2023年7月25日に発売された「Amazfit Cheetah」(アマズフィット・チーター)が手元に届きました。 使用感を共有したいと思います。
Amazfit Cheetahは、オフラインマップを搭載したランナー向けにデザインされたスマートウォッチです。スマートホンを持たないで、音楽を聴きながらマップやコースを確認しつつジョギング、ウォーキングを楽しむ事ができます。
またCheetahはGPSの掴み精度が高く、高層ビルの間や森の中でも正確に衛星を捉えます。そして一番の魅力は価格!オフラインマップを搭載しているにもかかわらず5万円を切る価格設定となっています。
ページコンテンツ
Amazfit Cheetahスペック
GPS 機能 | デュアルバンド(L1+L5)&6衛星測位 |
---|---|
ディスプレイ | 1.39インチ(454×454) (326PPI)AMOLED |
タッチスクリーン | Panda強化ガラス 指紋付着防止コーティング |
防水性能 | 5 ATM |
接続 | Bluetooth 5.1 |
Bluetooth | 5.3 |
FeliCa | 非対応 |
NFC | 非対応 |
バイブレーター | あり |
スピーカー | なし |
マイク | なし |
センサー | BioTracker™ PPG 生体センサー(血中酸素レベル測定対応) 加速度センサー、軸地磁気センサー、環境光センサー、気圧高度計 ジャイロセンサー |
活動量計機能 | 心拍センサー 消費カロリー 睡眠 移動距離 歩数計機能 血中酸素ウェルネス |
バッテリー容量 | 440mAh |
電池寿命 | 通常モード:約14日間 ハードな使用:約7日間 省電力モード:約24日間 |
ボタン数 | 2つ |
本体素材 | 線維強化ポリマー製ミドルフレーム |
防水等級 | 5ATM |
サイズ | 直径46.7mm 厚さ11.9mm |
バンドサイズ | 幅22mm |
重さ | 32 g(バンド除く) 47 g(バンド含む) |
対応スマホ | Android 7.0 / iOS 12以降 |
開封レビュー
【セット内容】
- Cheetah本体
- 専用充電ケーブル
- 取扱説明書
取扱説明書はマルチ言語版。日本語での表記もありますがペアリングと専用アプリのQRコード程度のみの内容です▼
ザックリしたフラッシュレビュー
Zepp Coachアプリで運動管理が可能
オフラインマップ対応
GPSの掴みが早く正確
指紋防止ガラスで表面が汚れにくい
通話・LINEなどのテンプレート返信が可能
専用アプリストアからミニアプリを追加インストールできる
日本語対応の通知機能
5ATMの防水性能
鮮やかなAMOLEDディスプレイ
150のスポーツモード対応
バッテリーが最大14日間持つ
心拍数・血中酸素濃度を計測可能
直感的でわかりやすいインタフェイス
ウォッチフェイスが豊富
睡眠時の呼吸モニタリング機能搭載
音楽を入れるストレージ容量がある
画面操作のレスポンスが高い
左右の腕の切替機能付き
Google Fitと連携可能
Appple ヘルスケアと連携可能
Alexa機能対応
端末レビュー
画面は1.39インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイ。
スポーツユースを意識してベゼルがゴツく画面を保護されるような設計です。発色が綺麗で視認性は抜群です。滑らかな表示で、ヌルヌルと反応良く動きます▼
カラーバリエーションはスピードスターグレー1色のみ。指紋付着防止コーティングが施されており、不思議なほど指紋汚れが付きません▼
ストラップ素材はフッ素コーティングされたシリコンゴム製。筐体ケースは円型デザインです▼
裏側には身体測定機能用センサーが配置されています▼
バンドは穴に通す一般的な腕時計タイプ。穴でバンドを止めてから、ベルト2つを通すのに少し骨が折れます。GTRシリーズはAppleWatchのようなギミックだったので、そちらを採用して欲しかった。しかしながら、スポーツで使う分にはこちらの方が蒸れたり痛くなならない設計な気がします。ホール数が多いので、手首のサイズに関わらず装着可能です
バンドを含めた重さは、実測で約 47.3グラム。バンドを除いた重さは約 32グラム▼
充電はAmazfit お馴染みの専用クレードルを使うタイプ。マグネットでピタッと貼りつきますが、電極があるようで決まった方向のみ貼りつきます▼
ステンレス製のピカピカなミドルフレームとなっており、スタイリッシュなデザインです。
ボタンは2つ。上側がリューズつきボタンで下は基本的に「戻る」用▼
5ATMという防水規格に対応しており、プールなどの水中での使用にも耐えられます。水道から流水をかけてみましたが問題ありませんでした。
オープンウォーターでも使用可となっていますが、海水での使用は少し怖いです。
装着感
多機能なので重量はそこそこあります。一般的なスマートウォッチと比べて10グラム程度重いですが、腕が重いとは感じませんね。
