台湾のASUSから5月16日にスペインのバレンシアで、同社フラッグシップモデル『ZenFone 6』を発表しました。
発表と同時に海外通販サイトでも取り扱いが開始され、すでに日本からも注文が可能な状態となっています。
ZenFone 6は、同社が「All-screen NanoEdge Display」と名付けた超狭額ベゼルの6.4型端末。最大の特徴は、背面に搭載した「Flip Camera(フリップカメラ)」がモータによって、フロント側のセルフィカメラとしても使えるギミックを備えている点。顔認証の際にも素早くモータによってカメラがスタンバイします。
このギミックによって、本体正面にカメラを排除され、ほぼ全画面ディスプレイを実現し6.4インチディスプレイにも関わらずコンパクトな端末サイズに収まっています。
ZenFone 6 スペック
【ZenFone 6 仕様】
OS | ZenUI6 Android 9 (Pie)ベース |
---|---|
SoC | Qualcomm Snapdragon 855 |
GPU | Adreno 640 |
ディスプレイ | 6.4 インチ 2340 x 1080 Pixcels IPS液晶 |
RAM | 6 GB / 8 GB |
ROM | 64 GB / 128 GB / 256 GB |
カメラ | フロント:リア兼用 48.0MP ⁺ 13.0 MP |
microSD スロット |
最大 2 TB |
SIM | NanoSIM シングル、デュアルモデルあり |
認証方式 | 指紋 / 顔 |
Wi-Fi | 802.11b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
バッテリー | 5,000 mAh |
対応バンド | 3G WCDMA: B1/2/4/5/8 4G: FDD-LTE B1/B2/B3/B5/B7/B8 B20/B28 TDD-LTE B38/B40/B41 |
インターフェイス | USB Type-C |
サイズ | 16.50 x 7.58 x 0.76 cm |
重量 | 190 g |
その他 | NFC |
筐体レビュー
6.4インチの大画面FHD+ディスプレイ(2340 x 1080)は、画面占有率92%、アスペクト比19.5:9。画面保護にはGorilla Glass 6を採用しています。
「オールスクリーン・ナノエッジ・ディスプレイ」と名付けた全面ディスプレイデザインとなっており、賛否が分かれているノッチやパンチホールノッチはありません▼
上部に通話用スピーカーがありますが、ベゼルにはカメラはもちろん、センサー類も見当たりません▼
カラーは「トワイライトシルバー」「ミッドナイトブラック」の2色
内部スペック
SoCにはクアルコムの新型高性能チップセット「Snapdragon 855」を搭載しています。スナドラ855は、GPUに独自コアの「Adreno 640」を採用しており、従来の845と比べゲーム性能が20%向上しました。また7nmプロセスとなったことで、演算性能が45%、AI性能が3倍向上しており、Antutuベンチマーク スコアは、約34万と言われています。他社の7nmフラッグシップ SoC(Kirin 980、Apple A12 Bionic)と比較しても、最高のパフォーマンスを発揮します。現在最高クラスのチップセットです。メモリオプションは、(RAM / ROM)6GB+64GB、6GB+128GB、8GB / 256 GBモデルの3種類のバリエーションが用意されています。
搭載されている5000mAhの大容量バッテリーは、QuickCharge4.0に対応しており60分で70%弱まで充電可能。ワイヤレス充電にも対応しています。
カメラ性能・ギミック
最大の特徴であるカメラの構成は、メインにSONYのイメージセンサー「IMX586」採用の4800万画素 f/1.7のカメラを搭載(広角80.32°)。サブカメラは、1300万画素の125°超広角のデュアルカメラ仕様。60 fpsで4Kのビデオを撮影することもできます。
カメラと2つのセンサーがコンポーネント化された「Flip Camera(フリップカメラ)」は、通常は背面カメラとして配置されていて、顔認証やセルフィ撮影時にはフロント側にモーターで切り替わります▼
ちなみに採用されている精密ステッピングモーター(ステッパーモーター)マイクロステップドライブは、1秒間に最大180°まで回転させることが可能です。
このギミックは、カメラアプリで操作する事が可能となっており、2°刻みで角度を調整することもできます。さらにパノラマ撮影時は、動かずにカメラ部がオートで回転して、美しいパノラマ画像を撮れる機能も搭載されています。カメラの位置から考えると、端末の頭を突き出すように構えると、右から左に向けてぐるっとパノラマ撮影するという感じでしょうか?またカメラギミックの動作中に1.25メートル以上の高さから落下すると、加速度センサーが落下を検知して、自動的にカメラユニットが背面に収まる安全機能も搭載されています。
対応バンド
ZenFone 6は、SIM1 , 2の両スロットが4G対応で、デュアルVoLTE待ち受けが可能です(DSDV)
日本でもお馴染みの「Zenfoneシリーズ」ですので、日本国内のバンドにフル対応した日本向けモデルの発売もほぼ確実でしょう。
ここでは、今回発表されたグローバルモデル(ZS630KL)で対応しているバンドについて解説します。
ドコモ:プラチナバンド4G帯のBand19、および3G帯のプラスエリア(B6)には未対応です。しかしながら、LTE主要バンドのB1,B3に対応していますので、都市部での使用には問題ありません。
SoftBank:LTEバンド1,3,8 に対応していますので、日本国内での使用は問題はありません。
AU:LTEバンドB18(26)に未対応で、VoLTE SIMでの利用はできません。また通話に3G帯 BC0(CDMA2000) を使用する非VoLTE SIMにも未対応です。
【 対応バンド 】
3G WCDMA:
B1/2/4/5/8
4G: FDD-LTE
B1/B2/B3/B5/B7/B8
B20/B28
TDD-LTE
B38/B40/B41
ZenFone 6 まとめ / 価格・発売日
コンパクトな端末のまま、画面を大画面化するにはフロントカメラとセンサー類の処理が課題となります。スマホメーカー各社が、ノッチやギミック化したカメラを次々と発表していますが、今回のZenfone 6のギミックはシンプルかつ実用的だと感心させられます。
フロントとリアのカメラを兼ねて、かつシンプルに”ぐいん”と回転というより立ち上がるカメラは理にかなっていますね。
カメラはギミックだけではなく、高画質で話題のソニーのイメージセンサー「IMX586」を採用しており、スマートホンが苦手とするズームを解像度でカバーする事が可能で、デジタルズームでも美しい写真撮影が可能です。また最高峰のプロセッサーを搭載しており、文句なしのフラッグシップモデルと言えるでしょう。
価格は 6GB+64GBモデルが499ユーロ(約6万1300円)、8GB+128GBモデル 559ユーロ(約6万8700円)、8GB+256GBモデル 599ユーロ(約7万3600円)。
ZenFone 6グローバル版は、5月17日から発売が開始されています。現在、海外ECサイトでの取り扱いはGearbestのみで、2019年 6月7日より順次出荷開始となっています。
ECサイト | 商品名 | クーポン | 価格 |
---|---|---|---|
GearBest | ASUS Zenfone 6 6+128GB / Global版 |
フラッシュセール | 69,749円 |
GearBest | ASUS Zenfone 6 6+64GB / Global版 |
フラッシュセール | 62,299円 |
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