「LABホンテン」ではペアレンタル・コントロールについてのエントリーを多数公開してきましたが。今回は、ご質問が多かった「Twitter」についての危険性と使用制限する方法を機種別にご紹介します
。
ページコンテンツ
Twittrの年齢制限はあるの?
Twitteの約款には下記のような記述があります
お子様の利用に関するポリシー
Twitterのサービスは13歳未満のお子様を対象としたものではありません。あなた (保護者) の同意なくお子様が自分の個人情報をTwitterに提供したことがわかった場合は、こちらからご連絡ください。Twitterは13歳未満であることを知りながら、そのようなお子様から個人情報を収集することはありません。13歳未満のお子様が個人情報を提供したとわかった場合は、提供された情報を削除し、当該アカウントを停止する措置を講じます。保護者および10代のユーザーに関する詳細情報については、こちらをご覧ください。
Twitterプライバシーポリシー
13歳未満は保護者の同意が必要ということになります。では、13歳以上の中学生なら利用させても良いのか?という事になりますが、各ご家庭の判断としか言えません。そこで、判断基準のために危険性について解説してみます
Twitterの危険性について
Twitterとは、140文字以内で「つぶやく」事で、知り合いはもちろん不特定多数の方とコミュニケーションを取ることが可能なSNS※サービスです。人が集まるところには、当然落とし穴や危険が多いことを知っておく必要があります。
一度Twitter公式サイトの「保護者の皆さんへのアドバイス」にも目を通しておくとよいでしょう
※ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、社会とつながりを作りだすサービスの事
裏のアカウント
Twitterを始めた子供たちは、すぐに「裏垢」「サブ垢」などという用語を使い始めます。これは、裏のアカウント(知り合いに隠れて運営するアカウント)、サブのアカウント(趣味などの為の予備アカウント)の略で、子供たちの間では持っている事がステータスのようになっています。
裏のアカウントでも健全に利用している子供も居るのですが、中には「裏アカ=完全に匿名=好き放題」と考える子供が多いようで、「クスリ、自傷行為、メンタルヘルス、ポルノ、暴力」などのダークなアカウントや、危ないコミュニティとつながってしまう危険性が高まります。
アダルト系アカウント
また、エロ垢、オナ垢など、自分のカラダを晒しているアダルト系のアカウントが多数存在します。Twitterを始めた子供は、裏垢と同様に自然と覚えてしまいますので注意が必要です。中には人気が欲しい一心で、自らエロ垢を開設して脱いでしまう未成年も居り、補導されるニュースも報じられています。
Twitterでは不適切な画像は自動的に非表示にされるシステムを導入していますが、ザル状態でほとんど規制できていないのが現状です
不適切画像の警告▼
このエロアカウントは、アダルト業者の「なりすましアカウント」の場合が多く、アプリでの画像販売や広告、アダルトサイトへの誘導、LINEアカウントの収集などの営利目的で運営されています。
バカッター
友人の笑いや気を引くために、違法な行為の画像や動画を投稿する通称「バカッター」の危険性も考えておくべきでしょう。子供の性格にもよりますが、仲間とノリで違法行為を投稿してしまうケースが多いようです。ネット上で身元を特定されてしまい、一生を台無しにしてしまう子供※のニュースが後を絶ちません。
※ネットタトゥと呼ばれ、悪事を働いた人間の顔と名前が残り続け、就職や結婚など一生影響を受けると言われています
DMの存在
Twitterにはダイレクトメッセージ(DM)機能があり、直接本人にメッセージを送ることが可能となっています。この機能を利用して、若い女の子を狙ったナンパ目的の大人が多い事も事実です。DMは詐欺や色々な勧誘に利用されたりもします。
また、DMを使ってカラダを売っている女の子も多く、通称「援垢」などと呼ばれています。
DMの存在で、現実で知らない人と会うことも一般化していいますので、様々な危険をはらんでいます。
Twitterの許可年齢について
筆者の周りでは、自身でツイッターを利用している親は危険性を認識していますので、ほとんどの方が禁止しています。高校2年生あたりから「許可する」というより、インスタグラム、FaceBookとともに自分の判断に任せているケースが多いです。
