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【実機レビュー】QCYのフラッグシップTWS!ANC完全ワイヤレスイヤホン「QCY HT01C」

中国の音響ガジェットメーカーQCY(キューシーワイ)より発売されている、ノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン 『QCY-HT01C(以下:HT01C)』が手元にやって来ました。さっそく実機をレビューしてみたいと思います。

HT01Cは、同社のフラッグシップモデルのカナル型の完全ワイヤレスイヤホン(TWS)。
ハイブリッド式のANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能を実装しており、35㏈までの周囲の雑音を除去します。また外の環境音をデジタル的に取り込むパススルー機能も実装しています。
加えて耳から外すだけで音楽が一時停止・再装着で自動再生の「装着感知センサー」や専用アプリで操作のカスタマイズも可能な機能モリモリのTWSです。

ざっくりレビューフラッシュ

お勧めポイント
 高級感あるデザイン
 タッチ操作がカスタマイズ可能
 4つのノイズキャンセリングマイクでクリアな通話
 ケースを開けただけでペアリング完了
 自然な外音が聞こえるアンビエントモード
 Qiワイヤレス充電対応
 低遅延モード機能実装でゲームにも使える
 耳から外すと一時停止・再装着で再生
 Bluetooth 5.1対応で音が途切れ難い

 

残念な点
 apt-xコーデック非対応
 ANCオンでバッテリーが持たない

 

QCY HT01Cスペック

※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
モデル番号(型番) In2031
Bluetootthプロファイル HSP, HFP, AVRCP, A2DP
チップ
対応コーデック AAC、SBC 
再生周波数帯域 20-20Khz
感度
音楽再生時間 ANCオフ:約 5時間
Bluetoothバージョン  5.1
有効距離範囲 10 m 
防水防塵等級 IP64
ドライバーユニット φ 7 mm
インビーダンス
イヤホン充電時間 約 120 分
ケース充電時間
バッテリー容量
ケース:600 mAh
イヤホン:50 mAh

 

開封の儀

【パッケージ内容】

  • HT01Cイヤホン x 1ペア
  • 収納充電ケース x 1
  • イヤーピース   S / M / L 各 2
  • USB-C充電ケーブル x 1

 

取扱説明書は、英語と中国語のみ。日本語の表記はありませんが、公式サイトでは日本語のPDFマニュアルがダウンロード可能です。

 

製品レビュー

イヤホン本体

HT01Cは、イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナル(耳栓)タイプのTWS(トゥルー・ワイヤレス・ステレオ)です。

イヤホン本体は、いわゆる「お団子型」と呼ばれる丸っこいタイプのデザイン。丸い穴は通話用マイクとなります。
ボディはマット(艶消し)加工で、QCYのロゴが入っています。黒っぽく見えますがネイビーです▼

 

イヤーピースを外したベース部は楕円形。独特な形状ですが、一般的なイヤーピースも大き目なサイズのものなら使えました▼

 

重さは片側約 5.4グラム▼

防水防塵等級はIP64に対応しています。

  • 防塵6特性:塵埃の侵入がない
  • 防水4特性:あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない。

 

チャージケース

充電ケースは縦型デザインで、平均的なサイズという感じ。ポケットに入れて持ち歩けるサイズです▼

 

いつものようにリップクリームと並べてみます。サイズ感が分かるかな?▼

 

ケースのサイズは、実測で 奥行 27.9 x 幅 61.2 x 高さ39.2ミリ▼

 

イヤホンを格納したケースの重さは約 54.6グラム▼

ケースの前側にLED2灯で充電状況・バッテリー残量を確認する事ができます▼

 

Qi(チー)ワイヤレス充電に対応していますので、帰宅して置くだけで充電する事ができます。

【LEDによる充電状況確認】

  • 充電中:LED点滅 
  • 充電完了:点灯

【バッテリー残量】

  • 両LED点灯:イヤホン2回以上充電可能
  • 左LED点灯:イヤホン2回充電可能
  • 左LED点滅:イヤホン1回充電可能

イヤホン充電中は、イヤホンがセットされている側のLEDが点滅します。

 

バッテリーについて

1回の充電で約 5時間の長時間使用が可能です(ANC機能を使用している時は不明)。ケースへ戻す事で合計 36時間の使用が可能となります。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1~2回程度で間に合いそうです。

 

通話テスト

HT01C には、ノイズキャンセリング用の4つのマイクが内蔵されており、雑音をカットしたクリアな通話を実現しています。

作業しながら仕事の打ち合わせ通話に使ってみましたが、小さな声でも相手に声が届きました。
また外に持ち出して、通話しながら散歩しましたが、スマートホンの音声通話と遜色のない自然な会話が可能でした。交通量の多い通りを歩く時は、さすがに厳しいです。
声の変質もありません。音声通話する上でのストレスは全く感じませんでした。在宅ワークで使えるレベルの音質です。

使い方

操作方法

操作はハウジング部がタッチセンサーとなっており、タップの回数と長さで音楽・通話の操作を行います。

QCYのロゴ部分がタッチセンサーになっています▼

  左(L) 右(R)
音楽操作
2回タップ 再生 / 一時停止
1.5秒タッチ モード切替 次の曲へスキップ
3回タップ 低遅延モード 音声アシスタント起動
Siri, OK Google など
通話
2回タップ 通話/電話を切る
1.5秒間タッチ 通話拒否
その他
4.5秒間タッチ パワーオフ
1.5秒間タッチ パワーオン
10秒間タッチ 工場リセット

