中国の音響ガジェットメーカーCOUMI より、完全ワイヤレスイヤホン 『Freedom Dots ANC-861』が発売となりました。
Freedom Dots は、エントリーモデルのカナル型の完全ワイヤレスイヤホン(TWS)。ハイブリッド式のANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能を実装しており、35㏈までの周囲の雑音を除去します。また外の環境音をデジタル的に取り込む「アンビエント機能(Ambient)」も搭載しているので、駅のアナウンスやレジでの支払い時の会話、交通量の多い通りを歩く時やウォーキング、ジョギングでも周囲の音を聴きながら音楽鑑賞が可能となっています。
手元にやって来ましたので、数日間 一緒に生活してみました。結論から言えば、お洒落なデザインでチープさも無く、多機能でバランスの取れたTWSだと思います。安くて高コスパという事を除いても、総合点は高いと思います。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
感圧式でタッチミスが無い
6つのノイズキャンセリングマイクでクリアな通話
ケースを開けただけでペアリング完了
1回の充電で最高 6時間の使用が可能
自然な外音が聞こえるアンビエントモード
IPX7等級防水で水中での利用が可能
Bluetooth 5.2対応で音が途切れ難い
イヤホンからボリューム調整ができない
ケースが大きい
COUMI Freedom Dotsスペック
モデル番号(型番) | ANC-861 |
---|---|
Bluetootthプロファイル | HSP, HFP, AVRCP, A2DP |
チップ | – |
対応コーデック | AAC、SBC ※ |
再生周波数帯域 | 20-20Khz |
感度 | 103±3db |
音楽再生時間 | 約 6時間 ANCオン:4時間 |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
有効距離範囲 | 10 m / Class2 |
防水等級 | IPX 7 |
ドライバーユニット | φ 12.5 mm |
インビーダンス | 28Ω +/- 5% |
イヤホン充電時間 | 約 120 分 |
ケース充電時間 | – |
バッテリー容量 |
ケース:500 mAh イヤホン:35 mAh |
※ 対応コーデックは仕様書にありません。AACまでは確認できました
開封の儀
【パッケージ内容】
- Freedom Dotsイヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- イヤーピース XS / S / M / L 各 2
- USB-C充電ケーブル x 1
実際に販売される製品には、マルチ言語仕様の取扱説明書が付属しています。もちろん日本語対応です。
製品レビュー
イヤホン本体
Freedom Dotsは、イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナル(耳栓)タイプのTWS(トゥルー・ワイヤレス・ステレオ)です。
イヤホン本体は、いわゆる「耳からうどん」と呼ばれるスティックタイプデザイン。
全体的に艶アリ加工で、COUMIのロゴが入っています。カラーバリエーションはホワイトのみ。
Apple のAirPods Pro風のデザインです▼
AirPods Proと並べてみるとスティック部が少し大きいですね▼
イヤーピースを外したベース部は楕円形。独特な形状ですが、一般的なイヤーピースも大き目なサイズのものなら使えました▼
重さは片側約 5.1グラム▼
防水等級はIPX7に対応しています。水面下15cm~1mで、30分間沈んでいても大丈夫という防浸形規格レベル。
シャワーで使っても大丈夫でしたので、15分間水に沈んでもらいました。
取り出して拭くだけで大丈夫でした。もちろん壊れてません。
チャージケース
充電ケースは平たい設計で、今どきのケースとしては大き目。ポケットに入れて持ち歩くには厳しいサイズです▼
いつものようにリップクリームと並べてみます。サイズ感が分かるかな?▼
ケースのサイズは、実測で 奥行 54 x 幅 72.6 x 厚さ29 ミリ▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 60グラム▼
ケースの外側にはバッテリー残量のインジケーターはありません。ケース後ろ側に充電用のUSB-Cポートが配置されていて、LED1灯で充電状況を確認する事ができます▼
【LEDによる充電状況確認】
- 充電中:LEDゆっくり点滅
- 充電完了:消灯
- イヤホン充電中:LEDゆっくり点滅
- イヤホン充電完了:消灯
イヤホン充電中は、イヤホンがセットされている側のLEDが点滅します。
イヤホンはケースに磁気でロックされています。万が一ポケットやカバンの中でフタが開いてしまっても、イヤホンが飛び出しません。TWSイヤホンでありがちな、勝手にペアリングされているという事態が避けられます▼
1回の充電で約 6時間の長時間使用が可能です(ANC機能を使用している時は4時間)。ケースへ戻す事で合計 36時間の使用が可能となります。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1回程度で間に合いそうです。
通話テスト
Freedom Dots には、ノイズキャンセリング用の6つのマイクが内蔵されており、雑音をカットしたクリアな通話を実現しています。
作業しながら仕事の打ち合わせ通話に使ってみましたが、声を張り上げる必要もなく、自然な声が相手に届きました。
また外に持ち出して、通話しながら買い物しましたが、スマートホンの音声通話と遜色のない自然な会話が可能でした。
声の変質もありません。音声通話する上でのストレスは全く感じませんでした。在宅ワークで使えるレベルの音質です。
