地震臨時情報(巨大地震警戒・巨大地震注意)で非常用トイレが不足していました。
当ブログの主旨とは少しかけ離れますが、自分で試して非常に有用だと感じた「コンポストトイレ」を記事に残しておきます。
先日の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒・巨大地震注意)が発表された時、震災対策用品が爆売れしました。
東海地方では、備蓄食料や水、カップ麺などの商品が売り切れたと報道されていました。
気になるニュースは「備蓄トイレ問題」。ホームセンターでは防災トイレや簡易トイレ、非常用トイレなどが品薄になっていました。
震災時のトイレ問題を真剣に考えるようになったようです。
しかしながら、4人家族だと1日に 28回分の非常用トイレが必要だと言われています。それが1週間~2週間となると莫大な量の簡易トイレセットが必要になります。石川県能登地方の地震のように1ヶ月以上も上下水道が止まったらと考えると怖くなります。
一家4人で868セット/月ですか。無理です。
対策を考えた末、我が家では山小屋などで使われているコンポストトイレ※を作成して設置しています。
実際に使うつもりは無かったのですが、我が家の子供達はトイレが長い。「早くでてくれ!もれるー」と何度トイレドアの前で叫んだ事か。
トイレにスマートホンの持ち込みは禁止です。何をボーっとしているのか不思議です。
トイレの順番待ちの時「この機会にコンポストトイレを試してみよう」と考えて、つい使ってしまいました。もう1年以上(週に2、3回)トイレの順番待ちができない「大」の時に使っています。
簡易コンポストトイレの作り方と、臭いや使用感を共有したいと思います。
画像は使用前に撮影したものだけを使います。ご安心ください♪
人間の排せつ物を微生物の働きによって分解・処理するトイレのことです。処理された排せつ物は、農業や園芸用の肥料として活用することができます。
震災時のトイレにコンポストトイレを採用した理由
我が家では以前から震災対策の備蓄を続けていて、非常用トイレと黒いゴミ袋も大量に備蓄しています。
しかしながら、前述しましたように本当に震災が起きたら足りる気がしません。それと何より臭い問題が気になります。
赤ちゃんのオムツですら臭い。袋で縛って専用のオムツ捨てに入れてベランダに置いても夏は耐えられません。それがオトナ4人分の便尿だったら?外に置いておいても厳しい気がします。
そこでメインをコンポストトイレにしてみようと考えました。
EMエコペールベースの簡易コンポストトイレの作り方
生ごみ処理ができる EMエコペールというペール缶型の処理容器をベースに使う事にしました。
これは私のアイデアではなく、小屋暮らしなどをしている方の定番の簡易コンポストトイレです。
エコペールの底にはメッシュ型の底板が入っており、水分は下に溜まるように設計されています。
溜った液体は蛇口から捨てる事ができます。コンポストトイレの場合は尿が下に溜まります。
その上に木製の便座を置くだけです。
便座をそのまま置いただけではガタつくので、ペールの円に合わせて留め具はカットしています。
赤い丸がエコペールのサイズ。矢印の部分をカットしています▼
便座はこれだけで完成です。木製便座のフタは固定していないので、開くと後ろに倒れてしまいます。外してしまいました。
フタはペール缶用のフタで穴を覆っているだけです▼
その他用意するもの
コンポストトイレは腐葉土の上に用を足します。ホームセンターで腐葉土を用意しました。「おがくず」でも大丈夫です。
ビニール中には、百均で買ってきた園芸用のシャベルが入っています。蓋つきの大きいバケツを用意しようと思っています。
コンポストトイレ内にトイレットペーパーは捨てられません。別途ペール缶にトイレットペーパーを捨てるようにします。
これは実際には使っていません。震災時にはこの中に直に捨てて、溜まったらペール缶の中で燃やしてしまうのもアリかと考えています。
ちなみにペール缶は、ガソリンスタンドで無料で貰える事が多いです。
コンポストトイレの使い方と実際に使った感想
コンポストトイレ内に最初に5cmくらい腐葉土を敷いて使い始めます。私は腐葉土にコーヒーをドリップした後の「コーヒーかす」を混ぜています。
尿対策の「尿セパレーター」という製品も販売されています。
今は私1人がたまに使うだけなので、大小構わず一緒にしています。そして溜った小便はコックから捨てています。使用頻度が少ないので、あまり溜りません。
トイレをした後、便の上にスコップ1杯の腐葉土を乗せてフタを閉めるだけです。
臭いに関しては、フタを開けても全く臭いがしません。雨の後の森のような「腐葉土の臭い」がするだけです。でも一家四人で毎日使うとなると、尿の処理を考える必要がありますね。ペットボトルに小便を入れる器具を使うのもアリかもしれません。
今考えている震災時のトイレ・シミュレーションでは、男性は庭小便+コンポストトイレ。女性は非常用トイレメイン。と考えています。
気になる点は、私はお腹が弱いので下痢 ゆるい便の時も臭いが抑えられるのか心配です。まだ試していません。
まとめと雑感
腐葉土ですが15リットルが3袋と5リットルが3袋、合計60リットル分用意しています。腐葉土は開封しないと長期間保存が可能と聞いています。非常用トイレは女性しか使いませんが、足りる気がしません。
それでもコンポストトイレが実際に使えているので安心感が大きいです。
ちなみに「水」や「お茶」は、毎日500mlのペットボトルを数人が持ち出すので、上手くローリングストック(使いながら備蓄)できています。
しかしながら、2リットルの水は使わないので期限切れが多発しています。もう買い足しません。
食器洗いやレトルト食品を暖めるお湯用に使おうと思っています。
また、小便流し用の水の汲み置きは「水用ポリタンク20L」にキッチンハイターを少し入れて2つ置いています。ウォーターサーバー用の電動ポンプ使って植木の水やりに使っているので、こちらも上手にローリングストックできていると思います。
レトルト食品とチンするご飯では飽きるので、お餅と海苔を大量に用意しています。備蓄の食品は試食が必須です。
試食して分かった事は、我が家ではレトルトカレーの多くは子供達が苦手で受け付けませんでした。
不味いご飯を我慢しての食事。それが震災時に長期間続くとなると精神的に参ってしまいますよね。
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