中国のスマートホンメーカー Blackview より新端末『BV6900』が発売されました。
Blackview は、防水・防塵対応のアウトドア向けのスマートホンが得意なメーカーで、本格的な小型無線ハードを搭載した端末や、サーモグラフィカメラを搭載した特殊なタフネス端末などもリリースしています。
タフネススマホのBVシリーズには、ミドルレンジの「9000シリーズ」とエントリーモデル「6000シリーズ」に分かれており、BV6900は後者の廉価エントリーモデルの最新端末となります。
Blackview BV6900スペック
Blackview BV6900 仕様 | |
---|---|
OS | Android 9.0 |
SoC | MediaTek Helio P25 (MT6757CD) |
GPU | ARM Mali-T880 |
ディスプレイ | 5.84 インチ 2,280 x 1,080 Pix |
RAM | 4 GB |
ROM | 64 GB |
リアカメラ | 1,600万画素(F/2.0):広角 800万画素(F/2.2) 30万画素(F/2.8) 30万画素(F/2.8) |
フロントカメラ | 1,600万画素(F/2.0) |
microSD スロット |
最大 32 GB |
SIM | NanoSIM + NanoSIM DSDS対応 |
認証方式 | 指紋 |
Wi-Fi | 802.11 b / g / n |
Bluetooth | 4.2 |
バッテリー | 5,580 mAh |
対応バンド | 3G WCDMA: B1 /2 /4 /5 /8 TD-SCDMA: B34/34 4G FDD-LTE: B1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 18 /19 /20 /25/26 /28A /28B/66 TDD-LTE: B38 /40 /41 CDMA: BC0/BC1 |
インターフェイス | USB-C |
防水 | IP68 & IP69K & MIL-STD-810G |
サイズ | 164.45×81.4×15 mm |
重量 | 284 g |
その他 | Glonass |
筐体レビュー
画面は5.8 インチでFHD+ (2,280 x 1,080)のIPS液晶ディスプレイ。 Gorilla Glass 5でコーティング保護されています。
画面のアスペクト比 19:9、画面占有率は82.7%。前面のセルフィカメラは、ウォータードロップ型のノッチ内に格納されています。
メーカー曰く「トランスフォーマーをオマージュしたデザイン」で、筐体はガッチリとガードされています。
本体は IP68等級の防水・防塵規格に対応しています。「粉塵からの完全保護 + 水面下で使用が可能」という保護等級です。
水に対しては高温、高水圧、スチームジェット洗浄の環境下でも有害な影響を受けないことが要求される「IP69K」規格に対応。
またアメリカ国防総省の超堅牢試験規格「MIL-STD-810G」にも準拠しています。耐衝撃は1.5 mからの落下耐性を有しています。
カラーバリエーションは、ブラック、オレンジ、グリーンの3色
生体認証(ロック解除)は背面に配置された指紋認証システムのみで顔認証には未対応です▼
NFCに対応しているのでGoogle Pay などの非接触決済の利用が可能です。しかしながらFelica未対応なのでモバイルSuicaやおサイフケータイ機能は利用できません。
BV6900には、端末サイドにクイックアクセスボタンが配置されており、7つの機能のショートカットを割り当てる事が可能です。割り当て可能な機能は、録音開始、ライト、スクリーンショット、水中カメラモード、プッシュ・トゥ・トーク機能、SOS信号、ゲームモード起動
BVシリーズの端末には、アウトドアで便利なメーカーオリジナルの専用アプリが多数インストールされています。
コンパス、騒音計、心拍計、気圧計、水平器など▼
内部スペック
搭載するSoCは、2017年に発売されたMediaTek のミドルレンジ向けプロセッサーHelio P25(MTK6757CD)を採用しています。
AnTuTuベンチマーク(v7.0)では約6.5万ポイントと、今となればエントリーモデルに分類されますね。
メモリー(RAM) 4GB。内部ストレージ(ROM)64GB、外部ストレージは32GBまでのMicroSDカードに対応しています※商品説明画像にはHelio P25(MT6757)とありますが、MT6757はHelio P20なので、MTK6757CDの間違いだと思われます
バッテリー
