2020年 4月24日、ASUSよりWi-Fi6(802.11ax)対応のエントリーモデル・ルーター「RT-AX56U」が発売となりました。
新iPhone SE(2020)をはじめとした最新端末では、次世代の高速無線LAN規格「Wi-Fi6(11ax)」に対応したスマートホンが主流になってきました。それに比例してルータも、新規格対応機への買い替えが加速しています。
私も発売日直後に予約をしていましたが、品薄が続いており先日ようやく手元に届きました。
このRT-AX56Uは、AX1800クラスの高速WiFiで, Wifi6規格対応に加えてメッシュWi-Fiにも対応しています。更に、低価格機にも関わらず 最大48台のデバイスの同時接続が可能という盛沢山なスペックです。
我が家では最近、テレワークでWi-Fiの接続台数が増えたことで、WIFI回線が不安定になっていましたので、発売と同時に飛びつくように買い替える事にしました。
数日間使ってみてのレポートと、製品のレビューをエントリーしてみます。
ぶっちゃけ最高です!買って良かった 😀
ページコンテンツ
Wi⁻Fi6(11ax)のメリットについて
まず簡単にWi-Fi 6(11ax)について解説をしておきます。
Wi-Fi 6(11ax)の最大の魅力は 通信速度の速さ。理論上の最大通信速度は、「Wi-Fi 5(11ac)」と比べて約1.5倍も高速です。
今後、4K, 8K対応の動画配信サービスも予想されますし、ゲームではコンマ何秒を争うFPSのプレイなどで有利にプレイできそうです。
またWi-Fi 6(11ax)は「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術によって、多くのデバイスが同時にWi-Fiに接続されている状態でも、通信の順番待ちが発生しないため、快適にWi-Fi接続を維持する事ができます。
さらにWi-Fi 6は、スマートフォンなど子機側のバッテリー消費を抑える「TWT(ターゲットウェイクタイム)」という技術が採用されているので、バッテリーを長持ちさせることができます(TWT対応スマートフォンが必要)
ASUS RT-AX56Uスペック
データ帯域 | 802.11ax (5GHz) : 最大 1201 Mbps 802.11ax (2.4GHz) : 最大 574 Mbps 802.11ac (5GHz): 最大 867Mbps 802.11n : 最大 300Mbps 802.11g : 6,9,12,18,24,36,48,54 Mbps 802.11b : 1, 2, 5.5, 11 Mbps 802.11a : 6,9,12,18,24,36,48,54 Mbps |
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間取り目安 | 戸建 3階建て/ マンション 4LDK |
PS4、ニンテンドーSwitch対応 | 対応 |
ゲームブースト (Adaptive QoS) | 対応 |
ビームフォーミング | 対応 |
メッシュ機能 | 対応 |
スマートコネクト | あり |
最大接続台数 | 48 台 |
簡易NAS機能 (Samba共有) |
対応 |
ポート数 | 有線LANポート x 5 ・WAN側(RJ-45)×1、 ・LAN側(RJ-45)x 4 USB 2.0 x 1 USB 3.1 x 1 |
アンテナ | 外付けアンテナ×2 |
アンテナ仕様 | MU-MIMO技術対応 2.4 GHz (2 x 2) 5 GHz (2 x 2) |
CPU | 1.5GHz、クアッドコア |
メインメモリ | 512 MBメインメモリ 256 MBフラッシュメモリ |
セキュリティ機能 | WPA3-Personal, WPA2-Personal WPA-Personal, WPA2-Enterprise WPA-Enterprise |
サイズ | 幅 223.5 高さ 47.5 奥行き 129.3 mm |
重さ | 456 g |
開封レビュー
ACアダプター
LANケーブル(1.5m)
取扱説明書・簡単セットアップガイド
簡単セットアップガイド
筐体レビュー
ルータ本体は、横置き型でアンテナ2本タイプ。何だか「触覚を広げたアリの頭」とか「仮面ライダー」みたいな感じです▼
インターフェイスは、WAN側(RJ-45)×1、, LAN側(RJ-45)×4、USB 2.0×1、USB 3.1 Gen 1 x 1。
リセットスイッチとWPSボタン、電源ボタンが背面に配置されています。
裏面には壁掛け用の穴が開いています▼
LEDは白色8灯で状態を確認できます▼
Sambaサーバ機能が付いていますので、USBポートに外付けハードディスクなどを差し込むだけで、簡易的なLAN内ネットワークドライブとして利用する事が可能です。
設定・機能
設定は、ブラウザを使ってASUSルータお馴染みの画面から行います。Wi-Fi6になった事でメッシュノード(AiMesh)項目が増え、WPA3-Personalに対応したりと色々と増えていますね。
Wifiに接続後は、スマホアプリを使っても設定が可能です▼
初期設定は、詳細設定を使わずともウィザード画面からもできるので、ASUSルータ初心者や機器に詳しくない方でも簡単です▼
AiProtection機能
ASUSルータの魅力の一つに「AiProtection」機能があります。AiProtectionでは、トレンドマイクロの技術を採用しており、マルウェアやウィルス、不正アクセスをブロックし、安全なネットワーク運用が可能となります。
またペアレンタルコントロール機能が付いているので、子供のWIFI端末などのアクセス制限が可能です。
ネットワーク保護
ここではウィルスや、セキュリティ状態をスキャンする事で、現在の危険な設定項目をチェックする事ができます。
