サウンド機器メーカーEdifier(エディファイア)より、完全ワイヤレスイヤホン 『W220T 』が発売されました。
早速手元にやって来ましたので、数日間持ち歩いて聞き続けてみました。実際に使った使用感を共有したいと思います。
W220T は SoCに低消費電力と安定した伝送を特長としたQualcomm QCC3056を採用、 さらにはSnapdragon Sound及びBluetooth 5.3に対応しており、aptX Adaptiveコーデックに対応する事で 自動的に遅延を抑える次世代の完全ワイヤレスイヤホンです。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
15分の充電で120分の再生が可能
大型Φ13mm ダイナミックドライバ搭載
左右片側での利用に対応
2台のデバイスに同時接続が可能
1回の充電で最高 6時間使用できる
aptX Voice採用でクリアな通話が可能
IP54防水・防塵で雨・汗を防ぐ
aptX Adaptive対応で低遅延を実現
Qiワイヤレス充電非対応
イヤホンからの音楽操作が限定的
Edifier W220T スペック
チップセット | Qualcomm QCC3056 |
---|---|
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
対応コーデック | AAC、SBC、aptX Adaptive |
再生周波数帯域 | 20hz – 40Khz |
音圧レベル(感度) | 96±3dB SPL (A) |
インピーダンス | 28Ω |
通信距離 | 約 10 m |
音楽再生時間 | 約 6時間 |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
低遅延 | 89ms |
防水等級 | IP 54 |
マイク | 4 (各イヤホンに 2 つ) |
ドライバーユニット | Φ13mm ダイナミック |
インビーダンス | 不明 |
イヤホン充電時間 | 約 1時間 |
ケース充電時間 | 1.5時間 |
バッテリー容量 | 35mAh (イヤホン) 350mAh(充電ケース) |
ケース重量 | 42 g |
ケースサイズ | 56 x 63 x 31 cm |
開封の儀
【パッケージ内容】
- W220T イヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のインイヤータイプ(インナーイヤー)のTWSです。
イヤホン本体はAirPodsのような「スティックタイプ」。
本体カラーは艶アリホワイトで、スティック部には「EDIFIER」のロゴが入っています▼
ドライバの開口部が2つに分かれているのが面白い。ぶた鼻というかBMWのキドニーグリルのようで独特です▼
重さは片側約 4.1グラム▼
防水・防塵に対してはIP54等級となっています。防塵は5「塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない」という規格レベル。防水等級 4は「 あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない」となっています。要は雨や汗程度の水なら大丈夫というレベルです。。※ ケースは防水ではありません
チャージケース
充電ケースは丸っこいタイプ。小型でポケットにポンと入ります。
いつものようにリップクリームと並べてサイズ感▼
充電ポートはUSB-C
ケースのサイズは、実測で 奥行 57.9x 幅 47.9 x厚さ 26.3 ミリ▼
ケースのフタの裏に技適マークがついています▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 41.6グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはインジケーターは、1灯だけついていますがバッテリー残量は確認できません。
ペアリングモード時の点滅と、充電中にオレンジ→満充電グリーンという表示のみです。
1回の充電で約 6時間※も使えます。ケースでの充電を含めると合計 24時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1~ 2回程度で間に合いそうです。
さらに15分の充電だけで 120分間の使用が可能になります。ピンチの時でも、少し待つだけで復活すのが嬉しいですね。
Edifier Connectアプリ
Edifier の独自アプリ「Edifier Connect」を利用する事で、イコライザー機能やゲームモード(低遅延)の切替などが可能となります。
Edifier Connect
開発: BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD. 評価 無料 |
aptX Adaptive対応のスマートホンでは、自動で低遅延を実現できますが、非対応端末はアプリからゲームモードで低遅延設定する事が可能です。
通話テスト
