暑い季節になると気になるのがスマートフォンの熱ですね。ゲームをしている方は、熱で処理がカクカクしたりアプリが落たりするので発熱問題は深刻です。また、端末が熱を持つ事で電気が熱に変換されてしまい、バッテリー消費が激しくなります。私は熱対策用にアルミバンパーを使っていますので、他のケースに比べて冷えますが、暖かい季節になると放熱が間に合いません。
そこで、徹底的に冷やすためだけの、空冷スマホケースを自作してみました。
ヒートシンク式
ヒートシンク(放熱板)とは、熱を持つ電子機器に装着するアルミや銅などでできた冷却装置の事。
アルミなどは熱伝導が良いので効率的に熱を吸い取り、ヒートシンクの表面積を広げる事で、自然放熱で吸い取った熱を冷却します。強烈な熱を持つパソコンのCPUなどは、ヒートシンクにファンを付ける事で、さらに絶大な冷却効果を実現しています。
オレンジ→で熱を吸って青→で放熱▼
このヒートシンクをiPhoneケースに実装してみます
百均ケースで制作
ダイソーで買ってきたクリアケースをベースに作り始めます。
ルーターで装着用の穴を開ける▼
開けた穴の内側からアルミ板(ビールのアルミ缶)を貼りつける▼
上からヒートシンクを熱伝導両面テープで張り付けて完成▼
薄型のヒートシンクを選んだので持つ時に邪魔になりません▼
アルミ板をつけた接着剤が少し汚いですね▼
冷却実験
比較の為にTPUバンパーで15分間ゲームをプレイ
38.3℃▼
ゲームを止めて2分放置して35.8℃(-2.5)▼
自作ケースでゲームを15分プレイ
35.2℃▼
2分後、31.6℃(-3.6℃)▼
画面を消して放置しておくと、自作ケース側は予想よりグングン冷えました。マインクラフトPEは、バージョンアップ後スマホへの負担が増して常に熱々で良く落ちていましたが、今回テストの為にマルチプレイをしてみたところ、一度もアプリが落ちる事はありませんでした。
※マインクラフトPEでは、ワールドデータが大きくなりすぎた時にメモリーエラーが原因の事が多いので、サンプルデータとしては不適切でした。
【今回使った材料と工具】
・ダイソーiPhoneクリアハードケースをルーターでカット
無ければアクリルカッターでも可能です。
・缶ビールを万能ボンドで接着
※サンドペーパーで印刷は削り落としました
制作後に気づいたのですが、アルミ板(ビール缶)を放熱板に変えればもっと効率が良かったですね
・ヒートシンク
・熱伝導両面テープは自宅にあったものを使用しました
・ヒートシンクはグラインダーで長さ10センチにカットしました
加工ができない方は、太目のヒートシンクを一本付けるか、小さいモノを幾つも貼り付けても良いと思います。
また、一気に冷やす方法は下記エントリーを参照してください▼
Fire TV STICKにもヒートシンクが有効でした▼
後記
あまり期待していなかったのですが、ヒートシンクケースの冷却効果は絶大でした。画像には残っていませんが、ゲームプレイ中には表面温度は37℃くらいまでは上がりましたが、冷えようとするパワーが凄いので、少し休憩しただけでグングン冷えました。
さらに、急いで冷やしたい時には「鹿番長のアレ」こと、Captain stagのアルミローテーブルに置いたら冷却効果絶大でした。
タカシ
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ケースなし状態とも比較してくれんと