悪質危険サイトへのアクセスブロックや、脆弱性をついたランサムウェアからの保護など、是非オンにしておきたい有用な機能です(デフォルトではオフです)
ペアレンタルコントロール
ルータのペアレンタルコントロール機能を使う事で、子供のパソコンやタブレット端末などを、危険サイトやアダルトサイトへのアクセス、該当アプリの通信を制限する事ができます。
スマートホンのペアレンタルコントロールは、サービスや端末の機能を使う事で掛ける事ができます。しかしWi-Fi専用端末では、デバイスに機能が付いていないとお手上げなので、子供が居るご家庭ではルーターの必須機能ですね。
メニューの「AiProtection」から「ペアレンタルコントロール」を選択▼
「クライアント名」のプルダウンを開くと、Wifiに接続した機器が一覧で表示されます。「Show offline client list」をクリックすると、現在はログインしていない端末も表示可能です。
ここからWEB閲覧を制限したい端末を選択し、「コンテンツのカテゴリー」よりブロックする項目をチェックを入れ「+」をクリックして登録します▼
ペアレンタルコントロールの「時間制限」機能を使うと、子供がインターネットに接続できる時間の制限も可能です。
使用を許可する時間を塗りつぶす事で、指定した端末は、スケジュール以外の時間にネットにアクセスする事ができません。
スマートコネクト機能
RT-AX56Uにはスマートコネクト機能が搭載されています。
スマートコネクト機能とは、デバイスのスピード性能、混雑状況に応じて2.4GHz 、5GHzの帯域を自動的に割り当てる機能です。
この機能を有効にすると、SSIDが1つにまとめられシンプルに管理する事ができます。
しかしながら、私の環境では規格が古いデバイスでSSIDが表示されない不具合や、接続が安定しないデバイスもありましたので、オフにしています。
回線の接続・スピードについて
最近では在宅ワークやオンライン授業の影響で、慢性的なネット渋滞が続いており、ネットワーク自体のスピードが出ません。
そのためWi-Fiの速度が上がっても、超高速を体感していませんし、数値で実測する事もできていません。
また電波の届く範囲については、以前使っていたルーターとあまり変わりませんでした。しかしRT-AX56Uは、電波が微弱な状態でも明らかにスピードが速く、安定して通信できます。
またWifi6の威力ですが、ルーターから離れてWi-Fi5(11.ac)とWi-Fi6(11.ax)を比べてみると、むしろWi-Fi5(11.ac)の方が少しだけ遠くまで電波を掴めます。
試しにルーターを1階に置いて、屋上(地上4階)でもWifiにつながりましたが、11.axのiPhone SE(2020)では電波が掴めませんでした。
iPhone7は、Wifiアンテナが2本立っていますが、iPhone SEは電波を掴めず4G接続▼
PS4などのゲーム用のモニターは、2階のリビングの隅に設置しているのですが、今までは接続が不安定で途切れる事が良くありました。
新ルーターに替えてから「スプラトゥーンをプレイしても、電波が切れて負け判定される事が無くなった」と息子が一番喜んでいます。
最大接続台数が魅力
新ルータに変更した事で、Wi-Fi6対応機器に限らず、全ての機器が明らかに速く・安定して快適になりました。
特にRT-AX56Uの機能で助かっているのが、最大の同時接続台数が48台もつながる事。他のWifi6ルーターと比べても突出しています。オフィス向けルーター並みですね。
以前使っていたルーターは、最大18台までしか同時接続できなかったので、接続台数が増えると、途切れたり重くなったりWi-Fiが不安定になっていました。
スリープ状態のデバイスでも、ルーターの「DHCP リース」には暫く残っているので、18台なんてスグに一杯になっていました。
直前まで使っていた縦置き型ルータと並べてみます▼
ちなみに今まで使っていた「ASUS RT-AC68U」は、まだ現役で販売されている人気モデルですが、我が家の過酷な接続台数では限界でした。
家族がそれぞれスマホとノートPCを1・2台持っており、更にタブレット、iPad、kindle、ゲーム、プリンター、Chromecast、Fire TV、スマートスピーカー3台、TVBox、スマート家電類…レギュラー機器だけで約19台近くあります。たまに接続する大型タブレットやアクションカム、ミラーレス一眼、ハードディスクレコーダーなんかを加えると、トータルで40台以上になると思います。
特にテレワークが始まって以来、家族それぞれが接続するデバイス数がグンと増え、夜になるとWifiが不安定になり、毎日のようにルーターをリセットしていました。
しかしながらRT-AX56Uは、接続台数が増えても途切れたり遅くなる事もありません。一週間近く使っていますが一度もリセットしていません。
その中でもWi-fi6接続しているiPhone SE(2020)は、接続デバイス台数が増えた時には一番Wifiが安定しているのが実感できます。
RT-AX56Uを購入してから、Wi-Fiの重い・途切れる・つながらないトラブルから解放されました。
ASUS RT-AX56U・価格・販売まとめ
RT-AX56Uは、ASUS独自のWi-Fiシステム機能「AiMesh」を使えば、複数のルータを使ってメッシュネットワークを構築する事も可能です。メッシュネットワークは、Wifi中継器を使うより強固で、安定した接続が得られるのが魅力です。
RT-AX56Uの価格は、1万4,000円。
RT-AX56Uは、Wi-Fi6対応メッシュルータとしては最安値クラスだと思います。1台約1.1万円なので、2万強からメッシュネットワークが構築できますね。
タカシ
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