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【実機レビュー】インナーイヤーイヤホンなのに強力にANC機能が効く「Edifier W320TN」

サウンド機器メーカーEdifier(エディファイア)より、完全ワイヤレスイヤホン 『W320TN』が手元にやって来ましたので、数日間持ち歩いて聞き続けてみました。実際に使った使用感を共有したいと思います。

W320TNは、インナーイヤー(インイヤー)型イヤホンにも関わらず、本格的なANC機能が体感できる次世代型のワイヤレスイヤホンとなっています。
インナーイヤータイプのイヤホンは、密閉性が低いオープンタイプなのでノイズキャンセリング機能の実装が難しいとされています。今までもANC機能が搭載したイヤホンが多数発売されていますが、どれも納得のいくノイキャン性能のイヤホンはありませんでした。

W320TNは、しっかりとノイズを打ち消してくれます。ANC機能を諦めていたインナーイヤー派に嬉しい製品に仕上がってます!

ざっくりレビューフラッシュ

お勧めポイント
 イコライザー機能に対応した独自アプリ
 10分の充電で60分の再生が可能
 大型Φ13mm ダイナミックドライバ搭載
 左右片側での利用に対応
 LDACコーデック対応
 アンビエントサウンド機能実装
 本格的なANC機能
 装着検出機能
 マルチポイント機能実装
 1回の充電で最高 5.5時間使用できる
 IP54防水・防塵で雨・汗を防ぐ
 低遅延「ゲームモード」搭載

 

残念な点
 LDAC時はマルチポイント機能が使えない
 Qiワイヤレス充電非対応
 AACコーデック非対応
 

Edifier W320TN スペック

チップセット
Bluetootthプロファイル A2DP、AVRCP、HFP
対応コーデック SBC、LDAC
再生周波数帯域 20hz – 40Khz
音圧レベル(感度) 94±3dB SPL(A)
インピーダンス
通信距離 約 10 m
再生時間 ANC ON: 3.5時間(イヤホン) +
14時間(充電ケース)
ANC OFF: 5.5時間(イヤホン) +
22時間(充電ケース)
Bluetoothバージョン  5.3
低遅延 89ms
防水等級 IP 54
マイク数 6個
マイク感度 -38dB±1dB
ドライバーユニット Φ13mm ダイナミック
インビーダンス 不明
イヤホン充電時間 約 1時間
ケース充電時間 1.5時間
バッテリー容量 35mAh (イヤホン) 
350mAh(充電ケース)
ケース重量 51g
サイズ イヤホン 36.15*18.14*19.76mm
充電ケース: 58*26.4*51.86mm

 

開封の儀

【パッケージ内容】

  • W320TN イヤホン x 1ペア
  • 収納充電ケース x 1
  • USB-C充電ケーブル x 1
  • 取扱説明書などの紙類

 

製品レビュー

イヤホン本体

イヤホンとデバイス間がワイヤレスで接続し、なおかつ左右が完全に独立したBluetooth接続のインイヤータイプ(インナーイヤー)のTWSです。

イヤホン本体はAirPodsのような「スティックタイプ」
本体カラーは艶ありのホワイト▼

 

ドライバの開口部が2つに分かれているのが特徴的です。ぶた鼻というかBMWのフロントにある「キドニーグリル」のようで独特です▼

 

スティック部には「EDIFIER」のロゴが入っています▼

デザイン的には初代AirPodsに近いスティックの形状。

左:W320TN / 右:Airpods 3

 

カラーバリエーションは、ホワイトの他ブラックもあります

 

重さは片側約 4.4グラム▼

 

防水・防塵に対してはIP54等級となっています。防塵は5「塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない」という規格レベル。防水等級 4は「 あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない」となっています。要は雨や汗程度の水なら大丈夫というレベルです。※ ケースは防水ではありません

 

チャージケース

充電ケースは丸っこいタイプ。小型でポケットにポンと入ります。

 

いつものようにリップクリームと並べたサイズ感▼

 

ケースの裏側には「EDIFIER」のロゴとリセットボタンが配置されています▼

 

充電ポートはUSB-C。ケースの底についてます▼

 

