百均のCanDo(キャンドゥ)で、税込み550円で販売されている「急速充電 モバイルバッテリー」を買ってきました。
キャンドゥでは、4,000mAhと5,000mAhのモバイルバッテリーが販売されており、どちらも同じ価格550円です。
前回、5,000mAhの製品のレビュー記事を公開しましたが、急速充電すると出力が安定せず、あまりお勧めできる製品ではありませんでした。4,000mAh版も気になったので、実容量を計測して性能をテストしてみる事にしました。
キャンドゥ 4,000mAh 充電式 モバイルバッテリー
製品名:急速充電モバイルバッテリー
モデル番号:P206
容量:4,000mAh
バッテリータイプ:リチウムイオン電池
出力ポート:USB-A
【USB出力】
・USB-A:5V / 1A
・入力ポート: MicroUSB
本体充電時間:-
重量:約 105 g
サイズ:92.6 x 63.5 x 14 mm
【保護機能】
※ 安全回路設計という説明に、過電圧、過放電、過電流など、安全設計に関しては一通り対策されています。安い中華製品のような発火の心配は無さそうです。
※ PSE認証済
【セット内容】
4,00mAh モバイルバッテリーのみ
取説説明書は、入っていません。パッケージの背面が取説を兼ねています
製品レビュー
最近の超小型モバイルバッテリーには及びませんがコンパクトです▼
表面の質感はサラサラでチープ感はありません▼
カラーバリエーションは不明です。私の購入した店舗ではブラック1色しか置いてませんでした。
iPhone12 miniと並べると横幅はほぼ同じ。かなり小さいです▼
サイズは、実寸で幅 約63.4 x 高さ91.9 x 厚さ13.7ミリ▼
重さは121グラム▼
製造元は「株式会社ECore」と書かれています▼
ECoreを調べてみると、携帯電話アクセサリー・LAN/USBケーブル・液晶パネル を低価格で提供する電子部品の会社のようです。
会社のサイトで製品一覧を見ると、発売元は大創産業と書かれているので、主にダイソーに卸している会社のようです。
ちなみに、前回ご紹介したダイソーのモバイルバッテリーは2製品ともECore製でした(ダイソー製 10,000mAh / 4,000mAh )
社名を調べてみると、スマートホン用アクセサリー・モバイルバッテリー、フラッシュメモリーなど を低価格で提供する電子部品の会社のようです。
取引先企業は、キャンドゥやセリアなどの百均だけではなく、ヤマダ電機やソフマップ、ドスパラ(サードウェーブ)など、大手とも多数取引しています。
バッテリー残量は、LED4灯で表示されます▼
- 1灯点灯: 0-25%
- 2灯点灯: 25-50%
- 3灯点灯: 50-75%
- 4灯点灯: 75-100%
- 充電時 100%満充電 4灯点灯
ちなみに開封時は、LEDが3灯点灯していました。モバイルバッテリーは、各社75%程度を充電した状態で出荷するのが通例のようですね。
出荷から時間が経過していなければ、自然放電も少ないと思います。スマホのバッテリー切れの時、買ってすぐに使えます。
筐体上部には USB-A 出力が 1口。充電用のMicroUSBポートが1口▼
左側面には、ボタンと左上コーナーにはストラップホールがあります▼
ボタンについては、特に説明は書かれていませんが、バッテリー残量を確認する時に使うようです。またオートオフになってしまった時も、このボタンで通電再開されます。
※ 充電開始にはボタンを押す必要はありません
製品仕様には電池タイプの表記がありませんが、バッテリー背面にLi-ion10と書かれていました。
リチウムイオンのバッテリーパックが使われているようです▼
モバイルバッテリー本体への充電は、MicroUSBポートを使用します。充電ケーブルは付属していません▼
充電性能テスト
モバイルバッテリーのセル(電池部)の容量は、製品であまり差がありません。内部回路が重要で、性能によって実際に得られる電力に大きな差が出ます。
バッテリーを100% →0%になるまで放電して、使える電力量を計測してみる事にしました。USBに負荷をかけるだけの装置「USBローダー」を使ってみます。
USBローダーの負荷は、最大出力の 5V/1A より大き目に 1.2A にセットしました。出力した電流量(Ah)は、USBテスターをリセットして計測スタートします。
ローダーのヒートシンクが熱を持つと、ファンが回りながら負荷をかけ続けます▼ローダーのヒートシンクが熱を持つと、ファンが回りながら負荷をかけ続けます▼
計測を開始すると1Aを超えて、設定した数値のA(アンペア)量に近い1.19Aで出力されました。その分電圧(V)が若干落ちて、合計 5 W になるように調整されているようです。
5.8W(4.89V/1.19A)はスペックの5W以上にでていますね▼
合計出力2,130 mAh▼
実容量の出力結果について
4,000mAhとして販売されているモバイルバッテリーで、取り出せる容量が 約 2,130 mAh では50%強しか容量が無いように感じますね。
しかしリチウムイオン電池は、充電する時の5Vで換算されます。しかし実際の容量はリチウムイオン電池の公称電圧である 3.7Vでの容量となり、5V出力に換算すると 2,960 mAh になります。
14,800 mWh ÷ 5V = 2,960 mAh
さらに変換時にも電力を使うので、ロスを最小限に抑えても最終的には 2,600 mAh (65パーセント)くらいの容量が目安となります。
2,130 mAh取り出せれば、理論値 2,960 mAhの 71パーセントは得られている計算です。一流メーカー製でも、80%~85%が精一杯なので、変換効率が71パーセントという数値はまずまずだと思います。
比較的容量の少ないiPhoneでも、iPhone12 miniが2,227mAh、iPhone12が2,775mAh。80~90%充電できる容量です
これでは分かり難いと思いますので、ダイソーの 10,000 mAh のモバイルバッテリーの測定結果と変換効率の比較をしてみます▼同じ条件で 5.891Ah(5,891mAh)。理論値 7,400 mAh の 79%は得られている計算です。
中華モバイルバッテリーでは、変換効率が理論値の60%以下という粗悪な製品もあります。
ざっくりリフラッシュレビュー
4灯インジケーターで残量確認可能
安定した出力
充電ケーブルが入っていない
充電ポートがUBS-CではなくMicroUSB
まとめ
ダイソー4,000mAhの製品と似ていると比較しようと出してみると、製造会社Ecoreでモデル番号「P206」も同じでした▼
容量テストの結果もほぼ同じ 2,137 mAhとなっていました。今回の測定結果と 7mAhしか違いません。
型番が同じですが、ダイソー版では短いMIcroUSBケーブルと取説が同胞されていましたので、キャンドゥ版は少し損ですね。
ダイソー版▼
前回のキャンドゥ 5,000 mAhは、同じ価格にもかかわらず2系統出力・入力に対応しており、容量も1,000mAh多いです。
2商品が同価格で並んでいれば、容量が大きくて多機能の方を選んでしまいますよね。
しかしながら、急速充電すると熱を持ってオンオフを繰り返してしまうという問題がありました。
こちらの4,000mAh版は機能も出力も限定的ですが、安定しているので、どちらかを選ぶのであればコチラがお勧めです。
ただしゲームをハードにプレイしながら充電すると、場合によっては充電放電が±ゼロになる程に出力が弱いです。
自動販売機のレンタルモバイルバッテリーでも300円しますので、買い切りで550円はいいですね。出先で充電切れの時でも安心です。
ダイソーのモバイルバッテリー記事はこちら
タカシ
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