ASUSTekのゲーミングルーター「TUF-AX3000(A)」を購入しました。
TUF-AX3000(A)は、同社のTUF Gaming(タフ・ゲーミング) シリーズのゲーミングルータとしてはエントリークラスのモデルです。
Wifi6規格対応に加えてメッシュWi-Fiにも対応しており、最大64台のデバイスの同時接続が可能となってます。テレワークで多くのデバイスを一度に使っても、安定して接続できるのが魅力のルーターです。
特にゲーム機やPCでのゲームプレイ時は、「ゲーム優先モード」でデバイスをブーストする事で、ゲームに利用されているパケットを優先化させることが可能です。
今回は 接続デバイスが増えた事による買い替えですが、加えてゲームの安定プレイ、できればWifiの到達範囲の拡大とスピードアップが目的です。
数日間使ってみてのレポートと、製品のレビューをエントリーしてみます。
ページコンテンツ
ASUSTek TUF-AX3000(A)スペック
データ帯域 | 802.11a:最大54Mbps 802.11b:最大11Mbps 802.11g:最大54Mbps 802.11n:最大300Mbps 802.11ac (1024QAM):最大1733Mbps 802.11ax (2.4GHz):最大574Mbps 802.11ax (5GHz):最大2402Mbps |
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間取り目安 | 戸建 3階建て/ マンション 4LDK |
PS4、ニンテンドーSwitch対応 | 対応 |
ゲームモード | Game Boost/acceleration:対応 |
メッシュ機能 | 対応 |
スマートコネクト | あり |
最大接続台数 | 64 台 |
簡易NAS機能 (Samba共有) |
対応 |
ポート数 | 有線LANポート x 5 ・WAN側(RJ-45)×1、 ・LAN側(RJ-45)x 4 USB 3.1 x 1 |
アンテナ | 外付けアンテナ×4 2.4GHz帯2×2 5GHz-1帯2×2 |
アンテナ仕様 | MU-MIMO技術対応 2.4 GHz (2 x 2) 5 GHz (2 x 2) |
CPU | Broadcom 6750(1.5GHz、トリプルコア) |
メインメモリ | 512 MBメインメモリ 256 MBフラッシュメモリ |
セキュリティ機能 | WPA3-Personal, WPA2-Personal WPA-Personal, WPA2-Enterprise WPA-Enterprise |
サイズ | 65 ×189×177 mm (幅×高さ×奥行) |
重さ | 675 g |
開封レビュー
ACアダプター
LANケーブル(Cat 5e/1.5m)X 2本
取扱説明書
ワイヤレスアダプターのインストールガイド
筐体レビュー
ルータ本体は、横置き型でアンテナ 4本タイプ。デザインと黄色を基調としたアンテナが “The ゲーミング” という感じ▼
インターフェイスは、WAN側(RJ-45)×1、, LAN側(RJ-45)×4、USB 3.1 Gen 1 x 1。
リセットスイッチとWPSボタン、電源ボタンが背面に配置されています。今までASUS製のルーターを使って来ましたが、USBポートは2つありました。1つしかないのは初めてです。結局は1つしか使わないですけどね。
前面はランボルギーニのフロントグリルのようなデザイン。ゲーミング機器らしいですね。
裏面は冷却のためメッシュ状になっており、壁掛け用の穴が開いています▼
LEDは白色8灯で状態を確認できます▼
Sambaサーバ機能が付いていますので、USBポートに外付けハードディスクなどを差し込むだけで、簡易的なLAN内ネットワークドライブとして利用する事が可能です。
設定・機能
設定は、ブラウザを使ってASUSルータお馴染みの画面から行います。項目や構成はASUS製の設定画面とほぼ同じですが、デザインやカラーリングがTUF GAMING仕様となっています。
※ 初期設定は、詳細設定を使わずともウィザード画面からもできるので、ASUSルータ初心者や機器に詳しくない方でも簡単です
