中国の家電メーカー Xiaomi(小米科技) の新端末 『Xiaomi Redmi S2』 が手元に届きましたので実機をレビューしてみたいと思います。今回は 海外通販サイトの「GearBest」より端末をご提供頂きました。
こちらの端末は、Xiaomiの低価格モデルの「Redmiシリーズ」の最新版ですが、SoCにSnapdragon 625を採用したミッドレンジ端末に仕上がっています。
アウトカメラに12MP+5MPのデュアルレンズ、インカメラには16MPの高画質カメラを搭載したRedmi シリーズの上位モデルとなっています。また独自OSのMIUIが9.0になってからグローバルモデルに関しては、日本国内でも非常に使いやすくなったと強く感じました。
Xiaomi Redmi S2
【Xiaomi Redmi S2 仕様】
OS | MIUI 9 Android 8.0ベース |
---|---|
SoC | Snapdragon 625 Octa Core 2.0GHz |
GPU | Adreno 506 |
ディスプレイ | 5.99インチ 1440 x 720 (FHD) |
RAM | 3 GB / 4GB |
ROM | 32G / 64GB |
カメラ | フロント:16.0MP リア:12MP+5MP |
microSD スロット |
あり |
SIM | NanoSIM + NanoSIM DSDS対応 |
認証方式 | 指紋 |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
バッテリー | 3,080 mAh |
対応バンド | 3G: WCDMA B1 / 2 / 5 / 8 4G: TD-LTE B38 / 40 4G: FDD-LTE B1 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 20 |
インターフェイス | MicroUSB |
サイズ | 16.07 x 7.73 x 0.81 cm |
重量 | 165g |
その他 | – |
※ RAM 3 GB + ROM 32GBモデルとRAM 4 GB + ROM 64GBモデルの2タイプがあり、今回レビューに使用している端末は3+32GBモデルです。
開封の儀
【セット内容】
・Xiaomi Redmi S2本体
・USB充電アダプター
・MicroUSBケーブル
・取扱い説明書(英語)
・SIM取出しピン
・TPUケース
筐体レビュー
メタルボディで背面真ん中に指紋認証部があります▼
端末の上下にはデザインされたアンテナらしき線が入っています▼
ノッチは採用していない5.99インチの大画面▼
ディスプレイは2.5Dの曲面ガラスを使用していません。曲面ガラスは保護ガラスを綺麗に貼れないので、個人的には平面ガラスの方が好きです。
背面のメタル部とディスプレイ部の間に段があります▼
端末右側にはボリュームと電源ボタン▼
端末左側面はSIMカード・MicroSDカード共用スロット▼
端末下側はMicroUSBポート▼
3.5インチステレオジャックが付いているので有線イヤホンが使えます▼
リアカメラはデュアルレンズを採用し、レンズとレンズの間にフラッシュを配置しているのが面白いですね▼
インカメラは16MPの高解像度カメラを採用しています▼
ホームボタン及びナビゲーションキーはスクリーン下部に配置されており、物理ボタンは存在しません▼
べゼル幅は左・右が各4mm / 上1.1mm / 下1.3mm▼
内部レビュー
OSはAndroid 8.1ベースのMIUI 9です。この最新MIUI 9のグローバルモデルより日本語に対応されています。
電源を入れると「Choose language」から日本語を選択するだけでした▼日本語ロケールがインストールされていまので 開いてすぐに日本語環境にする事ができました。
OSはMIUIですが、インターフェイスや使い勝手はAndroid端末を使っていれば直感的に使えます。シャオミのアプリの他にGoogle系アプリとMicrosoftのオフィス系アプリがバンドルされています。キーボードアプリもGbordが入っており、TouchPal のような怪しい中華キーボードアプリは入っていませんでいた。
ホーム画面はiOS風の四角アイコンで、通知バーは使いやすく癖がありません。
以前のMIUIにはインストールや起動ができないアプリがありましたので、ゲームを幾つか入れて動作をチェックしてみました。モンスト・パズドラ・ポケモンGOはインストール&プレイする事ができました。グローバルバージョン(国際版) のMIUI9では、アプリの起動問題で悩む事が無さそうです。
ホーム画面を右にフリックするとiOSのような通知画面を表示する事ができ、ランチャーなどカスタマイズも可能です▼
