サウンド機器メーカーEarFun (イヤー・ファン)より、完全ワイヤレスイヤホン 『EarFun Free 2S 』が10月17日に発売されます。
発売前ですがサンプル端末が手元にやって来ましたので、数日間持ち歩いて聞き続けてみました。使用感を共有したいと思います。
EarFun Free 2Sは、ビジュアル機器アワード「VGP 2021 SUMMER」を受賞した「Free 2」のマイナーアップデートモデル。SoCにQualcomm QCC3040を搭載したの完全ワイヤレスイヤホンです。Qualcomm「TrueWireless Mirroring」に対応しており、送信デバイス側と左右イヤホンを同時接続が可能で、遅延・音途切れが減少しています。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
10分の充電で120分の再生が可能
有線・ワイヤレスの2種類の充電対応
TrueWireless Mirroring 接続で途切れ難い
左右片側での利用に対応
物理ノイズキャンセリングデザインで雑音カット
IPX7防水で水際での使用が可能
ケースを開けただけでペアリング完了
ゲームなどにも使える音のズレが少ない低遅延モード
重低音に迫力がある音質
1回の充電で最高 7時間の使用が可能
CvC8.0のノイズキャンセリング通話マイク搭載
Qi(チー)ワイヤレス充電に対応
デザインがプラスチッキー
EarFun Free 2S スペック
チップセット | Qualcomm QCC3040 |
---|---|
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
対応コーデック | AAC、SBC、apt-X |
再生周波数帯域 | 不明 |
通信距離 | 約 15 m |
音楽再生時間 | 約 7時間 |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
低遅延モード | 60ms |
防水等級 | IPX 7 |
ドライバーユニット | φ7 mm |
インビーダンス | 不明 |
イヤホン充電時間 | 1.5 時間 |
ケース充電時間 | 有線:約 2時間 ワイヤレス:約2.5時間 |
バッテリー容量 |
ケース:400 mAh イヤホン:40 mAh |
ケース重量 | 47 g |
ケースサイズ | 66 x 39 x 29 mm |
開封の儀
【パッケージ内容】
- EarFun Free 2Sイヤホン x 1ペア
- イヤーチップ:S/M/L 各1ペア x 2種類
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナルタイプのTWSです。
イヤホン本体のデザインは丸型のいわゆる「お団子型」
本体カラーは艶消しブラックで「earfun」のロゴが刻印されています。シンプルですが少しプラスチッキーですね▼
重さは片側約 4.7グラム▼
旧モデルのFree 2より1グラム軽量化しています。
イヤーピースは、2種類用意されており、浅型タイプは XS / S / M / Lの 4種類、深型タイプはS / M / Lの 3種類▼
イヤーピースを外したベース部は円形。イヤーピースの開口部は十字型にフタがあります▼内側は丸っこくなっており、耳の形にフィットしやすく遮音性が高いデザインです
防水等級はIPX7に対応しています。IPX7は防浸形の等級で、一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがないとしています。
Earfunの防水技術は、「SweatShield」を採用しており、ナノコーティング技術を採用したイヤホンのように、経年で劣化する心配がないとしています。※ ケースは防水ではありません
チャージケース
充電ケースは。自立するタイプです。小型でポケットにポンと入ります。
いつものようにリップクリームと並べてサイズ感をお伝えします▼
充電ポートはUSB-C。隣のボタンはリセット時に使います。
ケースのサイズは、実測で 奥行 28.7 幅 66 x厚さ 39.2ミリ▼
ケースの底には、PSEと技適マークがついています▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 46.1グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリー電池残量のインジケーターは、1灯だけついているLEDの色で確認できます。
緑:>30%、 オレンジ:<30%、赤:<10%、赤点滅:5%未満大雑把に30%以上が緑というインジケーターは厳しい。緑を信じて持ち出しても 残量が30%ギリギリだと、あっという間にバッテリー切れになりそう。せめて25%刻みにして欲しかった。
1回の充電で約 7時間※も使えます。ケースでの充電を含めると合計 30時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1回程度で間に合いそうです。
さらに10分の充電だけで 120分間の使用が可能になります。ピンチの時でも、少し待つだけで復活すのが嬉しいですね。
ケースへの充電は、置くだけ充電のQi(チー)ワイヤレス充電にも対応しています▼
EarFun Audioアプリ
EarFunの独自アプリ「EarFun Audio」を利用する事で、イコライザー機能やファームウェアアップデート、操作の再配置などが可能となります。
以前はアプリの使用にはアカウントを作成する必要がありましたが、現在はログインをスキップできるようになりました。
EarFun Audio
開発: Earfun Technology (HK) Limited 評価 無料 |
専用アプリでは、イコライザー機能の他にもタップ操作のカスタマイズが可能です。
通話テスト
Free 2S はイヤホンにマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話機能が実装されています。
cVc8.0 通話ノイズリダクション機能が搭載されており、高品質な音声通話を可能にしています。かなり自然な会話ができます。