ケースのサイズは、 奥行 58 x 幅 51.86 x 厚さ 26.4 ミリ。
AirPods第三世代と並べてみるとサイズ感が分かりやすいと思います。

左:W320TN / 右:Airpods 3 画像で気が付くと思いますが、色味はオフホワイトに近いです

 

ケースのフタの裏に技適マークがついています▼

 

イヤホンを格納したケースの重さは約 50グラム▼

 

ケースにはインジケーターは、1灯だけついていますがバッテリー残量は確認できません。
ペアリングモード時の点滅と、充電中にオレンジ→満充電グリーンという表示のみです。

バッテリーについて

1回の充電で約 5.5時間※も使えます。ケースでの充電を含めると合計 27.5時間。通勤・通学程度でしか使わないのであれば、ケース本体への充電は週に1~ 2回程度で間に合いそうです。
さらに10分の充電だけで 60分間の使用が可能になります。ピンチの時でも少し待つだけで使えるのが嬉しいですね。

 

 

Edifier Connectアプリ

Edifier の独自アプリ「Edifier Connect」を利用する事で、イコライザー機能やゲームモード(低遅延)の切替などが可能となります。

Edifier Connect

開発: BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD.
評価
 無料

icon-itunes
 

 

アプリからゲームモードで低遅延設定する事が可能です。

 

通話テスト

W320TNは、AIアルゴリズムにより音声通話品質が大幅に向上しています。
通話に使ってみましたが、通話品質はスマートホンでの直接会話と変わらない通話品質です。
数日間通話で使ってみましたが、少しくらい騒がしい店内でもお互いの声が明瞭に聞こえてストレスは全く感じませんでした。Web会議やテレワークでも余裕で使えます。

 

使い方

操作方法

イヤホンからの操作は、AppleのAirPodsシリーズと同様のスティック部の凹みをクリックして行います。
ここは感圧式センサーとなっているので、タッチしただけでは受け付けません。誤操作の心配がないのが嬉しいポイントです。
操作受け付け音は、AirPodsと同じカチッとクリック音が鳴ります。AirPodsとクリック音の違いが分からない程似ています。

操作パターンもAirPodsとほぼ同じなので、AirPodsを使った事のある人は戸惑う事なく使いこなせるでしょう

  左(L) 右(R)
音楽操作
1回タップ 再生 / 一時停止
2回タップ 次の曲へスキップ
3回タップ 前の曲へスキップ
2秒間長押し ANC切替 音声アシスタント
通話
1回タップ 通話/電話を切る
2回タップ 通話拒否

※再ペアリング:ケースのボタンを3秒押し

 

操作・装着感

操作性について

充電ケースを開けただけでイヤホンの電源が入り、ペアリング済みのデバイスに接続する「自動ペアリング」機能が搭載されています。

収納時はケースに戻してフタを閉めると、ペアリングが解除され自動的に充電が開始されます。デバイスとの接続に関しては、余計なプロセスは一切必要ありません。反応速度も速く、あっという間に電源がオン➡ペアリング完了まで終了しています。

 

装着感

装着感は、一般的なインナーイヤーイヤホンという感じです。私はインナーイヤー派なので、普段から使い慣れています。W320TNは、重くなく耳にフィットしたので、装着していても違和感はありません。耳に入れている事を忘れてしまう事もあるくらい自然でした。

また、ウォーキングやジムのランニングマシン、買い物の時にも装着し続けましたが、落ちたり緩んだりする事はありませんでした。また長時間装着していても痛みはありませんでした。

お馴染みの「耳からうどん」と呼ばれるスティックタイプ

 

正面から見るとスティック部しか見えません。AirPods Proのようにスティックが湾曲していないストレートタイプです▼

 

斜め前方から見ても不自然さはありません。メーカーロゴが目立ちますね▼

 

音質

気密性の高い独立サウンドキャビティ設計を採用。大口径13mmダイナミックドライバーを搭載し、40KHzの大幅な周波数幅、990Kbpsの高品位解析を実現しました。
インナーイヤーイヤホンが苦手としている低音もしっかりと鳴っており、他の音域もムラなく出ている印象です。
丁寧に楽器の特徴をしっかりとらえた弾むように低音が聴こえ、EDMを聞いても迫力あります。
中音域の押し出しが少し弱いので、ピアノ、バイオリン、女性ボーカルの音の抜け感が足りない気がします。