5,580mAhの大容量バッテリーを搭載しており、10時間の動画再生、40時間の音楽再生、最大600時間のスタンバイが可能としています。充電に関しては18W(9V/2A)の急速充電に対応しています。
カメラ
前面のノッチ部には、サムソンのイメージセンサー「S5K3P9SX04-FGX9」採用の1,600万画素(F/2.0)の広角カメラを搭載。背景をぼかした美しいセルフィ撮影が可能です。
リアのクアッドカメラ(4眼)は、1,600万画素(F/2.4) 120°の超広角のメインカメラ、サブ800万画素のカメラと、2つの30万画素カメラの詳細は不明ですが、恐らく1つは深度撮影用ToFレンズだと思われます。
動画撮影は 4K@ 30fps撮影まで対応しているとしています
水深1.5mまでの水中カメラとしても使用可能です
対応バンド / SIM
BV6900 は DSDS(デュアルSIM / デュアルスタンバイ)に対応しており、SIMカードを2枚挿しでの運用が可能です。
※ SIM1 , 2の両スロットが4G対応なので、デュアルVoLTE待ち受けが可能です(DSDV)
ドコモ:4G帯(LTE)主要バンドであるB1、東名阪の高速通信バンド(B3)に対応しています。 さらに高い建物の影や地下、郊外に強いプラチナバンド(B19)にも対応していますので、ドコモに関しては快適に使えます。しかしながら3G帯のプラスエリアB6に非対応なので、僻地や山間部では電波を掴み難くなります。
SoftBank(Y!モバイル):LTEバンド1,3,8 / WCDMAバンド1,8の全てに対応していますので、日本国内での使用は問題はありません。
AU:LTEバンドB1とプラチナバンドB26(18を内包)に対応しており、 VoLTE SIMが利用可能となっています。またCDMA BC0に対応しているので、スペック上は3Gシムを挿しての使用も可能です。しかしながらAuのSIMは、端末との相性がありますので、動作検証が必要です。
3G WCDMA:
B1/2/4/5/6/8/19
TD-SCDMA:
B34/34
4G FDD-LTE:
B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19
TDD-LTE:
B34/38/39/40/41
CDMA:
BC0/BC1/BC10
Blackview BV9900まとめ
BV6900のスペックは、複眼カメラを搭載している点を除いて、過去にタイムスリップしたような微妙な仕様です。
BV6900の価格設定は約200ドル。200ドル出せば最近では、ハイエンド端末に迫るスペックの端末が入手可能です。強靭な防水・耐衝撃機能にのみ特化した端末で、それらの最新トレンド端末と同じ価格設定は厳しい気がします。
また、アウトドアスマートホンでお馴染みのUlefone社からも、エントリーモデル Armor 7Eをリリースしたばかりです。
BV6900と販売価格はほぼ同じですが、Armor 7Eはむしろ、上位モデルのBV9900と近いスペックです。
BV6900とArmor 7Eを比較してみると、随分と見劣りがする感じが否めません。
Armor 7E | BV6900 | |
---|---|---|
SoC | MediaTek Helio P90 (MT6779) |
MediaTek Helio P25 (MT6757CD) |
ディスプレイ | 6.3 インチ 2,340 x 1,080 Pix |
5.84 インチ 2,280 x 1,080 Pix |
RAM | 4 GB | 4 GB |
ROM | 128 GB | 64 GB |
カメラ | フロント:16 MP リア:48+2+2 MP |
フロント:16 MP リア:16+0.3+0.3 MP |
認証方式 | 顔 /指紋 | 指紋 |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 |
Wi-fi | 802.11 b / g / n / ac |
802.11 b / g / n |
バッテリー | 5,500 mAh | 5,580 mAh |
実売価格 | $199.99 | $199.99 |
価格・販売サイト
Blackview BV6900 の標準価格は$299.99。現時点での取り扱いは 公式ショップのみで販売されており、プリセールで$199.99で販売されています。
【Blackview公式ショップ】Blackview BV6900
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タカシ
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