骨伝導ヘッドホンに特化したサウンド機器メーカーAfterShokz (アフターショックス)より、「OpenComm(オープンコム)」 が発表されました。
OpenCommは、Bluetooth接続による骨伝導式のワイヤレスヘッドセットです。耳を塞がないオープンイヤータイプなので、周囲の環境音を聞き取りながら会話を楽しむ事ができるのが最大の特徴です。
同社のフラグシップモデルAeropex(エアロペクス)をベースとしながら、高品質のノイズキャンセリング・ブームマイクを搭載し、音質、バッテリー、マイク性能など、あらゆる面で強化された、会話に特化したモデルです。
昨今のオンライン授業やテレワーク需要で、一気に注目を集めた骨伝導ヘッドホンですが、通常モデルではマイクが口から遠いので、通話専用ブームマイク付きのOpenComm は待望のリリースとなります。
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OpenComm(オープンコム)スペック
今回はメーカーの方から、レビュー用にサンプルをご提供頂きました
【OpenComm 仕様】
型番:ASC100
スピーカータイプ:骨伝導トランスデューサ
マイクタイプ:デュアルノイズキャンセリング・ブームマイク
チップセット:Qualcomm 3024
オーディオ:PremiumPitch™ 2.0+ Stereo Sound
Bluetoothバージョン:V5.0
感度:96 ±3dB
動作範囲:10メートル
Bluetooth周波数帯: 2402MHz~2480MHz
周波数特性:20-20000 Hz
マイク感度:-38dB±3dB
イヤホンのバッテリ容量:170 mAh
電池: リチウムポリマーバッテリー
充電時間:1時間
通話時間:最長約 16時間
防水・防滴:IP55
ガイド音声:日本語(英語、中国語、韓国語も可)
インピーダンス:8.5Ω±20%
最大RF出力:4dBm
感度:96±3 dB
対応プロファイル:A2DP, AVRCP,HSP,HFP
重量:約 33 g
開封の儀
- OpenCommヘッドセット本体(ASC100) x 1
- 収納ケース x 1
- 専用充電ケーブル x1
- 取扱説明書など紙類
取扱説明書はマルチ言語仕様で、日本語でも詳細な使い方が書かれています
製品レビュー
筐体は落ち着いた艶消しのグレー(SLATE GREY)
コンパクトで、フレームの太さはUSBケーブル程度しかありません
バンド部は繊細で脆そうに見えますが、チタン合金のフレーム製で、頭にフィットするように設計されていて強度は十分です。広げたり捻じったりしても元に戻ります
重量も約 34gと超軽量です
防水防塵性能 IP55等級の防滴対応。汗や雨程度の水ははじくので、ジョギングやジムでの使用にも耐えられます
付属の専用ケースはハード仕様で、可動マイクなど繊細なギミック部も保護されます
チャック式のシェル型
操作部
右耳の下側には、電源ボタンを兼ねたボリュームボタンが配置されています
マルチファンクションボタンは右耳のハウジング部に配置
骨伝導部は、スベスベの肌触り。ボディとシームレスで接合されています
ヘッドセットマイク
左耳ハウジング部には、ヘッドセットマイク(ブームマイク)が実装されています
角度調節可能なブームマイクは、使用者に合わせて角度を調整できます。マイクを使用しないときは、後ろ方向に折りたたんでおけば邪魔になりません
2つのマイクを内蔵しています
ペアリング
ペアリングは簡単で、初回電源を入れるだけでペアリングモードになります。LEDが青赤点滅しますので、デバイス側で指定するだけです。ペアリングモードに入らない場合、電源を入れる時に長押し。
NFCペアリングにも対応しています
ペアリングモードの時、端末のNFC読み取りチップをかざすだけで完了します
バッテリー・充電
右耳の後ろ部分にあるコネクト部に、専用の磁石式のケーブル使って充電します
バッテリー容量は170 mAhで充電時間 1時間で満充電。チップセットはQualcommの3024を採用しており、最大約 16時間の通話が可能。5分の充電で2時間使用可能な、急速充電対応にもしています。
通話・音質・音量
通話用のブームマイクには、DSP(デジタルシグナルプロセッサー)ノイズキャンセリング機能が搭載されています。周囲の雑音をカットしてクリアな音声通話が可能です。
Zoomでの語学オンライン授業で使ってみましたが、双方の声がクリアに聞こえ、自然な会話ができました。
イコライザーでモードを切替えると、相手の声がさらに強調されて聴き取りやすくなります。
取説には書かれていませんが、恐らく同社の「ボイスブーストモード」だと思います。
