中国のオーディオ機器ブランド「1MORE」から発売されている、最小クラスの完全ワイヤレスイヤホン 『ComfoBuds Mini(コンフォバズ・ミニ)』が手元に来ましたのでご紹介します。
以前、「マツコの知らない世界」で寝落ち・寝転びながら使える睡眠用 “寝ホン” として紹介された「ComfoBuds Z」が話題になりましたが、イヤホンからの音楽操作やANC機能などに非対応で、超小型化に特化した機能は限定的なイヤホンでした。
一方 ComfoBuds Miniは超小型ボディにも関わらず、40dbまでのノイズキャンセリング機能、風切り音を除去した外音取り込み機能、イヤホンを外して一時停止機能などを搭載した進化したハイエンド寝フォンです。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
ノイズキャンセリング機能で騒音をカット
外音取り込み機能で安全
ANC機能付きで超小型
繊細な高音域
IPX 5防水で雨や汗からガード
4マイクでクリアな音声通話
ノイズリダクション機能の調節が可能
個人の耳に合わせたチューニング機能搭載
耳から外すと一時停止・再装着で再生機能搭載
DNNインテリジェントアルゴリズムHD風切り音耐性機能搭載
1回の充電で最高 6時間の使用が可能
Qi(チー)ワイヤレス充電に非対応
1MORE ComfoBudsMiniスペック
型番 | 448FAC |
---|---|
イヤホンタイプ | カナル型 |
チップセット | ー |
Bluetootthプロファイル | 不明 |
対応コーデック | AAC / SBC / LDAC |
再生周波数帯域 | 20Hz – 40KHz |
音楽再生時間 | 約 6 時間(ANCオフ) |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
防水等級 | IPX 5 |
ドライバーユニット | – |
インビーダンス | 32Ω |
ノイズキャンセリング | QuietMaxアルゴリズム |
通話マイク | MEMSマイクロフォン |
イヤホン充電時間 | – |
ケース充電時間 | – |
バッテリー容量 |
充電ケース:440mAh イヤホン:37mAh |
ケース重量 | – |
イヤホン重量 | 片耳 約3.7 g |
ケースサイズ | – |
開封の儀
【パッケージ内容】
- ComfoBuds Miniイヤホン x 1ペア
- 収納充電ケース x 1
- イヤーピース 4種類
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
取扱説明書は今主流のマルチ言語形式。日本語でも詳しく解説されています▼
製品レビュー
イヤホン本体
EVOは、イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立した Bluetooth 接続のカナル型のTWSです。
イヤホン本体は、いわゆる「お団子」タイプ。まん丸で小さくて可愛らしいデザインです▼
ハウジング部は、艶ありレッドで1MOREのロゴが薄っすらと見えます▼
もうとにかく本当に小さい▼
イヤーピースは円形で耳の穴にフィットします▼
イヤーピースが凄く浅いのが特徴です▼
防水等級はIPX5に対応しています。IPX5の防滴仕様。汗や雨程度の水から防げる防水等級です。
※ ケースは防水ではありません
イヤーピースは、 XS / S / M / L の 4 種類のサイズが用意されています▼
重さは実測で片側 約 3.8グラム▼
チャージケース
充電ケースは小型で、ケースに入った目薬くらいのサイズ。ポケットに入れても嵩張りません▼
ケースのサイズは、実測で 幅56.5x 高さ 50.2 x 厚さ24.5 ミリ▼
いつものようにリップクリームと並べてみます。サイズ感が伝わるかな▼
技適マークは箱についていました▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 42グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリーのインジケーターは付いていませんが、1灯ついているLEDの色で残量を確認できます。
緑点灯:100-70% / オレンジ点灯:69-30% / 赤点灯:29%以下
Qiワイヤレス充電にも対応しています。
1回の充電で約 6時間使えます。ケースに戻しての充電を含めると合計 24 時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1、2回程度で間に合いそうです。また、緊急時には 10分の急速充電で90分の使用が可能です。