この端末は外部MicroSDカードを追加容量として挿入する事が可能です。
SIMカードスロットとは別になっていますので、SIMスロットを潰す事なくSIMカード2枚挿しが可能です▼
MicroSDカードを挿すと「ストレージ設定」よりSDカードに保存に利用する項目を設定する事が可能でした
SIMカード
この端末は 2枚のSIMカードを同時に挿す事が可能で、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応しています。DocomoのSIMとLINEモバイルのSIMを入れて接続テストをしてみました。
DSDSが可能でした。たぶん3G + LTE(4G)だと思います。
【キャリア対応バンドについて】
Docomo: FDD LTEの主要バンドB1に加えB3に対応しています。しかしながらプラチナバンドB19、3G帯のプラスエリア(B6)には対応していません。都市部の使用には問題ありませんが僻地では繋がりにくくなります。
Softbank(Y!モバイル): 主要バンドB1,B3に加えプラチナバンドB8にも対応しています。
au: Auの使用するバンド帯には未対応です
B1 / 2 / 5 / 8
4G: TD-LTE
B38 / 40
4G: FDD-LTE
B1 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 20
カメラ性能
リアカメラに12MP + 5MPのデュアルカメラを搭載しています。
カメラアプリのモードはショートビデオ / ビデオ /写真 /ポートレート / 四角 / パノラマ / マニュアルの7種類。
ちなみにマニュアル撮影モードは、ホワイトバランスとISOのみ設定する事ができます。
シャッター音、グリッド線、暗所撮影設定など、カメラの設定項目は多いので、自分なりのカスタマイズが楽しめます▼
ポートレートモードで撮影すると、背景(前景)をボカした一眼レフのような写真撮影が可能です▼
オート撮影でピントだけ合わせて撮ってみました▼ピント合わせが早くモタつく事なくシャッターを押す事ができ、発色が綺麗だと思います。だからと言って実物を無視した盛った彩度でも無く、好感が持てる色合いです。カメラ性能に関しては、別の記事にまとめてご紹介予定です。追記:実像より鮮やかに写る傾向があります。
カメラ性能のレビュー記事を投稿しました▼
スピーカー
スピーカーの性能に関しては普段使いでは問題ありませんが、少し出力不足なようで最大音量でもあまり大音量にはなりません。大きい音で音楽を聴きたい場合には、Bluetoothスピーカーやイヤホンなどの外部機器を使った方が良いでしょう。
充電・バッテリー
付属のUSBアダプターはEUプラグとなっていますので、日本国内で使用するには変換アダプターが必要です。このアダプターは百均でも売られていますね。最大出力 5V / 2Aとなっています。しかしながらAnkerの急速充電対応のUSBアダプターで充電しても速度は変わりませんでした。
無理に付属のUSB電源アダプターを使う必要は無さそうです。
ベンチマークテスト
AnTuTu Benchimark (v7)を使って処理能力をテストしてみます
ベンチマークスコア 78,150▼ミドルレンジのスコアです。SoC(CPU)にASUS Zenfone3シリーズに搭載されている Snapdragon 625 を採用しています。処理能力に関しては日常使いで困る事がない性能で、ゲームに関しても余程スペックを要求する3D処理ゲームでない限り問題なく遊ぶ事ができる端末です。
今流行している「荒野行動」をプレイしてみましたが、端末もそれほど熱を持つことも無くスムースに遊べました▼
各種センサー情報
まとめ
OSがMIUI 9.0にアップグレードされ、グローバルバージョンが文字通り国際市場に向けた仕様になり中国国外でも使いやすくなりました。 Redmi S2は、今流行のiPhone Xのようなノッチ(切り掛け)画面を採用していませんが、5.99インチの画面でもコンパクトボディ内に収まっています。
S2は お手軽価格の「Redmiシリーズ」の端末ですが、カメラ性能も十分満足できるレベルで処理性能もミドルレンジクラスを実現しています。価格は 3+32GBモデルが約1.7万円、4+64GBモデルは2.4万円と、コスパ的にもお得な端末だと思います。
記事執筆現在、海外通販サイトではグローバルバージョンしか確認できていませんが、今後は通常モデルも販売される可能性があります。購入の際は「Global Version」と書かれている事をご確認下さい。
Gearbest販売ページ:
割引クーポンが発行されている事がありますのでチェックしてみて下さい▼
GearBestクーポン情報ページ
タカシ
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