「やってみた!飲んでみた!」…ユーチューバーのようなタイトルですね 😳 今回の記事では携帯用の小さい浄水器「SAWYER ソーヤー ミニ SP128」をご紹介します。
ソーヤー ミニは、ペットボトルにセットして使用する事もできる 手の平サイズの浄水器です。
何と言っても凄いのが、有害な病原菌を99.99999%除去できる世界最高レベルの除去率を誇り、10万ガロン(約38万リットル)もの水を浄水する事ができるんです。登山や防災グッズとしては超定番の携帯浄水器です。
実は今まで登山で何度かソーヤー ミニ で濾過した水を分けて頂いた事があるのですが、自分自身は「山の水場」を基準に考えて登るので必要性を感じませんでした。しかしながら最近、持っていなかった事を切実に後悔した経験から購入する事にしました。
実際に庭の池の水を飲んで効果をチェックしつつ、使い方を解説してゆきます。
ページコンテンツ
SAWYER ソーヤー ミニ SP128セット内容
開封の儀
ソーヤー ミニ 浄水器本体×1、ウォーターバッグ(500ml)×1、キャップ×1、フィルター洗浄用ポンプ×1、ストロー×1
ソーヤー ミニの使い方 レビュー
浄水器本体は手の平サイズで長さ約 13.5cm▼
汚水を取り込む吸い込み口はペットボトルがねじ込めるようになっています▼
ノズルには先っぽに付属のストローを付ける事ができます▼
直接飲む事もできます▼
付属のパウチ(ウォーターバッグ)に汚水を入れて接続します▼
ぎゅっと絞ると浄水された水が出てきます▼
ウォーターパックに水を入れて直接飲む事もできます▼
プラティパスとも互換性があるので、2Lタイプをつければ大量の水を一度に浄水する事も可能です▼
ハイドレーションシステムに付ける使い道もあるようです▼
商品紹介画像ではホースが2本必要ですね▼
ハイドレーションの飲み口(バイトバルブ )を直接付けることもできましたが、実際に飲んでみると吸引力が必要で疲れますので実用的では無い気がします。
池の水を飲んでテスト
砂や異物が入らないように茶漉しで濾過しながら池の水を汲みました▼
念のため正露丸を用意しておきます▼
ストローで飲んでみます▼
半分ほど飲んでみた感想ですが、無味無臭でアオコやコケなどの匂いや魚の生臭さは感じませんでした。池の水は水草やヒメタニシで生物濾過されているので、ソコソコ綺麗です。
ウィルスの大きさとフィルターサイズ
綺麗と言っても、ホテイアオイ草に大量のダンゴムシが住んでますし、近所の猫が通って水を飲んだりしていますのでエキノコックスが怖いです。。。ただしエキノコックスの卵は30マイクロメートルと大きいので、フィルター孔サイズが0.1ミクロン(マイクロメートルと同じ)なら大丈夫でしょう。
ちなみにサルモネラ菌のサイズは0.7~1.5μm × 2.0~5.0μm、大腸菌が1.1~1.5 µm × 2.0~6.0 µmの楕円型。ちなみに大腸菌の一種のO1578は1~2µm。フィルター孔 0.1µmの細かさなら濾過できますね。
池の水を飲んでから2日経ちますが腹を壊すこともなく全く異常なしでした。私はお腹が弱い方で、大好きな豚骨ラーメンを食べたら夜中はトイレから出られない程です。刺身や生ものでもお腹を壊しやすく、家族は全く平気でも、自分だけトイレに駆け込むくらいのヤワ腹です。
その私が大丈夫なら浄化能力はお墨付きでしょう!
