紛失防止タグといえば「見つける天才」AppleのAirTag(エアタグ)が圧倒的な性能で一人勝ち状態です。Appleの「探すネットワーク」を使用するので、失くしたアイテムの傍をiPhoneユーザーが通り掛かるだけで見つける事ができます。
また置き忘れた場合でも通知をしてくれるので、忘れ物対策としても人気です。
そのAirTagは、車やバイク、自転車の盗難対策として設置するのが定番化していました。実際に盗まれた自転車を発見したというニュースなどもあり、実用的な盗難対策として有効な手段でした。
しかしながら2023年のアップデートで、ストーカー対策機能が強化されました。
この機能が実装されたことで「AirTagは車や自転車の盗難対策には使えない」とされました。
ドロボウさん側にAirTagの存在をわざわざ通知してしまい、さらに音を鳴らして在りかをバラしてします。
そこでAirTagの音が鳴らないようにする「無音化改造」が流行っているようです。しかしながら、失敗すると約5千円が消えてしまいます。
無音化に成功して、普通に使えても断線と判断されるとアップデートができないという事態に陥ることもあるようです。
そこで安価で買えるジェネリックAirTagを改造して無音化してみる事にしました。
ストーカー対策機能
AirTagにはストーカー対策機能が搭載されています。AirTag所有者が離れた場所にいる時、自分の所有ではないAirTagが近くにあり、尚且つAirTagが動くと、そのことを知らせるiPhoneのトラッキング通知が届きます。
またiPhoneを持っていない場合でも、持ち主の手元をしばらく離れたAirTagは動いたときに音が鳴り始めます。
sauce:AirTag、AirPods、「探す」ネットワーク対応アクセサリ、対応している Bluetooth 位置情報追跡デバイスを所持しているという通知が表示された場合の対処法
ジェネリックAirTagを改造する
私は「探す」ネットワーク対応のAirTagのジェネリック品を何種類も持っています。中でも基盤むき出しの「N Tag」が改造に向いてそうです。
レビュー記事はコチラ:【実機レビュー】激安!380円で買える「Apple探すApp」対応AirTag互換トラッカー「N TAG」は使える?【性能実験】
電池を交換する時にスピーカーが丸見えです▼
スピーカーを壊して無効化する
最初はスピーカーのハンダから外してしまおうと考えてスタートしました。
しかし本物AirTagは「断線と判断されると動作しなくなる」との情報を読んだので、スピーカーを破壊する事にしました。
スピーカー部をハンダで溶かします▼
振動版がでてきました▼
これを乱暴に剥がしてしまいます▼
音を鳴らしてみました。ほぼ聞こえませんが、静かな部屋だと小さくピッ、ピッ、ピッとなっています。
これ以上破壊するのは止めて、スピーカー部をUVレジンで固めてしまいます▼
これでほぼ無音になりました。耳の穴にくっつけて微かに聞こえる程度。もう音を計っても環境音だけです。
蓋をして無音化成功(ほぼほぼ)
もともと防水機能はありませんので扱いに注意が必要です。小さいジッパー付きの袋に入れれば水対策もできます。
本家AirTagもブザーのマグネットを外すだけで簡単に改造できるようですが、失敗するのが怖いですよね。
まとめ
「アルファード」や「ランドクルーザー」「プリウス」といった車が盗難被害に遭いやすいようですね。
私の知人も盗まれやすい車種に乗っているので、分かり難い場所にAirTagを仕込んでいました。通知と音からの検索が可能となった事でガッカリしていました。音が漏れないように工具が必要な場所に仕掛けたようですが、今度はBluetooth信号が弱く居場所を教える更新頻度が低いとの事でした。
また「会社や学校で音が鳴って困る」という方も多いようですが、この改造で大丈夫でしょう。
「N Tag」は、アリエク(Aliexpress)で2.66ドルで購入しました。ちなみに10ドル以上の購入で送料無料でした。1個だけ買うと送料込みで$4.29(約607円)でした。「MFi PPID:463473-412651」とあるので、正規にMFi認証を取得しているようです
アリエク:NTagスマートTag
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