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【実機レビュー】iPhone SE2 (第2世代・新SE)は高コスパ!カメラ・処理性能・発熱問題

2020年 4月24日、AppleからiPhoneのSEシリーズの最新モデル「iPhone SE(第2世代)」(以下SE2/新SE)が発売されました。

私も本日、予約していた端末が朝一番で届きました。
手元にあるiPhone 7/iPhone8と比較して、カメラや処理性能などの違いを徹底的にレビューしてみたいと思います。

iPhone SE(第二世代)スペック

OS iOS 13
SoC A13 Bionic
ニューラルエンジン 第三世代
ディスプレイ 4.7 インチ
1,334 x 750
RAM 3 GB
ROM 64 GB / 128 GB /256 GB
外部ストレージ 非対応
リアカメラ 1,200万画素:(f/1.8)広角
フロントカメラ 約 700万画素(f/2.2)
SIM NanoSIM + eSIM
認証方式 指紋
Wi-Fi 802.11 b / g / n / ac / ax
Bluetooth 5.0
バッテリー 1,821mAh
iPhone8とほぼ同じ
防水 IP67
対応バンド 2G: GSM:
850、900、1,800、1,900MHz
UMTS/HSPA+/DC‑HSDPA:
850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz
4G: FDD-TLE:
B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B11/B12
B13/B17/B18/B19/B20/B21/B25
B26/B28/B29/B30/B32/B66
TDD-LTE:
B34/B38/B39/B40/B41/B42/B46/B48
CDMA EV‑DO Rev. A
800、1,900MHz
GPS GNSS (GPS・GLONASS・Galileo・BDS)
リーダーモード NFC、FeliCa
予備電力機能付きエクスプレスカード
インターフェイス Lightningポート
 サイズ 高さ:138.4mm
幅:67.3mm
厚さ:7.3mm
 重量 148 g
カラー ブラック / ホワイト /レッド

今回購入したのは128GBモデルのブラック

 

iPhone8とのスペック比較

異なる仕様のみピックアップしてみます

  SE 第2世代 8
SoC A13 Bionic A11 Bionic
Neural Engine
ニューラルエンジン
第3世代 第1世代
RAM 3 GB 2 GB
 HDR スマートHDR 自動HDR
ポートレートモード 対応 非対応
インカメラ
手振れ補正
ビデオ手ぶれ補正 なし
Touchセンサー 触覚タッチ 3D Touch
SIM デュアルSIM
NanoSIM + eSIM
シングルSIM
nanoSIM
通信方式 ギガビット級LTE 4G LTE-Advanced
カラー ブラック
ホワイト
(PRODUCT)RED
ゴールド
シルバー
スペースグレイ
(PRODUCT)RED
価格 64GB:44,800円
128GB:49,800円
256GB:60,800円
64GB:78,800円
256GB:95,800円

5Gには非対応ですが、理論的には1Gbps超えの「ギガビット級LTE」へと進化しています。

開封の儀

【セット内容】
iPhone SE(第二世代)本体、ACアダプタ、Lightningケーブル、イヤホン(EarPods)、ステッカー、SIM取り出しピン、簡易取説など紙類

 

付属のEarPodsは、ライトニングケーブルなので、変換アダプタ無しで使えます▼

ざっくりメリット・デメリット

メリット
 端末がコンパクト(デメリットにも)
 低価格で高性能
 AppleCare+(アップルケアプラス)が安い!※1
 バッテリー交換料金が安い!※2
 一番人気のストレージ128 GBモデル復活
 自撮り・ポートレート機能が充実
 iPhone7/8と同じアクセサリーが使える

 

※1:Appleの2年間保証サービス『AppleCare+』の価格は、iPhone8は 1万 4,800円、iPhone XRと11無印は1万6800円。11 ProとPro Maxは2万2800円と高額です。高価な端末なので、iPhoeユーザーはデフォルトで加入するのが定番となっています。しかし新SEは 8,800円(税別)で加入する事ができます。
ちなみにAppleCare+の保証内容は、画面修理は3,400円、バッテリー交換は無償、その他の修理1万1800円。「盗難・紛失プラン」は、新SEの場合は1万800円です。

※2:AppleCare+未加入でもバッテリー交換が5,400円(税別)

 

デメリット
 バッテリー容量が少ない
 5G通信非対応
 画面が小さい(メリットでも)
 シングルカメラで画角切替ができない
 カメラにナイトモードが無い
 ベゼルカラーがブラックのみ

 

筐体

ディスプレイ

画面は、11シリーズから採用されているOLED(有機EL)では無く、IPS液晶ディスプレイを採用。Retina HDディスプレイを採用しており、画面サイズ4.7 インチ(1,334 x 750)とiPhone8と変わりがありません。

ちなみにベゼルの色は全てブラックとなっており、iPhone8のようにホワイトでも白ベゼルという組み合わせは無くなりました。

⇦iPhone SE2 / iPhone8➡

 