ソーヤー ミニは、バクテリアや微生物、細菌などを取り除く事ができますが、それより小さいウィルスや水に溶け込んだ重金属は除去できません。
インドネシアやタイ・中国などへの海外旅行では、重金属などの溶解固形分が怖いので浄水器では不安です。生活排水や工場排水が垂れ流しのニュースを見ると、ミネラルウォーターを買う方が得策じゃないかと思います。
ソーヤー ミニの洗浄・メンテナンス・保存方法について
汚水を浄水すると当然フィルターが汚れて詰まりますので、定期的な洗浄が必要です。
フィルターの清掃方法は、付属の注射器を使って逆から水を流し込みます。
その後、注射器で空気をシュポシュポと何度か送って乾かし、フタを開けたまま2,3日乾燥させた後、シリカゲルを使って乾燥保存しておきます。
ジップロックにシリカゲルをたっぷり入れて、飲み口の中も乾くようキャップを開けてたまま入れて保存します▼
シリカゲルは百均などで売っている食品用の物を使います。このシリカゲルはレンジでチンすれば繰り返し使えるので便利です。※ この方法は、登山の先輩から教えて頂きました。確かに考えてみれば水は腐るので、濡れたまま保存しておけばフィルター内で雑菌が繁殖してしまいますよね。目から鱗の方法でした。ドライヤーを使ってしまうと、熱風でフィルターの劣化が心配なので使いません。自然乾燥1日+シリカゲルで乾燥させる事にしました。
他に良い洗浄・保管方法があればコメントで教えて下さい。
まとめ
たまに山にご一緒する知人は、軽量化のために持ち歩く水を最低限に留めて 水が確保できない時にはソーヤーミニを使って現地の沢から調達しています。実際に私も、登山の途中にお腹を壊しては最悪なので、彼のソーヤーミニを使って浄水してもらった沢の水を飲ませてもらっていました。
しかし私としては水場をチェックして登山計画を立てるので、携帯浄水器の必要性を全く感じていませんでした。“サバイバル気分を味わうだけの自己満足アイテム” 程度にしか考えていなかった気がします。
しかし昨年の冬テントの設営を終えて水場に行くと、何と水場が凍って水が汲めませんでした。大量の沢の水を煮沸消毒するにはガスが足りません。
そこで、疲れ果てた体で片道40分の他の水場まで水を汲みに行くはめになってしまいました。前日にTwittertなどで現地情報を確認すれば判った事なのですが、チェックしないで出かけたのが敗因です。ソーヤーミニを買っていない事を後悔しながら歩きました。
これからは夏山でもソーヤーミニを肌身離さず持ち歩こうと思っています。近所の井戸は「飲料水には使えません」と書かれているので、防災アイテムとしても備えて置いて損は無さそうです。
吊るして浄水するタイプもあります(ソーヤー1ガロン・ グラビティシステム SP160)▼
ミニ浄水器のチョイスについて
ここ数年、地震や豪雨・台風などが相次ぎ、防災意識が高まって携帯浄水器を良く見かけるようになりました。
それと同時に類似商品が数多く販売されるようになり、どれを買って良いのか迷うと思います。
どれもキャッチフレーズは「病原菌を99.99999%除去」と書かれています。しかしながら実際には効果が不明な製品が大半です。命に関わるアイテムなので、無名な中華製の浄水器を使うというのは無謀な気がします。
ソーヤーミニの効果は、国連でも認められており、世界70か国以上の被災地や難民キャンプで使われているそうです。
実際のところハンディタイプのサバイバル浄水器は「アーバンテック SUPER DELIOS(スーパー デリオス) 携帯浄水器 」と「SAWYER ソーヤー ミニ SP128」の2択と言われています。 防災グッズとしても定番です。「浄水タブレット」という選択肢もありますが、コストが高いのがネックです。
スーパー デリオスは、ろか能力が約200リットルの使いきりタイプに対して、ソーヤミニは洗うことで繰り返し使えて、浄水能力が約38万リットル。半永久的?実質壊れるまで使い続けられるという事ですね。
タカシ
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SAWYER MINIユーザーです。
洗浄後の乾燥ですが、注射器で浄水で洗浄した後に両方からエアーを入れると中の水は殆ど出て乾燥も早いと思いますがいかがでしょう。
わずかでも減らしたい時には注射器は携行せず、本体の両方から吸い込み、口が付いたところをふき取ります。息を送り出してしまうと雑菌が入る可能性があるので、あくまでも吸い込みます。
>中村武史さん
なるほど、空気を注入するとは考えてもいませんでした。間違いなく効果がありそうですね。
次回から取り入れさせて頂きます。
アドバイスありがとうございます。