サウンド機器メーカーEarFun より発売されている、完全ワイヤレスイヤホン 『EarFun Free』をレビューしてみます。
EarFun は、比較的新しいメーカーですが、TWS FreeはクラウドファンディングIndiegogoで24時間以内に目標金額の140%を達成し、昨年はCNETが選ぶ『The best true wireless earbuds of 2019』の$50以下の部で入賞するなど、勢いのあるメーカーです。
今回ご紹介するEarFun Freeは、約6時間もの連続再生が可能で、IPX7防水に対応しているタフな完全ワイヤレスイヤホンです。ドライバーには6mm口径のグラフェンドライバーを採用しており、Bluetooth5.0に対応するなど、最新TWSとしての必要要件は満たしていながら、五千円以下で買える高コストパフォーマンスのモデルとなっています。
今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプルをご提供頂きましたので、実機のレビューをしてみます。
ページコンテンツ
EarFun Free スペック
対応コーデック | SBC/AAC |
---|---|
Bluetootthプロコトル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
通信距離 | 約 15m |
バッテリー容量 | ケース:約500mAh イヤホン:約50mAh/1個 |
音楽再生時間 | 約 6時間 |
再生時間 ケース充電込み |
約 30時間 |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
ドライバーユニット | φ6 mm |
ケース充電時間 | ケーブル:約 2時間 ワイヤレス:約2.5時間 |
イヤホン充電時間 | 約 1.5時間 |
ケースサイズ | 46.2 × 29.5 × 57.3 mm |
イヤホン重量 | 約 5.5グラム |
ケース重量 | 約 59グラム |
カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色
開封の儀
【パッケージ内容】
EarFun Freeイヤホン x 1ペア
イヤーチップ:S/M/L 各 1ペア
収納充電ケース x 1
USB-C充電ケーブル x 1
取扱説明書、保証カードなどの紙類
取り説は多言語に対応しており、もちろん日本語表記もあります▼
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンがコードでつながっていない、左右が完全に独立したワイヤレスBluetoothイヤホン(TWS)
マシュマロのような”ずんぐり”した丸みのある外観がかわいいです▼
イヤホンの重さは片側が約 5.8グラム▼
イヤーピースを外したベース部の太さは約 5.1ミリ。耳の穴が小さい人でもイヤーピースを調整する事で無理なく使う事ができるサイズです。
防水性能
イヤホンはSweatShieldテクノロジーにより保護されており、更にナノコーティングが施されたIPX7等級の防水に対応しています。雨や汗、シャワーなどの環境下での使用が可能です。
ただしスイミングなど水中での使用には対応していません。
ドボンと水に漬けてみました。入れた瞬間電源がオフになりましたが、出して2秒間ボタンを押すと問題なく電源が入りました。
水に浮かびます▼
水に漬けた時に電源が切れるのは、充電端子と水が接触すると、
イヤホンが充電ケースに入れたことと判定して、自動電源オフになったようです。
通常は耳に装着しているので、電源が切れる事はありません。
チャージケース
収納ケースは充電器も兼ねており、イヤホンを5回フル充電する事ができます。
ケースのバッテリー残量用インジケーターは白色LED4灯▼
USB Type-Cケーブルを使って充電します▼
Qiワイヤレス充電も可能です▼イヤホンはケースに戻すだけで充電する事ができます。片耳イヤホンの容量が50 mAhでケース容量が500mAh。500/100=両耳を5回フル充電できるという計算になります。
1回の充電で約 6時間使えるので、通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週1回で済みそうです。
サイズがあるでズボンのポケットにねじ込むとポッコリします
実測で幅79.9 x 奥行 38.8 x 高さ32.56ミリでした▼
通話テスト
Freeにはマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話機能が実装されています。
ノイズキャンセル機能を持つMEMSマイクを内蔵しているため、周囲の雑音ノイズをカットした通話が可能としています。
