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【実機レビュー】強力なノイズキャンセリング性能のミッドモデル「Edifier NeoBuds Pro 2」

サウンド機器メーカーEdifier(エディファイア)より発売されている、完全ワイヤレスイヤホン 『NeoBuds Pro 2』が手元にやって来ました。日常的に持ち歩いて使い続けてみました。使用感を共有したいと思います。

NeoBuds Pro 2は、Edifierの旗艦シリーズの最新モデル。最大-50dBの強力なノイズキャンセリング性能が特徴で、BA型+φ10mmダイナミックドライバー搭載でクリアで解像度の高い音質を実現しています。
人気のシリーズなので、期待して使ってみました。

 

ざっくりレビューフラッシュ

お勧めポイント
 イコライザー機能に対応した独自アプリ
 15分の充電で120分の再生が可能
 BA型+φ10mmダイナミックドライバー搭載
 左右片側での利用に対応
 力強い重低音とクリアで透明感のあるサウンド
 LDACコーデック対応
 外音取り込み-アンビエントサウンド機能実装
 本格的なANC機能
 装着検出機能
 ANCマイクとビーム・フォーミングでクリアな通話
 1回の充電で最高 5.5時間使用できる
 IP54防水・防塵で雨・汗を防ぐ
 空間オーデオ機能搭載
 低遅延のゲームモード搭載

 

残念な点
 ケースのバッテリー残量が分らない
 イヤホンからの音楽操作が限定的
 マルチポイント機能が非実装
 

Edifier NeoBuds Pro 2 スペック

Bluetootthプロファイル A2DP、AVRCP、HFP
対応コーデック SBC、LDAC、AAC、LHDC
再生周波数帯域 20Hz-40KHz(LDAC)
20Hz-20KHz(SBC,AAC)
音圧レベル(感度) 92±3dB SPL (A)
インピーダンス
通信距離 約 10 m
再生時間 ANC ON:4時間(イヤホン)
+ 12時間(充電ケース)
ANC OFF:5.5時間(イヤホン)
+ 16.5時間(充電ケース)
Bluetoothバージョン  5.3
低遅延モード あり(ゲームモード)
装着検出機能 あり
防水等級 IP 54
マイク数 8個
マイク感度 -38dB±1dB
ドライバーユニット ハイブリッド型
バランスドアーマチュアドライバー(BA型)
φ10mm多層振動板ダイナミックドライバー
インビーダンス 不明
イヤホン充電時間 約 1時間
ケース充電時間 約 1時間
バッテリー容量
ケース重量 5.6g(各イヤホン)/49.2g(充電ケース)
サイズ イヤホン 35mm*21mm*27mm
充電ケース 67mm*55mm*30mm

 

開封の儀

【パッケージ内容】

  • NeoBuds Pro 2イヤホン x 1ペア
  • イヤーピース 7 セット
  • 収納充電ケース x 1
  • ケース用ポーチ
  • USB-C充電ケーブル x 1
  • 取扱説明書などの紙類

 

製品レビュー

イヤホン本体

NeoBuds Pro 2は、左右が完全に独立したBluetooth接続のカナルタイプのTWSです。

イヤホンデザインは「スティックタイプ」の変形進化型です。本体は艶あり+艶消し形成のアイボリーホワイト▼

 

スティック部には「EDIFIER」のロゴマークが入っています▼

 

グリル部は円形で直径が太め▼

 

イヤーピースは細かくサイズが分かれており、7セットもあります。自分なりのサイズにピタッと合うので密閉率が期待できます。

 

カラーバリエーションは、アイボリーホワイトの他ブラックもあります

 

重さは片側約 5.5グラム▼

防水・防塵に対してはIP54等級となっています。防塵は5「塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない」という規格レベル。防水等級 4は「 あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない」となっています。要は雨や汗程度の水なら大丈夫というレベルです。※ ケースは防水ではありません

 

チャージケース

充電ケースは平べったい石鹸のような形状。ポケットに押し込むには少し大きいです

ケースのサイズは、 奥行 55 x 幅 67 x 厚さ 30ミリ。

 

いつものようにリップクリームと並べたサイズ感▼

 

ケースの後ろ側には「EDIFIER」のロゴが刻まれており、USBポートも配置されています▼

 

ケースのフタの裏に技適マークがついています▼

 

