LABOホンテン

スマホ/iPhone/PCタブレット/格安SIM・アプリ・ガジェット・ゲームなどの総合デジタル情報【支店はない】

当サイトの記事は広告を含みます

【実機レビュー】中華製AirPods3第三世代の偽物(レプリカ)TWS「Air Pro 4」の再現率チェック+本物と比較

Apple の完全ワイヤレスイヤホン「AirPods 第3世代(以下 AirPods3)」のオマージュイヤホン「Air Pro 4 TWS」を入手しましたので、さっそくレビューしてみたいと思います。

AirPodsの発売以来、次々と中華AirPodsと呼ばれる似せた商品が発売されています。i TWSシリーズなど、中華製のAirPodsレプリカが著しく進化を遂げており、デザイン・機能ともに本家に近づいています。

最上位モデルのAirPods Proに関しても、クローン品が日々進化を続けながら続々と発売されています。その後、Apple T1チップと同等の機能を搭載した製品まで登場しています。

今回購入したAir Pro 4は、2021年10月に発売されたばかりのAirPods 3(第3世代)風のイヤホンです。見た目から機能まで本物クローンを目指していますので、再現率を本家と比較してみます。

 

Air Pro 4 スペック

音楽再生時間 約 5時間
Bluetoothバージョン  5.2
Bluetootthプロコトル
対応コーデック  SBC / AAC
感度 120±3dB
インビーダンス 32Ω
対応周波数 20-20000HZ
ドライバーユニット Φ 5 mm
バッテリー(イヤホン)
バッテリー(ケース) 不明
イヤホン充電時間
ケース重量-

 

開封の儀

【パッケージ内容】

  •  Air Pro 4 TWS イヤホン x 1ペア
  • 収納充電ケース x 1
  • 充電用ライトニングケーブル x 1
  • 取扱説明書

 

取り説は英語と中国語のみ。操作法などは書かれていません▼

 

デザイン

サイズやデザインに関しては、プロモデラーが形成したように本物ソックリに仕上がっています。
見た目はApple のインナーイヤー型ワイヤレスイヤホン「AirPods 3」と変わりません。

 

本物と並べてみても違いはありません。
左が本物です▼

 

どの角度から見てもパっと見は違いが分かりません(左が本物)▼

ちなみに重さは本物が4.3グラムなのに対して、3.7グラムしかありませんでした。

ケースのサイズと見た目も完全にコピーしています。
左の文字が入っている方が本物▼

 

市販のAirPods3用のケースも問題なく使えます▼

 

Qiワイヤレス充電に対応していますので、使わない時はポンと置いておくだけです。ちなみに本家はMagsafe対応ですが、こちらは非対応です。

 

イヤホンを収納した状態のケースは約 47グラム。ずっしりします。

 

本家の重さは約46グラム。重さまで近いですね。

 

機能・使い方

ペアリング

iPhoneとのペアリングは、本家と同じくケースを開けると、自動的にペアリングモードに入りました。
しかしながら、画像を見るとAirPods3ではなく AirPods Proとして認識されているようです▼
初回はこの時、ポップアップウィンドウに「接続」が表示されます。デバイス名は AirPlus となっていました。iOSのアップデートで、ペアリング方法が2ステップ必要になりましたが、後ろのボタンを押して接続する事ができました。

※ Android端末の場合、設定から「Bluetooth」を開くと「AirPlus」と表示されるのでタップしてペアリングします

 

iOSではケースとイヤホンのバッテリー残量も確認できます

 

 

H1チップ同等の機能?

本家Airpods Proのように、設定のBluetoothからAirpodsに名前を付けたり、耳自動検出、ノイズキャンセリング、外音取り込み機能の設定が可能です。
しかしながら自動耳検出機能以外は全く機能しません。

デバイスの「探す」でイヤホンの検索も可能です。iOS 15では、AirPods3はAirTag (エアタグ)のように「探す」ネットワークに対応しましたが、こちらは旧 AirPods の探すと同等の機能です。最後にiPhoneと接続した位置情報を記憶しておくだけです。音を鳴らす機能は実装されています。

 

操作方法

操作もAirPods 3と同じく下に伸びた軸に凹んだ感圧センサーが配置されており、2本指でつまんで押すとカチッと反応があります。
ここを押した回数で異なる操作ができます。

 

イヤホンの操作一覧

 
1回タップ 再生/一時停止
2回タップ 次の曲へスキップ
3回タップ 前の曲へスキップ
2秒長押し ※ 音声ガイダンス起動
Siri、OKグーグル
通話/電話を切る 1回タップ

※ 操作方法も本家と同じですが、何度やってみても音声ガイダンスは起動しませんでした。

 

