Amazonでの買い物は安くて配送も早いので“何でもAmazon“という方も多いと思います。私もヘビーユーザーで、毎年300点以上の商品を購入しています。
ご存知のようにAmazonには、安い中華製品が大量に並んでいるドン○ホーテのような一面もあるので、宝探し気分も味わえます。
良いOEM品をノーブランド品として販売している中華セラー(販売者)もいるので、見つけた時のラッキー感は止められません。しかし形だけを整えた機能性が全く無い粗悪品が多数存在するのも事実です。その時に厄介なのがステマ(サクラレビュー・やらせレビュー)の存在。「安くてコスパの良い
評価の品だからと思って買ったらガラクタだった」という不思議な現象も全てサクラレビューが元凶です。また、さくらレビューは年々巧妙にテンプレート化されており、見分けが難しくなってきています。業者の自演のさくらレビューだけでは無く、一般Amazonレビュワーがさくらレビューに手を染めているケースも見受けられます。
そこで気になるのが「Amazon中華バイヤー達がどうやって桜レビュワーに依頼してくるのか?」だと思います。また商品の受け渡し方法なども不思議ですよね。
そこで今回は さくらレビュワーを引退したグループ から聞いた「さくらレビュワーになる方法」とセラー&サクラレビュワーの手口を全て教えます。
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さくらレビュワーについて
実は3・4年前に某オフ会で知り合った方が、当時現役のAmazonのサクラレビュワーでした。彼がサクラの手法を明かして下さり、色々と関心した記憶があります。彼の友人・知人の多くは情報を共有しつつ、サクラレビュワーとして商品提供を受けていると言っていました。
しかしながら今では 全員サクラレビュワーを引退していますので、今回全てを暴露したいと思います。
私は実際にはサクラレビューを行いませんでしたが、教えて頂いた方法でAmazonのセラー(バイヤー)達のサクラレビュワー・メールリストにアドレスを載せる事に成功しています。そのメールアドレスには、今でも毎日4~10通のサクラレビュー依頼のメールが届いています。
今まではレビュー依頼メールの情報から、サクラレビューのトレンドなどを分析して自分が引っ掛からない対策としていました。いつかブログ内でも暴露できる日が来ると信じていました 😎
ようやく知り合いにサクラレビュワーが居なくなりましたのでサクラ根絶のため、この機会に元サクラレビュワーの皆さんにお会いして事細かに取材しました。
またサクラに騙されないために、サクラのレビューパターンを共有できればと記事にしてみます。
初期サクラレビュワー達が引退している理由
彼らがサクラレビュワーを引退した理由はズバリ!「粗悪品を無償で提供される事が多く、リスクに対する報酬が見合わない」という結論に達したようです。
無料で提供を受けた品物が使い物にならず、そのまま廃棄したという製品も数知れないとの事でした。また、欲をかいて自分や家族が不要なモノまで提供を受けて、他人にプレゼントしたり物置に眠っていたりする事も多かったようです。しかも他人にプレゼントしたものが粗悪品で迷惑を掛けた、というオマケ付きという話を聞いた時は笑えました。
また提供を受けたボディブラシを使うと風呂場が抜けた毛で一杯になり、1度で使えなくなったという話も聞きました。それでも怒りの中で★5レビューを書く辛さは耐え難かったようです。
Amazonのガイドライン によると、何らかの報酬(無料又は割引価格での商品の提供、返金、償還を含みます)と引換えにレビューを投稿する事は禁止されています。それに抵触してしまい Amazonアカウントの停止や、購入料金の受け取りによる税金の発生(後述します)の危険に見合わないというのが一番の理由との事でした。
多くの初期サクラレビュワー達は、彼らと同様に辞めているようです。現在では複数のAmazonプロフィール(アカウント)を持って、多数の商品提供を受けてメルカリやヤフオクで売って稼いでいるツワモノサクラが主流なようです。サクラレビューは、セドリや転売などAmazonの隙間に入り込んで商売している人達の収入源の1つににもなっているようです。
さくらレビュワーの募集は2通り
サクラレビューを募集する方法は、Amazonプロフィールに捨てメールアドレスを掲載する方法と、SNSを使う方法の2通りがあります。
Amazonプロフィールで募集
Amazonでは、ユーザーの情報を公開できる「ユーザープロフィール」という機能があります。ココにメールアドレスを登録しておき、Amazonセラーの目に付けばレビュー依頼のメールが届き始めます。
