2024年2月1日、サウンド機器メーカーEarFun (イヤー・ファン)より、完全ワイヤレスイヤホン 『EarFun Air 2 NC』が発売されました。
EarFun Air 2 NCは、高コスパモデル「EarFun Air 2」をベースにノイキャンや外音取り込み機能を追加して、3Dサウンドの「シアターモード」を加えるなど、さらに魅力的なイヤホンとして生まれ変わりました。
手元に来ましたので、しばらく使った使用感を共有したいと思います。
ページコンテンツ
ざっくりレビューフラッシュ
10分の充電で120分の再生が可能
左右片側での利用に対応
LDAC高音質コーデックに対応
マルチポイント対応
ケースを開けただけでペアリング
低価格で基準以上のノイズキャンセリング性能
防水等級がIPX5に対応
ゲームなどにも使える音のズレが少ない低遅延モード
低音に力がある音質
シアターモードで迫力がある映画鑑賞が可能
1回の充電で最高 9時間の使用が可能
ENCノイズキャンセリングマイク搭載でクリアな通話
Qi(チー)ワイヤレス充電に対応
ケースのバッテリーLEDが30%以下になるまで緑点灯
EarFun Air 2 NCスペック
型番 | TW220 |
---|---|
Bluetootthプロファイル | HFP、HSP A2DP、AVRCP |
対応コーデック | LDAC、SBC、AAC |
再生周波数帯域 | 不明 |
通信距離 | 約 15 m |
音楽再生時間 | 約 9時間 ケース込:40時間 |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
低遅延モード | 55ms |
防水等級 | IPX 5 |
ドライバーユニット | 11mm径のウール複合ダイナミックドライバー |
インビーダンス | 不明 |
イヤホン充電時間 | イヤホン:1.5時間 ケース:2時間(有線) ケース:3.5時間(ワイヤレス充電) |
ケース充電時間 | 有線:約 2時間 ワイヤレス:約2.5時間 |
バッテリー容量 |
ケース:400 mAh イヤホン:40 mAh |
重量 (片耳)※実測値 | 4.8 g |
寸法 | 62.1mm x 47.5mm x 25mm |
その他 | シアターモード Google Fast Pair |
開封の儀
【パッケージ内容】
- EarFun Air 2 NCイヤホン x 1ペア
- イヤーチップ:XS / S / M / L / XL 各1ペア
- 収納充電ケース x 1
- USB-C充電ケーブル x 1
- 取扱説明書などの紙類
製品レビュー
イヤホン本体
イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のカナルタイプのTWSです。
イヤホン本体はスティックタイプで、本体カラーは艶ありブラックとシルバーメタリックの2色成型で「earfun」のロゴが刻印されています▼
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開ですが、現在Amazonではブラックのみを取り扱っています。
重さは実測で片側約 4.4グラム▼
イヤーピースは、 XS / S / M / L / XLの 4種類▼
イヤーピースを外したベース部は円形▼イヤホンデザインは内側が丸っこくなっており、耳の形にフィットしやすく遮音性が高いデザインです
防水等級はIPX5に対応しています。汗や雨程度の水から防げる防水等級です。
汗や雨の中でのアウトドアスポーツで使用が推奨されているようです。※ ケースは防水ではありません
ちなみにベースモデルのAir 2はIPX 7でしたので、この部分に関してはグレードダウンしています。
チャージケース
充電ケースは超小型でポケットにポンと入ります。
リップクリームと並べるとコンパクトさが分ると思います▼
ケースの底には、USB-Cポートとリセットボタンが配置されています▼
イヤホンを格納したケースの重さは約 46グラム▼
充電ポートはUSB-C。ケースにはバッテリー電池残量のインジケーターが1灯だけ。ついているLEDの色で確認できます。
緑:>30%、 オレンジ:<30%、赤:<10%、赤点滅:5%未満。大雑把に30%以上が緑というインジケーターは厳しい。緑を信じて持ち出しても 残量が30%ギリギリだと、あっという間にバッテリー切れになりそう。
1回の充電で約 9時間(ANCオンで約6時間)※も使えます。ケースでの充電を含めると合計 40時間。ケース本体への充電は週に1回程度で済むので、充電し忘れても大丈夫そうです。
さらに10分の充電だけで 120分間の使用が可能になります。ピンチの時でも、少し待つだけで復活すのが嬉しいですね。