イヤホンを格納したケースの重さは約 60グラム▼

 

充電ポートはUSB-C、Qiワイヤレス充電には対応していません。
ケースにはインジケーターは、1灯だけついていますがバッテリー残量は確認できません。ペアリングモード時にはLEDが左から右へと流れるように点滅します。充電中・満充電も表示は変わりません。

バッテリーについて

1回の充電で約 5.5時間※も使えます。ケースでの充電を含めると合計 16時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に2回程度でよさそうです。
さらに15分の充電だけで 120分間の使用が可能になります。ピンチの時でも少し待つだけで使えるのが嬉しいですね。

 

LEDの色はアプリから変更可能です

 

Edifier Connectアプリ

Edifier の独自アプリ「Edifier Connect」を利用する事で、イコライザー機能やゲームモード(低遅延)の切替などが可能となります。

Edifier Connect

開発: BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD.
評価
 無料

icon-itunes
 

このイヤホンはアプリ必須です。多機能なのでイヤホンから全ての機能を操作・変更はできません。自分なりにアプリで設定して使う事をお勧めします。

アプリからは、ANC機能の強度・イヤホン感度・ゲームモードで低遅延設定、イコライザー調整が可能です。

 

 

通話テスト

通話に関しては、AI搭載のスマートノイズキャンセリング技術と片側4つのマイクロフォンを使用しており、ビーム・フォーミング・アルゴリズムによって、周囲のノイズをキャンセルしたクリアな通話が可能としています。通話に使ってみましたが、通話品質はスマートホンでの直接会話に近い感覚で通話ができました。
外で歩きながら使っても風切り音も緩和されます。少しくらい騒がしい店内でもお互いの声が明瞭に聞こえてストレスは全く感じませんでした。
Web会議やテレワークでも余裕で使えます。

 

使い方

操作方法

イヤホンからの操作は、背面の板の部分がタッチセンサーとなっています。
タッチセンサーは持つ時や手が触れた時、誤操作の心配がありますが1回タップや長タップがないので誤操作はありませんでした。

  左(L) 右(R)
音楽操作
2回タップ 外音取り込み/ANC切替 再生 / 一時停止
3回タップ ゲームモード切替 次の曲へスキップ
通話
2回タップ 通話/電話を切る

※再ペアリング:イヤホンをケースに戻し、ケースのボタンを3回押し

 

タップの感度も調整可能

 

左右のイヤホンのタップ操作はアプリから変更可能です。ANC機能の切替に関しては、ローテーション項目を増やす事ができます。
デフォルトでは高ノイズキャンセリング➡アンビエントサウンドのみで、ノイズキャンセリングOFFが無いので要変更です。

装着検出機能と呼ばれる装着センサー(耳から外して一時停止、再装着で再生再開)も搭載されています。

 

操作・装着感

操作性について

充電ケースを開けただけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。

接続完了時には「コネクテッド」という音声で知らせます。収納時はケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除され自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。反応速度も速く、あっという間に電源がオン➡ペアリングまでが完了しています。

 

装着感

装着感は、機能モリモリな分少し重量がありますが、重さを感じる事もなく負担にはなりませんでした。
また耳にフィットしたので、長時間装着していても痛みや違和感はありません。耳に入れている事を忘れてしまう事もあるくらい自然でした。

また、ウォーキングやジムのランニングマシン、買い物の時にも装着し続けましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。

ちなみに私は耳の穴が極端に小さく、6ミリを超える太さのイヤホンはSのイヤーピースを使っても奥まで入らず、緩んで外れてしまいます。
気になったのでΦを計ってみました。5.9ミリとギリギリ大丈夫でした。耳穴が小さい方は注意が必要ですね。

 

メカニカル風のデザインに見えますが、装着するとスタイリッシュ▼

 

正面から見ても悪目立ちしません▼

 

斜め前方から見ても不自然さはありません。メーカーロゴがシンプルでアクセントになっていて良いですね▼

 

音質

音の出力に関しては10mm多層振動板ダイナミックドライバーと高音域をカバーするBAドライバーとのハイブリッド仕様。旗艦モデルなだけあって、情報量が多くクリアーで透明感が高く曇りや篭りが無いというのが第一印象です。
アコギやヴァイオリンなどの弦楽器の伸びも綺麗で、強く弾けば弦と弓の擦れる音(トランジェント)も聞き取れる解像度があります。

