百均のDAISO(ダイソー)で、税抜き1,000円の「大容量10,000mAh モバイルバッテリー」を買ってきました。
ダイソーでは、Bluetoothイヤホンや画面保護ガラス、ヘッドホンなど、次々と実用的なスマートホン用のアクセサリーが登場していますね。
いつものように巡回していると10,000mAhのモバイルバッテリーを見つけました。また使い捨ての1,000(千)mAhだと流していましたが、二度見すると1桁多い1万mAh!いちまん?!迷わず買ってきました。
またいつもの百均クオリティなのか?本当に使えるクオリティなのか?興味がありますね。
出力と容量を実測して性能をテストしてみる事にしました。
ダイソー10000mAhスマートフォン モバイルバッテリー
製品名:スマートフォン モバイルバッテリー(MOBILE BATTERY)
容量:10,000mAh
実容量:6,300mAh
バッテリータイプ:リチウムイオン電池
USB出力:1ポート最大:2.1A, 2ポート合計2.4A (5V)
出力ポート:USB-A x 2口
入力ポート:Micro-USB
本体充電時間:約 6時間
重量:約 224g
サイズ:137 x 67 x 15 mm
材質:ABS+PC・鉄+LCP・銅・マンガン
保護機能:あんしん自動認識充電, 安全回路設計
※ PSE認証済
※ 安全回路設計という説明に、過充電、過放電、過電流、短絡保護などの保護機能が包括されているのだと思われます。安い中華製品のような発火の心配は無さそうです。
【セット内容】
10,000mAh モバイルバッテリー
Micro USB ケーブル、取扱説明書
取説説明書は、ぺらっと一枚入っていました▼
製品レビュー
最近の超小型モバイルバッテリーには及びませんがコンパクトです▼
表面には小さい網目模様があり、質感はサラサラでチープ感はありません▼
サイズは小さくありませんが、薄いのでコンパクト感があります。
iPhone12 miniと並べると、ほんの一回り大きい程度です▼
サイズは、実寸で幅 約67 x 高さ140 x 厚さ15.6ミリ▼製品仕様では高さ150mmとありました。普通は小さい方に鯖を読むのですが、さすがダイソー大雑把ですね。
重さは215グラム▼こちらも仕様は重量 224gとありますので、重く申告していますね。不思議です。
製造元は「株式会社ECore」と書かれています▼
ECoreを調べてみると、携帯電話アクセサリー・LAN/USBケーブル・液晶パネル を低価格で提供する電子部品の会社のようです。
製品一覧を見ると、発売元は大創産業と書かれているので、主にダイソーに卸している会社のようです。
バッテリー残量は、LED4灯で表示されます▼
- 1灯点滅: 0-25%
- 2灯点滅: 25-50%
- 3灯点滅: 50-75%
- 4灯点滅: 75-100%
- 充電時 100%満充電 4灯点灯
ちなみに取説には「最初は75%まで充電して出荷」と書かれていました。実際LEDは3個点滅していましたので、買ってすぐに使えますね。
筐体上部にはUSB-A出力ポートが2つ。1、2ポートとも 5V/2.1Aの出力に対応しています。合計出力は最大5V/2.4Aなので、実質スマホを2台同時充電すると片側1.2Aがマックス。スマートホンと+アクセサリー(BTイヤホン)的な使い方が実用的だと思います。
製品仕様には電池タイプが掛かれていませんが、Li-ion 10と書かれていました。
リチウムイオンのバッテリーパックが使われているようです▼
筐体右側面にはスイッチが1つ付いています。取説には書かれていませんが、バッテリー残量を確認する時に使うようです。またオートオフになってしまった時も、このボタンで通電再開されます。
このボタンを押すと数秒の間点灯します▼
※ 充電開始にはボタンを押す必要はありません
付属の充電用MicroUSBケーブルは約12センチ。手持ちで充電しながら使う時に便利なサイズですね▼
モバイルバッテリー本体への充電はMicroUSBポート。USB-Cが全盛の時代に、時代遅れのケーブルを使うのは余計な荷物になりますね。
充電性能テスト
製品の性能をチェックする比較対象は、出力ポート数や容量的に「Anker PowerCore 10000」あたりが丁度良さそうです。PowerCore 10000は 5V/2.4A(12W)と最大出力も同じです。
しかしPowerCore は約 2,750円しますので、結果次第では強烈に高いコストパフォーマンスのモバブーですね。
モバイルバッテリーのセル(バッテリー本体)の容量は、製品であまり差がありません。内部回路が重要で、性能によって実際に得られる電力に大きな差が出ます。
バッテリーを100% →0%になるまで放電して、使える電力量を計測してみる事にしました。USBに負荷をかけるだけの装置「USBローダー」を使ってみます。
USBローダーの負荷は、最大出力の5V/2.1Aより大き目に2.4Aにセットします▼
出力した電流量(Ah)は、USBテスターをリセットして計測スタートします。
ローダーのヒートシンクが熱を持つと、ファンが回りながら負荷をかけ続けます▼
平均で 4.9V / 2.37A程度。11.6W付近で出力され続けていました▼※ 5V / 2.1Aのマックスが10.5Wなので、スペックより出ていますね
2時間 48分後にバッテリーが空になり、ローダーが止まりました。
合計出力 5.891Ah(5,891mAh)という結果でした▼
出力結果について
10,000mAhとして販売されているモバイルバッテリーで、取り出せる容量が 約5,890mAhでは、6割しか容量が無いように感じますね。
しかしリチウムイオン電池は、充電する時の5Vで 10,000mAhと換算されます。しかし実際の容量はリチウムイオン電池の公称電圧である 3.7Vでの10,000mAhとなり、5V出力に換算すると 7,400mAhになります。
37,000mWh (37Wh) ÷ 5V = 7,400mAh
さらに変換時にも電力を使うので、ロスを最小限に抑えても最終的には 6,500mAh くらいの容量が目安となります。
このバッテリーの仕様書にも、実容量が6,300mAhとあります。
5,891mAh取り出せれば、理論値7,400mAhの 79%は得られている計算です。一流メーカー製で、80%~90%弱が目安になります。変換効率が79パーセントという数値は良い結果ですね。
でもそれでは性能が分かり難いと思いますので、安定のAnker製品の 10,000mAhのモバイルバッテリーでも計測しています。
同じ条件で 6.028Ah(6,028mAh)。ちなみに新品では無く、半年間何度か使っているものです。
さすがにAnker製品には敵いませんが、ダイソーの1万mAhモバブーは優秀だと思います。
ちなみに実売価格1,400円のモバイルバッテリーの新品時のデータがあります。
5601mAh。ダイソーより下ですね▼
モバイルバッテリーの性能は、出力を 3.7V→5Vに昇圧する時に変換ロスが発生するので、DC-DC変換器の性能で決まります。
中華モバイルバッテリーでは、変換効率が理論値の60%以下という粗悪な製品もあります。
まとめ
ダイソーの製品は、当たりはずれが大きく、イヤホンやスピーカー、加湿器などはハズレると即ゴミ箱行きでした。
この大容量モバイルバッテリーは、間違いなく当たり!お買い得です。あと2,3個買っておこうと思います。
Quick Chargeなどの超急速充電規格には対応していません。しかしながら、iPadの純正アダプタ以上の出力があります。これだけの出力があれば、普段使い用として十分な性能です。
カラーバリエーションは、白と黒の2色展開。私の買った店では、ボディカラーはホワイトしか残っていませんでした。
デザインも悪くありませんし、外でスマートホンのバッテリー切れになった時、ダイソーに駆け込めば何とかなりますね。
タカシ
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