同社のフラッグシップモデルの Aeropexと聞き比べしてみました。やはり会話に特化したブームマイク搭載のOpenCommの方が、明らかに通話用途には快適です。長時間パソコンでの通話に使っていると、疲れ方に差がでます。
ブームマイクを折り畳めば、音楽鑑賞にも使えます。以前の骨伝導ヘッドホンは、耳を塞がないで音を聴き取れるだけのデバイスでした。しかしながら、AfterShokz製 のイヤホンでは音楽鑑賞できるレベルまで引き上げた ”次世代スペックの骨伝導ヘッドホン” です。
高音から中音域までバランスよくクリアに鳴ります。骨伝導ヘッドホンの性質上、密閉感が無いので低音域は苦手です。
ただしOpenCommは通話向け機種なので、接続してコーデックを確認するとSBCのみのようです。
また骨伝導ヘッドホンは、耳栓で耳の穴を塞ぐと、周囲の音から隔離され、頭の中で音が増幅されるので、普通のイヤホンで聞いている状態に近い音が楽しめます。
装着感
装着は首の後ろ側を回します。チタンのフレームが入ったヘッドバンドは、軽量設計で柔軟性も高いので、装着に違和感はありません。
また激しく動いてもズレる事もなく、ジャンプしたり走っても振れる事すらありません。
ちなみに眼鏡を掛けていても、干渉して痛くなったりしませんでした。
耳の前の頬骨にあたる位置がベストポジションです
使い方・操作感
イヤホン側だけで、通話・音楽の操作が可能です。マルチボタン1つで再生/一時停止、曲送り/曲戻しスキップが可能。音量操作と電源はボリュームボタンを使います。
電話機能に関しても通話・通話終了・リダイヤル・通話拒否など、デバイス本体を取り出す事なく全ての操作が可能となっています。
物理ボタンのレスポンスがとても良く、タイムラグなく操作を受付けてくれます。例えば音楽再生中に2回タップすると、即次の曲にスキップ再生されます。
操作方法
マルチボタン | 内容 |
---|---|
音楽操作 | |
1回タップ | 再生/一時停止 |
2回タップ | 次の曲へスキップ |
3回タップ | 前の曲へスキップ |
2秒長押し | 電源オン Siri、OKグーグル作動 |
3秒長押し | 電源オフ |
通話 | |
1回タップ | 通話/電話を切る |
2秒間長タップ | 通話拒否 |
2回タップ (音楽停止時) |
リダイヤル |
- ボリュームボタンの+は電源ボタンと兼用
- 音楽停止中ボリューム「-」「+」同時押しでミュート
- 音楽再生中ボリューム「-」「+」3秒間同時押しでイコライザーモード変更
- バッテリー残量は、音楽が停止している時に、ボリュームボタンのいづれかを1回押すと音声で教えてくれます
用途について
骨伝導ヘッドホンは、周囲の環境音を確認できるので、ジョギングやスポーツジムで安全に音楽鑑賞をする用途にも最適です。また自転車では、合法的に音楽を聴く事ができるガジェットの1つでもありますね。
OpenCommのブームマイクは、折り畳めるので、通話以外の用途にも流用可能です。
実際に私は普段から、自転車の時はAfterShokzの骨伝導イヤホンを使っています。音楽やラジオを楽しんでいますが、外音がしっかりと聞き取れるので、交通関係で怖い思いをした事がありません。
交通量の多い道路でも少し聴き取り難くなる程度で、しっかりと音楽を聴く事はできます。ラジオでもDJの話している内容が聞き取れます。
スピードを出したり強風の時でも、風切り音に負ける事なく聴く事が出来ます。また最近では、キッチンや部屋でも「ながら」使いしている人も増えているようです。
AfterShokzの製品は、骨伝導イヤホンの代名詞的な端末になるほど定番大人気です。骨伝導イヤホンとしての性能に関しても、他社と比較にならない程に堅牢で高性能です。
音漏れ・その他
骨伝導ヘッドホンは振動で音を伝えるので、普通のイヤホンやヘッドホンと比べて音漏れが大きいというデメリットがあります。
しかしながらAfterShokzの製品は、かなり小さい音量で聞くことができるので、旧世代の骨伝導ヘッドホンと比べると音漏れも圧倒的に抑えられています。
まとめ・価格・販売サイト
OpenCommは、テレワーク用途向けに進化した骨伝導ヘッドホンなので、通話性能は最高です。
1台持っていれば、テレワーク、サイクリング、スポーツジム、ながら聴きなど、あらゆるシーンで活躍しそうです。
OpenCommは、国内では10月22日よりクラウドファンディングサイト「GreenFounding」において出資を募り、先行出荷を開始ししています。標準価格は ¥18,180(税別)、クラウドファンディングでの出資価格は、¥1,7198(14%オフ)となります。
直販サイトやオンラインECサイト、一般量販店などでは12月以降販売開始予定です。
AfterShokz公式ショップ:AfterShokz OpenComm
タカシ
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