中国OnePlus社は、Android端末「OnePlus 7」シリーズのフラッグシップモデル「OnePlus 7 Pro」を発表しました。
OnePlusの端末は、常に最新トレンドを多数採用したハイエンド機を比較的低価格で販売している事から、世界中に根強いファンを抱えています。
今回発売された7 Proは、現在最強クラスの処理能力を誇るSoCのクラルコムのSnapdragon 855を採用しており、ノッチを排除した全画面ディスプレイ、4800万画素のトリプルカメラ、熱を持った端末を効率的に冷やす液冷システムを採用するなど、期待どおりの仕上がりとなっています。
OnePlus 7 Pro スペック
OS | OxygenOS Android 9 (Pie)ベース |
---|---|
SoC | Qualcomm Snapdragon 855 |
GPU | Adreno 640 |
ディスプレイ | 6.67 インチ 3120 x 1440 Pixcels AMOLED |
RAM | 6 GB / 8 GB LPDDR4X |
ROM | 128 GB / 256 GB |
カメラ | フロント:16 MP リア:48.0⁺13.0+8.0 MP |
microSD スロット |
なし |
SIM | NanoSIM |
認証方式 | 指紋 / 顔 |
Wi-Fi | 802.11b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
バッテリー | 4,000 mAh |
対応バンド | 3G WCDMA: B1/2/4/5/8/9/19 4G: FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19 20/25/26/28/29/32/66 TDD-LTE B38/B40/B41 CDMA: BC0,BC1 |
インターフェイス | USB Type-C |
サイズ | 162.6×75.9×8.8mm |
重量 | 206 g |
その他 | NFC |
公式サイトの開封レビューを見ると、セット内容には、USB-Cケーブル、USBアダプターのほか、TPUのクリアケースが入っているようです
筐体レビュー
6.67インチのQHD +解像度(3120 x 1440ピクセル)の巨大なディスプレイは、リフレッシュレート90HzのAMOLEDを採用。ディスプレイ品質テスト機関である「DisplayMate」では、OnePlus 7 ProにA +という最高のスコアを付けています。
全面ディスプレイデザインとなっており、ノッチやパンチホールなどの画面欠けはありません▼
「Night Mode 2.0」という強力なブルーライトフィルターも搭載されています。ディスプレイが自動的にブルーライト光を排除し、明るさのレベルを最適化します▼
最近話題のHDR10+にも対応しており、ダイナミックレンジ(最も明るい部分と最も暗い部分の明暗の比)をより広く、自然に表現する事ができます。
筐体の素材は 3D Corning Gorilla Glassを採用しており、ディスプレイ側まで曲線でシームレスに接続するデザインになっています▼
指紋認証は、ディスプレイ内に配置されており、解除までの時間は世界最高の0.21秒。インディスプレイタイプの認証方法がスタンダードになりましたね。
カラーバリエーションは、ミラーグレー、ネブラ(星雲)ブルー、アーモンドの3色▼
内部スペック
OnePlus 7 ProのSoCには、現在最強クラスのクアルコムの新型高性能チップセット「Snapdragon 855」を搭載しています。スナドラ855は、GPUに独自コアの「Adreno 640」を採用しており、845を搭載していた6Tと比べパフォーマンスが30%向上しました。また7nmプロセスとなったことで、演算性能が45%、AI性能が3倍向上しており、Antutuベンチマーク スコアは、約34万と言われています。他社の7nmフラッグシップ SoC(Kirin 980、Apple A12 Bionic)と比較しても、最高のパフォーマンスを発揮します。現在最高クラスのチップセットです。
内部ストレージにはスマートホン初となる UFS規格のバージョン3.0を採用しており、最大11.6Gbpsのデータレートを実現しています。これはUFS 2.1に比べて読み書き速度を79%向上しており、データの読み書きはもちろん、動画撮影時の保存速度、アプリの起動など、Snapdragon 855の性能をフルに発揮できる環境を実現しています。
メモリオプションは、(RAM / ROM)6GB+128GB、8GB + 256 GB、12GB + 256GBモデルの3種類のバリエーションが用意されています。
搭載されている4000mAhの大容量バッテリーは、「Warp Charge 30」により30Wの急速充電に対応しています。これにより空の状態のバッテリーを15-20分で50%まで回復させる事が可能です。同社によるとバッテリーは丸一日持つとしています。
「Warp Charge 30」は熱を隔離するテクノロジーを採用しており、ゲームプレイしながらの充電も可能にしています▼
新機能のRAM Boost(ブースト)モードを搭載しており、RAMをより多くのメモリに再割り当てする事を可能にしています。
OnePlus 7 Proに搭載している「RAM Boost」とは、スマートホンの使用履歴を学習する事で、どのデータをロードするのかを予め予測し、アプリに利用可能なRAMをインテリジェントに割り当てる機能です。それによって読み込み速度を大幅に上げることができます。