使い方
操作方法
操作はスティック部に感圧センサーとなっており、タップの回数と長さで音楽・通話の操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 再生 / 一時停止 | |
2回タップ | 前の曲へスキップ | 次の曲へスキップ |
3回タップ | 音声アシスタント起動 Siri, OK Google など |
|
1秒間タップ | モード切替 ※ | |
通話 | ||
1回タップ | 通話/電話を切る | |
1秒間長押し | 通話拒否 |
※ モード切替は、ANC、外音取り込み、通常モードがローテーションで切り替わります
操作・装着感
操作性について
充電ケースの蓋を開ける事でイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ケースを開けてイヤホンを耳に装着した直後に「コネクテット(接続済)」の音声ガイダンスが流れます。フタを開けると 秒速で接続されますので、音声を聞く機会は少ないと思います。
またケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除されて自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。何度も出し入れしていますが、接続トラブルはありません。
イヤホンの操作に関しては、スティック部をつまんで感圧部を押しますが、操作を受け付けるとカチッという確認音がなります。
感圧式なので、つまんだだけでは反応しません。少し押し込むように操作します。
装着感
AirPods Pro風の良く考えられたデザインなので、耳にフィットしてズレません。ジョギングに使っても問題ありませんでした。装着したまま過ごしても、耳と一体化したようで落ちたり緩んだりする事はありませんでした。また、耳への負担も少なく、痛みや違和感も感じませんでした。
ノイキャン付きTWSですが、装着するとコンパクトで目立ちません▼
前から見てもAirPods Pro風ですが、少しスティック部が太いですね▼
音質
TWSとしては大型の12.5mm径ドライバを搭載しています。特徴は、フラットで癖の無い音質という感想です。
クリアでムラが無く抜けの良い音です。
特に中音域がしっかり出ているので、ヴォーカルが楽器に負けずに際立って聴こえます。ポップスやアニソンでヴォーカルを楽しめますし、EDMの低音ズンズンもしっかり響きます。
また全体的なチューニングが、余計な味付けをしていないので、ジャンルを選ばずに使う事ができると思います。エントリーモデルのTWSとしては、必要十分以上の音の情報量(解像度)があると思います。
COUMI社の製品は、専用のアプリ「COUMI EQ App」でEQ(イコライザー)機能が使えますが、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンは非対応の場合が多いです。ANC-861もイコライザー非対応です。
ノイズキャンセリング、アンビエント機能
ANC-861は、通話用のマイクのほかノイズキャンセリング、外音取り込み用のマイクが別に配置されています。
採用しているノイズキャンセリング方式は、ノイズと逆位相の音を再生して打ち消す「フィードフォワード方式」と、イヤフォンの内側に搭載したマイクでノイズを拾って、ノイズと音楽を足したものの逆位相を作る「フィードバック方式」を組み合わせたハイブリッド型です。
通常、低価格モデルでは「フィードフォワード方式」のみを採用している場合がほとんどで、両方を採用しているハイブリッドタイプは貴重です。
左側のイヤホンを1秒間タッチすることで、ノイズキャンセリングON ➡ アンビエントON ➡通常モードの順で切り替わります
ノイズキャンセリングのノイズ(騒音)をキャンセル(打ち消す)性能は、低音域に限られており、最大35dbまでの音をカットしてくれます。ちなみに旧モデルのANC-860では28dbまででしたので、もう少し大きな騒音にも対応しました。
ノイズカットの音域は、エアコンの音や電車のモーター音、車のエンジン音などの低音はカット率が高いです。
このANC機能は、音楽を流していない時にも有効なので、「デジタル耳栓」としても機能します。
低音域はカットされますので、電車の騒音や飛行機のホワイトノイズには有効です。車内・機内で寝る時には使えると思います。しかし普通の耳栓の方が上だと思います。
ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、音が変質が気になる事はありませんでした。ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。
外音取り込み機能(アンビエント)については、片耳のイヤホンを外したくらい外音が聞こえるようになります。
レジでの支払いの時に使ってみましたが、「有料のレジ袋はいかがいたしましょうか?」などの会話が普通にできました。この機能を使えば、いちいちイヤホンを外す必要が無いと思います。
まとめ・価格
最初にも書きましたが、Freedom Dots ANC-861は総合的に良くできたTWSだと思います。
安くてデザインがチープではない。またAirPods Pro風なので最近街で装着していても悪目立ちしません。
またノイズキャンセリング機能、アンビエント機能、も実用レベルに達しています。
高コストパフォーマンスで低価格な完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方は、選択肢の一つにはいると思います。
Freedom Dots ANC-861の価格は¥3,680。Amazonにて購入可能です。
タカシ
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