ショップPCやメーカー直販サイトのセールで「BTOパソコン」を購入すると、かなりお得に高性能なパソコンが手に入ります。
場合によっては、店頭で並んでいる製品版PCと同価格で、数ランク上の性能のPCをゲットできてしまいます。
最近では、パーツを揃えてPCを自作すると割高になってしまうので、自作PCは自己満足といわれてしまう程です。
私も随分前に自作を断念して、BTOパソコンをメインに使うようになりましたが、毎回どうしても気に入らない部分があるので、部品交換やプチ改造をしながら騙し騙し使っています。
特に今使っているパソコンは、スモールフォームファクターと呼ばれるスリムタイプの小型デスクトップパソコンで、拡張性に乏しく閉そく感が酷い。
しかもこのパソコンは、4.5万円分のポイントが失効するということで、何も考えずに慌てて買いました。割高な上に何もかもが不本意なスペック。何で買ったんだろ?と自分でも不思議です。
昨今のコロナ自宅待機の暇に任せて、プチ改造してゲーミングPC化してみる事にしました。
ベースパソコン
ベースとなるパソコンは「ツクモeX.computer RS5J-C91T/YH1」
購入したのは、ツクモからではなく家電量販店のネットショップで買ったので、定価より数千円高く 8万円前後だったと思います。
CPU | Intel Core i5-7400 |
---|---|
マザーボード | MSI H110M PRO-VH |
GPU | オンボード インテル® HD グラフィックス 630 |
モニタ出力 | D-Sub×1、HDMI × 1 |
ドライブベイ | 5インチ×1(空き0)、3.5インチ×1(空き1)、3.5シャドー×2(空き1) |
M.2スロット | なし |
HDD容量 | 240GB (SSD) |
メモリ | PC4-17000 DDR4 8GB (4GBx2) メモリスロットx2(空き0) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(DL対応) |
USBポート数 | USB3.0×2、USB2.0×6 |
電源 | 300W 80PLUS BRONZE認証 |
改造項目
メモリーは、購入直後に16 GBに増設済みです。スロットが2つしかないので、最初に挿さっていた4 GB x2 を 8 GBを2つに積み替えて16 GBにしています。またHDDは、保存領域として1TBのハードディスクを1つ載せました。
CPUとマザーボード、SSD、光学ドライブはこのまま移動するので、ケースを積み替えて電源・グラフィックボードを載せるだけの簡単な作業です。
- ケース片面が透明な3千円ちょっとの安物
- グラボ「ZOTAC GeForce GTX 1650」
- 電源は「玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS 400W ATX電源 KRPW-L5-400W/80+」
積み替え作業
ケースは「ミドルタワーPCケース」とありましたが、マイクロATXマザー対応のミニタワー型です。
右のケースから左に載せ替えます。
ATX電源を付けます。電源は400Wと非力ですが、載せるグラボが補助電源不要の省電力タイプ(75W)なので、小さ目のものを選びました▼
グラボは、シングルファンで長さ151mmの短い物を選びました。載せてみると意外と余裕があるので、デュアルファンでも良かったかも?
載せ替え・配線完了!CPUファンは、CPU付属品のINTELリテールクーラーのままで交換はしません。
詰め込んでみると↓の画像のように、ケーブルの長さがギリギリの状態。CPUファンを大き目の物に交換すると、色々な部品と干渉しそうなので追加購入を見送りました。
GeForce GTX 1650のモニター出力は、DisplayPort(1.4a) x 1/HDMI(2.0b) x 1/DVI-D x 1▼
マルチモニターで使うので、メインのディスプレイはHDMI、もう一つはDisplayPortからHDMI変換アダプターを使って、モニターに出力します。
完成!光るメモリーやCPUファンが付いていないので、ケースファンだけが悲しく光っています▼
一つ嬉しかったのは、前ケースはフロント部にUSB3.0ポートが付いていませんでしたが、新ケースは1口あります。
ベンチマークテスト
交換前のCore i5のオンボードGPU( HD グラフィックス 630)でも、軽めのゲームならプレイ可能でした。
オンボードGPUとグラフィックボード搭載後、それぞれのベンチマークスコアを比較をしてみます。
グラボ「GeForce GTX 1650」のスペックは、メモリ4GB(GDDR5)、メモリバス幅が128bitで、CUDAコア 896基、PCI Express 3.0 x16、8K画面出力サポート。
オーバークロック(OC)仕様モデル
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト
軽めのゲームベンチマークの「ドラクエXべンチ」を走らせてみます。
HD Graphics 630
最高品質 1,920×1080で「スコア:4751」で評価:普通
ZOTAC GeForce GTX 1650
最高品質 1920×1080で「スコア:17,462」で評価:すごく快適
FFベンチ
重めのベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を走らせてみます。
HD Graphics 630
高品質 1920×1080。スコア:1,387 / 設定変更が必要
ZOTAC GeForce GTX 1650
高品質 1920×1080
SCORE: 10,361
平均フレームレート: 71.14545
最低フレームレート: 26
評価: 非常に快適
比較的低価格のグラボで、平均フレームレート71が出れば合格だと思います。CPUの使用率は、60から88%。平均72%といったところでした。
ゲームプレイテスト
「7 DAYS TO DIE」を数時間プレイしてみました。7DTDは、グラフィックの割りに比較的軽いゲームですが、ゾンビが大量に湧くと重くなってしまいます。
テストプレイでは、7日に一度ゾンビが大襲来するフェラルフォードで、かなりの数のゾンビが湧いても、ヌルヌル動いて快適でした。
改造にかかった金額
- 玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS 400W ATX電源 KRPW-L5-400W/80+: 3,301円
- ZOTAC GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC:15,180円
- SAMA μ-ATXマザー対応ミドルタワーPCケース MK-01W (舞黒透 maikurosuke):3,380円
- メモリーDDR4 8GB 2枚:8,700円
- Displayport → HDMI 変換 アダプタ:680円
合計:31,242円
実は、こんなに大掛かりな作業をせずとも、元のケースに LPモデル(ロープロファイル対応)のグラボを載せれば良いだけです。
GTX 1650のLPモデルのグラボは、少し割高になりますが17,891円です。今回の改造は、購入していないメモリーを除外しても22,542円掛かりました。
しかしながら私は以前、LP対応グラボのファンの音と発熱に悩まされ続けた経験があり、スリムケースにLPタイプのグラボを挿す気になりませんでした。
仕事PCをゲーミングPCに改造まとめ
私が一番重視する点はファンの音。どんなに性能が良くてもガリガリ、ヒューヒュー騒がれては精神的に落ち着きません。
その点、今回買ったグラボ「GeForce GTX 1650」はシングルファンですが、静穏で全くファンの音が気になりませんでした。
また安物ケースもファンの音も動いているのか?とチェックする程静かです。
ライトゲーマーなら、今回の改造したスペック程度で何でも遊べると思います。むしろ前モデルのGeForce GTX 1050クラスでも十分です。
所詮PCゲームはGPUの性能次第です。CPUは最低限の処理性能があれば良いので、Core i5の第四世代あたりから上ならゲーミングパソコン(ライト)として使えると思います。
FPSを極めたいというようなゲーマーは、今回のスペックでは物足りないと思います。本格的なグラボを積んだゲーミングPCを目指して下さい。
タカシ
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