密閉率が高く重低音に迫力があります。ドンシャリ系の派手な音質ですが、中音域もしっかり出ています。ヴォーカルの中音域が他の楽器にかき消されてしまうような事もありません。ヴォーカルの押し出しが強く、声量の弱い女性ヴォーカルの声でも明瞭に聞き取る事ができます。
低音域は、ズンズンと下品に鳴らすだけではなく、丁寧に楽器の特徴をしっかりとらえて聴こえます。

音質で残念な点は、ドンシャリ系なので「歯擦音が気になる曲」いわゆるサ行が刺さる曲は結構気になります。
音場の広さに関しては、ライブ音源では各会場の広さが伝わってきます。

コーデックに関しては、私はiPhoneを持ち歩いているのでAACコーデックで聴いてみました。試しにAndroidでLDACで聴くと、音の解像度と音圧がグィーンと一回り大きく広がる感じです。どうせ聴くならLDACがお勧めです。

専用アプリのEQ機能を使う事で、音の傾向を変える事もできます▼デフォルトでは「クラッシック」「ダイナミック」が用意されています。「カスタマイズ」からは各周波数帯の出力を調整できます。

 

ANC機能

最大-50dBの「ワイドバンドマルチチャネルANC技術」で、あらゆる環境ノイズを強力に低減します。
高ノイズキャンセリング、低ノイズキャンセリングとアンビエント(外音取り込み)モードなど、好みや環境に合わせて選べる幅広いオプションが揃っています。ANC(アクティブノイズキャンセレーション)は、左のイヤホンのスティック部を2回タップする事で切り替わります。

とにかく強力にノイズキャンセリング機能が働きます。1万円台以下のノイキャンイヤホンと比較すると、明らかに一段上の性能です。

さすがに帯域5000Hzは大げさで、中高音域は漏れ聞こえてきます。車や電車・航空機の音はかなりカットされます。電車でANCオンにすると、孤独を感じて寂しいくらい静かになります。
ノイズキャンセリング機能特有の耳への圧迫感も少なく感じました。

 

アンビエントサウンド機能

アンビエントサウンドは、デジタル的に外音を取り込む機能で、会話や環境音を聞きながら音楽を楽しむ事ができる機能です。
「外音が聞こえる状態で安全にジョギングしたい」「テレワークで宅配便のピンポンに対応したい」人などに人気の機能です。
アンビエントサウンドは3種類のモードが用意されています。人の声の音域を強調して取り込む「ボーカルエンハンスモード」、音楽がバックで流れているように環境音を変える「バックグラウンドサウンドモード」、平均的な「バランスモード」

かなり自然に音がスルーして聞こえますが、バランスモード以外は少しデジタル的な音になります。

 

ヘッドトラッキング機能搭載の没入型360°空間オーディオ

 Neobuds Pro2は、ヘッドトラッキング機能を備え360°空間オーディオを実現しています。
アプリのシーンモードで「空間オーデオ」に設定する事で切替が可能です。

空間オーデオというより、ヘッドトラッキングを楽しむための機能ですね。動くとスマートホンの方向から音が聴こえます。
空間的な広がりを楽しめるモードではありませんでした。

 

音切れ・音飛び・遅延

人混みや満員電車などでも使いましたが、音切れ・音飛びするような事はありませんでした。遅延に関しては、ゲームプレイに最適な「ゲームモード」を搭載しています。
ゲームモードを使うまでもなく、動画鑑賞程度ならノーマルモードでも遅延は全く感じません。Netflixで映画を観ても人の口の動きと音のズレは感じませんでした。ゲームモードは、コンマ何秒単位の反応が必要なFPSゲームなどでしか必要なさそうです。

 

まとめ・価格

Edifier Neobuds Pro2を使った印象は「とにかく強力なノイズキャンセリング機能が欲しい」「高音質で音楽を聴きたい」という2つの性能を優先する人には強力にオススメできます。エントリーモデルには真似できない、良いノイキャンイヤホンですよ。

 

Edifier Neobuds Pro2の価格は¥19,990。Amazonと楽天にて購入可能です。

 

Edifier Neobuds Pro2(ホワイト)
ANCノイズキャンセリング 空間オーデオ対応
 

 

※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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