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【実機レビュー】格安SIMで人気の有機ELとeSIM搭載の薄型格安端末「OPPO A73」

OPPOの日本法人であるオウガ・ジャパン(旧オッポジャパン)より発売されているAndroidスマートホン「OPPO A73」の実機をレビューしたいと思います。

OPPO A73は、同社のエントリークラスモデルの端末です。低価格モデルにも関わらず、6.44 インチのFHD有機EL画面に加え、画面内指紋認証システムの採用、Ai撮影に対応した4眼レンズカメラを搭載しています。楽天モバイルやMINEO、OCN モバイル ONEなど MVNO(格安SIM)各社のセット端末として品切れ続出中の人気端末です。

OPPO A73の魅力と注意点をレビューしてみます。

OPPO A73 (2020)スペック

モデル名 CPH2099
OS color os 7.2
Android 10
SoC Qualcomm Snapdragon 662
ディスプレイ 6.44 インチ
2,400 × 1,080(FHD+)
RAM 4 GB
ROM 64 GB
外部ストレージ microSDXC
最大256GB
リアカメラ 1,600万画素(F/1.8):広角
800万画素(F/2.4):超広角
200万画素(F/2.4):モノクロ
200万画素(F/2.4):深度用
フロントカメラ 約 1,600万画素(f/2.2)
SIM NanoSIM + eSIM
認証方式 指紋 / 顔
Wi-Fi 802.11 b / g / n / ac 
Bluetooth 5.0
VoLTE対応状況
Rakuten:対応 
docomo:対応 
SoftBank:非対応
au:対応 
バッテリー 4,000mAh
防水 非対応
おサイフケータイ / NFC
非対応
対応バンド GSM:
850/900/1800/1900MHz
3G:
B1/2/4/5/6/8/19
LTE:
B1/2/3/4/5/7/8/18/19
26/28/38/41
GPS GPS / Beidou / GLONASS / GALILEO / QZSS 
インターフェイス USB-C
 サイズ 高さ: 159.8 mm
幅: 72.9mm
厚さ: 7.45mm
 重量 162 g
カラー ネービー ブルー / ダイナミック オレンジ

 

 

開封の儀

【セット内容】
OPPO A73本体、USBアダプタ、USB-Cケーブル、TPUケース、シム取り出しピン、クイックガイドなどテキスト一式、有線イヤホン

 

付属のイヤホンは、インナーイヤー型でした▼

 

ざっくりフラッシュレビュー

メリット
 超薄型ボディ
 低価格で有機ELのFHD+画面
 QuickCharge 3.0対応
 顔認証システム搭載
 画面内指紋認証システムの反応が良い
 自撮り・ポートレート機能が充実
 eSIM対応
 GPS精度が高い
 FMラジオ機能つき
 Quick Charge 3.0急速充電アダプタが付属

 

 

デメリット
 おサイフケータイ(FeliCa)非対応
 5G通信非対応
 Wi-Fi6非対応
 内部ストレージ容量が少ない
 モノラルスピーカー
 

 

筐体

ディスプレイ

ディスプレイは6.4インチ2,400×1,080(FHD+)で、フロントカメラは水滴型ノッチ内に格納されています▼

 

ベゼル幅を計ってみると画面の上部が 約4mm・左右は約 2mm、下部は約7mm。画面占有率は90.7%

画面には有機EL液晶を採用しており、発色は結構鮮やかです▼

 

液晶保護ガラスは購入していませんが、最初から貼り付けられていました。こういうのが嬉しいですよね▼

背面はレザー風▼

 

見た目の質感はまんまPUレザーなのですが、爪で叩いてみるとカチカチ音がするのでプラスチック製なのかもしれません

 

端末の重さは約164グラムと軽量設計です

 

この端末の最大の魅力は7.44mmの薄型ボディ。実測では7.6mmでしたが、それでも他の端末と比べて圧倒的に薄いです。

 

端末右側には現減ボタンのみを配置▼

 

端末左側面は、ボリュームボタンとSIMスロット▼

 

eSIMに対応しており、物理SIMはNanoシムが1枚のみ入ります。もう一つはMicroSDカードスロット▼

 

端末底面には最近排除されがちの3.5mmステレオジャックを配置。インターフェイスはUSB-Cを採用しています▼

 

付属のTPUケースを装着してみます

 