通話テスト
ComfoBuds Miniにはイヤホンにマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話機能が実装されています。DNNアルゴリズムと2マイクによるクリアな通話品質を可能にしています。
両方のイヤホンにマイクが2つ(合計 4基)実装されており、雑音をカットした快適な会話を可能にしています。
実際に仕事中には、LINEや電話の通話に使っていましたが、自然な会話ができました。声が変質したり途切れるような事もありませんでした。また少し賑やかなやコンビニで買い物しながらでも、普通に仕事の通話ができました。
使い方
ケースを開けてイヤホンを取り出すだけで、接続済みのデバイスとペアリングされます。初回はペアリングモードで起動します。
後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了▼
操作方法
イヤホンの背中側のロゴ部分をタップする回数で操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
3回タップ | 音声アシスタント Siri、OKグーグル起動 |
|
長タップ | ノイズリダクション切替 ※ | |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る | |
3回タップ | 通話切替 |
※ 1more Musicアプリで設定したモードで、ノイズリダクション➡トランスペアレント➡オフがローテーションして切り替わります
※ ケースに戻し、ケースのボタンを3回押すと再ペアリングモードに入ります
1more Music アプリからタッチ機能をカスタマイズする事もできます▼
操作・装着感
操作性について
充電ケースからイヤホンを取り出すと電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
ペアリングが完了するとパコンとイヤホンから音が聴こえます。私のタイミングだと耳に入れた時に、ペアリングが完了するタイミングでした。
またケースに戻すと自動的に充電が開始され、ペアリングが解除されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは必要ありません。
イヤホンの操作感については、背面のハウジング部を軽くタッチ(ノック)すれば受け付けてくれます。操作は2回以上のタップとなっていますので、触れただけで誤作動するような事はありません。
ただし長タップでANC切替なので、持ち続けると切り替わってしまいますが、耳から外して一時停止する「スマート再生」をオンにしておくと、持っているだけでの誤作動も解消できます。
装着感
多機能ですが、イヤホンは超小型・軽量です。装着するというより耳の穴の中に耳栓を突っ込むというイメージ。
イヤーピースを合わせると、完全にフィットするので装着している事を忘れるレベルです。
試用中は、日中はずっと装着しており、バッテリーが減るとケースに戻すといった使い方を続けていました。違和感や痛みはありませんでした。夕方にはスポーツジムでも使いましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。
また「寝フォン」として使えるのか?ネットフリックスで動画を観ながら寝落ちしてみました。イヤホンが耳から出っ張る事がないので、枕で耳が潰されても耳穴が痛くなる事はありませんでした。
艶アリのレッドはビビットで、装着しているとポップなイメージです。▼
斜め正面から見た様子。耳の穴から何かが少し見えてる程度です▼
正面から見ても、下手すると何も見えなくなるレベルの小ささ▼
専用アプリ
1MORE MUSIC
開発: 1MORE Acoustic Technology(Shenzhen) Co., Ltd 評価 無料 |
専用アプリ「1More music」からは、イヤホンのファームアップデート、ノイズキャンセリング機能切替、パーソナル・イコライザー最適化機能などを利用できます。また、1Moreシリーズお馴染みの「落ち着くモードサウンド」のライブラリも用意されています。落ち着くモードサウンドは、波の音、雨の音、風の音、サンダーストームなど、入眠・リラックス用途に使える音源です。
落ち着くモードサウンドは、約30種類の中から選んでダウンロード可能です。
音質
ComfoBudsMiniは、ダブル磁気回路回路設計のグラフェンダイナミックドライバーユニットを搭載しており、音の細部までリアルに再現します。
