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【実機レビュー】1万円以下でANC機能+LDAC対応ワイヤレスヘッドホン「EarFun Wave Pro」発売

3月1日にオーディオ機器ブランド「EarFun」から発売された、完全ワイヤレスヘッドホン『Wave Pro』が手元に来ましたのでご紹介します。

Wave Proは1万円以下のモデルにも関わらず、強力な「ANC(アンチノイズキャンセリング)機能」と「アンビエントサウンド(外音取り込み)機能」を併せ持ち、ハイレゾ ワイヤレス認証を取得した LDAC コーデック対応のBluetoothヘッドホンです。

 

EarFun Wave Proスペック

型番 HP200
対応コーデック LDAC, SBC, AAC
マイク感度
Bluetoothバージョン  5.0
Bluetootthプロファイル A2DP, AVRCP, HFP, HSP
ドライバユニット φ40 mm
再生周波数帯域 2.402GHz-2.480GHz
出力音圧レベル
低遅延モード 55 ms
接続端子 3.5mm 
充電時間 約 120分
連続再生時間 最大80時間(ANCオフ)
最大50時間(ANCオン)
バッテリー容量 800mAh
サイズ 159.7 x 210.8 x 82.4mm
重量 約  268 グラム

 

開封の儀

【パッケージ内容】

  • EarFun Wave Proヘッドホン x 1
  • 3.5mm ケーブル x 1
  • USB-C ケーブル x 1
  • 収納ケース x 1
  • 取扱説明書 x 1

 

ざっくり感想

お勧めポイント
  LDAC コーデック対応
 ハイレゾ音源対応
  持ち運び用のハードケースが付属
 自然な装着感で長時間装着しても痛くなり難い
 コンパクトに折り畳んで収納ができる
 ノイズキャンセリング性能が高い
 風切り音カットしたANC機能搭載
 迫力のある音質
 解像度が高く音の厚みがある音質
 通話音質がクリアで自然
 5 つのマイクで雑音をカットした通話
 テレワーク用途に使える音声通話品質
 ゲームでも使えるレベルの低遅延モード実装
 最大 80時間の長時間再生が可能
 イコライザー機能搭載で自分好みの音質に調整可能
 2台のデバイスに同時接続が可能(マルチポイント)

 

残念な点
 アンビエントによる外音の取り込みで耳が疲れる

 

筐体

「Wave Pro」は耳を完全に覆うタイプのオーバーイヤーヘッドホン。
全体的に艶消しブラックとグレーの2色成型のスベスベボディ▼

 

メーカーロゴのあるハウジング部のみガンメタ。全体的に高級感のあるデザインです▼

 

ヘッドバンド部分はレザー風▼

 

ヘッドバンド裏側はフワフワ。頭に負担が掛かりません▼

 

本体は折り畳みが可能で、ペッタンコに潰れてにコンパクトになります。

 

こんな風になつめ型にも折り畳めます▼

 

ハードシェルの収納ケースが付属しています。コード類も一緒に収納できます▼

 

本体重量は実測で約 269グラム▼

 

イヤーパッドは低反発素材を使っており、かなり柔らかいです。内側にL/Rの印刷があります▼

 

充電用インターフェイスはUSB-Cを採用。連続再生は最大80時間の長時間再生が可能です(ノイズキャンセリング機能をオンにすると50時間)

 

付属品のアクセサリー類は3.5mmオーディオケーブル、USB-Cケーブル▼

 

操作・機能

右側のハウジング部の下側に操作ボタンが格納されており、ボリューム調整(+/-)、電源ボタン、NCボタンの4つのボタンが配置されています。
ヘッドホン本体から音楽・通話の操作が可能です。音楽に関しては、フル操作が可能です。再生 / 停止、ボリューム調整、音楽コントロール(前後スキップ)に対応しています。

 

【操作コマンド】

  +ボタン -ボタン
音楽操作
電源ボタン 再生/一時停止
電源ボタン2回押し 音声アシスタント
短く押す 音量下げる 音量上げる
2秒長押し 次の曲(動画) 前の曲(動画)
通話
電源ボタン1回 通話/電話を切る
電源ボタン2回 携帯電話に切り替える
電源ボタン2秒押し 通話拒否

【NCボタン】
ANC機能はNCボタンで「ノーマル」「アンビエントサウンド」「ノイズキャンセル」が切り替え可能です。

音質・機能

音質

数日間使い倒して約25時間エージングした後の感想です。
Wave Proは、ダイヤモンドと黒鉛の中間的な特性の硬質炭素膜「Diamond-Like Carbon(DLC)」をコーティングしたφ40mmドライバーを採用しています。

音の特徴は中音域の押し出しが強く感じます。どのジャンルの音源を聴いてもバランスよく心地よく聴く事ができます。
全体的な音の印象は、音の抜け感が良くクリアな音質という感じ。派手なチューニングではありません。
全音域がムラなく解像度的にはかなり繊細な音まで聴こえます。