試しにFreeのハンズフリー機能で通話しながら、コンビニで買い物してみましたが、相手がイヤホンで通話している事にも気が付かない程クリアで明瞭でした。
大きな声を出さずとも小声で話しながらでも相手側に声が届きました。
使い方
操作方法
ハウジング部がボタンになっており、タップの長さと回数で操作を行います▼
左 | 右 | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 再生/一時停止 | |
2回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
3回タップ | 次の曲(動画) | 前の曲(動画) |
2秒長押し | Siri、OKグーグル作動 | |
2秒長押し | 電源オン | |
5秒長押し | 電源オフ | |
通話 | ||
1回タップ | 通話/電話を切る | |
2秒間長タップ | 着信拒否 | |
2回タップ | 通話を切り替える |
操作・装着感
「Free」は、ケースから出しただけでペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。接続確認は両耳から「パワーオン」→「コネクテット」の音声が順に流れます。
何回も繰り返し出し入れしてみましたが、ケースから取り出して両耳に装着し終えるくらいに接続が完了しています。片側のイヤホン電源が入らないという事がありましたが、このイヤホンには単体で電源を入れる機能がありますので、イヤホンのボタンを2秒長押しして電源を入れて解決しました。
ケースに戻す時に充電端子が正しく接触されていないと、このような事があるようです。
またケースに戻すと自動的にペアリングが解除されて充電が始まるので、デバイスとの接続に関する手間は一切ありません。
結構サイズ感がありましたので、外れやすいのではないかと心配していましたが、耳の形に不思議なくらいフィットしていました。
ヘッドバンキングして首を振ったり少しくらい暴れても全く問題ありませんでした。
同社は1000人の耳の形を研究した結果のデザインとしています。
また意外と装着していても目立ちません▼
タッチ式では無くボタン式なので、曲のスキップ機能など3回連続タップなどを繰り返すと耳の奥に押し込んでしまい少し痛い事がありました。
ただしタッチ式は、手に持っているだけで反応してしまい誤作動が多いので、ボタン式を選ぶ人も多いです。
これは好みの問題ですね。
音質
高級TWSに比べると、音の解像度はあまり感じられませんが、振動板にグラフェンコートの振動板を採用した6mm径ドライバを搭載しているので、各音域で伸びのあるサウンドを実現しています。
特にふっくらとした低音域に迫力あり、ベースの効いた音楽が好きな方にはお勧めのチューニングです。
Bass Tests音源を聴いてみると 30Hz程度まではしっかりと聴き取る事ができました。
数日間使って耳慣れしてからは、クリアで鮮明なボーカルの声が印象的で、癖が無く使い易いイヤホンだと感じました。
ただでさえ密閉感があるカナル型イヤホンですが、更にイヤホンの形状が耳全体を覆い隠すので、更に強力な密閉感を得られます。
密閉感による遮音性がある事で、重低音が際立つとも言えるでしょう。
またノイズキャンセリング機能が無くとも、外音の雑音をカットしてクリアに聴く事が可能です。
逆を言えば、環境音が聴き取り難いので、装着して歩くと車の接近などが全く分かりません。
レジなどでも曲を一時停止しただけでは店員さんの声が聞こえないので、会話の際には片方のイヤホンを外す必要があります。
音切れ・音飛び・遅延
電車での移動やコンビニやスーパーの買い物に使いましたが、一度も途切れたり音飛びは経験していません。
遅延に関しては、YouTubeの遅延確認用動画などを使ってチェックしましたが、私の鈍い知覚では遅延を感じる事はできませんでした。
使ってみたザックリした感想
【お勧めポイント】
- IPX7防水の安心感は凄い
- 6mmグラフェンドライバー採用で価格以上の綺麗な音質
- 音切れ・音飛びストレスを感じない
- 1回の充電で6時間使えるタフさ
【気になる点】
- Apt-xコーデック未対応
- ボタンが少し固い
- ごく稀にケースから取り出しても電源が入らない事がある
- 密閉感が強いので環境音から隔離される
まとめ・価格
最近は、新興企業からのレビュー依頼をお断りする事が多いのですが、今回は気になっていたメーカーだったのでお受けしてみました。
さすがに勢いのあるメーカーなだけあって、エントリークラスのTWSとしては完成度が高くバランスの取れた製品です。
普段使いはもちろん、IPX7防水性能が秀逸なので、お風呂での動画鑑賞や雨の日のジョギング、スポーツジムでの過酷な使用など、専用のサブイヤホンとしても需要がありそうです。
価格は¥4,980
タカシ
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