私は子供と話し合った結果「利用目的が見つかるまでは使わない」「何かのコミュニティに参加したい時には相談する」決まりになっています。息子自身も「仲間とつぶやき合う」だけなら、LINEのグループチャットで十分なのでTwitterは不要だと考えているようです。
iPhoneでTwitter利用を制限する方法
追記:iPhoneでは端末の年齢設定によりTwitterアプリ自体が表示されないようになりました。しかし表示する方法もありますのでご注意ください
設定アプリの「一般」→「機能制限」を選択▼
「機能制限を設定」をタップしてパスワードをセットします
「Twitter」を選択し「変更を許可しない」にチェック▼
ここに登録されているアカウントが無い事を確認し有れば削除▼
ここまで設定してもiPhoneでは公式アプリは開けてしまいますので、Twitterアプリを削除します
「Twitterアプリ」を長タップして「x」から削除▼
「機能制限」からアプリのインストールを制限する▼
次にブラウザでのアクセス制限を掛けます
「機能制限」から「アダルトコンテンツを制限」にチェック▼
「Webサイトを追加」をタップし「twitter.com」と念のため「mobile.twitter.com」を追加▼
「Safari」をはじめ全てのブラウザからのアクセスも禁止▼
これで使用も閲覧も制限されました
その他のペアレンタルコントロール機能については、下記エントリーを参照してください
子供にスマホを持たせる前にしておくべき機能制限の設定(iPhone編) | スマホLABOホンテン
Androidでtwitterを制限する方法
Android端末には「ペアレンタルコントロール機能」がありませんので、2種類の外部アプリを使って制限します
「あんしんモード」
開発Ntt docomo
無料
評価:
開発Ntt docomo
無料
評価:
インストールしたらパスワードを設定し、「ルール選択」からレーティングを設定します
小・中・高校生のどれを選択してもツイッターサイトにはアクセスできません
「ファミリーブラウザ」でのブロック画面▼
また、Twitterアプリがインストールされている場合には、アンインストールするか、同アプリで制限を掛けて開けない設定にします。
詳しい設定方法は下記エントリーを参照してください▼
子供のTwitterアカウントを停止する方法
Twitterには、違反報告機能があり保護者の同意がない場合、アカウントを停止することが可能となっています
公式サイトには下記のような記述があります
Twitterのサービスは13歳未満のお子様を対象としたものではありません。あなた (保護者) の同意なくお子様が自分の個人情報をTwitterに提供したことがわかった場合は、こちらからご連絡ください。
これは、13歳未満のみに適応されるのか、未成年者全般に対応してくれるのかは不明ですが、問い合わせてみると良いでしょう。
雑感
先日、中学校の保護者会で知り合いから「息子が朝から晩までツイッターとインスタというのをやってるんだけど、中学生には普通なのかな?」「そもそもツイッターとインスタって何?安全なの?」と質問されました。
中1の息子さんが何に利用しているのかも不明ですので、裏垢やエロ垢の存在を教えるのも気が引けました。何と説明して良いのか言葉に詰まってしまいました。
Twitterの危険性と制限する方法をエントリーしましたが、正しく使えば便利なサービスである事は間違いありません。もちろん、情報収集や、趣味のコミュニティで楽しく健全に利用している子供が居るということも否定はしません。
「親が管理しきれないから」という理由で一方的に禁止するというのではなく、SNSの仕組みや悪い人の存在などを理解させた上で、上手にSNSにランディングさせてあげる事が今の親の義務なのかもしれません。それには親も実際に自分で使ってTwitterを知る必要があるのですが、「つぶやくこと」が無いのが実際のところでしょうね。妻に「君なら何をつぶやく?」と聞いたところ「腰が痛い。疲れた。雨が嫌い」と言っていました。「つぶやき」と「ぼやき」を勘違いしていたようです(涙;;
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