内部レビュー

今回購入したのは楽天モバイル版です。なので、楽天系のアプリが10個入っていました▼

楽天電話を掛ける「楽天LINK」と楽天モバイルの管理アプリ「my楽天モバイル」の2つはアンインストールできませんでした。

 

三本指でスワイプすると画面分割モード

画面分割モードを搭載しており、上下画面に分割して2つのアプリを同時に表示する事ができます。ゲームで遊びながら、攻略方法を調べる時などに便利ですね。

 

初回起動した時にOTAアップデートをしましたが、その後の残り容量は約 44 GB / 64 GBくらい。

ゲームをたくさんプレイする人には物足りない容量ですね。また一般的なアプリ程度しか使わない人でも、写真や動画撮影すると厳しいですね。GoogleドライブやDropBoxなど、オンラインストレージに避難しつつ、上手に使う事を考える必要がありますね。

 

イヤホンジャックにイヤホンを挿すことで、アンテナになりFMラジオを聴く事ができます。

 

生体認証機能について

指紋認証システムは、画面内のインディスプレイ方式を採用しています。インディスプレイ式は反応が悪い事が多いですが、認証率は高いです。
それほど高速認証とは言えませんが、私はあまりストレスは感じない反応速度でした。

また簡易的な顔認証システムも搭載しており、ロック画面で上にフリックしただけで解除されます。

 

バッテリー・充電

Quick Charge3.0規格の 18W(9V/2A)に対応している急速充電アダプタが付属していました。

バッテリー容量が 4,000mAh 積んであるという事もあり、レビュー用に激しく使っても電池の減りは緩やかでした。あまりいじらない人で丸 2日弱。普通に使っていれば朝満充電で出かけて、音楽を聴いたりLINEをする程度なら、夜(20時)の帰宅時に50パーセント以上余っています。
ただし処理性能が非力なので、ゲームを遊んだりすると端末に熱を持ち、スパイラル的に電池が減ってゆきます。

 

内部スペック

プロセッサーには、Qualcomm のエントリーモデル向けSoCのSnapdragon 662を搭載。ISP「Spectra 340T」を採用したことにより、600シリーズ初の3眼カメラ以上が利用可能となり、画像フォーマット「HEIF」サポートしています。

 

AnTuTuベンチマーク

AnTuTu Benchimark (v9)を使って処理能力をテストしてみます

ベンチマーク総合スコア: 153,286 ポイント

CPU: 61,362 ポイント

エントリーモデルの最上位レベルの処理性能です。

 

Geekbenchベンチマーク

Geekbench5.0.3でのベンチマークスコア

シングルコア性能: 311ポイント
マルチコア性能: 1273ポイント

ゲーム性能テスト

ベンチマークテストの結果を見て、中量級のグラフィック処理なゲームくらいなら動きそうなので「PUBG mobile」をプレイしてみました。

端末の画面リフレッシュレートは最大60Hz、タッチサンプリングレート:(通常)135Hz/(ゲーム)180Hz です。

グラフィックの限界は「標準」まで「HD」より上は設定を受けつけてくれません▼

 

一番軽い設定にして遊んでみましたが“遊べない事はない”程度。タイムラグを感じる事も多く、勝とうと思ったら厳しいですね。

 

ポケモンGOは普通に遊ぶ事ができました。しかしながら、数回に1度はマップ画面でタップの反応が無くなり、アプリを再起動しないと正常にプレイができませんでした。ポケモンGOを久しぶりに起動しましたが、処理性能が必要なゲームになったんですね。

衛星測位システムは、 Beidou / GLONASS / GALILEO / QZSS に対応しているので、GPSの掴み精度は早くて正確です。

 

カメラ

【アウトカメラの構成】

  • 1,600万画素(F/1.8):広角
  • 800万画素(F/2.4):119°超広角
  • 200万画素(F/2.4):モノクロ
  • 200万画素(F/2.4):深度用

インカメラは1,600万画素(F/2.2)のシングルカメラとなっています。

 

撮影モードについて

撮影モードは「夜景」「ビデオ」「写真」「ポートレート」「その他」の5種類

 

その他からは、プロ(マニュアル)やパノラマ、スローモーション、タイムラプスなど、さらに多くの撮影モードを選ぶことができます。

「ダズルカラーモード」というAIによる自動補正モードがあります。

 