※仕様書にはありませんがLDACコーデックで聴いた時は大幅に短くなります
ケースへの充電は、置くだけ充電のQi(チー)ワイヤレス充電にも対応しています▼
ペアリング
ケースをから取り出すだけで接続済みのデバイスとペアリングされます。初回はペアリングモードで起動します。後はスマートホンの 設定を開き、Bluetoothから選択するだけで完了。
EarFun Audioアプリ
EarFunの独自アプリ「EarFun Audio」を利用する事で、イコライザー機能やファームウェアアップデート、操作の再配置などが可能となります。
アプリの使用にはアカウントが必要ですが、ゲストログインも可能です。
EarFun Audio
開発: Earfun Technology (HK) Limited 評価 無料 |
専用アプリでは、イコライザー機能、ノイズキャンセリング、パススルー機能などカスタマイズが可能です。
通話テスト
Air2 NCはイヤホンにマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話機能が実装されています。
ENC通話ノイズリダクション機能が搭載されており、高品質な音声通話を可能にしています。かなり自然な会話ができます。
実際に数日間仕事の通話で使っていましたが、お互いの声が明瞭に聞こえてストレスは全く感じませんでした。Web会議やテレワークで使えるレベルだと思います。
使い方
操作方法
イヤホンの背中側をタップする回数で操作を行います
左(L) | 右(R) | |
---|---|---|
音楽操作 | ||
1回タップ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タップ | 再生 / 一時停止 | |
3回タップ | 前の曲へスキップ | 次の曲へスキップ |
2秒間長押し | ノイキャン設定 | 音声アシスタント Siri、OKグーグル起動 |
通話 | ||
2回タップ | 通話/電話を切る | |
3回タップ | 通話切替 | |
2秒間長押し | 通話拒否 |
※ リセット:ケースを開いてイヤホンを戻し、ケースのボタンを8秒間長押し。紫にLEDが点滅したらリセット完了。アプリからファクトリーリセットも可能です。
アプリからタッチ機能をカスタマイズする事もできます▼
操作・装着感
操作性について
充電ケースを開けただけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。
収納時はケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除され自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。ただしイヤホンのハウジング部がタッチセンサーとなっているので、下手に触れるとボリュームが変わったりゲームモードに切り替わったりしてしまいます。
装着感
耳の形に合わせたデザインで、イヤホンも軽くフィットするので装着していても違和感はありません。ジョギングやトレッドミル(ランニングマシーン)でも使いましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。街歩き中もずっと装着し続けましたが、装着している事を忘れるくらい自然にフィットしていました。
また長時間装着していても痛みはありませんでした。
正面から見るとスティック部が光って綺麗です▼
斜め前から見ても自然です▼
音質
ドバイバには、11mm径のウール複合ダイナミック振動板を搭載しています。ベースモデルのAir 2は10mmドライバでしたので、この部分もグレードアップしています。
音質に関してはAir 2とは傾向が異なりますので、最後に音の比較をまとめておきますね。
音の印象は、少しだけドンシャリ系に寄ったチューニング。「低音」>「高音」>「中音」の順に強いです。中音域が少し弱いですが、ピアノの音やヴォーカルの声が埋もれて聞こえにくいという事はありません。声量の無い女性ヴォーカルの声も前に出てきます。
音の抜け感や高音の透明感もあり、全体的に落ち着きのある音質という印象です。重低音は聞こえにくい音域もカバーしており、丁寧に楽器の特徴をしっかりとらえて弾むように低音が聴こえます。キックの効いたEDMなど、重低音を楽しみたい人は良いイヤホンだと思います。
女性ヴォーカルの声の視察音(サ行が刺さる)は若干刺さる音がありますが気になる程ではありません。
ドンシャリ系なので、ハイトーンボイスの声が若干キンキン聴こえる傾向がありますね。これは好き嫌いの分かれるところだと思います。