放熱には、ガラスフードの下に10層の液体冷却システムを搭載しています▼
オーディオ面でも充実しており、Dolby Atmosステレオスピーカーを採用しています▼
カメラ性能・ギミック
最大の特徴であるカメラの構成は、メインにSONYのイメージセンサー「IMX586」採用の4800万画素 f/1.6のカメラを搭載(広角80.32°)。サブカメラは、1300万画素の 117°広角のレンズ。そして8.0MPの3倍アナログズームレンズのトリプルカメラ仕様。
フロントカメラはモーターによりポップアップ起動します。このカメラは、加速度センサーが落下を検知して、自動的にカメラユニットが背面に収まる安全機能も搭載されています。
OnePlus 7 Proの残念な点
最強スペックを求め続けるOnePlus に死角なし!と言いたいところですが、7 Proにはコスト削減のためと思われる弱点が幾つかあります。
ワイヤレス充電に未対応で、有線ケーブルでしか充電する事ができません。置くだけ充電は便利ですし、スマートホンの一番の弱点である、USBポート部が故障してもQi規格に準拠したワイヤレス充電ができれば使い続ける事ができます。私の周りでも有線充電ができずQi充電だけで過ごしている人がいますので、これはハイスペックモデルとしては意外と厳しいですね。
またOnePlusは「7 Proは水による損傷から保護するために密封されている」と述べていますが、正式に防水・防塵のIPX規格に準拠していません。正式規格に当てはめると、どの程度のレベルの防水、防滴なのか気になるところです。
また、画面内の指紋認証の他、顔を使った認証(フェイスID)にも対応していますが、簡易的な2D認証なのでセキュリティ的には甘いです。OnePlus 6Tでも写真で認証できてしまうなど、顔認証機能についてはダメダメでしたが、7 Proでもポップアップカメラ部にはドットプロジェクターによる3D認証センサー類は無さそうです。
docomoユーザーにとっては、3G帯のプラスエリアのバンド(B6)に未対応な事は非常に残念です。登山やアウトドアで僻地に遊びに行く人にとっては、非防水ボディとドコモ・プラスエリア未対応は厳しいスペックです。
対応バンド
OnePlus 7 Proは、SIM1 , 2の両スロットが4G対応で、デュアルVoLTE待ち受けが可能です(DSDV)
ドコモ:プラチナバンド4G帯のBand19に対応していますので、都市部及び地方での使用に問題はありません。しかしながら3G帯のプラスエリア(B6)未対応なので山岳部などでの使用は厳しいと思います。
SoftBank:LTEバンド1,3,8 に対応していますので、日本国内での使用は問題はありません。
AU:LTEバンドB1,18(26)に対応しており、VoLTE SIMでの利用は可能です。スペック上では通話に3G帯 BC0(CDMA2000) を使用する非VoLTE SIMにも対応していますが、実際に使用報告がありませんので、こちらの対応状況は不明です。
【 対応バンド 】
3G WCDMA:
B1/2/4/5/8/9/19
4G: FDD-LTE
B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19
20/25/26/28/29/32/66
TDD-LTE
B38/B40/B41
CDMA:
BC0,BC1
OnePlus 7 Pro まとめ / 価格・発売日
OnePlus 7 Pro は、液冷システムやRamブースト、強力バイブレーション機能など、ゲーミングスマホ寄りのスペックに生まれ変わりました。
またノッチを排除しての全画面ディスプレイを実現しています。6.67インチの大画面を実際に手に持つと、どの程度のサイズなんでしょうね。
Amazonデバイス「Fire HDタブレット」の小さいモデルが7インチなので、全画面ディスプレイとは言えそこそこのサイズはありますね。
しかしその分、ゲームや動画鑑賞、コミックリーダーとしても活躍してくれそうです。
OnePlus 7 Proの公式サイトでの価格は、6 GB RAM + 128 GB モデル$669(約7万3700円)、8 GB RAM + 256 GB モデル$699(約7万7000円)、12 GB RAM + 256 GB モデル$749(約8万2500円)
OnePlus 6Tの価格が550ドル~630ドルでしたので、値上がり感は否めません。今後は大手メーカーから発売されている7、8万円台のスマートホンと比較される事になりますね。「Huawei P30」「Huawei Mate 20 Pro」「Galaxy S10e」、もしくは「 Red Magic 3(红魔3)」など、ゲーミングスマホ系もライバルでしょうか?
海外ECサイトでも販売が開始されています。
ECサイト | 商品名 | クーポン | 価格 |
---|---|---|---|
Geekbuying | OnePlus 7 Pro 6+128GB / Global版 ミラーグレー |
IIBLAXUN | $ 739.99 |
Geekbuying | OnePlus 7 Pro 8+256GB / Global版 ミラーグレー |
GGXAVNJU | $ 829.99 |
Banggood | OnePlus 7 Pro 6+128GB / Global版 ミラーグレー |
プレセール | $ 889.99 |
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タカシ
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