2015年の「道路交通法改正」より、自転車に乗りながらイヤホン音楽を聴く事が正式に禁止になりました。同時に自治体によって対応が違った片耳イヤホンならOK?という論争も結局は不可という結論のようです。
それでも私はサイクリングで綺麗な風景を楽しみながら音楽を聴きたいので、合法的な手段を使って色々チャリンコ音楽をテストしていました。
今回は、試験的に骨伝導ヘッドセットを購入してサイクリングを楽しんできました。また本当に合法なのか警察官の前をユックリ通過して反応をチェックしてきましたのでご紹介します。
自転車に乗って合法的に音楽を聴く方法は?
以前も記事にしましたが、自転車で音楽を聴く方法は、サイクルスピーカーやネックスピーカー、小型BTスピーカーなど、色々な手段が残されています。
今まではリュックの肩ひも部分に超小型Bluetoothスピーカーを装着していました▼
この方法はスピーカーを使用していますので、当然音漏れというより音丸だし状態ですが、自分の耳に届く程度の音量で聴くと、意外と周りの人の耳まで届かずに音楽を楽しめました。
しかし常にリュックを背負って出かけるのも面倒ですし、静かな住宅地では音が目立ち、逆に交通量の多い道では聴こえなくなります。そこで思い切って骨伝導ヘッドセットなるものを購入して使ってみる事にしました。
KSCAT 骨伝導 ヘッドセット NICE5
カナル型の骨伝導イヤホンもありますが、耳の穴に入れては法律的にアウトになりますので、耳フリー型のヘッドセットに限定して探しました。正直、選び方が分らなかったので、Amazonでは色々な出品者が並行輸入している「KSCAT 骨伝導 ヘッドセット NICE5」を国内正規取扱店(1年間保証)のある店から購入してみました。
素材:金属+ABS 重さ:50g
サイズ:約14*12*5cm
通信距離:10m
防水:IPX6レベル
Bluetoothバージョン: Bluetooth 4.1 (Bluetooth Chip: CRS8635)
A2DP,AVRCP,HSP,HFPプロトコルをサポート
周波数特性: 20Hz-20kHz
マイク感度: -45dB±3dB
スピーカー感度: 100±3dB
電池:200mAh
充電時間:2時間
連続使用:6時間
インターフェース:Micro USB
同胞内容:骨伝導ヘッドホンNICE5本体・取扱い説明書・MicroUSBケーブル・外音遮断用耳栓
製品レビュー
後ろ側からのレビュー▼
操作ボタン部は下側▼
このボタンが下側にある事で、ヘルメットやメガネをかけていても操作ができました▼
マルチファンクションボタンは大きいので簡単に再生・停止・通話ができます▼
一番気になる骨伝導部▼
ゴムのような弾力のある素材です▼
充電はMicroUSB▼
サイクリングで使用した感想レビュー
自転車(シクロクロス)で都内や荒川の河川敷を少しスピードを出したりして走ってきました。
使用感
何も耳に入れない・付けない状態にも関わらず、綺麗に音楽が流れてくるので不思議な感覚でした。環境音(周りの音)はハッキリ聴こえますので、買い物した時のレジでの会話などで外す必要が無いのが想像以上に便利でした。ヘッドホンで音楽を聴いていても、宅急便の来訪が分りますし、ヘッドホンやイヤホンのように蒸れて汗をかかないのも想定外のメリットでした。夏はいいかも!
骨伝導なので、グイグイ締め付けるイメージがありましたが、軽く耳に掛けるだけなので長時間装着していても痛くはなりませんでした。メガネ+ヘルメットと同時使用もOKでした。
骨伝導ヘッドホンとは言っても、普通に小さい音で音楽が流れます。最初は「音漏れした音が耳の中に流れ込んできているだけでは?」と疑っていましたが、耳栓が付属していた事を思い出して耳の穴を耳栓で塞いでみると、逆に恐ろしい程に綺麗な音が頭の中に広がりました。本当に骨に伝えているんですね。つまり耳栓をすると普通のヘッドホン並みに音楽が楽しめます。
試しに耳を塞いで後頭部に当てても音が聴こえましたので、本当に骨で聴いているようです。
デメリット
交通量の多い道路の車の騒音やスピードを出した時の風切音で聴こえ難くなります。ある程度の音漏れはありますが、ジャンジャカ迷惑になる程ではありません。通常のヘッドホンをしている人が大きな声を出すほどでは無いにせよ、少し話し声が大きくなります。
この製品に限って言えば「パワー・オン」などの音声ガイドが流れません。当然ですが音質に関しては少し篭った感じがあり、耳を塞がない限りはあまり綺麗な音は鳴りません。
おまわりさんの反応
観光地ではレンタル自転車と音声ガイドのレンタルをしている自治体も増えてきましたので、合法という事は確実だと思います。しかし、一見ネックバンド式のヘッドセットに見えますので、警察官の前を通る時にはドキドキしました。
観光地では骨伝導ヘッドセットを正式採用▼
ソース:高知新聞
信号などで何人もの警官の前に停まりましたが、気が付いた警官はほぼ全員二度見してきました。しかし彼らも骨伝導ヘッドセットに慣れているようで、止められたり声を掛けられる事はありませんでした。ヘッドホンと勘違いした年寄り警官に怒られる事を覚悟していましたが、そのような事もなく完全に杞憂でした。
まとめ
骨伝導で音楽を聴くという商品は、ネタ的なキワモノだと思っていましたが、予想に反してしっかりと確立された技術だと感じました。しかしレビューや口コミを読んでいても、人それぞれの受け取り方が極端で、音漏れが気になる、小さいスピーカーで流しているだけ、などのマイナスの声も多いのも確かです。骨伝導ヘッドセットは、本当に独特な製品なので、一度家電量販店で体験して欲しいですね。
私的には、ジョギングやサイクリング、運転時など環境音を遮断したくない時の音楽鑑賞にはベストだと感じます。ロードバイク乗りの方や、耳に何かを入れるのが嫌い・痛い!ヘッドホンで耳が蒸れるのがイヤ!という方には最高かもしれません。
今回購入したヘッドセットは、気に入っていますが折れやすいという事で苦情レビューが多く強度に不安があるようです。カバンの中に入れておくと壊れそうですので、常に首に掛けておいて神経質に取り扱っています。個人的にはあまりオススメはできません。
口コミの良いこちらが気になります▼
タカシ
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最近のルールが良く分からないのですが、外部の音が聞こえない状態で自転車に乗ったら違法になるのでしょうか?
そうであれば難聴者は自転車には乗ってはいけないのですか??
>とある通行人さん
聴覚障害の方が自転車に乗ってはいけないという法律は無いようです。
しかし補聴器を付けて自転車に乗っていると、イヤホンと間違えられて警察官に起こられる事があるようですね。
コメントありがとうございました。