2021年3月よりいよいよNTTドコモの格安プラン「ahamo」が提供開始されます。
ahamoはネット申し込みのみという形を取り、ドコモショップの中間マージンを省き、コストカットに成功していまます。
しかしながら、蓋を開けてみるとドコモのプランと切り離したサービスで、ドコモメールアドレスの持ち出しが出来ない。家族間の無料通話が使えない。ドコモショップに相談できない。海外ローミング国が少ないなど、不便な点も多いです。
それでも家族間ではLINE通話で間に合いますし、キャリアメールは詐欺メールしか来ない 私にとっては魅力的なサービスです。
しかし FOMA(3G)バンドが使えないのが致命的! 私はahamoへの乗り換えは諦めました。
今回は、山での3G帯の存在についてまとめてみます。
FOMA/FOMAプラスエリアの重要性
ahamoは3Gエリアに対応していません。ドコモの3Gに対応しているエリアにおいても、ahamo料金プランユーザーは圏外になってしまいます。
そのため通話に使用する回線も、4G網を使ったVoLTE通話のみとなります。
山とドコモ
私は登山が趣味で山を中心に考えているので、山中で一番つながるという理由のみでドコモを使っています。「山ではドコモ」と言われるほど、他のキャリアと比べて登山道では格段につながります。
ドコモはユーザーが安全に登山ができるよう、意欲的に登山道へでもつながるように基地局を配置しています▼
南アルプスの白峰三山縦走登山で電波の入りを検証した時は、プラチナバンド、プラスエリア非対応の中華スマホが主要バンド(1.5G~3.5GHz帯)だけで不便なくLTE接続できていたほどです▼
日本アルプスなどのメジャーな登山道は、LTE網が整備されていますが、まだ多くの山では3G回線しかつながらない事が多いのが現状です。山小屋や山頂付近以外は、LTE回線がつながらないという山も珍しくありません。
4G(LTE) ➡ 3G ➡ 圏外 と次第に電波が霞んでいくのが山では良くある光景です
3g回線が途切れ途切れつながる。という状況がとにかく多いです。
これは私のホームグラウンドの東京で一番高い山「雲取山」の山域のエリアマップです。ご覧のとおりLTEはおろか3gすら届いていません。
マップ上では、スタート地点の鴨沢バス停付近や、鷹ノ巣山までしか届いていません。
しかしながら、実際はLTE回線がつながる場所もありますし、ほぼ全域で3gバンドは途切れ途切れに繋がります。
七つ石小屋で昼食・トイレ休憩した時は、微弱ですが4Gにつながりました▼
今は無くなってしまいましたが、奥多摩小屋では3g回線のみがつながりました。そこで偶然 Twitterでフォロワーさんと会った事もあります。
奥多摩小屋から、3g回線を使ってライブ配信していた方もいました。とにかく登山をしているとLTEの無力さを思い知らされます。
5G回線が始まりましたが、LTEも行き届いていないのに、5G回線が郊外でつながる日は遠そうです。
山屋は3Gバンドが使えないahamo見送り
私は数年前、雪山で悪天候で身動きが取れなくなってビバーク(緊急野営)した時、家族に連絡を入れてオンライン登山届への対応などしましたが、そこでは3G回線しか使えませんでした。もしも連絡が取れなかったら、恐らく遭難とみなされて捜索隊が出ていたと思います。
また激しく滑落した事もあります。幸い崖から這い上がる事ができましたが、崖の下でも3g回線しかつながりませんでした。
あの時、大怪我していて崖から這い上がる事ができなかったら?そして3gもつながらなかったら?と考えると鳥肌が立ちます。
また滑落した時に Apple Watchの転倒検出機能が働いても、回線がつながっていなければ緊急通報サービスに連絡できません。
FOMA(3G)回線は後5年
登山では 3g回線が大切と記事にしましたが。実は 2026年 3月31日(火曜)でFomaエリア(3G)は終了、同日に3Gは停波します。
それまでに今のプラスエリアが、他の周波数でカバーされる事を祈ります。
タカシ
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