実際に数日間仕事の通話で使っていましたが、お互いの声が明瞭に聞こえてストレスは全く感じませんでした。Web会議やテレワークで使えるレベルだと思います。
使い方
操作方法
イヤホンの背中側をタップする回数で操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
3回タップ | 前の曲へスキップ | 次の曲へスキップ |
2秒間長押し | ゲームモード切替 | Siri、OKグーグル起動 |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る | |
3回タップ | 通話切替 | |
2秒間長押し | 通話拒否 |
※ リセット:ケースを開いてケースのボタンを8秒間長押し。紫にLEDが点滅したらリセット完了
操作・装着感
操作性について
充電ケースを開けただけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
収納時はケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除され自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。ただしイヤホンのハウジング部がタッチセンサーとなっているので、下手に触れるとボリュームが変わったりゲームモードに切り替わったりしてしまいます。
装着感
耳の形に合わせた人間工学に基づいた設計(エルゴノミクスデザイン)で、イヤホンも軽くフィットするので装着していても違和感はありません。ジョギングや街歩きで装着し続けましたが、しっかりとフィットして落ちたり緩んだりする事はありませんでした。また長時間装着していても痛みはありませんでした。
耳にガッチリフィットして隙間が無い程です。私の耳も下の耳の模型と同じようにピッタリフィットしました。アジア人の耳はだいたい同じなのかな?▼EarFun Free 2Sは、外の騒音をカットする ノイズキャンセリング機能は実装されていません。しかしながら、狙遮音性が高いノイズアイソレーション設計になっているので、下手なノイキャンTWSより受動的にノイキャン性能が高いです。
正面から見ると少し出っ張って見えます▼
斜め前方から見ると少しプラスチッキーな感じが否めません
音質
7mm径のウール複合素材ダイナミック振動板を搭載しています。
音の印象は、低音が強く元気の良いチューニングです。高音域の透明感が感じられず弱く、中音域が苦手な感じです。そのためピアノの音や女性ヴォーカルの声は、楽器に埋もれて聞こえにくい曲もありました。重低音は、力強くてキックの効いたEDMを聴くと脳が揺れるような低音が楽しめます。
こそこ解像度も高く、メリハリがハッキリしており、どちらかと言えばばドンシャリ系です。
声にパンチの無いヴォーカルの声は、バンド音の陰に隠れてしまい際立ちません。メレディス・ブルックスのBitch(ビッチ)を聴くと、ギターのジャーン♪ジャーン♪の隙間に何か呟いているようにしか聴こえません。
Kポップ、ライブ音源など、派手さを楽しみたい方にオススメのイヤホンです。特にキックの効いたEDM好きな人は良いチューニングだと思います。
専用アプリのEQ機能を使えば、低音を弱めてヴォーカルを活かすといった、好みの音域を強調する事ができます▼
音切れ・音飛び・遅延
Qualcomm の受信方式のTWM(TrueWireless Mirroring)接続に対応しており、スマートホンと強固な接続を確立できます。
買い物や・仕事に2週間近く持ち歩いていました。途切れたり音飛びで気になるようなことはありませんでした。ただし、スマートホンに通知が届く時は途切れる事がありますが、他のイヤホンでも良くある現象なので気になりませんね。
遅延に関しては、左耳のイヤホンを 長タップする事で、遅延を抑えた「ゲーミングモード」に切り替わります。
しかし低遅延モードにするまでもなく、ノーマルモードでも遅延が少なく、動画を観ても人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりませんでした。
一般的に低遅延モードは伝達距離が短いので、動画視聴やゲームプレイ時以外は、オフにしておく事を推奨されています。低遅延モードはセンシティブなようで、外出時に使うと音が途切れる事がありました。
もともとTWS(TrueWireless Stereo) Plusという左右独立受信方式もありましたが、これはスマートホンのSoCに依存していたので、QualcommのハイエンドSoC搭載端末のみで有効でした。
新技術のTWMは、片側のイヤフォンがスマートフォンとBluetoothで接続(マスター側)した際、もう1つのイヤフォンがマスターとミラーリング接続(スレーブ側)します。その後、必要に応じてマスターとスレーブがロールスワップで入替わり、各イヤフォンの素早い切り替えに対応します。また1つのBluetoothアドレスとして管理が可能です。Android端末だけではなく、iPhoneユーザーも恩恵を受ける事ができる技術です。
まとめ・価格
EarFun Free 2Sは、Free2 のマイナーアップデートモデルなので、デザインや基本スペックはほぼ同じです。
しかしながら、イヤーチップはFree 2では深型3種類のみだったのが、浅型4種類が追加されました。またドライバがφ6.0mm→7.0mmへと大きくなる事で、音圧や重低音の迫力がアップしています。
Free 2SはEarFunの廉価モデルですが、QCC3040チップを採用した事により最先端のTWS機能を全て盛り込む事に成功しています(CVCノイズキャンセリング機能マイク、長時間再生、低遅延モード実装、AptXコーデック対応、バランスの良い音質、Qi(チー)ワイヤレス充電など)
デザインが少しチープですが、それ以外に非の打ち所がない程に良くまとまっていると思います。
価格は¥5,990。EarFunの公式サイトでは、先行販売キャンペーンを実施しており。30%OFFにて割引予約を受け付けております。
タカシ
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