メールアドレスを登録▼これでプロフィール内からメールを送る事が可能となります。一度レビュー依頼が届き始めるとメーリングリストに掲載されるので、プロフィールから削除しても延々と届き続けます。
※ ただし、この方法は初期の頃の手法なので、現在は販売者がAmazonプロフィールをチェックしているかどうかは不明です。
※ YouTuberはココにYoutubeのプロフィールを紹介して、ここで商品紹介動画を募集する事もあります。
SNSで募集
現在の主流は、TwitterやFacebookを使ったAmazonレビューの受付です。
Twitter、Facebookで、「Amazonレビュー」や「アマゾンレビュー」などと検索すると多数の商品提供を受け付けるサクラレビュワーが見つかります。
FaceBookではサクラレビュー専用のグループが数多く出見つかります▼メーカーやセラー(販売者)も「Amazonレビュー募集」などと大々的に受け付けているアカウントもあります。
またFacebookには、非公開の「Amazonレビューグループ」という2万人近いメンバーを抱えるグループが存在します。
商品の受け渡し方法の歴史
2・3年前までは、商品提供を受けてのレビューの投稿が禁止されていませんでした。当時は 100%割引クーポン を提供してのレビュー依頼が主流となっていました。
しかしながら商品提供によるレビューが禁止になって以降、割引クーポンを使っての商品の発送から足が付いてセラー・サクラともにAmazonアカウントが停止されるようになりました。
次にAmazonギフトカードやPaypal(ペイパル)、WeChatを使った後払い方式に切り替わりました。住所を教えて、FBA(Amazon倉庫)やチャイナポストを使って直接送られてくる事もあったようです(「Amazonで購入」のラベルが付かないのでレアケースのようです)
購入代金をペイパルによる送金で返金してもらえますが、元サクラさん達の話を聞くと、毎月ペイパルから銀行口座に数万円を送金すると、アフィリエイトと間違われて税金が発生しないかビクビクしていたそうです。それも引退理由の一つとか
実際のサクラレビュー依頼をメールとトレンドについて
前述しましたように、私が販売者のメーリングリストに載せた捨てメアドには大量の依頼メールが届きます▼
以前は★5レビューと商品画像や動画投稿を必須としていました。最近では★5と商品画像が不自然だとの理由から、文字数だけを指定してくる依頼が多く見受けられます。
またセラーは手当たり次第メールやDM、メッセージを使って依頼している場合が多く、誰に送ったか覚えていません。そのためAmazonプロフィールのURLの提出を求めて来る事もあるようです。
自腹で購入してレビューを投稿後、レビューURLかスクリーンショットを送って商品金額の後払いを受け取る事ができます。
販売者は自社のサクラ工作がAmazon側に特定されてのBAN(アカウント停止)を恐れて、Amazonの商品ページURLをダイレクトに送らなくなりました。
代わりに商品画像のみを送ってきて、商品もキーワード検索して探して欲しいと依頼してきます。
さらに報酬まで付けてレビューを募集する販売者も多く、300円から最大2,000円くらいまで支払うようになりました。
実際の典型的なレビュー依頼例です▼
こんにちは。
今アマゾンのレビューを募集してます(以下の図の商品です)。
もし興味はございましたら、このメールまでお気軽にお問い合わせください。
報酬:800円/点
返金方法:レビューした後返金
決算手段:ペイパル、ギフトカード
ペイパル返金の計算公式=(商品代金+報酬)x1.044+40
❀プロのレビュアーではありませんの方も構いません、皆が大歓迎
*今年、アマゾンが非常に厳しいので、商品のキーワードを調べて注文できれば幸いです。
ご留意ください。
そして、レビューの前に、アカウントの状態を確かめください。
アカウントがアマゾンに封鎖されましたら、商品を開封しないで、返品してくださいね。お邪魔しまして、申し訳ございませんでした。
ご健康とご幸福をお祈り申し上げます。キーワード:xxxxxx xxxxxxx
商品名:xxxxx xxxxx xxxxxxxxxxxxレビュー要求:
①キーワード検索
②注文した後注文番号を教えてください。
③レビューは★5必要
④商品届きましたら、7日後またレビューお願いいたします。
⑤レビューが反映されましたら、スクリーンショットして送ってください。
⑥弊社よりpaypalかギフトカードで全額返金します。
ご確認お願いいたします。
サクラレビューの見分け方
サクラレビューを使ってレーティングを稼いでいる販売者は、商品の販売開始時に多くサクラレビューを投稿します。
