NOKIAブランドの設計を手がけるフィンランド「HMD Global」より、Androidスマートホン端末『 Nokia 9 PureView 』がリリースされました。
今回発売された「Nokia 9 PureView」は、Nokiaブランドの中でもカメラ性能を強化した「PureViewシリーズ」の最新モデルとなっています。こちらの端末の特徴は、何と言っても5つのリアレンズを備えたカメラ性能。5つの12 MP レンズが完全にシンクロして動作し、通常の1レンズのスマートホンと比べて10倍の集光性能を発揮します。それによりハイライトとシャドウの両面から細部と質感をとらえ、美しいダイナミックレンジの写真と、一眼レフ並みの被写界深度(背景ぼかし)を実現しています。
Nokia 9 PureViewスペック
【Nokia 9 PureView Play仕様】
OS | Android 9.0 |
---|---|
SoC | Qualcomm Snapdragon 845 |
GPU | Adreno 630 |
ディスプレイ | 5.9 インチ 1440 x 2960 Pixcels 有機EL |
RAM | 6 GB |
ROM | 128GB |
カメラ | フロント: 20.0MP リア: 12.0MP x 5 |
microSD スロット |
最大 512 GB デュアルSIMモデルのみ |
SIM | NanoSIM シングル、デュアルモデルあり |
認証方式 | 指紋 / 顔 |
Wi-Fi | 802.11b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
バッテリー | 4,150 mAh |
対応バンド | 3G: HSDPA 850 / 900 / 1900 / 2100 4G: FDD-LTE B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8 B20/B28 TDD-LTE B34/B38/B39/B40/B41 |
インターフェイス | USB Type-C |
サイズ | 155 x 75 x 7.9mm |
重量 | 172 g |
その他 | NFC / GLONASS / BEIDOU Corning®Gorilla Glass 5 |
筐体レビュー
ディスプレイは1440 x 2960(WQHD+)の5.9インチ画面。 アスペクト比18.5:9で、Gorilla Glass 5を採用した非ノッチ画面となっています。
筐体はIP67の防水防塵に対応しており、カラーバリエーションはミッドナイトブルー1色のみ▼
画面内の指紋認証(インディスプレイ)を採用しており、顔によるフェイスアンロックにも対応しています▼
内部性能
プロセッサー(SoC)に Qualcomm の Snapdragon 845を採用。AnTuTuベンチマークスコア(v7.1)は約26~27万のハイエンド端末です。次世代プロセッサーのSnapdragon 855が発売されたことでスナドラ845は見劣りします。しかしながら、この端末の真骨頂はカメラ性能です。コスト面の問題で最高スペックを目指さなかったのでしょう。
メモリー構成はRAM 6GB, ROM 128GB、デュアルSIMモデルのみ外部SDカードに対応します。大量の写真撮影を前提としたモデルとしては、保存領域の問題がありそうです。OSはAndroid9(pie)を採用しており、充電はワイヤレス(Qi)に対応しています。
カメラ性能
フロントカメラには20MPのセルフィカメラが配置されています。リアカメラには、ZEISS社製(カール・ツァイス)の12MP (F/1.82)のレンズを5つ搭載しています。レンズ構成は、RBG(カラー)レンズ2枚とモノクロレンズ3枚、残りの2つの穴にはフラッシュとToFセンサー。ToFセンサーも1つのレンズとして計算に入れているメーカーもあるので、そうしたら脅威の6眼レンズになりますね。
5台のカメラすべてが同時に撮影して最終画像を合成するので、全てHDR形式で撮影されます。
5台のカメラと深度センサー(ToF)により、被写体を立体的にとらえ被写界深度を得る事ができます。またリフォーカスに対応しているので、撮影後にフォーカスを調整する事も可能です。
RAW DNGフォーマットに対応しており、ホワイトバランス、ISO、シャッタースピード、最大10秒の露光時間をリアルタイムに調整する事も可能です▼
白黒写真はリアルタイム撮影に対応しています。ソフトウエアによる後から加工した人口的な白黒画像ではないので、階調表現が高いリアルな本来のモノクロ写真が楽しめます▼
余談ですが、このリアカメラのデザインに関して「連続模様が気持ち悪い」との声を耳にしました。確かに集合体恐怖症(トライポフォビア)の人には厳しいかもしれません。
私もこのデザインを見ると背筋がゾクゾクしてしまいダメです。
特に海外のガジェット系ブログでは「トライポフォビア スマホ(mobile phone)」と、大々的に叩かれていますが日本では話題になっていませんね。
「trypophobia Nokia 9 PureView」で検索すると引っかかります。
対応バンド / SIM
Nokia 9 PureViewはDSDS(デュアルSIM / デュアルスタンバイ)に対応しており、SIMカード2枚挿しでの運用が可能です(デュアルSIMモデルのみ)
ドコモ:プラチナバンド4G帯のBand19、3G帯のプラスエリアバンドB6に未対応ですが、主要バンドのB1,B3に対応しています。都市部での利用には問題ありませんが、地方や山間部での電波の掴みは厳しいと予想されます。
SoftBank:バンド(LTEバンド1,3,8 / WCDMAバンド1,8)にも対応していますので、日本国内での使用は問題はありません。
AU:LTEのプラチナバンドB18(26)に対応していないので、 VoLTE SIM、通話に3G帯(EVDO BC0) を使用する非VoLTE SIMともに利用できません。
3G: HSDPA
850 / 900 / 1900 / 2100
4G: FDD-LTE
B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8
B20/B28
TDD-LTE
B34/B38/B39/B40/B41
まとめ / 価格
大きいイメージセンサーを搭載すると端末の厚みが出てしまうので、5つのレンズで光を集めるというコンセプトは素晴らしいと思います。スマートホンではあり得ないほどの、立体的で色実現率の高い写真撮影を可能にしています。
しかしながらスマホ業界のトレンドである “光学ズーム ” や“広角撮影 ”に関してはスルーしていますので、少し偏向気味のカメラスペックな気がします。
標準価格は日本円で約7万 7000円、まだ取り扱っているECサイトは少なく、入手は困難です。
価格は高めですが、Amazonでも並行輸入品が販売されています。
タカシ
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