性能テスト

使用感・装着感

以前のAirPodクローンイヤホンでは、音楽がフル操作することが可能でした。しかしながら、最近のクローンは、操作方法まで同じにしており、音量調節ができない所まで、本家AirPods シリーズをオマージュ(コピー)しています。

バッテリーの持ちは、仕様の5時間より随分少なく3時間程度。バッテリーが無くなると、片方が聞こえなくなります。しかしながらケースに戻すと残り20%-40%と表示されます。
iPhone本体で表示されるバッテリーの残量は、本物のAirPods Proをベースにしているので正確ではないようです。

 

形状が本物と双子なので、もちろんフィット感も変わりません。軽くて耳にフィットしますので、首を振った程度では 全くズレません。街歩きやジョギングで使ってみましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。これはAppleがエルゴノミクスを徹底的に研究した成果ですね。

感圧ボタンによる操作は、反応が悪い。再生/一時停止は問題ないのですが、2, 3回クリックの曲スキップが難しい。
ちなみにケースのバッテリー容量は不明ですが、1回の充電で50%近く減ります。

 

音切れ・音飛び・遅延

接続性は優秀で、左耳だけ切れるようなTWS特有のトラブルもありませんでした。左右の接続もしっかりしており、右耳を手の平で覆っても左が途切れる事もありませんでした。用事で電車に乗って買い物に行きましたが、操作した後にプチプチと少し不安定になる傾向がありますが、それ以外は気になる途切れ方はしませんでした。

 

通話テスト

このイヤホンにはマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話機能が実装されています。通話に関しては、かなり厳しい。声が遠くて聞き取りにくいです。

 

音質

音質はインナーイヤー型としては、ソコソコそれらしい音は鳴っています。でも楽曲によっては、音が籠りがちで抜けが悪くクリアな感じがありません。インナーイヤー型としては低音は出ている方だと思います。

ちなみに本家AirPods 3はユーザーの耳への密着度などに合わせて、リアルタイムで音楽を最高の音質になるようチューニングしてくれる「アダプティブイコライゼーション」を搭載しています。比べるのが失礼なくらいの音質・音の解像度に差があります。またAirPods 3の目玉機能の「空間オーディオ」にも対応していません。

AirPods 3との機能比較

AirPods 3に実装されている機能の再現の有無を書き出してみます。

LINE内容読み上げ X
着信相手読み上げ
 片耳モード 〇 
Qiワイヤレス充電  〇 
Magsafe 
耳自動検出 
耳から外して一時停止
〇 
 探す 〇 
イヤホンの音を鳴らして探す
左右別に鳴らして探す X
探すネットワーク対応 
置き忘れ警告
手元から離れたときに通知
X
 空間オーデオ
アダプティブイコライゼーション
 ケースを開けてオン 〇 
バッテリー残量表示 不正確

 

まとめ・価格・販売サイト

箱までクローン

中身はAirPods Proのレプリカとして販売されていた 、Air Pro 3の部品を流用しているんじゃないかな?AirPods Proとして認識されますし。

Air Pro 4は、見た目と雰囲気はAirPods 3のクローンですが、機能・性能は全然ダメでした。でも 装着していて AirPods3 の偽物だと見破れる人は居ないと思いますので、雰囲気を楽しみたい人や見栄を張りたい人にはいいかもしれません。
また装着感と操作のクリック感は本物と近いので、耳が痛くならないか?耳にフィットするか?など、本物を買う前にテスト用として買うのはありだと思います。

私はアリエク(Aliexpress)で、送料込み3,300円で購入しました。しかしながら、いつもの如くチャイナポストなので、到着まで25日も掛かりました。その間に価格も$17程度まで下がっていました。

日本のAmazon では、恐らく同じ製品を取扱っていました(商品名にはありませんが、説明画面が同じでした)

Aliexpress-Air Pro 4

The following two tabs change content below.
アバター画像

タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. こんにちは。
    この間某ショッピングで購入したのですが、ぱっと見本当に似せてあって比較しないとわからないレベルにまで引きあがってきてると思います。ただ箱からして怪しかったので、本体は開封しないまま戻して返金してもらったのですが・・・

    箱は本当にそっくりではあるものの、やはり違いがあります。アップルのマークやエアポッズの文字、本物は箱にそのまま印刷してある感じですがコピー品はツライチになっておらず、いわばうっすら彫ったようになっていて、指でなぞるとへこみというかでこぼこというか、真っ平ではありません。
    また、JANコードの数字の間隔が広くなっており、下部技適マーク等のあたりも、アマゾンから届いたものに比べ全体的に右よりです。また、底の封印テープも二枚のうち一枚はなんとなく斜めっていました。

    ご参考になれば。

コメント

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Return Top