背面を歴代のiPhoneと並べてみます
iPhone7はアルミですが、8, SE2はガラス筐体となっています。
新SEからはAppleロゴが中央に移動していますね。

iPhone7 / 8 /se2の順▼

 

質感に関してもiPhone8との違いは感じません▼

 

iPhone8からの変更点は、3D Touchから触覚タッチに変更されました。これは賛否・好き嫌いが分かれるところなので、何とも言えない部分ですね

 

外観・材質は、iPhone8とサイズから重さまで同じなので、簡単に紹介しておきます。
生体認証は指紋のみで、iPhoneお馴染みのディスプレイ下のホームボタンが兼用しています。iPhone7から採用された、感圧(センサー)式のホームボタンで、物理ボタンを押したような感覚の振動が特徴です。

 

端末左側にはマナーモードスイッチとボリュームボタン▼

 

端末右側面は、電源ボタンとSIMスロット▼

 

今モデルはeSIMに対応していますが、SIMスロットは変わりません▼

 

インターフェイスはLightning形式を採用。USB-Cに変更になると言われて久しいですが、なかなか変更されませんね。
そもそも端末の厚みが増してしまうので、Lightning形式は続けるという話も聞きます。

 

ケースはもちろんiPhone7/8/SE2共通で使えます。
お気に入りのカーボンファイバー製のケースを付けてみました▼

 

画面も同じなので、iPhone7/8対応の画面保護ガラスやフィルムが使い回せます。ただし画面淵のカーブが違うので、強化ガラスだと淵が浮いてしまいます。

 

カメラ性能

f値1.8の開口部に6枚構成の広角レンズを採用した、約1,200万画素のアウトカメラが搭載されており、iPhone8から大きな変更はありません(iPhone7ともほぼ同じ)
手振れ補正機能は、静止画と動画で「光学式手振れ補正」が採用され、最大で5倍のデジタルズームに対応しています。

背面カメラとフラッシュも全く同じ▼

 

しかしながら最新のiPhoneの画質向上は、スマートHDR(ハイダイナミックレンジ)の性能に依存している部分が大きいので、新たにこれを採用している事で仕上がりの写真に大きな違いがでます。

設定アプリを開き→「カメラ」画面にある「スマートHDR」をオンにして有効にします▼

動画撮影に関してはiPhone 8から引き続き4K 60fps※まで撮影が可能です。
※fps(フレームレート) :1秒あたりのコマ数

インカメラは、f値2.2、約700万画素の「FaceTime HDカメラ」が搭載されています。SE2よりインカメラでも自動手ぶれ補正が採用されており、スペック表では映画レベルのビデオ手ぶれ補正となっています。これは自撮り撮影しながらの歩行や、ビデオ通話などで役に立ちそうな機能ですね。
iPhone8からの変更点は、ボケ効果と深度コントロールが使えるポートレートモードが搭載された点。

 

撮影画像

 

暗い玄関で暗所撮影してみました。かなりハッキリ写っています。

 

スマートHDR機能は、逆光で人の顔を撮影した時に暗く写ってしまうことなどを防ぎ、暗い部分の階調もしっかり表現されます。

あらゆる撮影シーンにおいて、より肉眼で見たときの印象に近い写真に仕上がるのが特徴です。

日向の花を撮影してiPhone8と比較してみました。新SEで撮影した画像は、右側の影になった暗い部分も、暗所が潰れずに写っているのが分かると思います▼

⇦iPhone SE2 / iPhone8➡

 

ポートレートモード

iPhone SE 2020では、新たにポートレートモードが追加されました。
ポートレートモードでの撮影は、顔を認識すると自動的にピントが合い、その他の前景、背景は自然にボカしての撮影が可能となります。

またポートレートモードでは、ライティングとして、6つのエフェクトを採用しています(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ))

 

自然とピントが合って背景がボけますが、帽子とマスクを一緒に着用すると顔として認識されませんでした(当たり前か)

このポートレートモードを実現したのはA13チップに搭載された、第3世代のNeural Engine(ニュートラルエンジン)のおかげのようです。
カメラセンサーから集めたデータをNeural Engineが機械学習を使って分析し、被写体を背景から正確に区別することで、深度マッピングを実現したと発表しています。

 

内部レビュー

内部スペック

新SEは、SoCにiPhone11シリーズと同じ「A13 Bionic」を採用したハイエンド端末に分類されます。
A13 Bionicは、高性能な処理に使うCPU 2コア(Lightning)と、消費電力が低く性能が求められない処理に使う高効率CPU 4コア(Thunder)を組み合わせて動作しています。この高効率コアにより、iOS全体の処理による消費電力が大幅に減少しているとしています。
またGPU性能は、A12より20%高速なグラフィックス性能を備えています。

