私はパソコン机の隣に、トヨトミのレインボーストーブという灯油ストーブを置いています。
もう6、7年使っていますが、本当に実用的でカワイイ相棒です。しかしながら対流型ストーブなので、石油ファンヒーターのようにファンで前に温風を送ってくれません。常に暖かさが上に逃げてしまいます。
そこで「ゼーベック・ストーブファン」という、電力無しで回るストーブ用ファンを使ってみることにしました。
トヨトミのレインボーストーブ
レインボーストーブは、冬のキャンプで人気の定番アイテムなので、キャンプが趣味の方はご存知かと思います。
私は、もともと電気が使えない状況を想定して、震災の対策に防災用品として買いました。
レインボーストーブは、“レインボー” の名のとおりガラスへの炎の映り込みが七色で、点火すると約40ワットの電球と同等の明るさを得る事ができます▼
最初、石油ファンヒーターを買おうと考えていたのですが、電気を使うので停電時には使えないのでダメですよね。調べているうちにレインボーストーブと出会いました。
一緒にガレージに灯油を常備しておこうと考えましたが、灯油は使わないと劣化してしまいます。そこで灯油を消費つつパソコン机で暖を取ろうと、普段から使うようになりました。
一度使ってみると、ヤカンでお湯が常に沸いているし、湯気で部屋の湿度はいつも潤っています。
またストーブの上に鍋を乗せて、ストーブ料理が捗ります。おでん、焼き芋、煮物、餅、ジャムなど、仕事ついでにクッキングしている事も多いです。
一番気に入っている点は、やはりレインボーストーブの光。考えごとをする時は、暗い部屋で炎をボーっと眺めている事もあります。
しかし使い始めると、部屋の中でアウトドア気分が味わえて気に入ってます。
次はアルパカストーブという小型の韓国製石油ストーブが欲しくて仕方ありません。人気で品薄なので入手できないですが、モノがあれば衝動買いしてしまいそうです。
対流型ストーブの改造
前述したように対流型ストーブは、熱が上に逃げてしまいます。「時間を掛けて部屋全体を暖める」と言われていますが、寒い日には狭い部屋ですら全体が暖かくなる事はありません。
手を前に翳しておかないと暖かくない程です。
しかもレインボーストーブは反射板が付いていないので、周囲 360°に放熱してしまい前方を暖めるにはロスが大きいです。
反射板が付いている石油ストーブ↓が有名ですが、灯りが暗い。何より部屋に置いてもロマンチックじゃない。
放熱版
あまりに熱が逃げて寒いので、使い始めてすぐに自分で放熱板を付けるプチ改造しました▼
百均で売っているマグネット式のクリップに、キャンプ用のウィンドスクリーンを挟んだだけです。
これだけでも随分改善されました。
しかしやっぱり寒い。小型の石油ファンヒーターと比べても全く歯が立ちません。そこで以前から気になっていたストーブファンを買ってみました。
ゼーベック式ストーブファン
ストーブファンとは、石油ストーブや薪ストーブなどの上に置き、ファンで空気の対流をつくり、部屋を暖めるサーキュレーターです。
ストーブファンは、ペルティエ素子を使ってゼーベック効果によって電力を得て回ります。
ゼーベック効果とは、物質の両面の温度差で発電する熱から電気を取り出すことができる現象です。
ファンの後ろにある孔雀の羽根のようなデザインは、ヒートシンクになっていて上面を冷やしているようです。
ペルティエ素子は、ネッククーラーなどで使われていますね。
開封
ストーブファンは繊細なので、ファンが曲がっていたり、輸送による衝撃で回らないという報告が多い商品。開封は緊張しました。
結構厳重に固定されていたので、問題なさそうです▼
温度計も入っていました▼
ちなみにファンの材質は、陽極酸化アルミニウムで作られているので、熱による錆びや腐食を防ぐと書かれていました。
温度計はマグネット式になっており、バイメタル方式なのであまり正確ではありませんね。
ストーブファンの隣りに置くようです▼
ストーブの表面温度なんて知りたくないですが、マグネットでファンが落ちるのを少しは防いでくれそうです。
ストーブファン検証
ストーブに火を入れると、少ししてからゆっくり回り始めました。
仕様書には、50°C(122°F)- 345°C(645°F)の作動温度とあります。温度が50°C(122°F)に達したら、ファンが回転し始めるという事のようです。
熱くなってからはビュンビュン回ります▼静音と書かれていましたが、静かな部屋で耳を澄ましても音は全く聞こえません。
動画で撮影すると、早すぎて止まって見えます▼
1メートル前方くらいまで、温風が感じられます▼
ストーブファンの効果は絶大で、パソコン机の下に暖かい風が送り込まれて足元がポカポカします。買って正解でした。
コンセント不要の石油ファンヒーターの完成!(弱めの)
ゼーベックストーブファンまとめ
ストーブファンは素晴らしいのですが、ストーブの上にヤカンや鍋が乗せられなくなったのが辛いです。
しかしながら、灯油は燃やした分の水が出るので、エアコン程は乾燥しません。
ヤカンによる加湿は諦めてストーブ料理の時だけ、ストーブファンとチェンジする事にします。
ECサイトでは、ストーブファンは数え切れないほど種類がありますが、私は5枚羽根で大きい製品を選んで購入しました。想像通りのサイズと効果でした。
それにしてもレインボーストーブは、灯りになって暖が取れ、料理にも使えます。冬の震災時のスーパースターだと思います。
ちなみにレインボーストーブは、ニューモデルや色違いなども発売されています。私のは RB-250-Wという昔からのスタンダードモデルです。
タカシ
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