Wifiに接続後は、スマホアプリを使っても設定が可能です▼
AiProtection機能
ASUS製ルータの魅力の一つに「AiProtection」機能があります。AiProtectionでは、トレンドマイクロの技術を採用しており、マルウェアやウィルス、不正アクセスをブロックし、安全なネットワーク運用が可能となります。
またペアレンタルコントロール機能が付いているので、子供のWIFI端末などのアクセス制限が可能です。
ネットワーク保護
ここではウィルスや、セキュリティ状態をスキャンする事で、現在の危険な設定項目をチェックする事ができます。
悪質危険サイトへのアクセスブロックや、脆弱性をついたランサムウェアからの保護など、是非オンにしておきたい有用な機能です(デフォルトではオフです)
ペアレンタルコントロール
ルータのペアレンタルコントロール機能を使う事で、子供のパソコンやタブレット端末などを、危険サイトやアダルトサイトへのアクセス、該当アプリの通信を制限する事ができます。
メニューの「AiProtection」から「ペアレンタルコントロール」を選択。「クライアント名」のプルダウンを開くと、Wifiに接続した機器が一覧で表示されます。「Show offline client list」をクリックすると、現在はログインしていない端末も表示可能です。
ここから制限したい端末を選択し、「コンテンツのカテゴリー」よりブロックする項目をチェックを入れ「+」をクリックして登録します▼
成人向けコンテンツやストリーミング(Youtube動画など)、メッセージツール、多岐にわたって制限できます。
ペアレンタルコントロールの「時間制限」機能を使うと、子供がインターネットに接続できる時間の制限も可能です。
使用を許可する時間を塗りつぶす事で、指定した端末は、スケジュール以外の時間にネットにアクセスする事ができません。
スマートコネクト機能
TUF-AX3000にはスマートコネクト機能が搭載されています。
スマートコネクト機能とは、デバイスのスピード性能、混雑状況に応じて2.4GHz 、5GHzの帯域を自動的に割り当てる機能です。
この機能を有効にすると、SSIDが1つにまとめられシンプルに管理する事ができます。
しかしながら、私の環境では規格が古いデバイスでSSIDが表示されない不具合や、接続が安定しないデバイスもありましたので、残念ながら使っていません。
ゲーミング機能
ゲーミングルーターなので、ゲームを快適にプレイするための機能が満載です。
ゲームブーストの「ゲーム優先モード」では、プリセットされた QoS によってゲーミングパケットを優先化させることができます。またオープンNATによりチャットや、マルチプレイヤー ゲームに参加して、ホストになることもできます。
回線の接続範囲・スピードについて
ISPとの接続はIPv6を有効にして、カテゴリー5eのLANケーブルで接続しました。使用する建物は、鉄筋3階建ての一戸建てです。ルーターは1階に置いて、地下のガレージから屋上まで色々と測定してみました。
直前まで使っていた同社の下位モデル「RT-AX56U」と接続範囲やスピードを比較してみます。
アンテナが 2本 ➡ 4本 に増えましたし、ゲーミングルーターという事で大きな性能アップを期待しました。
しかしながら、電波の届く範囲は少し広がったかな?という程度でした。スピードに関しては、5GHzのWifi 6で接続したデバイス限定で目に見えてアップしました。
今まで3階の奥の部屋は電波が届かない事が多く、つながっても 1MB/sにも届きませんでしたが、2~4MB/sまで出るようになりました
訂正:左側の数値が速度だったようです。7.87 Mbps→17.3 ~28 Mbps出るようになっていました▼
今後、4K, 8K対応の動画配信サービスも予想されますし、ゲームではコンマ何秒を争うFPSのプレイなどで有利にプレイできます。
またWi-Fi 6(11ax)は「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術によって、多くのデバイスが同時にWi-Fiに接続されている状態でも、通信の順番待ちが発生しないため、快適にWi-Fi接続を維持する事ができます。