メモリはiPhone8までは2GBでしたが、新SEからは3GBへと増量されました。
内部ストレージ容量は 64GB/128GB/256 GBの3モデル。iPhone8では無かった128 GBモデルが復活したのは嬉しいですね。

充電・バッテリー

バッテリーはiPhone7/8から据え置きの1,821mAh。18W(9V /2A)までの急速充電とQiワイヤレス充電にも対応しています。
急速充電は、別売りのPD(PowerDelivery)対応ACアダプターが必要で、クアルコムのQuick Charge規格には未対応となっています。
ちなみに付属のACアダプターは5V / 1Aと相変わらずの遅さです。

それでも最新Android端末のように4000や5000mAhといった大容量ではないので、あまり問題にはならないポイントではありますね。

 

AnTuTuベンチマーク

AnTuTu Benchimark (v8.1.0)を使って処理能力をテストしてみます

ベンチマーク総合スコア:  486,658 ポイント

CPU: 151,167 ポイント
GPU: 188,924 ポイント

iPhone11/11 Proでは、総合約52万から56万ポイント。GPUスコア約20万から23万ポイントとなっています。11シリーズはメモリ4GB積んでいるので、3GBの新SEでは仕方ないのでしょうが、意外と低い結果でした。
11シリーズと同じCPUを小型ボディに詰め込むので、クロック数を落としているという噂もありますが、どうなんでしょうね。

参考までにA11 Bionic搭載のiPhone8のAntutuスコア▼

 

Geekbenchベンチマーク

Geekbench5でのベンチマークスコア

シングルコア性能: 1,341ポイント
マルチコア性能: 2,711ポイント
こちらもiPhone11シリーズでは、シングルコア約1300ポイント台、マルチコアは約3,400ポイント。SE2は、マルチコア性能が伸びません。

A11 Bionic搭載のiPhone8のGeekbench5のスコア▼

 

発熱テスト

私がiPhone SE2で一番気になっていたのが発熱問題です。
最新のハイエンド向けモデルのAndroid端末では、冷却システムに重きを置いており、ヒートパイプやベイパーチャンバー、液冷システム、空冷ファンを搭載するモデルまで登場しています。

SE2は、iPhone11シリーズと同じプロセッサー「A13 Bionic」しているにも関わらず、旧モデルと同じボディを使っている事で不具合が無いのか?と疑問になります。iPhone8とは、端末重量まで全く同じなので、特別な冷却システムを積んでいる訳はないですね。

ベンチマークアプリを3回連続で回して、端末に負荷を掛け続けて検証してみました。
リアカメラの下側が一番熱を持つようです。最高温度は約42℃▼

ちなみにAntutuベンチマークスコアは、回すごとに落ちて48万➡45万➡39万ポイントまで下がりました。

 

これだけの処理性能があるので、動かないゲームアプリは無いと思いますが、長時間続けてプレイするには検証が必要そうです。
しかしそもそも、最新の3Dグラフィックが美しいゲームは、4.7インチ画面でプレイする事が少し厳しいかもしれませんね。

ゲーミングスマホとして使えるのかに関しては、別記事で連続プレイしてまとめてみる予定です。

追記:3Dグラフィック処理が重いゲームで検証してみました▼

新「iPhone SE(第2世代)」はゲーミングスマホとして使えるのか?検証レビュー
SNSやネットニュースでは、Appleから発売された、iPhoneのSEシリーズの最新モデル「iPhone SE(第2世代)」(以下新SE)の話題でもちきりですね。新SEは、低価格モデルにも関わらず、Appleの最新最上位のプロセッサーA13チップを搭載した高コスパ端末です。先日、実機レビュー記事を投稿しましたが、今回は新SEはゲーム用端末として使えるのか?改めて処理性能について検証をしてみました。iPhone 新SE(第2世代)スペック最初に処理性能についてのみ、簡単にまとめてご紹介します。カメラや筐体・スペックなどの詳細につきましては端...

 

iPhone SE(第2世代)まとめ/販売

旧モデルと比較しつつニューiPhone SEをご紹介しましたが、普段使い程度であれば iPhone8からの乗り換える程の性能差は感じません。
新SEと8の同色を2台使っていたら、どちらを持っているのか分からなくなると思います。

それでもさすが、現在最上位のプロセッサーの A13チップを積んでいるだけあって、処理性能は素晴らしく高い!コンパクト端末で快適にゲームをプレイしたいなら、iPhone8からの機種変更もありだと思います。
4.7インチ画面のiPhoneファンにはたまらない端末に仕上がっています。それでいてiPhone8と比べて64GBモデルで3.3万円も値下がりになりました。

記事執筆時は、第2世代のiPhone SEは、Apple Storeのみの販売となっています。
価格は64GB:44,800円 / 128GB:49,800円 /256GB:60,800円(税別)

AppleStore :iPhone SE

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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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