サウンド機器メーカーSOUNDPEATS AUDIO(サウンドピーツ・オーディオ)から発売された、完全ワイヤレスヘッドホン 『Space(スペース)』が手元に来ましたので、使用感を共有したいと思います。
SOUNDPEATS Spaceは、「ANC(アンチノイズキャンセリング)機能」と「アンビエントサウンド(外音取り込み)機能」を搭載した、低価格のカジュアルモデルです。
ページコンテンツ
SOUNDPEATS Spaceスペック
対応コーデック | SBC, AAC |
---|---|
マイク感度 | – |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetootthプロファイル | A2DP,AVCTP,AVDTP,AVRCP,HFP,HID |
ドライバユニット | φ40 mm |
再生周波数帯域 | – |
出力音圧レベル | – |
低遅延モード | 65 ms |
接続端子 | 3.5mm |
充電時間 | 約 2 時間 |
連続再生時間 | 最大123時間 |
バッテリー容量 | 1000mAh |
サイズ | (L*W*H):165*187*85mm |
重量 | 約 264 グラム |
開封の儀
【パッケージ内容】
- SOUNDPEATS Spaceヘッドホン x 1
- 3.5mm ケーブル x 1
- USB-C ケーブル x 1
- 取扱説明書 x 1
ざっくり感想
コンパクトに折り畳んで収納ができる
外音取り込み(パススルー)機能つき
低価格でANC機能つき
全音域バランスのとれた音質
通話音質がクリアで自然
テレワーク用途に使える音声通話品質
ゲームでも使えるレベルの低遅延モード実装
最大 123時間の長時間再生が可能
イコライザー機能搭載で自分好みの音質に調整可能
2台のデバイスに同時接続が可能(マルチポイント)
収納ケースが付属していない
筐体
Spaceは耳を完全に覆うタイプのオーバーイヤーヘッドホン。
全体的に艶消しブラックを基調としたスベスベボディ。ハウジングのSOUNDPEATSの「S」ロゴがお洒落です▼
チープさを感じない落ち着いたデザインです▼
ヘッドバンド部分は頭に当たる部分はレザー風▼
ヘッドバンド裏側はフワフワ。頭に負担が掛かりません▼
本体は折り畳みが可能で、ペッタンコに潰れてにコンパクトになります。
こんな風になつめ型にも折り畳めます▼
本体重量は実測で約 263グラム▼
イヤーパッドは低反発素材を使っており柔らかいです。内側にL/Rの印刷があります▼
充電用インターフェイスはUSB-Cを採用。連続再生は最大123時間の長時間再生が可能です
付属品のアクセサリー類は3.5mmオーディオケーブル、USB-Cケーブル▼
操作・機能
右側のハウジング部の下側に操作ボタンが格納されており、ボリューム調整(+/-)、電源ボタンの3つのボタンが配置されています。
ヘッドホン本体から音楽・通話の操作が可能です。音楽に関しては、フル操作が可能です。再生 / 停止、ボリューム調整、音楽コントロール(前後スキップ)に対応しています。
【操作コマンド】
+ボタン | -ボタン | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
再生ボタン | 再生/一時停止 | |
電源ボタン2回押し | 音声アシスタント | |
短く押す | 音量下げる | 音量上げる |
1秒長押し | 次の曲(動画) | 前の曲(動画) |
通話 | ||
電源ボタン1回 | 通話/電話を切る | |
電源ボタン2回 | 通話切替 | |
電源ボタン1.5秒押し | 通話拒否 |
【ACボタン】
ANC機能は左側のANCボタンで「ノーマル」「パススルー」「ANCオン」が切り替え可能です。
音質・機能
音質
数日間使い倒して約25時間エージングした後の感想です。SPACEは、φ40mmドライバーを採用しています。
音の特徴は全音域で平均的にでていると感じます。そのため、どのジャンルの音源を聴いても苦手が無いという印象。
ドンシャリ的な派手なチューニングではありません。解像度に少し物足りなさを感じますが、価格を考えれば十分だと思います。
ヴォーカルの声が前に押し出されて強調されるような事はありませんが、バンドと自然に調和して聴こえます。
音の定位感も正確に表現できているので、オーケストラの楽器の位置がしっかりと把握できます。