画面が大きくて見やすい分、存在感があります。私は男性としては腕が細い方です。
初期設定・スマートフォンにアプリをインストール
Zepp
開発: Huami Inc. 評価 無料 |
||
専用アプリをインストールすることで、スマートフォンの各種機能の設定・管理が可能となります。このアプリを使う事で、ウォッチ内のアプリを追加インストールしたり、スマートフォンから文字盤(フェイス)を変更、スマートホンからの通知の許可などの設定、アクティビティや移動ログの管理・詳細表示が可能となります。
オフラインマップのインストールや、エクササイズのスケジュール管理のZeppコーチなども便利です。
デバイスの追加方法
アプリとスマートウォッチの連動は簡単。アプリを起動したらデバイスを追加するだけでペアリングができます。
ペアリング完了後にファームウェアのアップデートが開始されました。
独自のアプリストアからアプリの追加ダウンロードが可能です。同社はZeusアプリ開発者キットというプログラムを提供しており、ユーザーが文字盤やアプリを作る事も可能です。昨年夏には10種類しかありませんでしたが、今ではアプリのラインナップは40以上ありそうです。
ウォッチのフェイスは、タップしてダウンロードする事でウォッチ側に設定できます▼
機能と使い方説明
シンプルですが多機能なスマートウォッチです。項目について一通り解説しておきます。
画面切替
フェイスをスワイプする事で、様々な機能を直接呼び出す事ができます。
操作方法は、スマートウォッチのスタンダードな方式から少し進化しています。一般的なスマートウォッチは、左右スワイプでタイル切替ですが、Cheetahは↑スワイプでヴィジェットのように、機能やデータが一覧表示されます。
- ↓スワイプ:コントロールセンター表示
- ↑:天気・心拍系・アラーム・歩数・主要機能一覧・今日のPAIゲイン一覧・音楽リモコンなど
- 右→:通知センターを表示
- 左←:アプリランチャー起動
ボタンを長押しするとデフォルトではAlexaが起動します。このボタンは他の機能に割り当てる事もできます。
コントロールセンター・設定画面
コントロールセンターは上から引っ張りおろす事で表示されます▼
- 懐中電灯
- ナイトモード
- スリープモード
- シアターモード
- 常時点灯モード
- 画面輝度調整
- カレンダー(タップで1ヶ月表示)
- スマートホンを探す
- アラーム機能
- Bluetooth機能
- 画面ロック
- 設定呼び出し
腕を持ち上げる、もしくは腕を回して画面がオンになります。また常時画面オン機能が搭載されており、常に画面を表示し続ける事ができます。
ちなみに設定したフェイスのまま常時点灯も可能ですが、最大20分間だけ画面を表示し続ける事しかできません。
通知センター設定
、電話やLINEアプリなどの通知を確認できる機能が実装されています。
専用アプリを起動し、下の「装置」アイコンをタップ。
「通知」を開くとアプリ一覧が表示されるので、LINE、Twitterなど通知を受け取りたいアプリをオンにする▼
LINEなどのメッセージは日本語で表示されます▼
ちなみにAndroidでは、LINEの通知に対して返信機能が使えます。専用アプリから定型文を登録しておき、素早く返信可能です。また、Android版のみ通話着信にSMSで定型文返信する機能も使えます。
ランチャー
ランチャーは、リューズボタンを押す事で表示されます。ほぼ全ての機能がここから呼び出せます▼
エクササイズ機能では、ランニングやサイクリングなど、150種類以上のエクササイズに対応しています。防水対応のスマートウォッチなので、プールやオープンウォーターなどの水中のエクササイズも対応しています。
多くのエクササイズに対応しているので、馬術やアーチェリーのようなマイナーなエクササイズも網羅されています。eスポーツという項目もありました。
ウォーキングやランニングなど、ベーシックな8種類のエクササイズは自動認識して計測を開始してくれます。
Stravaやadidas Running、komoot、Relive などのアカウントを追加する事で、連携も可能です。
各種測定・便利機能
最近注目されている睡眠トラッキング機能も搭載されています。睡眠時の呼吸の状況もログを録る事ができますので、無呼吸症候群の疑いがある人には嬉しいですね。
血中酸素濃度・心拍数は、画面右スワイプもしくはランチャーから呼び出すと計測が開始されます。
一通りの計測が全てワンタップで計測する事ができる機能があります。ただし30秒間じっと静止している必要があるのが辛い。
スマートウォッチの中にもストレージ容量があり、音楽を転送することでスマートホン無しで音楽を楽しむ事ができます。
Proモデルはスピーカーがありますが、無印Cheetahはイヤホンとペアリングする必要があります。
運動機能・屋外GPS精度チェック
エクササイズ機能
運動中は専用の画面に移行し、ベゼルとボタンのみで操作します。