全体的にクリアで透明感のある大人しいチューニングで、イヤホンでの色付けがなく自然な印象です。ドンシャリのような賑やかで音酔いする事もありません。
ポップ、ロック、クラッシック、ジャズ、ボカロ..どんなジャンルの曲にも合います。

専用アプリのEQ機能を使う事で、音の傾向を変える事もできます▼イコライザー機能は4種類のみ用意されており、微調整はできません。「ノーマル」という項目が無く、標準で「クラッシック」に設定されていました。

ちなみにW320TNは、前モデルのW220TにANC機能を搭載した進化モデルという訳ではありません。
W220TはSnapdragon のチップを搭載しており、特有の賑やかサウンドで音質的に全く違います。

ANC機能、アンビエントサウンド

ANC(アクティブノイズキャンセレーション)は、左のイヤホンのスティック部を2秒間クリックする事で切り替わります。片側イヤホンを外すと自動でノイズキャンセリング機能と音楽が一時停止します。

スマートホン用の専用アプリでもANC切り替えが可能です

ノイズと逆位相の音を再生して打ち消す「フィードフォワード方式」と、内側に搭載したマイクでノイズを拾って、ノイズと音楽を足したものの逆位相を作る「フィードバック方式」を組み合わせたハイブリッド型です。

使ってみた感想は、インナーイヤー型でノイズキャンセリングがガッツリ効く事に驚きました。カナル型の標準モデル程度にはしっかりとノイズが低減されています。交通量の多い道路では、ガーという音が静かなサーっというホワイトノイズ程度になります。

インナーイヤー型の特典なのか、ノイズキャンセリング機能特有の耳への圧迫感も少なく感じました。

アンビエントサウンドは、デジタル的に外音を取り込む機能で、会話や環境音を聞きながら音楽を楽しむ事ができる機能です。
こちらの機能については、性能は限定的だと感じました。あまり効果を感じませんが、もともとインナーイヤー型なので、何もしなくても外音は普通に聴こえます。

 

音切れ・音飛び・遅延

人混みや満員電車などでも全く音切れ・音飛びするような事はありませんでした。

遅延に関しては、ゲームプレイに最適な「ゲームモード」を搭載し、Bluetooth接続ながら80msの超低遅延を実現しています。
ゲームモードを使うまでもなく、動画鑑賞程度ならノーマルモードでも遅延は全く感じません。Netflixで映画を観ても人の口の動きと音のズレは感じませんでした。
ゲームモードは、コンマ何秒単位の反応が必要なFPSゲームなどでしか必要なさそうです。

 

まとめ・価格

Edifier W320TNを使い倒した感想は、インナーイヤーでANC機能が体感できるので不思議な感覚です。 インナーイヤー派もようやくANC機能を使える時代が来た!という感じです。

 

私はインナーイヤー派で、普段は外音ノイズと共に音楽やラジオを聴く事に抵抗がありません
だからといって、ノイズキャンセリング機能が欲しくない訳ではありません。掃除機をかける時などは、インナーイヤーイヤホンではほとんど聞こえなくなります。
掃除機をかける時や交通量の多い道路では、オーディオブックやラジオは話が進んでしまうので一時停止しています。
騒音で聞き逃してしまい、巻き戻しスキップする事も日常茶飯事。
インナーイヤーでもANC機能を使いたいシーンは多いんですよね。

一番の使いどころは、電車やバスでANCモードにすればボリュームを大きくしないでも聴く事ができる点。音漏れで周りに迷惑をかける心配がありませんね。

Edifier W320TNの価格は¥11,990。Amazonと楽天にて購入可能です。

 

Edifier W320TN(ブラック)
ANCノイズキャンセリング ハイレゾ対応
 

 

※ メーカーさんの方からサンプル品をご提供頂いてのレビューとなります。金銭の授受などはありませんので、公正な視点で製品をレビューします。
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タカシ

iPhone/Androidをはじめ最新家電が大好きなWebエンジニアです。あまり優等生な記事では面白くないので、少し際どい皆が本当に知りたい情報を記事にしてゆきたいと考えています。二次情報を転載するだけの「スマホ情報ブログ」にならないよう役に立つ情報を発信してゆきます。

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