使うのはこのルーター
少し前から発売されている機種ですが、まだ現役で販売されており最新機種と比べても見劣りしません。
これの上位機種は全てAiProtection機能が搭載されていますが、下位機種のRT-AC1200HPは対応していません。下位機種でも RT-AC65U は対応しているようです。
それでは1項目ごとに設定してゆきます。
AiProtectionの使い方
ネットワーク保護
最初にネットワーク保護を設定して、基本的なセキュリティのセッティングをします。この項目は子供のペアレンタル・コントロールというより家庭内機器のセキュリティ対策になります。
ブラウザで192.168.1.1か(router.asus.com)にアクセスして管理画面を開きます
メニューの「AiProtection」から「ネットワーク保護」を選択▼
悪質サイトブロック・脆弱性保護・感染デバイス検出/ブロックは全てオンにします
ペアレンタル・コントロールを掛ける方法
メニューの「AiProtection」から「ペアレンタル・コントロール」を選択▼
Client Name(MAC address)のプルダウンを開くと、Wifiに接続した機器が一覧で表示されます。「Show offline client list」をクリックすると、現在はログインしていない端末も表示可能です。
ここからWEB閲覧を制限したい端末を選択し、「コンテンツのカテゴリー」よりブロックする項目をチェックを入れ「+」をクリックして登録します▼
MacアドレスとはLANにおいて、ネットワーク上で機器を識別するために付けられる番号で、この番号だけでは端末が特定できません。
Android端末でMacアドレスを確認する方法をご紹介しておきます。
「設定」を開き「端末の状態」から「Wifi Macアドレス」で確認する事ができます▼
登録が済んだら「適用」をクリックして完了です▼
「コンテンツのカテゴリー」の内容を簡単に解説しておきます。
各項目の左側の+をクリックすると詳細設定する事が可能です。
成人向け:アダルトコンテンツや暴力やギャンブルなどを制限します
インスタントメッセンジャー/コミュニケーションツール
:Skypeやブログなどのコミュニケーション系をブロック
P2P/ファイル転送サービス:文字通りファイル転送関連をブロック
ストリーミング/エンターテイメント:
YouTubeなどの動画サイトをブロックします
ブロックされた端末はYouTubeに入るとローディング画面から進みません▼
インターネット時間制限のかけ方
メニューの「AiProtection」から「ペアレンタル・コントロール」を選択▼
上の「タイムスケジュール」を選択しスイッチをONにし、時間制限を掛けたい端末を選択し+をクリック▼
「適用」をクリック後、編集ボタンで時間を設定します▼
使用を許可する時間を塗りつぶし「OK」を押して完了
これで指定した端末は、スケジュール以外の時間にネットにアクセスする事ができません
ファイアーウォール機能でブロックする方法
このルーターの「ファイアーウォール機能」を使う事で、指定したサイトへのアクセスを制限する事も可能です。
メニューの「ファイアーウォール」から全般でファイアーウォール有効を「はい」にして適用をクリック▼
URLフィルターのタブを選択しURLの一部を入力します。
「+」で追加した後「適用」で完了です▼
WEB閲覧履歴の記録
Adaptive QoS 機能を使うと、帯域や見ているウェブサイトのURLまでモニタリングする事が可能です。
メニューの「Adaptive QoS」から「ウェブ履歴」を選択
Enable Web Historyをオンにする▼
プルダウンから端末を指定するとWeb履歴が表示されます▼
この機能は、子供とは言えプライバシーの侵害なので、よほどの確信が無い限りは使う事がないでしょう。
ルーターに機能があるという事を教えておくだけで抑止力としても利用できますね。
WiFiでWebアクセス制限まとめ
バッファローのルーターに iフィルター を掛ける方法もありますが有料サービスです。今回ご紹介した方法は、Asusのルーターを買ってしまえば使い放題という所がいいですね。
このルーターは多機能な上にスピードも出ますし、途切れたりする事もありません。何より簡易nas機能が付いているので、USBでHDDドライブを挿しただけでネットワークHDDとして使えて重宝しています。
HDDはメディアサーバーにもなりますし、今現在では私の要求を全て満たしているルーターはコレだけです。
もちろんPCやタブレットだけでは無くスマートホンも制限できますので、帰宅後の動画制限などにも活用できます。
子供が宿題のために部屋にパソコンを持って行っても、動画サイトや危険コンテンツ、アダルトサイトをブロックしてあるので安心です。場合によっては、勉強に不要なブログなども制限しておいても良いかもしれません。
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タカシ
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