ヴォーカルの声が前に押し出される感じではありませんが、バンドと自然に調和して聴こえます。特に女性のハイトーンボイスが綺麗に聴こえます。Adoの曲を聴いてみると、彼女独特のハイトーン声の高い所がスッキリ伸びて行って、その先のブレスがセクシーに聴こえます。

音の定位感も正確に表現できているので、不自然さはなくアコースティックからEDM、ヴォーカル、バンドサウンドまで、あらゆるジャンルで楽しめると思います。女性ヴォーカルの声の視察音(サ行が刺さる)も気になるような事はありません。

正確な定位感により、目を閉じていても敵の位置を把握できるます。FPSなどのゲーミングヘッドホンとしても使えるレベルです。遅延が気になるようなら、ミニステレオケーブルで有線モードでも遊べます。低遅延のゲーミングモードも実装されています。

 

EarFun Audiotアプリ

EarFunの独自アプリ「Edifier Connect」を利用する事で、イコライザー機能やゲームモード(低遅延)の切替などが可能となります。

EarFun Audio

開発: Earfun Technology (HK) Limited
評価
 無料

icon-itunes
 

 

 

 

アクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)

Wave Proが採用しているANC(アクティブノイズキャンセリング)の方式は、ノイズと逆位相の音を再生して打ち消す「フィードフォワード方式」と、内側に搭載したマイクでノイズを拾って、ノイズと音楽を足したものの逆位相を作る「フィードバック方式」を組み合わせたハイブリッドタイプです。ヘッドホンに搭載された5つのマイクにより騒音をカットします。

NCボタンで、ノーマル ➡アンビエントサウンド➡ ノイズキャンセルが切り替わります。なお、ノイズキャンセリングの強度は、専用のアプリで最後に設定したモードになります。ノイズキャンセリング機能特有の耳への圧迫感はありますが、特に強いという感じではありません。

ノイズキャンセリングのノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)性能は、低音域を強烈にカットしますが高音域はある程度聞こえます。電車のガタンゴトン音は綺麗に消えますが、たまに車内アナウンスの女性の声が微かに聞こえてくる感じです。

音楽を消した状態でANC機能をオンにしても無音状態にはなりません。「デジタル耳栓」として使うには少し厳しいです。

ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でも音が変質したりする事が無く自然に聴けました。私の耳では、ノイズキャンセリング時にホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。また、風切り音を軽減したANC機能もあります。

 

アンビエントサウンド(外音取り込み)

外音取り込み機能(アンビエントサウンド)は、ヘッドホンを外す事なく環境音をデジタル的に取り込む機能です。

Wave Proの外音取り込み機能は、自然な音で外音を取り込みます。キンキンした耳障りになるような事はありませんでした。ただし少し強調した音で外音が入ってくるので、長時間使うと疲れてしまうと思います。

音楽を止めるとヘッドホンを装着したまま会話ができる程度まで聞こえます。しかしながら、外音を取り込みながら安全に音楽を聴くには、音量をある程度下げる必要があります。通常音量で聴いていて、車の接近に気が付く程の取り込み機能ではありません。

マルチポイント機能

マルチポイント接続とは、2台の機器と同時接続し、それぞれで通話も音楽も受信できる機能。
例えば、PCでオンライン会議を終了した後、スマートフォンで音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられます。スマートフォンが電話を着信した際には自動でスマートフォンの通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることも可能。2台の機器でヘッドホンを使う場面で接続の切り替え不要で、使用する事が可能です。

 

操作・装着感

装着感に関しては、メガネを掛けていても干渉して痛いような事はありませんでした。オーバーイヤーヘッドホンなので、オンイヤー型のように側圧による痛みを感じるような事はありません。ヘッドホン全般の問題ですが、耳を覆うので暑い日は蒸れます。冬は暖かいですけどね。

サイズ調整の可動域は広いので、あらゆる頭のサイズにフィットすると思います▼

 

頭のカーブにフィットするよう、ハウジング部の付け根が自由に角度を変えられます▼

 

まとめ・価格

EarFun Wave Proは、ANC機能、ハイレゾ対応、高音質とアンダー1万円のヘッドホンとしては贅沢な機能が詰め込まれています。

また通話用マイクの性能が高いので、テレワークやゲームチャットにも使えます。雑音をカットした自然な会話が楽しめます。
またオンイヤーヘッドホンは耳が潰れて痛くなりますが、Wave Proはコンパクトでありながらオーバーイヤー型なので、長時間装着していても痛くなりません。
ANCオンでも50時間バッテリーが持ちますので、一日中オンにした状態で使い倒せます。アンビエントサウンドモードならテレワークの時に宅配便の「ピンポン」は聞き取れますので、何か配達がある時は活躍する機能だと思います。

価格は¥9,990円(記事執筆時)。Amazonとメーカー公式サイトにて購入可能です。どちらのサイトでは1500円オフのクーポンが発行されています。

EarFun Wave Pro
ワイヤレス ヘッドホン ハイレゾワイヤレス/LDAC対応
 

※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。

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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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