インカメラはAI ビューティー機能を搭載しており、顔に補正(盛る)を入れた写真撮影ができます。小鼻、顎痩せ、小顔、美肌、目を大きく、など

 

撮影画像

カメラアプリの設定は、AI、HDRともにオンにして撮影しました。露出はデフォルトのままで、ピントを合わせただけのガシャ撮りです。

通常撮影

画像の彩度がわかるように花を撮影してみました

 

 

ポートレートモード

背景をぼかすポートレートモードでの撮影

 

バービー人形は顔として認識されています▼

 

 

アップにしてみると、境界線がハッキリしていて被写体側がぼけている部分などもありませんでした。

 

夜景モード

夜景モードで暗所撮影してみます。このモードではシャッタースピードが遅くなるので、車など動いている被写体は撮影できません。

 

一見それらしく明るく写っていますが、拡大すると結構粒子が粗くぼやーっとしています。

 

カメラ性能に関しての総評は、自然な色合いで綺麗に写してくれるという印象です。しかし画質はそれなりで、拡大すると粗が目立つ感じがあります。あまり多大な期待は持たない方がいいと思います。

動画のデジタル手振れ補正に関しては、しっかりと上下動を補正してくれますが少し画面が歪んでしまう傾向があります。

 

対応バンド

「OPPO A73」は eSIMと物理SIM(nano)でのデュアルVoLTE待ち受けが可能です(DSDV)

ドコモ:4G帯(LTE)主要バンドであるB1、東名阪の高速通信バンド(B3)に対応しています。 さらに高い建物の影や地下、郊外に強いプラチナバンド(B19)にも対応していますので快適に使用できます。また僻地や山間部で若干電波を掴みやすい3G帯のプラスエリア(3G WCDMA-Babd6)にも対応しています。

SoftBank(Y!モバイル):LTEバンド1,3,8 / WCDMAバンド1,8の全てに対応していますので、日本国内での使用は問題はありません。しかしながらソフトバンクのVoLTEには非対応となっています。

AU:主要バンドLTE B1、プラチナバンドB26(18を内包)に対応しています。また通話に3G帯 BC0(CDMA2000) を使用する非VoLTE SIMには非対応となっています。

楽天モバイル:主要バンドLTEの3パートナー回線のプラチナバンドB18ともに対応しています。

GSM:
850/900/1800/1900MHz
3G:
B1/2/4/5/6/8/19
LTE:
B1/2/3/4/5/7/8/18/19
26/28/38/41

OPPO A73 まとめ・価格

「OPPO A73」の希望小売価格は 28,000円(税別)。

楽天モバイルではポイント還元で実質1円で購入可能、 OCN モバイル ONE でも1円で販売されるなど、格安SIM各社ではセット端末としてユーザー獲得のための配布端末というスタンスのモデルです。

動画や読書など、マルチメディア用途として活用したい場合、通常のエントリークラスの端末では解像度が粗くストレスが溜まります。しかしながらOPPO A73では、エントリークラスの端末としては異例の 有機ELを採用したFHD+(2400×1080)という点が大いに評価されます。

YouTubeやネットフリックス、Amazonプライムビデオなど、動画配信サービスを楽しむだけなら、画面のスペックはハイエンドモデルに迫る勢いです。動作は多少モッサリしますが、ゲームはパズルゲーム程度で、スマホでマルチメディアを楽しみたい人にとっては、破格で入手できてお得な端末だと思います。モノラルスピーカー ですが、イヤホンではハイレゾ音源に対応しています。

ちなみに海外モデルも販売されていますが、全く別モノとなっています。アリエクスプレスなどで購入する際には注意してください。

Aliexpressで販売されているOppo A73

 

OPPO A73がセット端末になっている格安SIM

 MVNO  価格(税込み価格)
楽天モバイル 一括:25,001円
初めての申し込みで25,000円ポイントバック
OCN モバイル ONE   1 円
IIJmio 一括:2,990円
分割(24カ月):125円/月
 MINEO 一括:29,568円
分割(24カ月):1,232円/月
イオンモバイル 23,980円
nuroモバイル 一括:23,650円
分割(24カ月):1,000円/月

 

Amazonや楽天などのECサイトでも販売されています。

 

OPPO A73 ネービー ブルー
【日本正規代理店品】
 
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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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