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動画ベースの音楽配信サービス「YouTube Music」アプリは使える?楽曲・パケット転送のデータ消費量をチェック

2018年11月14日より、Googleが提供する音楽配信サービス「YouTube Music(ユーチューブ・ミュージック)」が日本で公開されました。

このサービスは圧倒的な楽曲の量と、通常は定額音楽アプリに楽曲を提供していないアーティストの曲も視聴できてしまう事などからリリース直後から話題になっています。
基本的に無料での利用が可能ですが Youtube動画と同様に、数秒から20秒ほどの広告動画が流れます。それでも曲の指定やスキップが無制限にできるなど、自由度が高い事もYouTube Musicの人気に拍車を掛けています。

また有料版サービス「YouTube Music Premium(プレミアム)」に加入すれば、「広告なし」「オフライン再生」「音声再生モード」「バックグラウンド再生」といった機能の利用が可能となります(¥1,280/月)

しかしながら、Wifi環境ならまだしも 動画ベースの音楽配信サービスをLTE環境で使用しても大丈夫なのか 心配なところです。そこで音楽配信サービスの「Spotify」と比較して、音楽を再生した時のデータ転送量を計測してみます。
また、楽曲についても満足できる内容で楽しむ事が可能かどうかも併せて検証してみます。

 安室奈美恵米津玄師・サザンオールスターズなどは、定額音楽サービスで再生する場合、別途に購入する必要があります

YouTube Music

開発: Google LLC
評価:

icon-itunes

データ転送量チェック

30分間、音楽をバックグラウンドで連続再生してデータ転送量を計測してみます。
「YouTube Music」は、無料会員はバックグラウンド再生が出来ないので、プレミアム会員の無料トライアルに申し込んでチェックしました。またプレミアム会員は「YouTube Music」は再生中の動画再生オン・オフの設定も可能となりますので、こちらについても検証してみたいと思います。

通信量の計測はこちらのiPhoneアプリを使用します▼05_RWifiman
開発:By Johnny Ixe

¥360

Spotify

画面を消して30分連続で音楽をバックグラウンド再生:19.425 MB

YouTube Music(動画再生オン)

YouTube Musicの楽曲は、動画再生をオンにしたとしても、静止画が使われている楽曲もあるので、MV(ミュージックビデオ)のカテゴリーを連続再生してみました(バックグラウンド再生)画面を消して30分連続で音楽をバックグラウンド再生:54.323 MB

YouTube Music(音声モード)

画面を消して30分連続で音楽をバックグラウンド再生: 27.308 MB

データ消費量まとめ

上記の計測結果に少し解せない疑問が残りましたので、1曲のみを何度も再生して色々とチェックしてみました。

YouTube Musicの「音声モード」と「動画ありモード」で1曲だけでデータ消費量を計測してみました。

米津玄師のMV「Lemon」4:34

無料会員と同じ条件の動画再生しながら聴くと 9.29MB▼

1.31MBとMP3をストリーミング再生以下の省転送量…ほんとか?▼しかしながら何度か計測してみると、転送量が凸凹で安定しません。動画のキャッシュを疑って再テストしてみました。
やはり、頭だしを押して再生すると、直前に聴いた曲がキャッシュに残っているようで、ほとんど転送量が増えません。

毎回、アプリを再起動して計測してみると、結局は「音声モード」で再生しても 9 MB以上のデータを消費していました。
結局はサムネイルのみを表示して、バックでは動画本体をストリーミング再生しているようです。
無料会員もプレミアム会員でも、データの消費量はあまり変わらないのかもしれません。

最初に計測した30分の結果も正確では無さそうです。それでも一応、通勤・通学で毎日1時間聴いたとして、ウィークデー(22日)を1か月分のデータ転送量として計算してみます。

Spotify: 844MB
YouTube Music(音声モード): 1.2GB
YouTube Music(無料会員):2.3GB

多く見積もっても2.3GBですね。動画のベースの音楽再生にしては、優秀な結果だと思います。有料会員なら「オフライン再生」が可能なので、ダウンロードして再生リストを作成しておけばパケット使用量を抑えることも可能です。

楽曲について

ニューアルバムなども無料で全て再生する事ができます▼

しかしながらYouTube Musicで聴く事のできる楽曲は、音楽プロダクションがYouTube用に作った音楽が多く、フルで聴く事ができる音楽は限定的です。
またニューアルバム以外では、アルバムのみに入っているマイナーな曲が聴けるアーチストも極端に少ない印象です。
だからと言って他の音楽配信サービスのように1曲だけを購入する事もできません。
しかもその上、オルゴールやピアノカバー・カラオケ、最悪の場合「歌ってみた」などの本人以外が歌っている曲が流れてしまう事もあります。人によっては、かなりストレスを感じると思います。

アルバムは全てオルゴール・ピアノカバーのアーチストも多いです▼※ 誰かが作成したプレイリストを使う事で、余計な曲を排除する事が可能です

歌詞表示機能

今ではお馴染みの「歌詞機能」ですが、YouTube Musicでは字幕を使う事で表示する事が可能な曲もあります。
しかしながら付いていない曲が圧倒的に多く、付いていても英語・中国語・韓国語しか選べない曲もあります▼

まとめ

App StoreやPlayストアでは、「Music FM」を模したYouTube動画をベースとした音楽ストリーミング再生のアプリが氾濫しています。
しかしこれらのアプリは、所詮動画の音だけを聴いているだけなので、以前測定した時には恐ろしい程のデータを消費しているという結果でした。今回と同じ計算式で1日1時間、22日間使って 8.712GB/月..パケ死ですね。

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しかし流石に「YouTube Music」は、Googleの提供するサービスなので、その辺りの対策は万全でした。動画をオフにした「音声モード」は転送量に関係なさそうですが、動画サイズとビットレートを下げて転送量を抑えているようです。
しかし楽曲に関しては、YouTube用にサンプルとして提供した曲が多く、好きなアーチストの音楽を聴いていて「歌ってみた」が掛かってしまったり、音楽専用のサービスとして疑問が残ります。
「YouTube Music」は、スタートしたばかりの新しいサービスなので、熟成するまで契約は待った方が良いかもしれません。

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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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