※ モード切替は、ANC、外音取り込み、通常モードがローテーションで切り替わります

スマートな装着感知センサー

IR装着感知センサーを搭載し、音楽を再生中にイヤホンを外すだけで一時停止、15秒以内の再装着で自動再生するオートスイッチ機能が搭載されています。
話しかけられた時に片耳を外すだけで音楽が止まるので、会話中に再生が進み過ぎているという事が避けられます。私はラジオドラマやオーディブル(朗読)を良く聞いているので、オート一時停止機能は助かります。
 

操作・装着感

操作性について

充電ケースの蓋を開ける事でイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。

急いで装着すれば、ケースを開けてイヤホンを耳に装着した直後に「コネクテット(接続済)」の音声ガイダンスが流れます。フタを開けると 秒速で接続されますので、音声を聞く機会は少ないと思います。

またケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除されて自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。数日間、何度も出し入れしましたが、一度も接続トラブルはありません。

 

装着感

人間工学に基づいたエルゴノミクスデザインで、耳の形にフィットしてズレません。
装着して飛び跳ねてみましたが、ズレる事もありませんでした。一日中装着したまま過ごしても、緩んだりする事もありませんでした。また、耳への負担も少なく、痛みや違和感も感じませんでした。

お団子デザインがピッタリと耳の中に収まります▼いつも不思議なのですが、耳の個人差は少ないのでしょうね。

 

前から見てもあまり目立ちません。通話マイクの孔がアクセントになって良い感じです▼

 

音質

CCAWボイスコイル採用した7mm口径ダイナミックドライバーを搭載しています。
ちなみにCCAWは、「カッパークラッド・アルミワイヤー」の略。アルミ線に銅をコーティングした線材で、軽量化により、物理的に振動レスポンスが向上します。音の再現性が高まり、よりワイドレンジでクリアな音質になります。

さすがにQCYのフラッグシップモデルだけあって、低価格モデルと比べても音に厚みと重厚感があります。
中音から高音域は、クリアでムラが無く抜けが感じられます。また重低音は、脳が揺れる程に迫力があります。

各音域がはっきりと聞き取れるので、ヴォーカルが楽器に負けてかき消されるような事もありません。
また全体的なチューニングが、バランスの取れているので、ジャンルを選ばずに使う事ができると思います。

音切れ・音飛び・低遅延モード

結構混雑している電車に乗りましたが、音切れや音飛びもありませんでした。

遅延に関しては、左のイヤホンを 3回タップする事で、遅延を抑えた低遅延モードに切り替わります。
低遅延モードで動画を視聴すると、動画を観ても人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりませんでした。しかしながら、低遅延モードにするまでもなく、ノーマルモードでも遅延が少なく大画面テレビでドラマを見てもズレは感じませんでした。。

ちなみに低遅延モードは伝達距離が短いので、動画視聴やゲームプレイ時以外は、オフにしておく事を推奨されています。低遅延モードはセンシティブなようで、外出時に使うと音が途切れる事がありました。

 

専用アプリ

専用のアプリ「QCY」をインストールする事で、ボタンのカスタマイズ、イコライザー調整イヤホンを探す機能が使えるようになります。

ケース・イヤホンのバッテリー残量表示▼

 

イヤホンからのタッチ操作のカスタマイズ▼

 

イコライザーは、プリセットの他、カスタマイズも可能です▼

 

ノイズキャンセリング、アンビエント機能

HT01Cは、通話用のマイクのほかノイズキャンセリング、外音取り込み用のマイクが別に配置されています。

採用しているノイズキャンセリング方式は、ノイズと逆位相の音を再生して打ち消す「フィードフォワード方式」と、イヤフォンの内側に搭載したマイクでノイズを拾って、ノイズと音楽を足したものの逆位相を作る「フィードバック方式」を組み合わせたハイブリッド型です。
左側のイヤホンを1.5秒間タッチする事で、ANCオン ➡通常モード(ANCオフ)➡ 外音取り込み(パススルー)の順で切り替わります

ノイズキャンセリングのノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)性能は、低音域に限られており、最大35dbまでの音量に対して効果があります。

ノイズカットの音域は、航空機のジェット音、エアコンの音や電車のモーター音、車のエンジン音などの低音域に効果的です。電車での通勤・通学では電車のノイズが消えるので、自分の世界に入れます。
ただし周囲の人間の声は、男性の声でも結構聞こえます。周囲の喧騒や周りの声がうるさくて気になるという方は、高音域にも効果のある高額モデルをお勧めします。

ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、音が変質してしまう事はありませんでした。ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。

外音取り込み機能(パススルー)については、片耳のイヤホンを外したくらい外音が聞こえるようになります。
道路を安全に歩く時には、車の音を聞き取りたいのでオンにしておきたいですね。また電車内でのアナウンスも聞き逃したりしません。外出時には意外と役に立つ機能です。

 

まとめ・価格

HT01Cは、同社のフラッグシップモデルというだけあって、考え得る全ての機能が詰め込まれているというのが使ってみた感想です。また数千円台のエントリーモデルとは明らかに音質が違います。
それでいて実売価格は半値なので、お手頃価格で入手が可能です。かなりコスパは良いので、エントリーモデルを卒業したい人の入門機として丁度良い価格とスペックだと思います。QCYは日本ではメジャーではないので、口コミなどもなく評価されていませんが、かなり良い出来のTWSだと思います。

QCY HT01Cの価格は¥19,800。AliexpressやQCY公式ショップでは、5,300円まで値引きされています。Amazon・楽天でも販売されていますが、倍の価格(9,600円以上)となります。

今回はメーカーの方から更に2ドルオフの割引クーポンを発行して頂いています。

クーポンコード:QCY1031
割引:$ 2オフ

QCY HT01C
ノイズキャンセリング 外音取り込み ランニング スポーツ IPX4 防水
 

 

QCY HT01C
ノイズキャンセリング 外音取り込み ランニング スポーツ IPX4 防水
 
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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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