女性ヴォーカルの声の視察音(サ行が刺さる)も気になるような事はありません。
正確な定位感により、目を閉じていても敵の位置を把握できるます。FPSなどのゲームにも使えます。遅延が気になるようなら、ミニステレオケーブルで有線モードでも遊べます。低遅延のゲーミングモードも実装されています。
SOUNDPEATSアプリ
メーカーアプリ「SOUNDPEATS」を利用する事で、イコライザー機能やゲームモード(低遅延)の切替などが可能となります。
SOUNDPEATS
開発:yong yang 評価 無料 |
専用アプリからは、イヤホンのファームアップデート、イコライザー最適化機能などを利用できます。
アクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)
SpaceのANC(アクティブノイズキャンセリング)機能は、35dBまでの音を打ち消すとしています。
NCボタンで、ノーマル ➡アンビエントサウンド➡ ANCオンが切り替わります。ノイズキャンセリング機能特有の耳への圧迫感はあまり感じません。
ノイズキャンセリングのノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)性能は、低音域を強烈にカットしますが中高音域にはあまり効きません。電車のガタンゴトン音は小さくなりますが、車内アナウンスの女性の声が微かに聞こえてくる感じです。
ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でも音が変質したりする事が無く自然に聴けました。私の耳では、ノイズキャンセリング時にホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。
トランスペアレント(外音取り込み)
外音取り込み機能(トランスペアレント)は、ヘッドホンを外す事なく環境音をデジタル的に取り込む機能です。
Spaceの外音取り込み機能は、デジタル的な音に変換されて少しキンキンした音として取り込まれます。
レジでの会話など、一時的に使うには問題ないと思いますが、強調した音で外音が入ってくるので、長時間使うと疲れてしまうと思います。
音楽を止めるとヘッドホンを装着したまま会話ができる程度まで聞こえます。しかしながら、外音を取り込みながら安全に音楽を聴くには、音量をある程度下げる必要があります。通常音量で聴いていて、車の接近に気が付く程の取り込み機能ではありません。
マルチポイント機能
マルチポイント接続とは、2台の機器と同時接続し、それぞれで通話も音楽も受信できる機能。
例えば、PCでオンライン会議を終了した後、スマートフォンで音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられます。スマートフォンが電話を着信した際には自動でスマートフォンの通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることも可能。2台の機器でヘッドホンを使う場面で接続の切り替え不要で、使用する事が可能です。
操作・装着感
装着感に関しては、メガネを掛けていても干渉して痛いような事はありませんでした。個体差があるかもしれませんが、側圧が少し強めなので頭が大きい人は圧迫感があるかもしれません。
オーバーイヤーヘッドホンなので、オンイヤー型のように側圧による痛みを感じるような事はありません。ヘッドホン全般の問題ですが、耳を覆うので暑い日は蒸れます。
サイズ調整の可動域は広いので、あらゆる頭のサイズにフィットすると思います▼
頭のカーブにフィットするよう、ハウジング部の付け根が自由に角度を変えられます▼
まとめ・価格
Spaceを使った感想は、カジュアルにANC機能を楽しめるエントリーモデルという印象です。
強烈なノイズキャンセリング機能はありませんが、そこそこ外音を遮って音楽を干渉する事ができます。
何と言ってもバッテリーが最長123時間持ちますので、一日中オンにした状態で使い倒せます。
メーカーは「1日4時間使ったとして丸々1ヶ月無充電で使える」としています。
価格は¥6,980円(記事執筆時)。Amazonで購入可能です。
※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
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