この画面では、間隔・距離・ペース・歩数・スピード・高度・坂・消費・心拍数など、好きなデータを表示、並び替えが可能です。
オフラインマップ
Cheetahの最大の魅力はオフラインマップ!スマートホンを持たなくても迷う心配がありません。
スマートウォッチへは、Zeppアプリを使ってマップをインストールします。
「マイデバイス」からCheetahを選択し、アプリの設定からマップをタップ。
マップが表示されるので、希望の地域と範囲を設定して「マイデバイスのダウンロードリストに追加」をタップ
Cheetah側でダウンロードの許可するとダウンロードが始まります。
これでオフラインマップが閲覧可能となります。
ちなみにこのマップは、運動中のみ表示可能です。マップアプリなどはありません。確認したい場合にはジョギング(屋外)などをスタートして、ベゼルを回せば現在位置と周辺の地図が確認できます。
GPS精度
Amazfit Cheetahシリーズは、デュアルバンド円偏波GPSアンテナ技術「MaxTrack™ GPS Technology(マックストラック ジーピーエス テクノロジー)」を使用しています。高層ビルの間や高い木のある公園などでも L1+L5の衛星信号を拾うことでマルチパス干渉を減らし、既存モデルよりもさらに高い精度で動きを追跡します。
GPSの掴みはとにかく早くて正確!屋内でGPSで位置情報を掴んだスマートウォッチは初めてです。細かい道を歩いて精度を調べてみましたが、少しブレる程度でカナリ正確に記録されました。
ランニング機能やデータは盛りだくさんで、信号待ちの自動一時停止機能、トラック周回のラップ記録や目標値を設定して「仮想ぺーサー」を表示する事もできます。レースゲームのゴースト機能のような感じで、モチベーションのアップに役立ちます。
【ランニングデータ】
カテゴリ | 指標 |
時間 | 合計時間、運動時間、ラップ時間、最終ラップ時間、平均時間/ラップ |
距離 | 距離、ラップ距離、最終ラップ距離 |
ペース | ペース、平均ペース、ラップペース、最終ラップペース |
歩数 | ケイデンス、平均ケイデンス、ラップケイデンス、最終ラップケイデンス、ストライド、平均ストライド、ラップストライド、最終ラップストライド、歩数 |
速度 | 速度、平均速度、ラップ速度、最終ラップ速度、最高速度、垂直方向速度(縦速度) |
高度 | 標高(高度)、最高標高(最大上昇)、最低標高(最小上昇)、平均標高(平均上昇)、ラップ上昇(ラップ登山)、最終ラップ上昇(最終ラップ登山)、総上昇(合計上昇)、ラップ上昇、最終ラップ上昇、総下降(合計下降)、ラップ下降、最終ラップ下降 |
坂 | 勾配、平均勾配、ラップ勾配、最終ラップ勾配 |
消費 | カロリー |
心拍数 | HR、平均HR、HRゾーン、HR%Max、%HRR、平均HR%Max、平均%HRR、ラップHR、ラップHR%Max、 ラップ % HRR、最終ラップ HR、最終ラップ HR % Max、最終ラップ % HRR 心拍数、平均心拍数、心拍ゾーン、最大心拍数(%)、HRR(%)、平均最大心拍数(%)、平均HRR(%)、ラップ心拍数、最大ラップ心拍数(%)、ラップHRR(%)、最終ラップ心拍数、最終の最大ラップ心拍数(%)、最終ラップHRR(%) |
その他 | 有酸素運動TE、無酸素運動TE、トレーニング負荷、現在時刻、日出の時刻、日没、気圧 |
バッテリーの持ちについて
通常使いで14日間のロングライフバッテリーの持ちがウリです。使ってみた感覚だと、各モードのバッテリー持ちの公称値は正しそうです。
ただし、GPSを使うと激しくバッテリーを消費しますので、毎日 1時間の屋外エクササイズなどに使ったとして1週間弱くらいだと思います。
月曜から週末まで充電無しで使い続ける事ができるのは魅力ですね。
まとめ・価格・販売サイト
Amazfit Cheetahの価格は¥49,800。スマートウォッチの中ではハイエンドクラスになりますね。でも、オフラインマップ入りのモデルとしては、破格の価格設定です。
オフラインマップが使えるランナー向けスマートウォッチは、GarminやSuuntoが有名です。しかしながら、Cheetahと同等の機能のGARMIN(ガーミン) 965は 約8.5万円と高額です。Cheetahは¥49,800の価格で、オフラインマップを実装しているコストパフォーマンスが魅力です。
上位モデルのAmazfit Cheetah Proとの違いは、Proはチタンボディにスピーカーを内蔵しており、スマホなし通話や音楽再生ができるモデルです。価格差は1万円。スマートウォッチのスピーカーは使う機会が少ないので、無印Cheetah で必要十分だと思います。
Amazfit Cheetahは、Amazon、楽天、Amazfit オフィシャルショップで購入可能です。
タカシ
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