さらには、スマートフォンなど子機側のバッテリー消費を抑える「TWT(ターゲットウェイクタイム)」という技術が採用されているので、バッテリーを長持ちさせることができます(TWT対応スマートフォンが必要)
ゲームブーストモードが秀逸
買い替えた事による恩恵があまり無かったと書きましたが、2階に置いたテレビとゲームモニター付近は目に見えて電波が安定しました。
PS4をゲームブーストモードで優先に設定すると、25MB/sが精一杯だったスピードが 最大60 MB/sまで速度が向上しました。今まではゲームの大型アップデートは、数時間単位でダウンロードしていましたが、速度がでるのでストレスなくゲームを開始できます。
ゲームのプレイに関しても、明らかに安定しました。例えば Apex Legendsを数時間プレイすると、1, 2回は回線が切れていましたが、ルーターを変えてからは1度も切れずに遊べました。
最大接続台数が魅力
家族が一度に大量の機器をWifiに接続するため、ルーターの許容台数をオーバーしてしまい接続が途切れる・不安定などの現象に悩まされた挙句、上位モデルへの乗り換えるというケースが多いようです。
私が使っていた RT-AX56Uは、最大48台まで接続可能なので、最近までは接続デバイスの数で不安定にならずに、機嫌よく働いてくれていました。
しかしそれでも日々Wifi使用機器が増え続けるので、接続が怪しい事が増えていました。リセットするまでもなく、時間が経てば回復するのですが、そろそろ限界なのかもしれないと上位モデルに買い替えました。
もちろん48台も同時に接続する事はありませんが、何人も別部屋で同時に動画を視聴する事もあるので、帯域的にも厳しくなったように感じます。
またWifi 6で接続している機器が少ないので、表記どおりの接続台数を抱えきれないのだと思います。
たまに接続する大型タブレットやノートPC、アクションカム、ミラーレス一眼、ハードディスクレコーダー、などを加えると数えきれません。またゲストネットワークで接続する身内も 10人近く居て、それぞれがスマホやiPadを持ち込んできます。
TUF-AX3000 (A)はまだ数日しか使っていませんが、大量のデバイスをモリモリ接続しても電波は安定しています。
メッシュネットワーク
実はTUF-AX3000 (A)に買い替えても、Wifiの届く範囲があまり広がらない事は織り込み済みでした。ゲーミングルーターなので、電波を遠くまで飛ばすというよりは、安定した電波と速度の向上が目的のモデルです。
手持ちのRT-AX56Uと組み合わせて、メッシュネットワークを構築する予定で購入しました。
TUF-AX3000 (A)は、ASUS独自のWi-Fiシステム機能「AiMesh」を使えば、複数のルータを使ってメッシュネットワークを構築する事も可能です。メッシュネットワークは、Wifi中継器を使うより強固で、安定した接続が得られるのが魅力です。
メッシュネットワークの標準規格「Wi-Fi EasyMesh」には対応していません。Buffaloが WiFi 6ルーター全モデルに対応しましたので、ASUSもファームで対応するかもしれませんね。
TUF-AX3000 (A)・価格・販売まとめ
TUF-AX3000 (A)には、(A)が無いモデルが存在します。Amazonでも(旧モデル)として少し安く販売されています。何が違うのか色々と調べたのですが、良く分かりませんでした。
ほぼ同じ製品だと思いますが、ソフト面ならファームで更新できますので、何かハード面の不具合を改良したモデルかもしれません。
またビームフォーミング機能が付いていませんでしたが、もう古い規格なのですかね?
TUF-AX3000 (A)は、通常のルーターと比べてゲームの安定感は素晴らしいので、ストレスなくプレイできます。
ゲーミングルーターですが、多台数の接続に耐えられますし、低価格なのでゲームをプレイしない場所でもお勧めです。
TUF-AX3000 (A)の価格は、1万 9,900円。Amazonなどでの実売価格は1万 5,000円前後です。
ゲーミングルーターとしては、最安値クラスだと思います。
タカシ
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