LDACコーデックで聴くと音の解像度と音の抜けがグーンと上がります。どうせ聴くならLDACがお勧めです。
アプリを使ってイコライザーを調整すれば自分好みの音に寄せる事ができます。今モデルよりプリセットの数もカナリ増えています。
また私は移動時にAudible(オーディブル)でオーディオブックを聴いていますが、読み手の声がハッキリと聴きとれます。
Air 2とAir 2 NCの音の違い
ベースモデルのAIr 2は、全体的にフラットな音質で、中音域は音の輪郭がぼやっとした感じがありました。
一方Air 2 NCは、ドンシャリ系のためメリハリのあるサウンドが楽しめます。
どちらのイヤホンも中音が強いという点は同じですが、音質は全く異なります。
音の解像度もAir 2 NCの方が高く、抜け感や高音の透明感なども含め全体的に勝っています。
シアターモードについて
専用アプリで「シアターモード」という機能が実装されています。この機能は「3Dサラウンドでその場にいるかのような臨場感を実現」としています。
音楽を聴いてみると、一回り音量が上がり各音域がモワッと膨れ上がる感じに変調します。
空間オーデオのような機能とは違い、中低音域ばかりが強調されていて音楽鑑賞には向かない気がします。ライブ音源やオーケストラも同じく向きません。
NETFLIXで「ハリーポッター」を鑑賞してみましたが、映画館で観ているようなズドーンという3Dサウンドの低音で腹に響くような感覚で楽しめました。
ノイズキャンセリング、アンビエントサウンド機能
ノイズリダクションは、左イヤホンのを2秒間長タップする事で切り替わります。スマートホン用の専用アプリからでも切り替えが可能です。
独自のQuietSmart2.0により外部のノイズを逆位相の波型で打ち消し、最大 45dbまでの音量に対して効果があります。特に低音域の電車や車の騒音に対する打消し率が非常に高いです。音楽を流していると、低音以外の人の話し声などの外音もかなり薄く聞こえるようになります。
ノイズキャンセリング時の音質に関しては、ノイキャン時でもノーマル時の音に近く、楽曲の音が変質してしまう事はありませんでした。ホワイトノイズが入って気になるという事もありませんでした。
風切り音軽減モード(Wind noise cancellation)の機能をサーキュレーターの前でテストしてみましたが、ザーっという風切り音がかなり軽減されました。
外音取り込み機能(アンビエントサウンド)は、外の音を録音してスマホスピーカーで再生したような軽い音として聴こえます。
長時間使うと聞き疲れしますので、ちょっとした会話の時に使える程度です。ウォーキングなどで、安全のために外音取り込み機能を使っての向いていないと思います。
音切れ・音飛び・遅延
買い物・仕事に1週間持ち歩いていました。途切れたり音飛びで気になるようなことはありませんでした。ただし、スマートホンに通知が届く時は途切れる事がありますが、他のイヤホンでも良くある現象なので気になりませんね。
遅延に関しては「ゲーミングモード」を実装しています。しかし低遅延モードにするまでもなく、ノーマルモードでも遅延が少なく、動画を観ても人の口の動きと音(声)のズレを目を凝らして見ても分かりませんでした。FPSなどコンマ何秒を争うゲーム以外では使う事は少ないと思います。
一般的に低遅延モードは伝達距離が短いので、動画視聴やゲームプレイ時以外は、オフにしておく事を推奨されています。低遅延モードはセンシティブなようで、外出時に使うと音が途切れる事がありました。
マルチポイント機能
マルチポイント接続とは、2台の機器と同時接続し、それぞれで通話も音楽も受信できる機能。
例えば、PCでオンライン会議を終了した後、スマートフォンで音楽再生を始めるだけで再生機器を切り替えられます。スマートフォンが電話を着信した際には自動でスマートフォンの通話に切り替わり、そのままハンズフリー通話をすることも可能。2台の機器でイヤホンを使う場面で接続の切り替えがいらず、使用する事が可能です。
まとめ・価格
EarFun Air2 NCは、エントリーモデルですが音質・ノイズキャンセリング機能は基準をクリアしていると思います。
また最近では在宅勤務などで「マルチポイント機能」が必須という方も多いようですね。
かなりコスパの高いイヤホンに仕上がっていると思います。
価格は¥7,990(税込み)。Amazonの製品ページでは800円オフのクーポンが発行されています。
また今回はメーカーの方から、ページ内クーポンと併用可能な割引クーポンを発行頂いております。
期間:~11月29日
割引:10%オフ
クーポンコード:NOVPRQWE
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