またチューニングは、グラミー賞を4回受賞したサウンドエンジニアLuca Bignardiが監修しており、全周波数帯域に渡って歪みの少ない自然にバランスがとれた音質を実現しています。
音の印象としては、解像度が高くクリアで透明感のある音質。小さいボディの割には音圧もソコソコ感じられます。
高音域が特に強く、かなりハッキリと聞こえます。高音のレンジも広く超高音も聞こえます。だからと言ってシンバルなどの音に不快な強さはありません。
高音域が得意ですが分離感が高いので、他の音域や楽器の違いも綺麗に表現できていると思います。高音の情報量が多いですが、女性ボーカルのサ行が刺さる(歯擦音が気になる)事もありませんでした。
低音域は、あまりパンチはありませんが、しっかりと深い低音も聴こえます。出音の強さのイメージは、高音 ≧ 中音≧ 低音 という感じです。
中音域は、ボーカルやバイオリンの音はしっかりと聞こえるため、量は十分に出ていると感じます。
音場は狭く感じます。音の残響感が近いので、音の鳴っているところ自体が全体的に近く感じます。そのためライブ音源やオペラなど、少し物足りなく感じます。ただしその音場の狭さのため、全体的に音に迫力が増している気がします。
ノイズリダクション、パススルー機能
ノイズリダクションは、イヤホンの左右どちらかを長タップする事で切り替わります。スマートホン用の専用アプリ(1More music)からでも切り替えが可能です。
1More musicからは、ノイズリダクションのモードを予め設定しておく事ができます。
「ディープ」「マイルド」「風切り音低減」の3つのモードが選択できます。
マイルド:騒がしいカフェ、オフィス、通りなどに向いたモード。
風切り音低減:ノイズリダクションシステムよって発生するこもりを相殺し、風切り音を低減する事ができ、外部環境音も少し聞こえるというモードです。試しにサーキュレーターを強で回して、強制的に風切り音を再現してみましたが、明らかに風切り音だけが軽減されました。
ノイズを打ち消す性能は、最大 40dbまでの音量に対して効果があります。ComfoBuds Miniに採用しているノイズキャンセリング方式は、同社が特許を持つQuietMax周波数分割ノイズリダクション方式。ノイズが集中する中低周波数帯域を対象としています。
使ってみた感想は、確かに汎用のチップセットによるノイズキャンセリング方式と比べ、外音が打ち消された音の質の違いが感じられます。チップセットによるノイズキャンセリングでは、打ち消された後に外音が機械的に変質したノイズとして籠ったように残りますが、ComfoBuds Miniでは全体的にノイズを物理的に抑え込んだような感じです。
そのため、ノイズとして僅かに聞こえる外音が自然で、長時間ノイズキャンセリングして聞いていても、聴き疲れし難いと感じました。
ただしノイズキャンセリング機能は弱めで、手のひらで軽く耳を覆った程度の性能です。
ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、楽曲の音が変質してしまう事はありませんでした。ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。
パススルーは、イヤホンを装着していても外音を取り込む機能で、会話や環境音を聞きながら音楽を楽しむ事ができる機能です。
こちらの機能についても、機能は限定的だと感じました。
風切り音低減機能は、扇風機の前でチェックしてみました。確かに風切り音は低減されますが、そもそもイヤホンが小さく耳の中にすっぽりと収まってしまうので、風切り音自体が少ないです。
まとめ・価格
1more ComfoBuds Mini を使い続けた印象は、やはりサイズの小ささが魅力です。前モデルのComfoBuds Zは、「寝フォン」として小ささにこだわっています。
「寝落ちする時に音楽操作やノイズキャンセリング機能は不要」という方は、小型化を追求いしたComfoBuds Z。「少しくらい大きくなっても、音楽の一時停止・再生機能やANC機能も欲しい」という人はComfoBuds Mini という住み分けだと感じました。
ComfoBudsMiniの価格は¥12,990。発売当初はAmazon、楽天で取り扱っています。Amazonでは、販売ページにて3,000円引きのクーポンを発行していますので、9,990円(税込)にて購入可能です。
タカシ
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