その為、レビューの最初の方を見るとサクラレビューが大量に存在します。
初期の投稿をチェック▼ここで不自然な日本語の★5レビューが多数並んでいたら、販売者の自演アカウントだと簡単にわかります。
日本人のサクラレビュワーの見分け方は、
★5ばかりなら限りなくグレーです(もしくはポジティブシンキングの感激屋さん)※ 中にはサクラ専用アカウントでは無く、通常使いのAmazonアカウントでサクラレビューをしているケースもあります。その場合、通常の買い物+似たような中華製品のレビューが混在しています。アロマディフューザーばかりをレビューしていたり、怪しい商品が多いので慣れれば見分けが付きます。
また特殊なハンドル名を付けると目立つので、ありきたりな日本人氏名「佐藤xxx, 斉藤xxxx」や苗字だけ「中村、吉田」、名前だけ「俊夫、義一」などのプロフィールが多いのがサクラ専用アカウント特徴です。「Amazonカスタマー」「Amazonレビュワー」「Amazon購入者」という名無し系アカウントも要注意です。
サクラレビューが投稿されるタイミングは発売初期のみだけでは無く、見られたくない悪評価が投稿された時にログ流しの為に大量に2次・3次募集する事もあるようです。
総合評価が下がった時にも募集する事があるようですが、場合によっては商品ページを破棄して、商品がバージョンアップしたと見せ掛けて別ページを新設するという手法も見たとの事でした。
元サクラさんの話によると、馴染みのセラーから悪評価を打ち消すウソのレビューをお願いされた事もあったようです。
実際には防水シーリング加工されていない製品を「防水テストしてみたが大丈夫」と書いて欲しいとの内容だったようです(断ったとの事)
サクラレビュワーのレビューは共有していない事が多いので「xxxには共有レビューがありません。」と表示されており、他のサクラレビュー商品との関連を防いでいます。
教えて頂いて確認できただけでも、幾つかのカテゴリーのベストセラー上位はサクラで捏造した粗悪品で固められています。ベストセラー1位を信じて粗悪品を掴まされている人が毎日大量に生まれている事実は悲しいですね。
Amazonのペナルティに関して
Amazonのガイドラインに抵触すると、アカウントがロックされます。しかしながら購入したKindle本やプライム会員など、色々な課金要素もロックされて使えなくなるのか?と考えてしましますよね。
実際に元サクラさんの中には、普段使いのアカウントがロック処分された方が数人いるようです。ロックされるのはAmazonアカウントでは無く、ユーザープロフィールがロックされるとの事でした。
今まで投稿してきたレビューが全て白紙になり、新たにレビューを書く事ができなくなるペナルティという事です。
サクラレビュー暴露まとめ
実はサクラレビューに一番に手を染めたのは「Amazonベストレビュワー」達です。ベストレビュワーの中には、メールアドレスやブログURLをユーザープロフィールに堂々と貼っている人が多く、ユーザー達への影響力もあるので販売者にとって美味しい存在でした。
昔は許されていた「※ 商品提供によるレビューです」のレビュー投稿の多くは、ベストレビュワーのバッチも付いていました。
禁止では無かったので彼らを責める事はできませんね(サクラ禁止後も続けている方も見かけますが…)
大手メディアでも「Amazonサクラレビュー」に関する記事を数多く見かけます。しかし内容があまりに事実とは違う根拠のない憶測記事なので指摘したくてウズウズしていました。ようやく書けました。ふぅ..
サクラレビュワーの方々から「買おうと思っている製品をもらえた事は無い」というお話を聞いていなかったら、私もサクラレビュー禁止前に桜道を歩んでいたかもしれません。当ブログを運営していますので今後、自分のアマゾンプロフィールを公開する可能性があった事も良いブレーキになりました。
なるほど彼らの言うとおり、欲しい製品のバイヤーが偶然自分にレビュー依頼をしてくる確率は低いですよね。
基本的に私は、Amazonで買う中華製の格安アイテムは、スマホ用品とガジェット、アウトドアグッズに留めています。それでも買おうと考えている商品レビュー内に、サクラを見かけるとお金を出して買うのが腹立たしく感じる事もありました。
しかし実際にはサクラの皆さんは、オークションで転売している人を含めて、メリットよりデメリットの方が大きい労力に見合わない執筆作業だと思います。
と、偉そうな事を書きましたが、今でもサクラ商品に騙される事があります;;
私が中華アウトドアグッズで痛い目にあった登山記事▼
タカシ
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