W220Tは、Qualcomm が開発したBluetoothで高音質な音声通話を実現する新しい音声通話用コーデック「aptX Voice」を採用することで、通常のBluetoothの2倍の最大 32kHz のサンプリング レートに対応し、音声品質を大幅に向上させています。さらにcVcデュアルマイク・ビームフォーミングにより、環境ノイズが大幅に低減されます。通話に使ってみましたが、2種類の最新技術を搭載しているだけあって通話品質はかなり快適です。
数日間通話で使ってみましたが、少しくらい騒がしい店内でもお互いの声が明瞭に聞こえてストレスは全く感じませんでした。Web会議やテレワークでも余裕で使えます。
使い方
操作方法
イヤホンからの操作は、AppleのAirPodsシリーズと同様のスティック部の凹みをクリックして行います。
操作受け付け音もAirPodsと同じカチッと鳴ります。音の違いが分からない程です。
操作パターンもAirPodsと全く同じなので、AirPodsを使った事のある人は戸惑う事なく使いこなせるでしょう
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 再生 / 一時停止 | |
2回タップ | 次の曲へスキップ | |
3回タップ | 前の曲へスキップ | |
2秒間長押し | 音声アシスタント | |
通話 | ||
1回タップ | 通話/電話を切る | |
2回タップ | 通話拒否 |
操作・装着感
操作性について
充電ケースを開けただけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
収納時はケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除され自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。反応速度も速く、あっという間に電源がオン➡ペアリング完了まで終了しています。
装着感
デザイン的にはAirPods3に近い形状で、メーカー曰く「アジア人の耳の形を研究した」としています。
装着感は、良くも悪くもインイヤーイヤホンという感じです。私の耳にはフィットしたので、装着していても違和感はありません。むしろ耳に入れている事を忘れてしまう事もあるくらい自然でした。
ジョギングや買い物の時に装着し続けましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。また長時間装着していても痛みはありませんでした。
お馴染みの「耳からうどん」と呼ばれるスティックタイプ。▼
正面から見るとスティック部しか見えません▼
斜め前方から見ても不自然さはありませんが、メーカーロゴが目立ちますね▼
音質
Φ13mmダイヤフラムドライバーを搭載しており、高音質の解像度を実現しています。
インイヤーイヤホンが苦手としている低音もしっかりと鳴っており、他の音域もクリアで苦手が無い印象です。
粗探しするように色々なジャンルの曲を聴きましたが見当たらず。むしろインイヤーイヤホンとしては、完成度の高い音質に驚きました。
丁寧に楽器の特徴をしっかりとらえた弾むように低音が聴こえ、EDMを聞いても迫力あります。
全体的に賑やかで広がりのあるチューニングで、疑似空間オーデオのような臨場感も感じられます。
ポップ、ロック、クラッシック、ジャズ、ボカロ..どんなジャンルの曲にも合います。
専用アプリのEQ機能を使う事で、音の傾向を変える事もできます▼何故かノーマルの項目が無く、標準でクラッシックに設定されていました。
音切れ・音飛び・遅延
音やペアリングが途切れにくい「LDSアンテナ」を採用すしており、人混みや満員電車などでも全く音切れ・音飛びするような事はありませんでした
遅延に関しては、aptX Adaptive対応のスマートホンであれば自動で低遅延モードで視聴可能となります。非対応端末の場合、アプリからゲームモードに設定する事で低遅延モードに切り替える事ができます。
ノーマルモードでも遅延が少なく、Netflixで映画を観ても人の口の動きと音のズレは感じませんでした。ゲームモードは、コンマ何秒単位の反応が必要なFPSゲームなどでしか必要なさそうです。
まとめ・価格
Edifier W220Tを使い倒した感想は、想像以上に AirPodsに近いと感じました。装着感や操作性など、まんまAirPodsです。だからと言って良くあるAirPodsクローンとは全く違い、独自製品としての完成度が高いと感じます。
耳から外して一時停止・再生する自動耳検出機能のみ付いていないという感じです。
インイヤーイヤホン派の方にはオススメできる製品です。
価格は¥7,990。8月22日にAmazonと楽天にて発売記念セールを開催します。
楽天では¥7,990円→¥6,392円(20%off)楽天20%OFFクーポンリンク。Amazonの販売ページでは、1,400円オフのクーポンが販売ページ内に発行されています。
タカシ
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「自動耳検出機能」はないですよね。
勘違いでは?
StsArkさん
確かについていませんでした。
検証時にスティック部をクリックしてしまっていたようです。
記事を訂正しました。
コメントありがとうございます。